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23 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:36:23 ID:T6kD7P58
藤井さんはアルコールの勢いも手伝ってか、上機嫌で真奈美のことを面白おかしく言いふらした。
あいつ俺が初めて抱いたときはすでに処女じゃなかったな、口内射精した精液は必ず飲み干してくれるよ、
あいつが生理のときはいつも口で処理させてるんだよ、
会うのは週に3回くらいかな、まぁセックスの回数ならその3倍はいくな、
コンドームはあいつに買い置きさせてるよ、
おっぱいは小さいけど乳輪と乳首はキレイだな、
オマンコは最初はかなりきつかったけど俺がやりすぎたせいで最近はゆるくなってきて困ってるんだ、
おい山田、そんなに気に入ってるんなら抱かしてやってもいいぞ、
なに、俺が頼んだらあいつ何でも言うこと聞くから、いや、でもやっぱりお前と兄弟になるのは嫌だな、
でも実際少し真奈美には飽きてきてるから最近はバックばっかりだな、真奈美をバックで犯しながら本命の彼女のこと考えて射精するんだよ・・・
25 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:45:07 ID:T6kD7P58
僕は真奈美の人間性が踏み躙られている現実に激しい怒りと悲しみを感じ、真奈美のことを愛し始めようとしていた自分に惨めさと哀れみを感じていた。
そして、真奈美に会いたいと思った。
僕が真奈美に抱いていた幻想は脆くも崩れ去ったが、それでも僕は真奈美との関係を断ち切ることは出来なかった。
藤井さんたちは真奈美のネタで1時間近く盛り上がっていたが、やがて別の話題になり、僕は布団が敷かれている部屋に戻り、深い眠りについた。
夢に真奈美は出てきてくれなかった。
真奈美は今何をしているだろう?アメリカの東海岸はちょうど朝だ。遠いアメリカの空の下で真奈美は笑っているのだろうか・・・
27 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:52:57 ID:T6kD7P58
合宿が終わってから新学期が始まるまでの一ヵ月半、僕はバイトも休みがちになり、サークルの行事にも極力顔を出さなくなった。
一度だけサークルの飲み会に顔を出したが、藤井さんの本命の彼女の隣の席になり、ひどくつらかった。
藤井さんは彼女とセックスが出来ないから、真奈美を性欲のはけ口に使っているのだ。
その真奈美を愛しつつある僕が、藤井さんの本命の彼女と一体何を会話すればいいのだ?
僕は当たり障りのないエアメールを真奈美に送り、真奈美からも気のない返事が何通か僕に届いた。
そして新学期が始まった。
藤井さんはアルコールの勢いも手伝ってか、上機嫌で真奈美のことを面白おかしく言いふらした。
あいつ俺が初めて抱いたときはすでに処女じゃなかったな、口内射精した精液は必ず飲み干してくれるよ、
あいつが生理のときはいつも口で処理させてるんだよ、
会うのは週に3回くらいかな、まぁセックスの回数ならその3倍はいくな、
コンドームはあいつに買い置きさせてるよ、
おっぱいは小さいけど乳輪と乳首はキレイだな、
オマンコは最初はかなりきつかったけど俺がやりすぎたせいで最近はゆるくなってきて困ってるんだ、
おい山田、そんなに気に入ってるんなら抱かしてやってもいいぞ、
なに、俺が頼んだらあいつ何でも言うこと聞くから、いや、でもやっぱりお前と兄弟になるのは嫌だな、
でも実際少し真奈美には飽きてきてるから最近はバックばっかりだな、真奈美をバックで犯しながら本命の彼女のこと考えて射精するんだよ・・・
25 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:45:07 ID:T6kD7P58
僕は真奈美の人間性が踏み躙られている現実に激しい怒りと悲しみを感じ、真奈美のことを愛し始めようとしていた自分に惨めさと哀れみを感じていた。
そして、真奈美に会いたいと思った。
僕が真奈美に抱いていた幻想は脆くも崩れ去ったが、それでも僕は真奈美との関係を断ち切ることは出来なかった。
藤井さんたちは真奈美のネタで1時間近く盛り上がっていたが、やがて別の話題になり、僕は布団が敷かれている部屋に戻り、深い眠りについた。
夢に真奈美は出てきてくれなかった。
真奈美は今何をしているだろう?アメリカの東海岸はちょうど朝だ。遠いアメリカの空の下で真奈美は笑っているのだろうか・・・
27 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:52:57 ID:T6kD7P58
合宿が終わってから新学期が始まるまでの一ヵ月半、僕はバイトも休みがちになり、サークルの行事にも極力顔を出さなくなった。
一度だけサークルの飲み会に顔を出したが、藤井さんの本命の彼女の隣の席になり、ひどくつらかった。
藤井さんは彼女とセックスが出来ないから、真奈美を性欲のはけ口に使っているのだ。
その真奈美を愛しつつある僕が、藤井さんの本命の彼女と一体何を会話すればいいのだ?
僕は当たり障りのないエアメールを真奈美に送り、真奈美からも気のない返事が何通か僕に届いた。
そして新学期が始まった。
29 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:00:26 ID:xplRbbOd
僕が二ヶ月ぶりに真奈美と出会ったのは10月半ばのキャンパスだった。
新学期が始まり、真奈美も日本に帰国したものの、僕たちはどちらから連絡を取るわけでもなく、二週間が過ぎていたのだ。
僕たちはキャンパスから駅までの道をゆっくりと歩きながら、真奈美のアメリカでの生活やら僕の夏休みの出来事やらを取りとめもなく話した。
真奈美は少し日焼けしていて、それが一層真奈美の大きな目と白い歯を際立たせていた。
僕「あのさ。空港で言ったことやねんけど」
真奈美「うん」
僕「あの時はあんまり時間なかったから。ゆっくりちゃんと話したいねん」
真奈美「わたしも聞いてもらいたいことあるし」
そして僕たちはその週末、会う約束をした。
31 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:10:02 ID:xplRbbOd
僕は夕方に車で真奈美を迎えに行き、川沿いの洒落たレストランで食事を済ませ、それから南に向かい、何隻かの貨物船が停泊している港に車を停めた。
少しの沈黙の後、僕は切り出した。
僕「付き合って欲しいねん」
真奈美が口を開くまで実際には数秒しかかからなかったかもしれないが、僕には数分間のように感じた。
そして真奈美は次のように話した。
気持ちはすごく嬉しいけどわたしはMくんと付き合う資格がないと思う、わたしのこと何も知らないからそう言ってくれるだけで、わたしのこと色々知ったらきっと嫌いになると思う、
こうやって二人きりで会いたいって思ったのは本当の気持ちだから多分わたしもMくんのことは嫌いじゃないと思う、
だけどそれと付き合うというのは別問題なんだ・・・
32 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:19:59 ID:xplRbbOd
何度も言うが、当時の僕は童貞だった。
しかし、何度か女の子とキスをしたことはあったし、そもそも夜の港に車内で二人っきりという状況は、ある意味で部屋で裸の男女が寝ているよりも、危険な状況である。
僕とは付き合えないということを説明しようとする真奈美の口を、僕は唇で塞ごうとした。
少し僕と真奈美の唇が触れたが、真奈美はすぐにキスを拒み、少し緊張した表情で僕を睨んだ。
真奈美「そーゆうつもりちゃうし・・・」
場は白けてしまい、僕らは帰路についた。帰り道、僕たちはお互いに会話をしなかった。
僕は童貞にありがちな下衆な感情を消すことが出来なかった。
真奈美、君は藤井さんのチンポをしゃぶり、彼の精液を口の中に受け入れ、それを残さずに飲み干しているんだろう、
なのになぜ僕にはキスさえ許してくれない・・・
君の唇はそんなに価値のあるものか?そうじゃないはずだ・・・
そんなことを考えて、そしてひどく嫌な気持ちになった。
35 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:38:43 ID:xplRbbOd
当時の僕は本当に余裕がなかった。
もし女性に対して余裕のある扱いが出来る童貞がいたら、それは相当に貴重な存在だと思う。
かといって「付き合うのがムリなら、セフレになろう」などという発想など生まれるはずもなく、僕たちは真奈美のアパートに着いた。
僕はこのまま別れるとこのまま会えなくなるんじゃないか、と思い気の利いたセリフを探したが何もなく一言「さっきはゴメン」と謝った。
すると真奈美は何も言わずにそっと僕にキスをしてくれて、少し窮屈そうな笑顔で「おやすみなさい」と言い残し、車を後にした。
真奈美の甘くて柔らかい唇の感触が残っている間、僕はそこから身動き一つ出来なかった。なんて柔らかで可憐な唇なんだろう。
そして、僕はさっきまで抱いていた邪まな考えを悔やみ、何とか真奈美と一緒に歩んでいきたい、そう強く思った。
人の一生を変えてしまうほどの威力を持ったキスがあってもいいじゃないか、そんな風に思った。
45 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 23:12:34 ID:xplRbbOd
その後、何回か僕と真奈美は食事に行ったり、ドライブに行ったりした。
僕は真奈美と一緒にいると、いつも親密で心地よい時間を過ごすことが出来た。
真奈美は大抵は無邪気に笑い、ときにムッとしたり、拗ねてみたりした。純粋な子なんだな、と思った。
僕は藤井さんの話をしなかったし、真奈美からも藤井さんの話題は出なかった。
11月半ばのデート(それは誰が見てもデートだったと思う)で僕たちは季節外れの海に行き、三宮で食事を済ませた。
いろいろ寄り道をしたせいで、真奈美のアパートに着いたのは11時過ぎだった。
僕は真奈美に優しくキスをした。真奈美は以前と違い僕を拒まなかった。
僕は調子に乗って舌を入れたが、真奈美は僕の舌を受け入れてくれたけれど、それはあくまで受け身で、彼女の方から積極的に舌を絡めてくるということはなかった。
46 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 23:24:15 ID:xplRbbOd
真奈美のアパートの傍には車一台分の空きスペースがあり、僕はそこに車を停車させていた。
周辺は人が頻繁に通行するような場所ではなかったから、僕たちは狭い車内で文字通り二人きりだった。
僕は一人で真奈美のことを考えているとき、藤井さんに無理やり抱かれている真奈美の姿や、藤井さんのチンポをしゃぶらされている真奈美の気のない表情なんかを想像してしまい、決まって自己嫌悪に陥っていた。
しかしこうして真奈美の顔を見て、真奈美の唇に触れ、真奈美の肌のぬくもりを感じていると、真奈美と藤井さんがセックスをしていることなんて全く信じることが出来なかった。
僕は真奈美を独占したいという欲求を我慢できず、ついに告白してしまった。
僕「あのさ。藤井さんのことやねんけど・・・」
真奈美の表情が少し曇ったような気がした。
48 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 23:34:23 ID:xplRbbOd
僕「付き合ってるとかじゃないやんな・・・?」
真奈美「・・・付き合ってはないよ」
僕「でも会ってる?」
真奈美「でも会ってる・・・」
僕「好きなん?藤井さんのこと」
真奈美「好き・・・なんかなぁ。自分でもよーわからんかも」
僕「やっぱりさ。俺、何回か真奈美ちゃんと遊びに行って、それでも気持ち変われへんし、それどころかますます好きになってきてんねん。
それで、付き合ったらもっと真奈美ちゃんのこと好きになると思うし、真奈美ちゃんにも好きになってもらえると思うねん。
自信ある訳ちゃうねんけど、何となくそう思う。前に言った付き合うって話・・・もう一回考えてみて欲しいねん」
大体こんな感じのことを僕は一気に伝えた。長い沈黙の後、真奈美が重い口を開いた。
真奈美「藤井さんからわたしのこと何か聞いてる?」
50 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 23:43:18 ID:xplRbbOd
僕「いや、別に・・・」
僕はとっさに嘘をついてしまった。
真奈美「合宿のときに聞いてないの?」
僕「・・・藤井さんが俺に話したって真奈美ちゃんに言ったの?」
真奈美「・・・すぐ横で聞いてたから知ってるハズだって」
僕は自分でもわかるくらいに顔が熱くなってきた。
僕「聞きたくなかったけど耳に入ってきて。辛かったけど」
真奈美「ごめんね」
僕「真奈美ちゃんが謝ることじゃないやん・・・」
真奈美「そやね。でも、そういうことやねん」
僕「最近も会ってるん?」
真奈美「・・・うん」
僕「つい最近も?」
真奈美「昨日も会ったよ。っていうかうちに来た」
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