2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg
 
 

おすすめ記事

 
 
 

おすすめ記事(短め)

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 

 

すごく大切な幼馴染の女の子との話
(6ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


456 :281:2006/02/15(水) 00:10:46 ID:RATG35ao
さちは2年になって すぐ大学を中退した

車椅子を使うことが多くなり通学が困難になったからだ

デートするときは俺が押して歩いたが さちとの距離感を感じた

車椅子は後ろから押す

さちは話しもしづらくなってきて声もあまり大きくない

もともと大きな声ではないため後ろの俺は聞き取りにくかった


俺が大学4年に上がって すぐさちは入院することになった

こうなることは わかっていた

きっと俺はつらくて泣くだろうと思っていた

でも頭がぼーっとして無気力なだけだった

さちとの距離感がきっとそうしたのだ



466 :281:2006/02/15(水) 00:27:05 ID:RATG35ao
入院したときは もうほとんど歩けなかった

俺は さちのお見舞いに頻繁にいった

さちはケータイのメールをうてなくなった

そして話も すごくぎこちない

筋肉が衰えると顔もすこし変わる

俺はお見舞いのときは いつも甘いものを持っていったが入院してから数ヵ月後にりんごをもっていったとき「ごめん、たべれないんだ・・・」といわれた

物を飲み込むことが困難になってきていたためだ

今までも水気の多いものばかりだったが時々むせていた

さちの元気はあまりなかった

俺はその時「そんなのは当然だよね、死んじゃうんだもんね」

そんな考え方をするようになった

なんか すべてがどうでもよかった


帰り際によくさちをみてくれる看護師さんにあった

看「さちさんにリンゴもってきたんだ、リンゴはね、すり潰してジュースにしてあげると飲み込みやすくていいよ、さちさん最近すごく げんきがないから・・・君がそんな顔してちゃダメだよ」

その時気づいた

病気と戦うさちは逃げなかったのに俺は さちから逃げていた

距離をおいていたのは俺の方で すべて病気のせいにしていただけ

俺はすぐ家に帰っておろし金?でリンゴをすった

それを器にいれ氷を少しいれる

スプーンをつけて すぐまた病院に行った



467 :774RR:2006/02/15(水) 00:29:34 ID:vyvuM5gP
ちくしょう…画面がよく見えねえ…

>>281、辛いだろうが最後まで頑張って書いてくれ。応援してる


471 :281:2006/02/15(水) 00:44:29 ID:RATG35ao
病院はSRぶっとばして1時間以上かかる

それでも気にならなかった

少しでもはやく さちに届けたかったし謝りたかった

病院について さちの病室に行く

さちは俺がきたとき驚いた

俺は泣きそうだったが めいっぱいの笑顔でさちにリンゴジュースを渡した

さちへの想いは昔と同じで何も変わっていない

そう心から感じた


それからは さちに少しでもおいしいものをあれこれ工夫して届けた

俺は大学を卒業して家から車で40分くらいかかる自動車部品の工場に就職した

まあ今も続けてますが


さちはもうモノを喉を通らなくなっていた

管を通して体に運ぶ

首もコルセット?がまかれ医療器具が体中についていた

もう俺のことも見えていないかもしれない

話すこともできない

それでも俺は会社が休みのときは病院にいった

耳は聞こえているはず・・・音楽を届けた

花も感じられるかもしれない・・・


さちは俺が出張で中国の支社にいっているときに死んだ

だから俺は さちの葬式には参列できなかった

最近さちのお母さんから家にきてほしいと連絡をもらった

会社がはやく終わった日、さちの家に行った



472 :281:2006/02/15(水) 00:55:38 ID:RATG35ao
さちの部屋は そのまま残っていた

さちの兄貴は就職して家をでていたので妹との3人

少し寂しそうに見えた

俺が呼ばれた理由は さちが母に託した俺宛ての手紙だった

「自分が死んだとき、時間を空けて渡してほしい」

「いずれ話せなくなるから・・・」

手紙はさちが入院してすぐ書いたもので全部で5枚あった


内容は俺との思い出や感謝の言葉

感謝するのも謝るのも俺の方だと思う

さちは たくさんの思い出を俺に残してくれた

この先もうめぐり会うことはないだろう大切なもの

そして さちを助けられなかった自分が悔しかった

最後に2枚は詩が書かれていた

はじめよくわからなかったが読み返すと頭をよぎった

さちと一度だけいったコンサート

そして さちがいつも聞いていた曲だった



473 :281:2006/02/15(水) 01:02:31 ID:RATG35ao
いつか君がまた笑顔を なくしそうになったら

いつでもどこでも呼んでよ 永遠だよ僕達は

いつも君のそばにいるよ だからもう一人じゃない

君が道に迷うときは 僕が先を歩くよ

さちがよく歌っていた曲

ずっとそばにいたいと思う気持ちは

次々と溢れ押さえ切れずに

自然と素直に今変わる自分が

伝えたい思い・・・

それはあなたが心の中に・・・いるから



476 :281:2006/02/15(水) 01:08:32 ID:RATG35ao
君と夏の終わり ずっと話して 夕日を見てから星を眺め

君の頬を 流れた涙を ずっと忘れない

君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない

10年後の8月 また出会えるのを 信じて

君が最後まで 心から「ありがとう」 叫んでたこと知ってたよ

涙をこらえて 笑顔でさよなら 切ないよね

最高の思い出をありがとう

さち

手紙はここで途切れました



478 :281:2006/02/15(水) 01:18:39 ID:RATG35ao
さちが死んだと聞いてから日本にかえるまで2週間くらい空いた

さちの最期に立ち会えなかったのは後悔するところでもあった

でも この手紙を読んでさちへの想いがまた少し変わりました

さちはきっと最期は笑っていたと思う

もう会えないし声もきけない

でも その覚悟もずっと昔にしていたはず

俺がさちに最期まで想いを寄せたのは愛していたからで同情とか そういうものじゃなかった

さちは もう立ち止まってしまった

自分では歩けない

でも俺はまだ歩ける

さちの分まで この先ずっと歩いていこうと決めた

さちがずっと笑ってくれるように



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:感動・泣ける話,
 


\ シェアする /


関連記事

 
































easterEgg記事特集ページ

 

新着記事

 

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 

 

おすすめ記事1

 

 
 

おすすめ記事2

 


 

おすすめ記事3

 


 

人気記事(7days)

 

 

新着記事