でも俺の方が だんだんダメになってきた。
佐藤の感情のムラが酷い。
喧嘩することなんてほとんどなかったけど、事あれば「私は俺くんについていこうと思ってるけど、俺くんは私なんかと何でいるの?」とか言ってくる。
急に昔のことがフラッシュバック?して一緒にいる時に皿投げられたり、暴力的になったりしてたし。
そういう時って本当、一種のトランスみたいな感じなるんだよな。
もう目の前のフラッシュバックとか自分の感情の波に襲われて自分でも制御できない感じというか。
前に言ってたレコードプレーヤーのカバー?みたいなの破壊してた時とか戦慄した。
ちょっと佐藤から呼び出しくらったんで行ってくる(この前、血傷沙汰起こしたので多分それの謝罪だが)。
何か俺の話やっぱ冗長になってしまったんで落ちてたら落ちてたで良いです。
もう落ちてるもんだと思ってたが保守ありがとう
佐藤と一通りの話をつけてきた。
ちょっと緊張しすぎて疲れてるんで、一旦寝たいかも。
見てくれてる方いたら書くけどいなかったら一旦寝さしてもらいます。
見てるけど、疲れてるんなら寝ていいよ。
ちょっと一服したらマシになった。
どっから書こうか。
佐藤の奇行は増していった。
俺に食器投げるのとかはもちろん、学校でも変な感じで暴れることが多くなった。
情緒不安定って言うのかな。前まで友達と笑ってても次の瞬間には いきなり我を失ったかのように怒り出したりとかってのを佐久間くんづたいで聞いてた。
解離性障害とかではなくてヒステリーって言ったらいいのかな。
一旦ブレーキがかからなくなると表情も変わって目が凄んで苦悶の表情で周りにあたり散らす。
正直いって佐藤は彼女補正とか抜きにしても可愛いタイプの子だったから、その豹変具合に驚いたな。
何かそうなってくると、俺自身も「何でこの人といるんだろ」って時と「佐藤は俺がどうにか落ち着くように尽力してやる」って気持ちがどんどん交互するようになってた。
転機になったのは、2年の夏休みの頃に佐藤の実家のあるところに一緒に行った時だった。
佐藤の地元までは高校から2時間くらい電車乗り継げば行けるところだったんだ。
その時の佐藤は すごく甘えたで「俺くんが私の育った町に来てくれるなんて嬉しいなー」ってすごくウキウキしながら道中の電車でも肩を寄せてた。
俺は佐藤がトランスに入ってる時以外はすごく愛おしいと思ってたから、佐藤の地元に行くのもすごく楽しみだったんだ。
で、地元についてからもこれが私の中学校でーとか案内してくれてた。
佐藤の実家にも顔合わせwwめっちゃ緊張ww
帰りはサイゼリアで一緒にピザ食ってた。
すると、あろうことか先輩の浮気相手が入ってきた。
前に はしょってたが、佐藤の元彼だった先輩を改心させるまでの流れは俺が佐藤と別れてたこともあって、佐藤は一切関知してなかったんだよね。
だから俺は どうにか佐藤に先輩の元浮気相手がきたことを気付かれないように必死だった。
が、気付いてしまった。そっから小さな佐藤の顔がどんどん陰ってくる。
佐藤「あの人のことで俺くんにはめっちゃ迷惑かけたよね」
俺「いやいいよいいよ。それよりさ今日は楽しかったんだし」
佐藤「私もあの人に一言謝りたい。私の口からちゃんと」
俺「いやいやいいでしょ。俺等で話はつけたし」
佐藤の顔がまた苦悶の表情になっていく。