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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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114 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:59:12.25 ID:Q5UKg1qg.net
「べ、別に!?そんなことねーし!だ、だいたいなんでいるんだよ!」
「お前があんまり遅いからなw 言い訳は後で聞いてやる。さて初めまして、かな。
こいつの友達の伊達って言います。よかったらうちのチュロスどう?後ろのお嬢さん方も可愛いからサービスするよ?ww」
こいつは何だって顔が普通のくせに態度がイケメンなんだ。こんなのモテるにきまってるだろ!
店の前まで白石たちを連れていく。
「お、小島君!話は終わった、か・・・い」
先輩陣が固まる。というのも皆俺の斜め後ろ辺りを見ている。そう、白石だ。
「えーと・・・その子は、小島君の友達かい?」
「・・・はい、そうですね・・・」
突き刺さる視線の鋭さ。その中に蠢く感情は嫉妬か殺気か。
「初めましてお嬢さん!俺、小島君とは仲良くさせてもらってて!」
「バカ!俺が一番仲良いわ!」
「お嬢さんお名前は!?」
「お兄さんの先輩たち?面白い人ばっかりだね!」
明るい表情で話す白石。個人的には嬉しい限りである。
嬉しいんですが気付いてください、白石さん。みんなあなた狙いです。
115 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:05:27.89 ID:Q5UKg1qg.net
「しかし何だって小島、お兄さんって呼ばれてるんだい?キャンパスの中で その子見たことないけれど。」
先輩の一人が気づいたようにいう。
「あー・・・」
説明したらリンチであるのは目に見えている。何とか言い逃れなければ!
「この子まだJKだよ?」
だてぇぇぇえぇええぇ―――――!!?
「おう、小島!ちょっと来いや!」
「野郎ども!晒し首だ!」
「マネージャー!店任せた!」
「ちょ!ま!伊達ええええ!!」
「終わったら遊びに行ってきていいから今だけしめられろやww」
結局打ち上げの飲み会で全容を話すと言って ようやく離してくれた。
「べ、別に!?そんなことねーし!だ、だいたいなんでいるんだよ!」
「お前があんまり遅いからなw 言い訳は後で聞いてやる。さて初めまして、かな。
こいつの友達の伊達って言います。よかったらうちのチュロスどう?後ろのお嬢さん方も可愛いからサービスするよ?ww」
こいつは何だって顔が普通のくせに態度がイケメンなんだ。こんなのモテるにきまってるだろ!
店の前まで白石たちを連れていく。
「お、小島君!話は終わった、か・・・い」
先輩陣が固まる。というのも皆俺の斜め後ろ辺りを見ている。そう、白石だ。
「えーと・・・その子は、小島君の友達かい?」
「・・・はい、そうですね・・・」
突き刺さる視線の鋭さ。その中に蠢く感情は嫉妬か殺気か。
「初めましてお嬢さん!俺、小島君とは仲良くさせてもらってて!」
「バカ!俺が一番仲良いわ!」
「お嬢さんお名前は!?」
「お兄さんの先輩たち?面白い人ばっかりだね!」
明るい表情で話す白石。個人的には嬉しい限りである。
嬉しいんですが気付いてください、白石さん。みんなあなた狙いです。
115 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:05:27.89 ID:Q5UKg1qg.net
「しかし何だって小島、お兄さんって呼ばれてるんだい?キャンパスの中で その子見たことないけれど。」
先輩の一人が気づいたようにいう。
「あー・・・」
説明したらリンチであるのは目に見えている。何とか言い逃れなければ!
「この子まだJKだよ?」
だてぇぇぇえぇええぇ―――――!!?
「おう、小島!ちょっと来いや!」
「野郎ども!晒し首だ!」
「マネージャー!店任せた!」
「ちょ!ま!伊達ええええ!!」
「終わったら遊びに行ってきていいから今だけしめられろやww」
結局打ち上げの飲み会で全容を話すと言って ようやく離してくれた。
116 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:09:17.29 ID:Q5UKg1qg.net
店の近くの簡易なベンチに白石は座っていた。先程までいた友達たちがいなくなっている。
「あはは!お兄さんは周りの人まで楽しいね!」
「ああ、ホントにな・・・」
もはや否定する気すら起こらない。しかし幸いなことに白石との微妙な距離感は あまり感じなく いつもの調子に戻りつつあった。
「あれ?白石。友達たちは?」
「あー・・・うん。あの、えっと・・・」
「?」
「その、なんていうか・・・気を使ってくれたみたいで・・・」
「あー」
瞬時に大方を察した。察したからこそ二人で少しの間黙ったまま違う方を見ていたんだろう。
「えーと・・・どっか行きたい店とかあるなら連れていくぞ?って言っても大体食い物何だがww」
一つ息をついて落ち着いてから白石に聞く。
「・・・たこ焼きと焼きそばとフランクフルトとお好み焼きと焼き鳥と―」
「食うなぁww」
つうか焼いてばっかり。
「・・・奢ってね?ww」
そういって白石は俺の顔を見て笑った。まだどこかぎこちない。
もしかしたら元通りとはいかないかもしれない。
きっと関係は変わっていくものだから それを望むべきじゃない。
でもせめて、関係が変わっても白石が笑っててくれたらいいなと思っていた。
118 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:13:04.52 ID:Q5UKg1qg.net
白石と店を巡っていく。
価格設定が学祭だけあって祭りの縁日よりは安く白石は どの店も楽しそうに見て回って、二人で一緒に一つのお好み焼きやら たこ焼きやら食べたりした。
「意外と美味しいんだね。正直もうちょっとレベル低いかと思ってた。」
そういいながら白石の両手には そこらの売り子の兄さんたちからサービスしてもらった食べ物類が下がっている。
知り合いが売り子だったりしたのも多少は関係あるかもしれないが下手したら買ったものと同じくらいサービスの方が多いんじゃないかって量だ。
とりあえずそれらを持ってやる。
「まぁ粉物とか飲み物は別にして加工品とかは冷凍揚げたりしてるだけだから どこも似たり寄ったり何だよ。ちゃんとした店のだって業務用だったりするわけだし」
「あーそっか、なるほど・・・お兄さん、たこ焼きちょうだい!」
「まだ食うか!?タコ焼き三つ目だぞ!?相変わらずよく食うなぁ・・・」
というか飽きないのだろうかと思いながら手に下げたたこ焼きの袋を渡す。
呆れるほどに白石はよく食べる。たぶん俺より食っている可能性があるが見た目はいたって普通。
というか女子が羨むプロポーションだ。
119 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:18:42.90 ID:Q5UKg1qg.net
「余った分は先輩たちに持っていくから無理すんなよ?」
「だいじょぶ!だいじょぶ!まだ腹六分くらいだから。」
炭水化物オンリーだっただろうと言いかけてやめる。きっと気にしているだろうなと思って横目で見ると本当に幸せそうに たこ焼きをほおばっている。
悩みなんぞ無さそうで結構なことだと少し笑ってしまう。そして白石は物を食べてるときに最高に幸せそうな顔をする。
「?どしたのお兄さん?タコ焼き食べたいの?」
「食い気ばっかりだなぁwじゃあ一個もらうぞ?」
「食べさせてあげようか?w」
「お前俺がそうしてくれって言ったらどうするんだよww」
「別にいいよ?ww」
「・・・」
「私の勝ちだね!」
「くそ、からかい返してやろうと思ったのに!」
「じゃあお兄さん負けたから罰ゲームね!」
「あー?まぁいいけど・・・金のかからんもので頼むぞ?」
「うーん・・・何にしようかなぁ・・・」
決まってないのに罰ゲームって言ったのか・・・
120 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:22:25.27 ID:Q5UKg1qg.net
「あ!」
「お?決まったか?」
「うん!えーとね、勉強教えて!成績悪いと軽音できなくなっちゃうんだ!」
「あー、数学以外なら できないことはないがブランクも大分あるからコツぐらいしか教えられないぞ?」
「別にいいよー。でも場所どうしよっか・・・ってお兄さんの部屋でいっか!」
・・・マジで?
「マジで?」
「まじで!」
「あー、いや、その・・・部屋汚いし!伊達達よく来るし!それからえーと・・・」
何とかして俺の部屋以外にしなければ。確かに白石は何度かうちに来たことはある。
しかしだ、頻繁に俺の部屋に居られると俺の理性の方が耐えきれない可能性が非常に高い。
いや、この前の白石の反応から見て そういうことをしていいのかもしれないが・・・
「・・・ダメ?」
卑怯である。そう聞かれたら断ることなんてできないだろう。
123 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 01:27:23.60 ID:Q5UKg1qg.net
「ではでは、我々の店の完売を祝して!」
「「「「かんぱーい」」」」
三日間の祭りが終わった。
うちのサークルの出店は大成功で、上位の売り上げとまではいかないまでも完売で二次会までの代金は無しと言えば なかなかだったということがわかる。
「伊達もお疲れ。大変だっただろ?」
「二日目は お前がいなかったから特になぁww白石ちゃんと二人だっただろ?その時は どうだったのさ?」
別に話さなくてもいいのかもしれないが伊達が作ってくれた時間である。簡潔にでも報告はしておくべきだろう。
「ん・・・また公園行くって言ったら笑顔で『うん』って返されて赤面したww」
「変わんねぇなぁww」
「お?小島君とあの子の話かい?」
「聞かせろよ小島!」
「出来れば紹介してよ!」
「あああああ・・・・」
寄ってくる先輩たちの中心にいる俺に残された感情はただただ絶望である。
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