忘れられない元カノの話
書きだめとかしてないから遅いけども。
まあ平日の夜中だしいいよな。独り言なつもりで書く。
俺が元カノと出会ったのは高校2年のときだった。(仮名マリコとする)
話すようになったのはお互いの親友同士が付き合っていたから。
特に恋愛対象として意識してなかったんだけど、夏休みにマリコが髪を茶色くしてんのみて「わーかわいいなー」と思い始めた。
夏休みが終わっても、別に接点は無いし、そんなに話す機会もなかったんだが、お互いの親友同士が付き合ってるということもあって、4人でダブルデートみたいな感じで遊びいったり、放課後の教室で4人でしゃべったりする程度だった(4人とも帰宅部)
んで、文化祭が終わって暇になったからマリコとちょいちょいメールするようになって、ついにデートにさそってみることにしたんだ。
場所は下北沢。
田舎者の俺には下北が当時すげえおしゃれな町に見えてたんだ。
もちろん下北のどこに何があるなんて知らないまま、雰囲気でなんとかなるだろうと思って当日を迎えた。
当時の俺の服装はひどかった。
今でも覚えてる。
赤チェックのフード付きのシャツに、来たねえダボジーパン、ベージュのニット帽。
マリコはワンピースにレギンスとかだったかな。
「わーおしゃれだなー」と思ったことが印象に残ってる。
んで、北口で待ち合わせして、ブラブラ歩き始めるんだけど、なんも下調べしてない俺は速攻で迷ってしまった。
なんか雑貨屋とかチャリ屋とかあったけども金もないし、なんか緊張するからスルー。
結局、散歩みたいな感じになって、公園のベンチで話したりとか小川(?)沿いをただ歩くみたいなだけになった。
俺が「ごめんなこんな歩かせて」というと
マリコは「散歩好きだから全然平気だよー」と言ってくれた。
多分このときくらいから、俺はマリコを好きになり始めてたんだと思う。
下北デートでは結局渋谷まで歩いたんだよなー。
デニーズで飯食って帰った。
その日から、ちょいちょい放課後に二人で帰るようになった。
そんである日の帰り道に聞かれたんだ。
「俺君って好きな人いる?」
フラグが立ったと俺は思った。
案の定、その一週間くらいあとに告白された。
付き合い始めてからの高校生活はまさにリア充の極みだった。
毎日チャリ二人乗りして帰って、
冬は肉まん食ったりして、
サイゼで夜中まで居座ったり、
無駄に制服でいろんなところいった。
帰りはマリコの家まで2時間くらいかけてチャリで送ってた。
とにかく性格が似てたなー。
笑いのツボも一緒で、人間観察とかしてるときの、変な人を発見した時のツッコミも同じで。
あ、そうだ。
マリコは当時処女だったんだが、それに関してお台場に行った時の笑えるエピソードがある。
つきあってから初めて行ったデートがお台場だったんだが、昼はふつうにデートして、夜に観覧車に乗ろうってことに。
もう観覧車でカップルがすることなんて一個しか無い。
マリコとの初キスはお台場で決まりだぜとか思いながら意気揚々と乗り込んだ。
俺「わーキレーだねー(キリ」
マ「すげー!」
とか言いながら頂上近くになったところで俺はマリコに体を寄せた。
そんで顔を近づけた瞬間
マリコは「すげー!」といって俺から顔をそらして窓の外を見つめる。
俺「えっ」
自慢じゃないが俺は高校2年にして
経験人数二人という中途半端な経験から、根拠の無い自信を持っていた。
それがそのとき何か揺らいだ気がした。
ほうほう
まあ単純に、マリコはファーストキスにちょっと緊張しすぎてつい逃げてしまったらしい。
でも俺は、俺の口が臭かったからかとか、本当は俺のこと好きじゃないんだろうかとか、チャラい野郎だと思われたんじゃねえかとか、変に考えすぎた。
そしてしばらく、ウブな俺は悩んだ。
んである日の学校の帰り道、なんで俺とキスしてくれないのか聞いた。
そしたらマリコは笑ってから、そのあとすこし困ったような顔をして
「ごめん。初めてだから少し緊張した」
といった。
その後、俺の部屋でマリコからキスしてくれた。
それも、俺がマリコに膝枕して貰ってるときに、上から。