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気持ち事がいい大好きだった私の話
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499 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:26:18.03 ID:3STrqbet0
「キモかったらキモッでいいの。中途半端にお世辞言ったってしょうがないし」

「はぁ……」

「やよさんは少しおしとやかさが足りないのよね(マスター談)」

「おしとやかにしてたらあんたらと付き合えないって」

やよさんは普通にお店の方や他のお客さん(ホモのカップルさん)と話をしていましたが、私はそのやよさんたちの会話に耳をそばだてるのが精一杯でした。

確かにゲイの方が集まるバーという以上の特徴はないのですが

でも、そういう人たちもいる空間に足を踏み入れたという経験はとても刺激的で、

そして少しだけやよさんという人間についてわかったような気がしましたが、

それは勘違いでした。





501 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:33:00.33 ID:3STrqbet0
お酒は二十歳になってからです

未成年の飲酒は法で禁止されています


お店を出た後「どうしよっか?」そう言われて何も提案できない私です。

「うち来る?」そう言われて私はやよさんの家を訪れました。


中略


「女同士だから恥ずかしくないでしょ?」

いいえ、恥ずかしいです。

舐められる、触られる、擦られる、揉まれ、抓られ、私は自分が何をされているのかよくわからない状態でした。

気持ちいいというのはわかるけれど、同じくらい恥ずかしいという気持ちがいっぱいで私は目を閉じていました。

「ほら、よく見て…」

目をうっすらと開けると全裸のやよさんがそこに居て私の身体を弄んでいました




503 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:36:04.03 ID:3STrqbet0
「優しくしてあげるから」

そういう問題じゃないです。私はそういう趣味はない……

そう思っていても身体は正直で気持ちいい事に抗うというのは本当に難しいんです。

「やめてもいいの?」

そう言われると、心の中に喪失感が生じます。

「(やめて欲しくない)」

そう言葉にするのも恥ずかしい、でも止められると辛い。

気持ちいい、まるでお風呂に浮かんでいるような多幸感。

「ほら、どうして欲しいの?」

「(もっとして欲しい…)」

それが素直な身体の欲求。でも、

「(女同士でおかしいよ)」

そう思う気持ちも確かにありました。





506 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:39:57.99 ID:3STrqbet0
「誰も見てない」

「二人だけの秘密」

「もっと淫らになっていい」

「別におかしなことじゃない」

そんな言葉を抗うことなく私は受け入れていました。

指で擦られ、舌で舐められ、中をかき回され

私は恥ずかしい言葉もおねだりも抵抗なく口にしてました。

いいんだ、それでいいんだ、この私は私じゃないとでもいうかのように私は気持ちいい事、やよさんが与えてくれる快楽に溺れていました。

脳髄が液体にでもなってしまったように、考える事を放棄してただその刹那の悦楽に身を委ねていました




507 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:44:57.81 ID:3STrqbet0
眼鏡君のそれと違い、

優しく、じんわりと真綿で首を絞めるような快楽でした。

気持ちよさに際限がない。

「男なんて射精したら終わりでしょ?」

女同士は終わりがない、ただひたすらに体力と気力の続く限り快楽を貪る事が出来るんです。

それはとても気持ちいいけど、とても怖くなる快楽でした。

補助的に使われる潤滑剤や振動する道具等を使われると

私は自分が何回行ったのか、一体どれくらいの時間が経過したのか全く認識することができませんでした。

行き続けると苦しい、でもその苦しさを通り抜けた先には頭の中が思考を放棄するような、真っ白という状況が来るのがわかります。

頭が思考を拒否しちゃうんです。

オーバーフローって言葉があるように気持ちよさが溢れて本当に溶けてしまうような……

そういう感覚でした。





508 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 11:47:18.86 ID:3STrqbet0
朝になって意識が戻り、身体の感覚と心が正常にリンクしたときに ようやく自分がした事に気がつきました。

夢じゃなかった。夢じゃない。

夢だけど、夢じゃなかった

だったら五月ちゃんやメイちゃんのように喜べたのでしょうけど

その時の私は自分が何をしてしまって、その結果どうなったのかが全くわかっていませんでした。


いったん中断します





510 :名も無き被検体774号+:2012/11/02(金) 11:48:51.16 ID:lKLpsAG60
ゴクリっ、、、





514 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 12:43:08.44 ID:3STrqbet0
やよさんは何事もなかったかのように朝ごはんの準備をしていました。

(ご飯と言ってもパンとコーヒーでしたけど)

やよさんに理由を聞くと「可愛かったから」とだけ。

誰とでもじゃない。可愛い子としかしない。

レズビアンじゃない。どっちかといえば男が好き。

……あの、何を言ってるのか私にはよくわからないんですけど

どうも私はあの後少し悪いお酒に当たってやよさんに眼鏡くんの事を愚痴っちゃったみたいで、それでやよさんがそれを慰めて……

いやいや、普通慰めませんから

でも、私も結構感じてたし嫌がってなかったと言われると そこはうっすら残っている記憶を頼りに言えば、確かに気持ちよかったって強烈な印象が残っていたのも事実ですし

それにお酒の勢いで愚痴って絡んだ私も悪い。

「それに一回寝ただけで恋人扱いしてたら私の身が持たないって」

……やっぱりやよさんは謎の人でした




515 : ◆VvVPrfdu4bhb :2012/11/02(金) 12:51:32.36 ID:3STrqbet0
私の心のDeathノートに「やよさんは危険」とメモしたものの

やよさんを憎んだり恨んだりする事はなくて、寧ろ酔って(お酒は二十歳になってから)やよさんに変な風に絡んじゃった自分を責めていました。

そっかぁ自分では眼鏡君との事は半ば自業自得だし仕方がないと思っていたけど

でも心の奥底では結構納得が言ってなかったというか、納得できません!って思ってたんだよなぁって思うと、ふつふつと眼鏡君に対する怒りが沸いてきてました。

私にあんなに恥ずかしい事させておいて

私にあんな恥ずかしい事させといて

私に……と思っても、やっぱり嫌いになったわけでもなく

「あの時もう少し素直になっておけば…」

そんな後悔したものの、じゃぁ眼鏡くんの今の彼女(趣味が合うらしい)を略奪したり、強奪したり、寝取ったり(NTR?)する気力も行動力もない私は

その辺りの事はとりあえず再封印して

「お酒は飲んでも飲まれちゃ駄目です。駄目駄目です(お酒は二十歳になってから)」

と自分の酒量を見極めないと大変だという事に気がつきました。


やよさんにも「私が男だったら今頃お持ち帰りされてぺろりだからね?」

とか言われて、自分の迂闊さを大いに反省したのですが、

「ペロッと食べたじゃないですか!」

それくらいに言い返す元気はあったんですよね。




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:これはすごい, 青春, SM_調教,
 


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