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元嫁と再構築中。表面的には以前のように戻りつつあるのだが、、、
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876 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:00:17.00
マスターベーションって気持ちいい。せっかく書いたので、吐きだして消えます。見たくない人って、みんなか、はスルーでどうぞ。
しばらく呆けていた。年が明け、会社も続けていく自信がなかったので辞めようと思い辞表を書いた。
上司
「とりあえず、これは預かっておく。お前、病院行ったか?」と、会社の顧問病院みたいなところに連れて行かれた。
会社に帰ってくると、何枚かの書類が用意されていた。ハンコをつかされた。
上司
「お前はこれから休職だ。会社には傷病手当金というのがあって、1年半は、給料の半分くらいはでる。
やけっぱち起こすんじゃなくて今後を落ち着いてよく考えてみよう。で、月に1回は俺のところに電話よこせ」。
後で聞いた話。昨年の4月の人事異動で、上司は栄転するはずだった。でも、「あいつが帰ってくるまで、いや、あいつが元通りに働くようになるまで、私はここを動いてはならんのです」と拒否したそうだ。
でも、呆けている私には、そんなやさしさは通じないし、気づきもしない。
一部始終を知っている先輩Aにも「あなたが見て見ぬふりしていてくれたら こんなことにはならなかった」と理由のわからないことを言ってあたった。
ひきこもりになった。修羅場から離婚を決めた1カ月のほうが楽だったように思う。
上司への月1の連絡もしなくなった。上司がマンションに訪ねてきてくれたけど、居留守を使った。
元嫁は約束を守り、メールをしてこなかった。私を気づかってくれる人は、誰もいなくなった(離婚のことは、実家の両親や兄弟にも知らせていないので)。
883 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:08:47.08
夏が来た。構築中の話ね。
メール着信。元嫁だ。
「会って話したい。離婚したから もう他人だなんていやだ。許してほしいとは思っていない。でも、きちんとお詫びをしたい」。
なぜか、いいよ、と返信してしまった。
元嫁自宅に来る。
むかしのような胸をはってしゃきしゃきではなく背中を丸めておどおどって感じの歩き方。コンタクトではなく中学生のようなメガネ。化粧っけのない顔と髪。
全体的に、こそこそって隠れて生きてますみたいな雰囲気。こんなの私の好きだった元嫁じゃない。
元嫁も同じように感じたようだった。なんせ半年散髪にも行っていないし、ひげそりもしていない。半分かびたTシャツを着ている。
部屋の中は、どんよりくもった空気で、残飯とかごみの山。
元嫁
「こんなになるまで。。。私くんを傷つけてごめんなさい。許してくださいなんて言う資格ないのはわかっている。でも、こんな私くんを見てられない。
このメスブタとか肉便器とか怒ってよ。殴ってよ。許してほしいんじゃない。あなたがそれで気が済めば、元気になれば、あたしは何されてもいい」。
そんなこと言われたって、いまさら怒鳴ってもどうなるもんじゃない。私黙っている。
元嫁
「そうそう、会社辞めたんだって?」
私
「いや、休職中。」
元嫁
「なんで辞めたの。不景気だから、再就職なんてすぐにはできないよ」
私
「仕事探す求職じゃなくて、会社行かなくていい休職。籍もあるし」
元嫁
「でも、今度会社行ったら椅子も机も放り出されているかもね」
私
「椅子の席じゃなくて、戸籍の籍」
元嫁、笑いだす。一瞬おくれて私も笑う。
こんなボケと突っ込み、何年ぶりだろう。
元嫁の笑顔をみるの、何年ぶりだろう。
884 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:11:36.44
私
「で、元嫁の仕事はどうなの」
元嫁
「そんな、発注先の社員が親連れてきてひと悶着。課長が自宅謹慎ののち解雇されたのに、うちの会社、私を無傷のまま守ってくれるわけないでしょ」
私
「そりゃそうだ」
元嫁
「辞表書かされた。送別会やろうって話もあったけど断った。会社でるとき、枕営業とか陰口言っていた馬鹿と会ったので、グーで殴ってきた」。
私
「まあ、最初は違ったけど、最後のほうは枕営業だったけどもね」
しまった、言っちゃいけない言葉が口に出た。元嫁、ひきつっている。修羅場のときとか離婚のときの、上目づかいで唇かんだまま。
私
「ごめん。言いすぎた」
元嫁
「いいの。違うの、もっと私を責めなきゃだめ。怒鳴られて許してほしいなんて思ってない。私くんには元通りになってほしいの。こんな部屋にいつまでもいたら私くんが腐ってしまうわ」
といって、窓を開ける。何カ月ぶりの外の風だろう。
元嫁
「シャワー浴びてきて、髪切ってきて」
私、なぜか言うままに散髪屋にいく。帰ってくると部屋はきれいになっていた。
元嫁はいなかった。
そんなことがあって、メールだけは開通。
元嫁
「また会って話をしたい。」
私
「でも、またひどいこと言ってしまう」
元嫁
「だから、いいの。ひどいこと言ってよ、それで私くんが楽になってよ」
ひきこもらなくなった。
でも、元嫁と会うのは、自分が何言いだすかわからなかったので怖かった。
885 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:13:57.09
秋。ほんとなら、結婚6周年の秋。
その日。
気分転換で買い物かなにかで出かけていて、部屋に戻ると、元嫁が立っていた。
鍵代えていないから合鍵持っているはずなのに、外で待っていた。手には、ケーキの箱を持っていた。
私は思い出した。昨年の記念日。元嫁が仕事で大変だったときの記念日。元嫁と課長のお泊まり旅行を前にした記念日。
自分にも会社にも、そんな経験とかマニュアルもなく、上司と手探りでいろいろ決めて言って、よし俺は会社の救世主になる(ちょっと盛った。すみません)と気分高揚していた お詫び行脚出張を前にした記念日。
結婚5周年だったあの日。
私が帰ると、元嫁がエプロン付けて、食事の用意をして待っていた。元嫁のエプロン見るのも久しぶりだった。
私
「納期前で忙しいのに、そんなことしなくていいのに。それに僕食べてきたし」
元嫁
「今日、記念日だよ」。私、実は忘れていた。
私
「ごめん」
元嫁
「いいよ。ケーキくらいはいるでしょ、コーヒー淹れるね」と、バースデーケーキを出してくる。
私
「ほんとごめん。でもおいしいよ」
思い出おしまい。
888 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:24:16.59
元嫁
「あのとき、あたし、悩んでたんだよ。課長は奥と別れる気ないし、私と遊ぶためだった、って うすうす気づいてた。
だから、私くんが結婚記念日を覚えてくれていて早く帰ってきてくれるとか、せめてバースデーケーキなんだから、僕たち二人の5歳の誕生日おめでとうって、ロウソク立ててフゥーってやってくれれば、課長とも別れるつもりだった。
でも、私くん、勝手に食べちゃうんだもん」
私、泣きだしてしまう。
元嫁
「泣かないでよ。こんなこと、あたしから言う資格なんてないし。
でも、私くんが、あたしのこと嫌いになったのは、赤ちゃんをあたしが仕事にかまけて殺しちゃったからなんだ、って思ってた。
悪いのはあたしなのよ。」
私
「そんな、元嫁のこと嫌いになったことなんてない」
元嫁
「あたしは、私くんとの結婚生活とか赤ちゃんとかじゃなくて、仕事、あたし自身を選んだ、って罪悪感をもってた」。
私
「ごめん。で、そのときにあいつが」
元嫁
「そう。あたしがあたし自身を選んだってことにもっと自信をもとうよ、って言ってくれたの。
彼は私くんの悪口言ったことないよ。浮気しているとかも言ってないよ。
そのうち私くんが 元嫁ちゃんを束縛するようになるから、そのときには いつでも僕のところにおいで、君はもっと成長できるって。」
私、泣きやまない。
何が、守ってやんなきゃだよ。一番身近にいた人のこんな悩みすら聞いてあげられない、ほぐしてあげられない、安心させてあげられなかったのかよ。
元嫁
「泣かないでよ。私くんを責めてるんじゃない。あたしには そんな資格なんてない。二人のことなんだから、二人で解決しなきゃいけなかったのよ。でも、あたしは浮気に逃げた。私くんは逃げなかった」
私
「僕も仕事に逃げてた。だから慰謝料ももらう気になれなかった」
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マスターベーションって気持ちいい。せっかく書いたので、吐きだして消えます。見たくない人って、みんなか、はスルーでどうぞ。
しばらく呆けていた。年が明け、会社も続けていく自信がなかったので辞めようと思い辞表を書いた。
上司
「とりあえず、これは預かっておく。お前、病院行ったか?」と、会社の顧問病院みたいなところに連れて行かれた。
会社に帰ってくると、何枚かの書類が用意されていた。ハンコをつかされた。
上司
「お前はこれから休職だ。会社には傷病手当金というのがあって、1年半は、給料の半分くらいはでる。
やけっぱち起こすんじゃなくて今後を落ち着いてよく考えてみよう。で、月に1回は俺のところに電話よこせ」。
後で聞いた話。昨年の4月の人事異動で、上司は栄転するはずだった。でも、「あいつが帰ってくるまで、いや、あいつが元通りに働くようになるまで、私はここを動いてはならんのです」と拒否したそうだ。
でも、呆けている私には、そんなやさしさは通じないし、気づきもしない。
一部始終を知っている先輩Aにも「あなたが見て見ぬふりしていてくれたら こんなことにはならなかった」と理由のわからないことを言ってあたった。
ひきこもりになった。修羅場から離婚を決めた1カ月のほうが楽だったように思う。
上司への月1の連絡もしなくなった。上司がマンションに訪ねてきてくれたけど、居留守を使った。
元嫁は約束を守り、メールをしてこなかった。私を気づかってくれる人は、誰もいなくなった(離婚のことは、実家の両親や兄弟にも知らせていないので)。
883 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:08:47.08
夏が来た。構築中の話ね。
メール着信。元嫁だ。
「会って話したい。離婚したから もう他人だなんていやだ。許してほしいとは思っていない。でも、きちんとお詫びをしたい」。
なぜか、いいよ、と返信してしまった。
元嫁自宅に来る。
むかしのような胸をはってしゃきしゃきではなく背中を丸めておどおどって感じの歩き方。コンタクトではなく中学生のようなメガネ。化粧っけのない顔と髪。
全体的に、こそこそって隠れて生きてますみたいな雰囲気。こんなの私の好きだった元嫁じゃない。
元嫁も同じように感じたようだった。なんせ半年散髪にも行っていないし、ひげそりもしていない。半分かびたTシャツを着ている。
部屋の中は、どんよりくもった空気で、残飯とかごみの山。
元嫁
「こんなになるまで。。。私くんを傷つけてごめんなさい。許してくださいなんて言う資格ないのはわかっている。でも、こんな私くんを見てられない。
このメスブタとか肉便器とか怒ってよ。殴ってよ。許してほしいんじゃない。あなたがそれで気が済めば、元気になれば、あたしは何されてもいい」。
そんなこと言われたって、いまさら怒鳴ってもどうなるもんじゃない。私黙っている。
元嫁
「そうそう、会社辞めたんだって?」
私
「いや、休職中。」
元嫁
「なんで辞めたの。不景気だから、再就職なんてすぐにはできないよ」
私
「仕事探す求職じゃなくて、会社行かなくていい休職。籍もあるし」
元嫁
「でも、今度会社行ったら椅子も机も放り出されているかもね」
私
「椅子の席じゃなくて、戸籍の籍」
元嫁、笑いだす。一瞬おくれて私も笑う。
こんなボケと突っ込み、何年ぶりだろう。
元嫁の笑顔をみるの、何年ぶりだろう。
884 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:11:36.44
私
「で、元嫁の仕事はどうなの」
元嫁
「そんな、発注先の社員が親連れてきてひと悶着。課長が自宅謹慎ののち解雇されたのに、うちの会社、私を無傷のまま守ってくれるわけないでしょ」
私
「そりゃそうだ」
元嫁
「辞表書かされた。送別会やろうって話もあったけど断った。会社でるとき、枕営業とか陰口言っていた馬鹿と会ったので、グーで殴ってきた」。
私
「まあ、最初は違ったけど、最後のほうは枕営業だったけどもね」
しまった、言っちゃいけない言葉が口に出た。元嫁、ひきつっている。修羅場のときとか離婚のときの、上目づかいで唇かんだまま。
私
「ごめん。言いすぎた」
元嫁
「いいの。違うの、もっと私を責めなきゃだめ。怒鳴られて許してほしいなんて思ってない。私くんには元通りになってほしいの。こんな部屋にいつまでもいたら私くんが腐ってしまうわ」
といって、窓を開ける。何カ月ぶりの外の風だろう。
元嫁
「シャワー浴びてきて、髪切ってきて」
私、なぜか言うままに散髪屋にいく。帰ってくると部屋はきれいになっていた。
元嫁はいなかった。
そんなことがあって、メールだけは開通。
元嫁
「また会って話をしたい。」
私
「でも、またひどいこと言ってしまう」
元嫁
「だから、いいの。ひどいこと言ってよ、それで私くんが楽になってよ」
ひきこもらなくなった。
でも、元嫁と会うのは、自分が何言いだすかわからなかったので怖かった。
885 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:13:57.09
秋。ほんとなら、結婚6周年の秋。
その日。
気分転換で買い物かなにかで出かけていて、部屋に戻ると、元嫁が立っていた。
鍵代えていないから合鍵持っているはずなのに、外で待っていた。手には、ケーキの箱を持っていた。
私は思い出した。昨年の記念日。元嫁が仕事で大変だったときの記念日。元嫁と課長のお泊まり旅行を前にした記念日。
自分にも会社にも、そんな経験とかマニュアルもなく、上司と手探りでいろいろ決めて言って、よし俺は会社の救世主になる(ちょっと盛った。すみません)と気分高揚していた お詫び行脚出張を前にした記念日。
結婚5周年だったあの日。
私が帰ると、元嫁がエプロン付けて、食事の用意をして待っていた。元嫁のエプロン見るのも久しぶりだった。
私
「納期前で忙しいのに、そんなことしなくていいのに。それに僕食べてきたし」
元嫁
「今日、記念日だよ」。私、実は忘れていた。
私
「ごめん」
元嫁
「いいよ。ケーキくらいはいるでしょ、コーヒー淹れるね」と、バースデーケーキを出してくる。
私
「ほんとごめん。でもおいしいよ」
思い出おしまい。
888 :799 ◆TYGtrHd5y. :2011/03/23(水) 03:24:16.59
元嫁
「あのとき、あたし、悩んでたんだよ。課長は奥と別れる気ないし、私と遊ぶためだった、って うすうす気づいてた。
だから、私くんが結婚記念日を覚えてくれていて早く帰ってきてくれるとか、せめてバースデーケーキなんだから、僕たち二人の5歳の誕生日おめでとうって、ロウソク立ててフゥーってやってくれれば、課長とも別れるつもりだった。
でも、私くん、勝手に食べちゃうんだもん」
私、泣きだしてしまう。
元嫁
「泣かないでよ。こんなこと、あたしから言う資格なんてないし。
でも、私くんが、あたしのこと嫌いになったのは、赤ちゃんをあたしが仕事にかまけて殺しちゃったからなんだ、って思ってた。
悪いのはあたしなのよ。」
私
「そんな、元嫁のこと嫌いになったことなんてない」
元嫁
「あたしは、私くんとの結婚生活とか赤ちゃんとかじゃなくて、仕事、あたし自身を選んだ、って罪悪感をもってた」。
私
「ごめん。で、そのときにあいつが」
元嫁
「そう。あたしがあたし自身を選んだってことにもっと自信をもとうよ、って言ってくれたの。
彼は私くんの悪口言ったことないよ。浮気しているとかも言ってないよ。
そのうち私くんが 元嫁ちゃんを束縛するようになるから、そのときには いつでも僕のところにおいで、君はもっと成長できるって。」
私、泣きやまない。
何が、守ってやんなきゃだよ。一番身近にいた人のこんな悩みすら聞いてあげられない、ほぐしてあげられない、安心させてあげられなかったのかよ。
元嫁
「泣かないでよ。私くんを責めてるんじゃない。あたしには そんな資格なんてない。二人のことなんだから、二人で解決しなきゃいけなかったのよ。でも、あたしは浮気に逃げた。私くんは逃げなかった」
私
「僕も仕事に逃げてた。だから慰謝料ももらう気になれなかった」
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