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長い黒髪の清純派の典型の彼女がヤンキーだった
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451 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 00:38:15 ID:5h3ZJkKm0
ちょっとスレの趣旨からそれるかもしれないけれど、暇つぶしに…
今から7年前、俺はある病院の事務職に、何人かの男女と一緒に契約職員として採用された
最初は研修期間で新人同士みんな一緒に行動することもあって、すぐにみんなと仲良くなってったんだけど、その中で一人ずば抜けて美人がいたのね
さやって名前のその人は、長い黒髪の清純派の典型って感じの女性で誰が見ても一目置くような美人
芸能人で言うと国仲涼子っぽい感じだった
452 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 00:43:18 ID:5h3ZJkKm0
さやは俺たち新人同士の中でも一番まじめで、仕事を覚えていくのも一番早かった
それに誰にでも気さくに話しかける優しい人で、俺がそんな彼女に惚れるのにさほどの時間はかからなかった
清純派の美人でまじめで優しくて…
恋愛経験ゼロの当時20歳そこそこの俺にすれば、理想の女性がそのまま表れたって感じだった
ふんわりと優しくて そしてどこか さみしげな笑顔に惚れてしまったんだね
453 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 00:50:51 ID:5h3ZJkKm0
一緒に入った男のスタッフ(彼女持ち)の後押しを得たりしながら、最初はできるだけ仕事を一緒にすること、昼食を一緒にとることなどを通じて何とか彼女と距離を縮めようと必死の努力
そんな俺の気持ちに気付いていたのかいないのか知らないけれど、さやも優しく俺に接してくれて、いつしかお互いの距離は縮まって 仕事のこと以外もいろいろと話すようになってた
特に俺にとってラッキーだったのは、彼女は故郷を出て独り暮らしを職場の近くで始めたばかりだったこともあり、地元の事情とか何も分からないから、病院のそばで生まれてから ずっと住み続けている俺に、色々この町のこととか教えてほしいと頼まれたことだった
女性との会話が苦手な俺だけど、この地元話を通じて彼女といろいろ話ができるようになってた
454 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 00:53:28 ID:5h3ZJkKm0
告白したのはそれから大分経ってから、
病院に入ってから半年ほどしてからのこと
仕事が終わって誰もいなくなった病院の待合ロビーで彼女と二人きりになったのを幸いに、思い切って勢いで告白
彼女は一瞬驚いた表情をしてたけど、
「ありがとう。こちらこそよろしくお願いします」
って頭を下げてくれて、さやは俺の生まれて初めての恋人となってくれた
夢のようだった
455 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 00:56:51 ID:5h3ZJkKm0
付き合うようになると、さやが2つ年上だったこともあって、基本的に俺が彼女に甘えることが多かった
デートなんかも一応は俺がプランを立てるけれど、結局は彼女にうまくリードされる形になってたし、初めてのキス、セックスすべては彼女の手ほどきを受けて行ったものだった
セックスの時なんか、特に優しくリードをしてくれて、本気で気持ちいいのかわからないけれど、
「いいよ、すごく気持ちいいよ」
って何度も俺の耳元で囁いてくれて、終わった後は、
「嬉しい…幸せだよ。ありがとう」
って涙流してた
彼女は処女じゃなかったけれど、そんなの全く気にならなかった
457 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:02:05 ID:5h3ZJkKm0
それから半年ほどしたころかな
なんかの話をきっかけに(確かいじめの討論か何かを一緒に見てた時だと思う)、俺は自分がいじめられっ子だったことを彼女に告白したのね
喧嘩が弱くてビビりだった俺が、学校のヤンキー連中にパシリにさせられたり、トイレで全裸にさせられたこととか、結構思い切ったことを話してた
あと そいつらを恨んでて、ヤンキーのような連中が大嫌いなことも
普段誰にも言わないような話だったけれど、さやになら自然に話すことができた
俺の告白に彼女は、「そうなんだ…」って小さくつぶやくと、俺をそっと抱きしめてくれてあとは黙ったままだった
内容が内容だけに返事がしづらかったんだろうと思う
そのあとそのまま彼女に誘われる形でセックスした
458 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:07:59 ID:5h3ZJkKm0
この俺の告白以降、彼女との関係が妙にぎくしゃくしたものになってきた
俺の気のせいだったのかもしれないけれど、彼女が俺にどう接したらいいのかわからない、という感じで距離をとるようになってきたのね
(余計なこと言ったかなあ)って、俺の過去を聞いて彼女がどん引きしてると思って後悔し始めてた頃、さやから自宅に招かれた
家に着くと彼女は珍しく深刻な表情をしたまま ややうつむき加減でじっと座ってる
すごく重たい空気が充満してた
(どうなるんだろう…別れたいっていうのかな…)
俺が不安で胸がいっぱいになってきたころ、彼女は口を開いて、言った
「私、あなたにお話しないといけないことがあります」
460 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:12:17 ID:5h3ZJkKm0
「ああ、終わった」と思って、もうなんてしゃべったらいいのか分からず茫然としてると、彼女は俺の前にアルバムを持ってきて、そして静かにそれを広げた
そこにはいわゆるレディースのチームなんだろう
特攻服を着た派手な典型のDQNの女たちに、あとヤンキーの男たちも一緒に写りこんでる写真があった
けど俺は放心状態だから内容が頭に入らなくてね
ぼうっとしたままでいると、彼女が思い切ったようにして静かにこう言った
「ここに写ってるの…私です…」
462 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:16:48 ID:5h3ZJkKm0
最初意味がわかんなくて俺はきょとんとしてたけど、時間が経ってきて彼女の言葉の意味がようやくのみ込めるようになってきた俺は、慌てて写真を見直す
真ん中に写ってるバイクに乗ったレディースの前で、紫色の特攻服を着て典型のヤンキー座りをしてカメラに向けて左手の中指を立てた、ケバすぎる金髪の女…
一瞬分からなかったがよく見るとそれはさやだった
「え!?」
俺がびっくりして声を上げると、
「ごめんね…」
俺のことをじっと見つ埋めながらさやは涙をぽろぽろとこぼしてた
464 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:25:28 ID:5h3ZJkKm0
「嘘!?」
そのあと確か俺が言ったのはこれだったはずだ
清純派で優しいさやと子の特攻服のケバい女が同一人物だとは簡単には信じられなかった
「嘘じゃない…本当です…」
そう言ってさやは申し訳なさそうにうつむいたまま、涙をぽたぽたと落としながら自分の過去を話してくれた
小学生の時、両親が離婚して母親に引き取られ、母親が別の男と仲良くするようになり始めたころからグレ始めたこと
中学校に入るころには誰からも一目置かれるような悪になってたこと
気に入らない人間はトイレに呼び出したりして俺がされたのと同じように、全裸にしたりして容赦ないリンチを加えていたこと、
そしてそのままいつの間にかレディースに所属してたこと
それは俺がまったく知らない話ばかりだった
466 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:33:13 ID:5h3ZJkKm0
男性関係も相当乱れたものがあって、
「だらしなくてみっともない、いい加減な毎日」
を過ごしていたそうだけど、ある日レディースの先輩が覚せい剤の打ち過ぎでショック死してしまったのを知ってから、
「このままでいいのかな」とそれまでの自分の在り方に疑問を持つようになり、結局はレディースを脱退
そのあとは地元でいろいろバイトをして数年かけてお金を貯めると、親元を離れて心機一転、一からがんばろうと思い、俺と一緒に病院に就職。
そして今日にいたる、ということらしかった
彼女いわく、
「いつか言わないといけない言わないといけない、そう思ってたけど怖くて言えなかった」
「けれどあなたの過去を聞いてしまってから、自分のことを言わないわけにはいかないと思った」
ということだそうで、何よりも、
「あなたの苦しみを想うと、すごく申し訳なくて どうしたらいいのか分からなくなった」
とのことで、そしてこうして思い切って告白をしてきたらしい
467 名前: えっちな18禁さん 投稿日: 2009/08/06(木) 01:39:36 ID:5h3ZJkKm0
予想外の彼女の告白にこっちは言葉が見つからなくてね
そのあとはお互い黙ったまんま
ただ彼女の泣き声だけが部屋の中に響いてた
それからどれほどしたころかな
涙を拭きながら彼女が言うんだ
「いやだよね、こんな女」
「え?」
俺が聞き返すと、
「カワイ子ぶってたけど本当は元ヤンで、昔あなたを苦しませた人と同じとやってたような最低の女だもんね…」
そういうと、さやは何でか知らないけれど、笑顔で言うんだ涙をこぼしながら
「別れよっか」
>>次のページへ続く
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