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旅に出たら人生が変わった
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211 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:45:39 ID:6ut(主)
「流星群来ているんですよ、天気良かったら見にいきませんか?」
「いいね!」
「スミー、Do you want to see shooting star tomorrow?」
(*´ω`*)yes
明日夜の予定は決まった。
スミーをおんぶして部屋に置いて、後片付けを手伝う。
「あの子 足大丈夫?」
「いや、多分怪我していません。」
「わかってたの?」
「えぇ。手当していて違和感ありました、重心も怪我人と違います。」
多分ホームシックみたいな状態、人恋しく、だけどまだ北海道を離れたくない。そんな状態なのだろうと思っていた。
212 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:46:38 ID:6ut(主)
「姉さん、そろそろ覚悟決まりました?」
「何が?」
「何となくわかってるでしょ?」
「んー、ついに私も来たのかーって感じだよ正直」
「閉経が来たんですか?」
「このタイミングで そのネタ言えるお前すげぇよ」
「まぁ、兄は本気で姉さんラブ。それだけは嘘じゃないです」
隣兄が吐いてる音が聞こえる。
「あのバカの面倒見てくるわ」
「俺もスミーの様子見てきます」
部屋に戻るとスミーは日記をカリカリ。邪魔しないでおこう。
213 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:48:00 ID:6ut(主)
風呂を洗い、残り少ないシャンプーの中に着色料を入れて血が出る様に見える細工し、お湯を貯める。
「スミー、take a bath」
(っ・ω・)っ
だっこして運べの状態
だっこしてお風呂場へ。暫くしてスミーが悲鳴を上げて飛び出てきた。慌ててバスタオルをかけて、ジョークだと謝る。ちょっとやりすぎてしまった。
落ち着いたスミーに怒られながら「足大丈夫?」と聞くと、治った!と言っている。
なかなか風呂に戻らないので、結局怖がらないように扉越しに座って風呂上りを待った。
スミーが風呂を上がったのでコンビニに誘い、ハーゲンダッツを買って渡す。これで機嫌が良くなったから笑える。
「流星群来ているんですよ、天気良かったら見にいきませんか?」
「いいね!」
「スミー、Do you want to see shooting star tomorrow?」
(*´ω`*)yes
明日夜の予定は決まった。
スミーをおんぶして部屋に置いて、後片付けを手伝う。
「あの子 足大丈夫?」
「いや、多分怪我していません。」
「わかってたの?」
「えぇ。手当していて違和感ありました、重心も怪我人と違います。」
多分ホームシックみたいな状態、人恋しく、だけどまだ北海道を離れたくない。そんな状態なのだろうと思っていた。
212 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:46:38 ID:6ut(主)
「姉さん、そろそろ覚悟決まりました?」
「何が?」
「何となくわかってるでしょ?」
「んー、ついに私も来たのかーって感じだよ正直」
「閉経が来たんですか?」
「このタイミングで そのネタ言えるお前すげぇよ」
「まぁ、兄は本気で姉さんラブ。それだけは嘘じゃないです」
隣兄が吐いてる音が聞こえる。
「あのバカの面倒見てくるわ」
「俺もスミーの様子見てきます」
部屋に戻るとスミーは日記をカリカリ。邪魔しないでおこう。
213 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:48:00 ID:6ut(主)
風呂を洗い、残り少ないシャンプーの中に着色料を入れて血が出る様に見える細工し、お湯を貯める。
「スミー、take a bath」
(っ・ω・)っ
だっこして運べの状態
だっこしてお風呂場へ。暫くしてスミーが悲鳴を上げて飛び出てきた。慌ててバスタオルをかけて、ジョークだと謝る。ちょっとやりすぎてしまった。
落ち着いたスミーに怒られながら「足大丈夫?」と聞くと、治った!と言っている。
なかなか風呂に戻らないので、結局怖がらないように扉越しに座って風呂上りを待った。
スミーが風呂を上がったのでコンビニに誘い、ハーゲンダッツを買って渡す。これで機嫌が良くなったから笑える。
214 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:49:15 ID:6ut(主)
家に戻って風呂に入る。
暫くしてスミーが風呂の電気を消した。
予想済みだったので風呂場で転んだような音を立てて、血みたいなシャンプーを洗い場に垂らし、頭を押さえて座る。
スミーが心配して風呂を覗いて悲鳴。
大成功!
泣きながら肩を叩かれた。
風呂から上がるとスミーはちょっと不機嫌。
黙ってマリオをつけてスミーに2コンを渡して始める。
約6分後ノーミス全面クリア。
(ノ゜∀゜)ノ オオォォォ-
スミーは驚いていた。
スミーもゲームをクリアして、ぬくったーの時間。布団を敷いて電気を消す。
スミーが転がってくるので脇腹を突っついて笑わせたりしているうちに眠くなったみたいで、グッスリ眠れた。
215 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:50:39 ID:6ut(主)
起床。
今日の予定は近場の巨大公園キャンプ場で流星群を見る事を伝える。
(`・ω・)ゞ
スミーの服だけ旅仕様なのは可哀想なので、最初に大型衣料品店に行く。真っ青なTシャツと真っ白なYシャツとジーンズを買い、嬉しそうだ。
(*´∀`*)
フィンランドの国旗でも意識したのかと聞いてみたら、その通りだった。じゃあ俺も日本の国旗だ!と赤いTシャツを購入。
こんな馬鹿な買物は初めてだったが、気兼ねしない異性との買物はとても楽しかった。
216 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:51:38 ID:6ut(主)
帰りに炭と酒とシートを買ってアパートに戻り、外出中の隣兄部屋の前へ買ってきた荷物と重めの物を置き
【先にキャンプ場行ってます。車でこれ運んで貰えたら隣姉のパンツあげます】
と書き置きしておく。
自分の部屋で着替え、フィンランド仕様の服に着替えたスミーと一緒にテントと固形燃料、星座早見板と望遠鏡を持ってキャンプ場へ向かう。
途中でプロポーズカップルから近くに来たけど飯食べない?と連絡が入る。状況を説明すると
「そこにキャンプ場あるなら今日はそこに泊まるわ!」
と、良い返事。
スミーにその話を伝えると
(*´∀`*)
ニコニコしていた。
217 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:52:37 ID:6ut(主)
途中で発泡スチロール製ボックスに肉とか野菜とか大量に入れて、スミーの発泡スチロール製ボックスにはライダーさん達の婚約祝に買ったホールケーキを入れてゆっくりキャンプ場に向かう。
受付を済ませ、スミーと自分のテントを設置していると、カップルライダーも到着。
苫小牧から札幌に向かう途中だったらしく、直ぐに来れたとの事。
カップルライダーさんも隣にテントを設営。
火を起こし、飲みながら道中の思い出話をダラダラとしていると隣兄姉も到着。
カップルライダーの存在に驚いていたが、すぐに打ち解けて飲み始めた。
ただ、一番の問題は三組揃って大量に買込んできた最低14人分の食材をどうするか。
キャンプ場内にはあと数組のライダーとチャリダーが居たので、声を掛けて宴会がスタートした。
218 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:53:41 ID:6ut(主)
(・ω・)
最初は黙っていたスミーだったが、隣姉も適度にフォローをしてくれたので直ぐに笑顔を見せるようになった。
バイト代を貯めて旅する大学生、仕事を辞めて旅する人、退職して旅する人、いろんな人達が肉を食べ、持ち寄った酒を飲み、泣いたり笑ったり。
日が落ちて暫くして流れ星が見え始める。
「流れ星みようぜ!」
みんなで横になって沢山の流れ星を眺めた。
流れ星の度に聞こえる歓声の中自分は望遠鏡でスミーに北斗七星の連星を見せたり、土星の輪が見られないかチャレンジ。
219 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:55:00 ID:6ut(主)
暫くして少し離れた所にいた兄が姉に何かを話し始めた。
そして
「結婚して下さい」
周りに聞こえる男らしいプロポーズがハッキリ聞こえた。
直後に
「はい、こちらこそお願いします」
涙声の返事が小さく聞こえた。
おめでとう!
カップルライダーが言う。
次いで定年退職した旅人も。普通に退職したライダー 学生ライダーも。
スミーも二人が祝福されている事で何が起きたか理解したらしく、泣きだした。
起き上がり、ランタンに火を灯す。
発泡スチロールからケーキを取り出し
「本当はカップルライダーさんたちに持ってきたんですがね、兄姉も一緒にカットして下さい」
結婚式でも無いけれど、四人でならんでケーキ入刀。
220 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:56:12 ID:6ut(主)
爪楊枝で食べるサイズになったケーキをわけながら食べ、祝賀会が始まった。
みんな浴びるように飲み始める。シャワーが無いのにビール掛けしてるし。
そんな様子を見ていたら俺も つい嬉し泣きしそうになり、トイレに逃げる。
スタックして出られなくなった兄の車を押して助けて、二人で雪を片付けるようになり、それを知った姉が うちらに温かい飲み物を出すようになって、アパートの周りに雪だるまを作ったりして始まった交流。
多分一つでも何かがズレていたら今のプロポーズにはならなかったであろう様々なことが思い出され、涙が止まらない。
北海道に来てよかった。
221 :昔チャリダー今おっさん :2016/09/19(月)09:57:12 ID:6ut(主)
暫くして落ち着いてトイレから出るとスミーが外で待っていた。
スミーにお礼を言う。
スミーが居たからライダーさんたちのプロポーズに出会えた事、ライダーさんたちのプロポーズを知った隣兄が覚悟を決めた事
一生懸命つたない英語で話しかける。
理解してくれたかはわからないけど、スミーは手を繋いでくれた。
スミーと二人で泣いて、そして笑った。
キャンプサイトに戻ると、プロポーズ仲間となった二組は両親に挨拶に行かなきゃとか、そんな話をしていた。
自分とスミーはまだ残っている食材を焼いて摘む。
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