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妻と結婚するまでの話
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896 :692:2007/10/24(水) 06:06:10 ID:wWcMXZ9F0
次の日、彩からの着信があったが でなかった。なんて会話すればいいのかわからなかったから・・・・・

自分の気持ちがどうしたいのかも整理できていなかった。愛しい気持ちと憎い気持ちが半々くらいだったかな。



897 :692:2007/10/24(水) 06:13:56 ID:wWcMXZ9F0
2日後、バイト先で彩に会った。


彩は10時上がりで俺は9時入り12時上がりだった。重なった1時間は忙しくて、目を合わす暇もなかった。

10時15分くらいになっても店は満員状態だったが、彩に「××さん(彩のこと)上がってください!」と声を掛けた。

当時、バイト先では俺は夜間のキャップだった。



899 :692:2007/10/24(水) 06:19:15 ID:wWcMXZ9F0
彩「私、まだ時間大丈夫だから、延長しますよ」

俺「ごめん、頼むね。11時までいい?」

彩「はい、了解です!」

こんな会話だったと思うが、久しぶりに彩と話した充実感があった。11時になると だいぶ客も引けたので、彩に上がってもらった。

俺「お疲れ様!今日はありがとね」

彩「お疲れ様でした。〇〇さん、ラストまで頑張ってくださいね」

俺「おう!」




900 :692:2007/10/24(水) 06:31:48 ID:wWcMXZ9F0
俺は控え室へ向かう彩に何か声をかけたかったが、言葉にならなかった。不思議と心が穏やかな自分を感じていた。

バイトが終わって、着替えていると上着のポケットに手紙が入っていた。

俺は手紙が入っていることを期待していたと思う。

彩からだった。

「バイトお疲れ様です。終電まで時間があるので、△△で待ってます」

△△は、前にバイト後に二人でよく行ったバーだ。

12時15分。彩の最終は12時50分だからまだ間に合う。

俺は△△まで走った。



902 :692:2007/10/24(水) 06:40:06 ID:wWcMXZ9F0
店のカウンターに彩はいた。

久しぶりの彩の私服。店の照明のせいか、以前より大人っぽく見えた。

相変わらずのスタイル。長袖の白いTシャツを押し上げた胸。少しドキドキした。

俺は黙って、彩の隣に座った。生ビールを頼む。


彩「来てくれてありがとう。来てくれないかもと思ってた」

俺「今日はバイト遅くまでありがとう。ほんと助かった」

彩「ほんと今日は大変だったね」


当り障りの無い話が続く。



903 :692:2007/10/24(水) 06:44:56 ID:wWcMXZ9F0
限られた時間であることを思い出し、思い切って話題を変えた。


俺「今日は どうした?何かあったか?」

彩「・・・・・」


俺「美里(彩の友達)がなんか彩落ち込んでいるみたいって言ってたよ」

彩(ぼそぼそと)「実は大阪行ってきたんだ」


また、胸が苦しくなった。



905 :692:2007/10/24(水) 06:56:06 ID:wWcMXZ9F0
聞きたくないけど、聞きたかった。

俺「どうだったの?」


彩は少しずつ大阪のことを話し出した。


1週間ほど前に遡る。

彩は新大阪の駅にいた。小林が迎えに来る。1ヶ月ぶりの再会に彩は少しだけ胸が躍った。

迎えに来たのは小林だけでなかった。もう一人の同期、中村も一緒だった。彩は中村のことは余りよく知らなかった。

旅行中も ほとんど一緒に行動することはなかったし、飲み会等でも ほとんど話をしたことが無かった。

彩は、小林一人ではないことに少し落胆していた。



965 :692:2007/10/25(木) 06:45:59 ID:GnisuBnj0
小林と中村は大阪が初めてという彩をいろいろなところに連れて行ってくれた。

あまり憶えていないが、道頓堀とか通天閣とか行ったんだと思う。

夕食は3人でお好み焼きを食べながら、飲んだそうだ。

彩は小林と二人で話したかったが、中村は帰る様子は無い。

小林の会話は当り障りの無い話ばかりだった。



968 :692:2007/10/25(木) 06:55:57 ID:GnisuBnj0
ただ気になったのは中村の彩を見る目が少しいやらしい感じがしたこと。

その日の彩の服装は、少し大胆だった。

Vネックの白のサマーセーターに少し短めの黒のミニスカート。

服の上からも彩のスタイルの良さが十分うかがえる服装だった。

何度か、彩の胸元を舐めまわすように見ている中村と視線が合った。中村はその度に視線を不自然に宙に彷徨わせた。




969 :692:2007/10/25(木) 07:09:44 ID:GnisuBnj0
食事をしながら、これからどうするかという話になった。

彩は次の日の朝すぐ東京に帰れるように新大阪のホテルを予約していた。

「俺んちこっからそんなに遠くないから、俺んちで飲み直すか」と小林が提案した。

彩は小林の家に行くことに若干の不安を感じた。

今回大阪へ来たのは、自分の気持ちと小林の気持ちを確かめることが目的なのだ。小林とは今回は深い関係になってはいけない。

そう思って、先にホテルの予約もしたのだ。

小林の家に行って、自分を失わずにいられるだろうか。

そんな思いが彩の頭を駆け巡った。



970 :692:2007/10/25(木) 07:16:59 ID:GnisuBnj0
そんな彩を見透かすように

「俺んち彩のホテルとの間にあるから、後で車で送っていったるから」

「それに中村も一緒や」と小林。

彩は ほっとすると同時に また中村が一緒であることに若干の苛立ちを感じた。

未だ目的を果たさずして、東京に帰るわけにもいかない。彩は小林の提案に従った。

三人は途中のコンビニでお酒とおつまみを買い小林の家に向かった。



12 : 692 投稿日:2007/10/26(金) 06:27:21 ID:wWyj6KxY0
一応これまでのあらすじ。


俺と彩はバイト先で出会い、彩の素直な性格と ちょっとエッチなスタイルに惹かれ付き合うようになった。

半年をかけて、ようやく彩の処女をゲットする。

彩は短大2年になり、一部上場企業の内定を貰い、内定者の海外研修旅行に出席する。

そこで、関西から来た小林と出会い、小林に惹かれ身体を許してしまう。

彩は帰国後、俺と小林の狭間で悩むが、俺は自分のプライドから自ら身を引く。

しかしながら、彩を失った悲しみから、苦しい日々を過ごしていた。

それから1ヵ月後、彩が小林に会うため大阪へ行ったことを知る。


こんな感じですかね。


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13 : 692 投稿日:2007/10/26(金) 06:33:38 ID:wWyj6KxY0
大阪の小林のマンション。


彩と小林と中村の3人がワインを飲みながら、雑談している。

六畳のワンルームだが、ものが多いせいか とても狭く感じる。

彩は小林と二人で話をし、小林の気持ちを確かめたかったが、中村は帰る素振りどころか、今日は小林の部屋に泊まるつもりでいるようだ。



14 : 692 投稿日:2007/10/26(金) 06:44:49 ID:wWyj6KxY0
彩と中村が隣りあわせで床に座り、小林はベッドに腰掛けている。

時折、話をしながら中村が身体を密着させてくるのが気になった。


小林「そう言えば、この間の旅行の写真できあがっているけど見る?」


彩、中村「見る見る!」


小林、30枚くらいの写真を分けて二人に渡す。写真を見ながら、旅行の思い出話で盛り上がる。


「おおっ!」中村の写真を捲る手が止まる。




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春,
 


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