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リアルでシンデレラストーリー体験をした
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33 :12:2006/09/09(土) 23:22:56
「Tさん・・・・Kちゃんて呼んでいい?」
「は、はい」
「じゃさっそく・・・Kちゃん、Mが悪さしたら うちにおいで あたしがちゃんと こらしめるからww」
「はいっ!!」
「おいっ!なに全力で返事してんだよw」
「こら、M・・Kちゃん泣かしたら許さんぞ」
「はいはい」
「ったくw」
「Y姉サンキューw」
「じゃぁね」
「ありがとうございました」
「またおいでねw」
34 :12:2006/09/09(土) 23:25:01
私とU君は美容室を出ました。
「ほんと、女は変わるよなぁw・・・」
「あんまりジロジロ見ないで・・」
私は髪型を変えたりメイクしただけでも恥ずかしいのにU君と一緒にいることで更に緊張してなんだか足が宙に浮いてるような感じがしました。
それからU君と私は喫茶店に入りました。
「さてと・・・・なにから話せばいいんだっけ・・・・・」
「あっ、えーと・・・・なんであたしなんかと・・・」
「あぁそーそー、お前のことよく知ってるって話な、つか「なんか」はよけいだろw」
「えっ、うん」
「そうだなぁ・・・・・どっから話せば・・・・」
U君はしばらく考え込んでいました。
「Tさん・・・・Kちゃんて呼んでいい?」
「は、はい」
「じゃさっそく・・・Kちゃん、Mが悪さしたら うちにおいで あたしがちゃんと こらしめるからww」
「はいっ!!」
「おいっ!なに全力で返事してんだよw」
「こら、M・・Kちゃん泣かしたら許さんぞ」
「はいはい」
「ったくw」
「Y姉サンキューw」
「じゃぁね」
「ありがとうございました」
「またおいでねw」
34 :12:2006/09/09(土) 23:25:01
私とU君は美容室を出ました。
「ほんと、女は変わるよなぁw・・・」
「あんまりジロジロ見ないで・・」
私は髪型を変えたりメイクしただけでも恥ずかしいのにU君と一緒にいることで更に緊張してなんだか足が宙に浮いてるような感じがしました。
それからU君と私は喫茶店に入りました。
「さてと・・・・なにから話せばいいんだっけ・・・・・」
「あっ、えーと・・・・なんであたしなんかと・・・」
「あぁそーそー、お前のことよく知ってるって話な、つか「なんか」はよけいだろw」
「えっ、うん」
「そうだなぁ・・・・・どっから話せば・・・・」
U君はしばらく考え込んでいました。
35 :12:2006/09/09(土) 23:29:34
「簡単に言ったら俺さ、優しい子が好きなんよww」
「あたしそんなに優しい子じゃないよ・・・・」
「お前は優しいよ・・・・・夕方のラッシュの駅の階段で紙の手提げ袋が破れて中身を散乱させて困ってるバァさん助けてさ
下に置いた自分のカバン蹴飛ばされてカバンが階段転がって落ちてんのにバァさん優先したりさw
学校帰りに雨が降って傘持ってないヤツを自分の傘に入れてやって、そいつよりズブ濡れになったりw
部活で後輩がなくしたボールを他のやつは手伝わないのに最後まで一緒になって探してやったりさ」
「あぁ、そういえば・・・えっ、な、なんで・・・」
36 :12:2006/09/09(土) 23:32:15
「あはは、まぁいいじゃん。
でさ、俺も彼女とか欲しいなと思っててもな
いざとなったらお前と比べて お前のほうが優しいかなとw」
「そんなことないよ・・・・」
「でもさ、本人目の前にして言いにくいんだけど、お前の評判あんましよくないんよ。
キモイとかしゃべり方がヘンとか・・・・
で、なにがキモイのか考えたんよ。
つか、ごめんな・・・いろいろ聞いたりしてたwww」
37 :12:2006/09/09(土) 23:34:56
「いじめが一番ひどかったのは、中1の終わり頃だろ?」
「えっ、えーと、たぶん・・・」
「ソフトテニス部って中1は走らされまくるじゃん?
お前色白いのに日焼けしまくって皮とか剥げてもほったらかしで、髪とかも例によって寝癖とかつけたままじゃんw」
「うっ・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・・」
「普通さ女の子だとさ、そーいうの中学になったら気をつけ始めるのに お前全然オシャレとかに興味なかったんだなw
で、汚いイメージがついてしまったんじゃねーかな。
話し方が暗いつーのは そりゃイジメられたら誰でもそーなるよな。
実際 小学生の頃は全然明るい活発な子だったらしいしな?ww」
「えぇ?なんで小学生の頃のことまで・・・・・」
「あははは、Bってやつ覚えてる?お前と同じ小学校の」
「あぁ、バドミントンの・・」
「そーそー、俺あいつと結構仲いいんだぜ 市の大会とかでダブルス組んだこともあるしなw」
「えぇーそうなんだ」
38 :12:2006/09/09(土) 23:39:22
「で、オシャレしろって男が女の子に言うことじゃないと思ったけどな 彼氏ならいいだろwww」
「で、納得した?・・・・・・・・・・・・つか、俺、卑怯だよな・・・・・・・・・」
「え?なにが?」
「「俺と付き合ってみねーか?」なんて言い方してさ・・・・・・・」
U君は しばらく黙り込んで何かを考えているようだった。やがて顔をあげてメガネをはずした。
「あのさ、俺お前のことが好きだ。俺の彼女になってくれない?」
私は こんなとこで告白されるとは考えてもいなくて すごくびっくりしたけど「こんなあたしなんかを見てた人がいたんだ」と思うと私は涙が出てきてしばらく返事も出来ずに泣いていました。
39 :12:2006/09/09(土) 23:42:18
「うっ、うっ・・・・グスン・・・・後で・・・・後悔しても・・知らないよ?」
「あはは、そっくり返すよw」
「フィ~~~、やっと言えたなぁ・・・・・・・しかもOKってw・・・・・・3年もかかったよwww」
「えっ?3年?」
「中1の5月だよ。あの駅の階段のバァさん助けた時、自分のカバンどうなった?」
「えーと・・・・同じ学校の人が拾ってくれて・・・・・ええぇ、も、もしかして・・・・・」
「そう、それ俺w」
U君は笑っていたけど、私は絶句してしまいました。
40 :12:2006/09/09(土) 23:45:49
「悲しいよな・・・今思えば俺は あの日から恋してたのにさ、そっちは覚えてないって・・・」
「うっ、ご、ごめんなさい・・・・」
「あはははは、冗談だよ。そんだけバァさん助けるのに必死だったんだろ」
「ごめん」
「顔、泣いたの分るぞ トイレ行って直してこいよw」
「えっ、うん。またブサイクって言われちゃいそーだし」
「もう絶対ブサイクって言わねーよw」
「ほんと?」
「あのさ、ブサイクって漢字知ってる?」
「えーと・・・・」
「不細工・・・・細工にあらず・・・・・細工してないってことだろw」
「髪も切って化粧もして細工してるからブサイクじゃないじゃんw・・・・・・かわいくなったしなw」
41 :12:2006/09/09(土) 23:47:59
私は急に照れくさくなり逃げるようにトイレに行きました。
喫茶店から出ると初めてU君と手を繋ぎました。また心臓がドキドキしてきたのが分りました。
すれ違う人全員に見られてるような気がして。。。。。
「あのさ、Kって呼んでいい?」
「うん・・・」
「俺のことはMでよろしくw」
私はますます鼓動が速くなりました。
しばらくお互い黙って歩いてたけど突然U君が笑い出しました。
「やっべぇー、俺めちゃくちゃ緊張してるよぉwww」
「あ、あたしもww」
お互い真っ赤な顔をしたまま、なぜか一緒に笑ってました。
なんだか久しぶりに心の底から笑ったような気がしました。
おしまい。
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