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デリヘル嬢に恋をした話
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30 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:37:10.50 ID:zsN+QriJ0
「こんばん……わ」

「どーぞー。あれ?どっかであったことある??」

「あはは。なんか凄い久しぶりー」

「だなー。元気にしてた?」

「うんっ。なんとかかんとかやってたよー!」

意外と普通だった。

準備していたウイスキーをゆいについであげ、乾杯した。

思い出話に花が咲いた。

しばらく楽しく話をしたところで半年前のところにゆいは触れてきた。


32 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:39:01.13 ID:zsN+QriJ0
「1さん…あの時はごめんね、、」

「ん?いや、大丈夫」


「私実は鬱病でさ、、心が不安定になっちゃってたんだ。」

「そっか。。」


「良くなった時に何回も連絡しようと思ったんだけど、なかなかタイミングが掴めなくて」

「そうだったのか。じゃあ また今日をきっかけにしてまた仲良くしようよ」


「うんっ!」

ゆいは嬉しそうにうなずいた。


「あの、1さん…?」

「どした?」

「結構時間たってるけど、なにもしなくていいの…?」

「あー。今日は元々そういうつもりで呼んだわけじゃないからいいよww っていうか恥ずかしくて出来んwww」


「なにそれーwww」

結局本当に指一本触れぬまま時間を終えた。

「また遊ぼうな。」

「うん。また一緒にサッカーみたいです。」


「そういえば来週また代表戦あるな」

「あ、じゃあ一緒に見ましょうか!」


「マジ?じゃあうちおいでよ!」

「うんっ。楽しみにしてます!」


トントン拍子で話が進み、次の週の水曜日また会うことになった。




33 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:41:40.96 ID:zsN+QriJ0
一週間楽しみで楽しみで仕方なかった。


そして当日。

ゆいの家まで迎えにいき、俺の家へ。

また普通にゆいと遊べることが嬉しくて仕方なかった。

この日は代表戦のグアテマラ戦だったかな?大して重要な試合ではなかった。


俺はビールをゆいはウイスキーを。

そしてお菓子やつまみを沢山買って俺の家へと来た。


34 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:44:05.22 ID:zsN+QriJ0
「なんかひさしぶりだなぁー」

「そんなに経ってないんだけどなw」


「俺さんの臭いがするー」

「ちょwやめてよwはずかしいわ!」


サッカーは始まっていたが、お互い今回は夢中で見はしなかった。

というのも なんだか話が多いに盛り上がっていたからだった。


「なぁ。俺さぁ前ゆいに好きだって伝えた時 真剣だったんだよ」

「そうなの?なんか誰にでも言ってそうって思ったけどw」


「いやいや無いって。本当に好きだったのよ。今でも…」

「…なんで私なの?」


「一緒にいて楽しいし趣味も合うし、なんだろう、、この子となら うまくいくんじゃないかなって思ったんよ」

「私も俺さんのこと好き…。連絡取らない間もずっと俺さんのこと考えてた。」


「まじ?」

「でもね、私じゃダメなの。だってデリヘル嬢じゃん。しかも、、しかも、、」


「うん…」

「私ね、昔AVにも出演してたの。」


ゆいは声を震わせて言った。


35 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:49:07.98 ID:zsN+QriJ0
要約するとこうだ。

芸能界に憧れて芸能事務所に入ったものの なかなか売れず、キャバクラでバイト、あれよあれよと気づいたらAV業界へ。

金銭面で騙されて出演料パクられたり、無理やりの生中だしで性病にかかったりで鬱まで発症。

ボロボロになって地元に帰ってきて、稼いだお金で自分のお店を出したが、どこからバレるのか周りのお店に素性がバレて嫌がらせを受けたりしたらしい。

もう店も続けられなくなり、借金が残った。


「こんな状態で誰かを好きになって付き合うなんてできないよ。。」


確かに想像を超えてた




36 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:52:03.59 ID:zsN+QriJ0
「でも過去は過去じゃんか。これから なんぼでも自分次第で良い方にいくよ。」

「んーん。私の過去は未来すらも壊してしまう過去だよ。

だって働いてても すぐ職場であれは元AV嬢のだれだれだーってなっちゃうもん。

普通に働くことすらできないんだ。。」


たしかにAV嬢の末路って なかなか悲惨だとは聞く。

でも、こんなにイイコなゆいが苦しんだり悲しんだりしてるのを やっぱり放っておけなかった。

「そっか。でも俺は今の話聞いても やっぱりゆいのこと好きだよ。

未来を壊しちゃう過去っていったけど、過去を壊しちゃう未来に一緒にできるように頑張ろうよ」


ゆいはボロボロ泣きながらうんうんと首を立てに振った。

「俺さん…ありがとう。ほんとに大好き…」

「じゃあ…」

「けど、付き合うのはやっぱまだ遠慮しときたい…」

「そっか…それなら それでもいいよ。」

「わたしズルいよねw」


37 :名も無き被検体774号+:2013/04/05(金) 20:59:22.39 ID:zsN+QriJ0
その後も色々と語り明かした。

本当に色々と。


気付くと俺は寝てしまった。

朝。

隣には ゆいの寝顔があった。

とりあえずなにも変なことはしてないらしい。

俺は ゆいを簡単には抱きたくなかった。

いままで性の部分で辛い思いをしてきただろうから
そこは大事にしてあげたかったのだ。

「ん…俺さんおはよぉ…」

「おはよ」

「昨日は なんかごめんね。なんか重い話たくさんしちゃった。。」

「んーん。いろいろ話聞けて嬉しかった。」

「とりあえず帰ろっかな」

「おう、送っていくよ」

こうしてゆいとの久しぶりの飲み会は終了した。

その後も何度かご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりしたわけなんだが、、

ゆいは浮かない表情をしていたと思う。

「俺さんって変な人だよねー」

「そうかな?」

「うん。変!こんな地雷女に寄り付く男はなかなかいないよ」

「俺にとっては ここ数年で一番惚れてる女だからねww」

「…っ///変なのっ!!」

なにかと自分を好きになる俺に対して疑問をぶつけてくるようになった。

そしてある日 突然また急に連絡が取れなくなってしまった。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:相手の過去,
 


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