イケメン同期に振り回された俺の人生について語る
(5ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
178 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:27:32.89 ID:358xs2sq.net
・・・ん?
「そんなことしたって、お互いのためにならないだろ。」
何を言い出すかと思ったら そんなことかよwと俺は笑いながら くるりときびすを返して再び歩き出した。
そのまましばらく歩いたが、後ろを付いてくる気配がない。
振り返ると、健太郎はさっきの場所から動いていなかった。
「おーい、行こうぜ。」
声を掛けても、そこから動こうとしない。
しょうがなく元の場所まで戻って「どーした?」と声をかけると、健太郎は笑って「なんでもない、ごめんごめん。」と言った。
「へんなやつw」そう笑い合って、夜は、静かに明けていった。
179 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:32:46.00 ID:358xs2sq.net
横浜デートは失敗したが、彼女との関係は良好だった。
メールは変わらず ほぼ毎日していたし、たまに電話もしていた。
毎週ではなかったが、二週間に一度の日曜日にはデートができたし、会えない日曜日は健太郎とプリキュアを見て暇を潰せたから気にならなかった。
元々俺は、彼女がいれば それでいいタイプだから、早苗と付き合っているときはベッタリすぎたところがあった。
何かと一緒にいたがったせいで「他に友達つくりなよ」とよく言われたものだ。
180 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:38:17.65 ID:358xs2sq.net
彼女の話に戻ると、俺の部屋にも遊びに来てくれたし、もちろん体の関係もあったわけだが、告白はしていなかった。
もうすでに付き合ってるようなものだし、あえてしなくてもという気持ちだった。
ただ、健太郎から「気持ちは伝えたほうがいい」と言われ改めて告白したら、「大地くんとは そういうのじゃないかな」と言って改めて振られることとなった。
まさかすぎるだろ。しかもクリスマス前だぜ。
181 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:43:21.70 ID:358xs2sq.net
クリスマスはすでに予定が・・・と言っていた健太郎に、半ば無理やり付き合ってもらって、クリスマスを共に過ごした。
失恋のショックで酒をあおって泣き散らしている俺の背中をさすってくれたり、早苗に電話する!と暴走したのを止めてくれたり、健太郎はいつもみたいに優しかった。
大地は魅力があるから、きっとまたいい出会いがあると言って、慰めてくれた。
結局、いつも助けてもらってばっかりだった。
今年も結局、彼女のひとりもできなかった。
そうこうしているうちに、2011年も終わってしまったのだ。
182 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:48:46.23 ID:358xs2sq.net
あけおめが自粛ムードにあった2012年はじまり。
ノイズと決着を付けたスイートプリキュアたちは、新番組「スマイルプリキュア!」へと世代交代をしていた。
そんなスマイルプリキュアが五人全員揃った、春のはじまり。
「映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」を見に行った帰り、俺は健太郎から受けた衝撃的な報告に耳を疑った。
・・・ん?
「そんなことしたって、お互いのためにならないだろ。」
何を言い出すかと思ったら そんなことかよwと俺は笑いながら くるりときびすを返して再び歩き出した。
そのまましばらく歩いたが、後ろを付いてくる気配がない。
振り返ると、健太郎はさっきの場所から動いていなかった。
「おーい、行こうぜ。」
声を掛けても、そこから動こうとしない。
しょうがなく元の場所まで戻って「どーした?」と声をかけると、健太郎は笑って「なんでもない、ごめんごめん。」と言った。
「へんなやつw」そう笑い合って、夜は、静かに明けていった。
179 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:32:46.00 ID:358xs2sq.net
横浜デートは失敗したが、彼女との関係は良好だった。
メールは変わらず ほぼ毎日していたし、たまに電話もしていた。
毎週ではなかったが、二週間に一度の日曜日にはデートができたし、会えない日曜日は健太郎とプリキュアを見て暇を潰せたから気にならなかった。
元々俺は、彼女がいれば それでいいタイプだから、早苗と付き合っているときはベッタリすぎたところがあった。
何かと一緒にいたがったせいで「他に友達つくりなよ」とよく言われたものだ。
180 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:38:17.65 ID:358xs2sq.net
彼女の話に戻ると、俺の部屋にも遊びに来てくれたし、もちろん体の関係もあったわけだが、告白はしていなかった。
もうすでに付き合ってるようなものだし、あえてしなくてもという気持ちだった。
ただ、健太郎から「気持ちは伝えたほうがいい」と言われ改めて告白したら、「大地くんとは そういうのじゃないかな」と言って改めて振られることとなった。
まさかすぎるだろ。しかもクリスマス前だぜ。
181 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:43:21.70 ID:358xs2sq.net
クリスマスはすでに予定が・・・と言っていた健太郎に、半ば無理やり付き合ってもらって、クリスマスを共に過ごした。
失恋のショックで酒をあおって泣き散らしている俺の背中をさすってくれたり、早苗に電話する!と暴走したのを止めてくれたり、健太郎はいつもみたいに優しかった。
大地は魅力があるから、きっとまたいい出会いがあると言って、慰めてくれた。
結局、いつも助けてもらってばっかりだった。
今年も結局、彼女のひとりもできなかった。
そうこうしているうちに、2011年も終わってしまったのだ。
182 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:48:46.23 ID:358xs2sq.net
あけおめが自粛ムードにあった2012年はじまり。
ノイズと決着を付けたスイートプリキュアたちは、新番組「スマイルプリキュア!」へと世代交代をしていた。
そんなスマイルプリキュアが五人全員揃った、春のはじまり。
「映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」を見に行った帰り、俺は健太郎から受けた衝撃的な報告に耳を疑った。
183 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:54:13.37 ID:358xs2sq.net
NewStageでSplash☆Star組がしゃべらなかったことに、ただでさえ甚大なショックを受けていたというのに、そんな憂鬱に追い打ちをかけるような話だった。
自分たちが勤めている会社は、事務所が各拠点に4,5個あり、そのうちの一つに、4月から異動することになったというのだ。
しかも その話は、昨年末の段階で持ちかけられていたという。
そんな話は健太郎から聞いていなかった。寝耳に水だった。
184 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 22:58:57.79 ID:358xs2sq.net
「人員が足りないって聞いたから、それで。家からの距離も近くなるし、いいかなって思って。」
異動が決まってから、事務所の白石くん送別会でも、俺はずっと不機嫌だった。
俺が健太郎といたいという気持ちより、健太郎が俺といたいという気持ちのほうが絶対に強いと、心のどこかで思っていたからだ。
異動の話なんて断りゃよかったんだ。
健太郎の家から近い事務所へ異動するってことは、それはつまり俺の部屋から遠くなるってことなんだぞ。
185 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:04:28.77 ID:358xs2sq.net
それだけなら、まだよかった。
いや、会社で顔を合わせないだけでも十分つまらなかったが、いままで俺たちの習慣となっていた日曜日のプリキュア鑑賞も、「家の事情が」とか何とか言って、来ないことが増えてきたのだ。
俺は途端にひとりになってしまった。
彼女もいない、早苗に頻繁にメールするわけにいかない、それで健太郎もいないんじゃ、誰と会うこともないし何もすることがない。
昼前に起きて、気がついたら夕方になっていて、一日家を出ない日もあった。
なんだか、昔の自分に戻ってしまったようだった。
186 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:09:32.58 ID:358xs2sq.net
さすがに三週連続で日曜日のプリキュア鑑賞を断られたときに、
「お前に見捨てられたら孤独死しちまうよ!!」と詰め寄ったら、
「同じような、ゲイの友達ができたんだよ。その子と遊んでる。」
と真実を明かされて、それはそれでイラッとした。
「日曜日のプリキュアぐらい見に来られるだろ。」
「朝8時半に間に合うように出かけるの大変じゃないか。」
「だったら前日の夜から泊まりにくればいいだろ。」
「無茶言わないでよ。大地も僕とばっかり遊んでないで、他に友達作りなよ。」
早苗と同じことを言われて、俺は一層不機嫌だった。
187 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:14:54.61 ID:358xs2sq.net
夏のはじまりのこと、きっかけは なんだったか忘れたが、俺と、健太郎と、話に聞いていたゲイの友達と、三人で会ったことがあった。
健太郎は会わせたがらなかったが、向こうがどうやら俺に会ってみたかったらしい。
ところが、会ってその日に、俺とそいつは言い争いになってしまった。
昔はゲイのこと気色悪いと思ってたwと冗談めいて話したら、
「マイノリティを認めないのは人間として未熟」とかなんとか、認めないのが異常みたいな呆れた目で見てくるから腹が立っちゃって。
さっさと解散して、収まらない怒りを発散しようと街をウロウロした。
健太郎は困った顔で、何も言わずに、俺に付いてきてくれた。
歩きつかれた俺たちは、デパート屋上にあるテラスのベンチに腰掛けた。
188 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:20:47.20 ID:358xs2sq.net
ベンチに座っていても やっぱり怒りが収まらなくて、
「健太郎と一緒にいてゲイに偏見がなくなりつつあったけど、あーゆー奴見てると やっぱり普通じゃねーと思っちゃうよね!!」
と、ひとしきり愚痴ったあと、黙っている健太郎を見て、俺は ものすごく反省した。
たしかに さっきの友達とやらも極端なことばっか言って腹立たしかったけど、それにしてもゲイを全否定するような言葉で言い返したのは まずかった。
「俺は、健太郎のことゲイどうこうじゃなくて、人として尊敬してるから!!」といってフォローしても、健太郎は難しい顔で黙っているだけだった。
189 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:24:02.47 ID:358xs2sq.net
すでに日が落ちて、デパートの屋上テラスはライトアップされていた。
光に照らされている健太郎の顔は、あの社員旅行の夜に見たような、寂しそうな顔だった。
「本気で、女だったら彼女にしたいぐらいw」
空気を変えようと、俺らの間では おなじみとなっていた冗談を言っても、健太郎からは「そういうの、やめてほしい。」と静かに返されるだけだった。
いつもは笑って返してくれるのに、今日は本当に怒っているようだった。
「いや これ冗談じゃなくてマジだって、いつも健・・・」
「もう本当にやめてって言ってるじゃん!!」
健太郎は、突然叫んで俺の言葉を遮って、頭を抱えてふさぎこんでしまった。
190 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:24:54.81 ID:358xs2sq.net
「じょ、冗談だよ・・・そんな怒ることじゃないだろ・・・。」
思っても見なかった反応をされ、俺は戸惑ってしまった。
少し離れたベンチに座っているカップルが、健太郎の声に驚いて俺たちを見ていた。
健太郎は ふさぎこんだまま、しばらく身動きも取らず、何もしゃべらなかった。
う、なんか、気マズイ・・・。
ホモカップルの痴話喧嘩みたいじゃんか、ここ新宿だし・・・。
俺はそんなノーテンキなことを考えていた。
ふさぎこんだまま、次に健太郎から出てくる言葉など予想もしていなかったから。
「大地のことが好きだよ。だから、もう会えない。ごめんね。」
突然の告白、突然の決別宣告だった。
夏はすぐそこにいるのに、俺の手は冷たくなっていた。
■つづく■
191 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/22(月) 23:26:12.10 ID:358xs2sq.net
つづくではありますが、このあとも投稿します!
が、ちょっとだけ再開まで時間くださいorz
194 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:02:48.73 ID:s1RHru00.net
スマイルプリキュア組が海に花火に楽しんでいる夏の日、俺はTシャツとパンツ一丁のまま、ベッドに寝っ転がっていた。
携帯の過去メールを、ポチポチと無意味にさかのぼって見ていた。
健太郎の告白から、しばらく連絡を取らない日々が続いていた。
あいつが俺のことを好きだなんて、考えもしなかった。
元々、自分の気持ちを話すようなやつじゃなかったけど。
だから春に会いたがらなかったんだなと、ようやく合点がいった。
でも、好きだから会いたくないなんて。好きだからこそ会いたいんじゃないのか。
今年もラフティングに行きたかったけど、どうやら叶いそうにない。
196 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:08:38.98 ID:s1RHru00.net
早苗は「何かスポーツするとか、趣味でも見つけなさいよ。」と言ってくれたが、スポーツやる相手もいないし、一人で楽しめる趣味なんてやってもつまんないし。
友達もいないし、恋人もいないし、俺はこのまま孤独死していくのかなぁ。
そんなことをぼんやり考えていた。
そんな腐った生活を一変させてくれたのは、気分転換に機種変したiPhone5だった。
周りは ほとんどスマートフォンにしていたが、困らなかったので機種変してなかったのだ。
旧友にメールアドレス変更を呼び掛けたら、LINEの存在を知らされ、LINEに登録したら、地元の中学や高校の友達と再び繋がりができたのだ。
中には、知らないうちに関東に出てきてる奴もいて、いつか会う約束もできた。
197 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:13:43.39 ID:s1RHru00.net
実は、メールアドレス変更を言い訳にして、健太郎にもメールを送った。
まず送るかどうかしばらく悩んで、次に内容について悩んで、結果「スマホにしたから変更よろ」という差し障りのない内容で送った。
これで返信がこなかったら さすがに堪えると思っていたが、「おっけー変更しておくねー」と、至ってフツーの返信がきた。
(なんだ、全然大丈夫じゃんかよ。)
胸にずっとつっかえていたものが取れて、強がったものの、泣きそうになるくらい安心した。
198 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:18:25.30 ID:s1RHru00.net
そのあとは、何もなかったころと同じようにメールをした。
スマホは便利だぞとか、LINEで旧友とたくさん話したとか、こっちの事務所はいまこんな状況だとか、そっちはどうなんだとか。
健太郎もスマホに興味を示して、今度機種変しようかなと言っていた。
メールでは何ら変わりないやりとりをしていたが、「会おう」という話は、どちらからも持ち出さなかった。
俺は会いたかったが、それを俺が言ったらまずいかなと思っていたのだ。
199 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:23:41.37 ID:s1RHru00.net
ようやく腐りきった生活から抜け出せたと思った矢先、俺は入院するハメになった。
LINEで再会した友人とバドミントンをやったときに、靭帯を痛めてしまったのだ。
そりゃそうだ。しばらくずっとゴロゴロしかしてなかったんだから。運動不足というよりは、自分がもう若くないことをしみじみ感じさせる出来事だった。
ただ、この入院事件でよかったことがある。
健太郎がまっさきにお見舞いにきてくれたのだ。
俺の大好きな梨と、退屈しないようにたくさんの漫画を持って。
200 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:28:43.39 ID:s1RHru00.net
会っていなかった間は、次どんな顔して会えばいいんだよと思っていたが、予告なしに突然お見舞いにきたもんだから、いつも通りに再会してしまった。
いつも、日曜日にプリキュアを見に来た健太郎を迎える、あの感じで。
健太郎は、いつもの優しい健太郎だった。
俺のつまらない話を聞いて、笑ってくれて。
でも、いままでと、ただひとつ違うところがあった。
「もっと早くから大地と知り合ってたらよかったのにな。」
「大地がずっと入院してたら毎日一緒にいられるからいいね。」
そう言って、いままであまり言わなかった、健太郎の感情を表に出すようになったのだ。
202 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:33:44.55 ID:s1RHru00.net
退院してからも、それは変わらなかった。
また いままで通りプリキュアを見に来るようになったし、俺に対する感情を隠すことなく、伝えてくるようになった。
特に関係を迫ってくるわけでもなかったから、俺は気にせず過ごしていた。
それに、健太郎から大切にされるのは嬉しくもあった。
健太郎とも元通りになれたし、LINEで話す友達も増えたし、ウルトラハッピー!あとは彼女を作るだけだ!と張り切っていた。
このときの俺が、一番どうかしてたって今でも思う。
この年の秋と冬が、人生で一番しんどい季節になるとは知らずに。
204 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:38:52.66 ID:s1RHru00.net
頭に血がのぼっていた。
気温は すでに秋を感じさせるぐらいになっていたが、そんなもので頭が冷えるほどじゃないくらい、俺は怒っていた。
どこに行くわけでもなく、人気のない静かな夜の町をズカズカと歩いている
俺の数メートル後ろを、健太郎が何も言わずにトボトボと追ってきていた。
「だから、付いてくんなって言ってるだろうが。」
一瞬振り返ってそう言っても、健太郎は何も言わずに後を付いてきていた。
205 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:39:35.90 ID:s1RHru00.net
高校のころの友達がセッティングしてくれた、合コンの夜だった。
話の流れで健太郎に報告したら、すごく困惑した顔をして、「僕も一緒に行きたい。」と言い出したから、連れて行った。
お前女興味ねーじゃんw合コンいってどうすんだよwと言ったものの、健太郎がメンツに加われば、女子のレベルが上がりそうだと踏んだのだ。
案の定、女子のレベルはいままでにないくらい高かった。
しかも どの子もいい子ばかりで、俺の胸は期待で膨らんだ。
健太郎が、爆弾発言をするまでは。
206 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:39:51.46 ID:s1RHru00.net
「僕は大地が好きなんだ」と、とんでもないことを言ったのだ。
一瞬場の空気が固まって、その後は爆笑の渦だった。
おかげで俺と健太郎はホモキャラ扱いで笑いのネタになり、ただのコメディキャラで、その夜が終わってしまった。
だから俺は健太郎に腹を立てて、頭を冷やすために外を歩いていたのだ。
しばらく歩いて頭が冷えてきたころ、「お前、ほんとに何がしたいんだよ!!」と、立ち止まって後ろについてきた健太郎に言った。
207 :石黒 ◆5w9kBvAhHY @\(^o^)/:2016/02/23(火) 00:42:08.40 ID:s1RHru00.net
「男と恋愛したいなら、おんなじように男が好きな連中とすればいいだろ。俺を巻き込むなよ。なんで今日、付いてきたんだよ。最悪の夜になったじゃねーか!!」
うつむいて立ちすくんでいる健太郎に罵声を浴びせると、健太郎はいつものごとく黙りこくって、何も言い返してこなかった。
「黙ってないでなんとか言えよ。」
毎度、不機嫌になると黙り込む健太郎にさらに腹が立って、俺は健太郎に近づいていって、問い詰めるように続けた。
おい、と肩をどつくと、健太郎は顔を上げて、吐き捨てるように言った。
「お互いのためにならないもんね。」
「・・・はぁ?」
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ
