思い出話に付き合ってくれないか?
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1628916921/
俺、今プロのデザイナーとして絵を描く仕事をしてるんだ。
特に絵を描くことが好きだった訳でもない俺が、絵で食っていく事を決めた高校時代の思い出話を思い出したから良ければ聞いて欲しい。
10年近く昔の話だから、想像も混ぜて思い出しながら書くよ。
文章書くのそこまで得意じゃないから見にくかったらごめん。
数人に聞いてもらうだけでいいから、たまにレスしてくれると嬉しいな。
みてるよ
俺は高校時代、美術部だった。
絵を描くことが好きなわけではなかったが美術部くらいしか入る部活がなかったため仕方なく。
俺の高校では夏休みに毎年部活ごとの合宿がある。行先は部活ごとに様々だ。
美術部では地元を離れて東北の方へ毎年行くことになっている。
合宿は民宿を10日間貸し切り、その土地の自然を生かした絵を描くといった趣旨のイベントだった。
うちの美術部の顧問 (以下 中嶋先生)は、有名美大を卒業し、色んな賞も取っているような結構有名な先生。
そんな中嶋先生を求め、絵が好きな奴らが集まる…。と言った訳ではなく、大半が運動音痴のもやしっ子。文化部が少ないうちの高校では、運動が苦手な奴らは必然的に美術部に入ってくる。
それでも中嶋先生の指導で絵が好きになるやつは多いが、俺らの代ではそんなやつは少なかった。
特に俺含む男子部員は部活時間には絵はあまり書かず、雑談して下校時刻には帰るようなサボり部員だった。
勿論そんな俺らは10日間の合宿なんて遊ぶためにあると思っていた。
特に行きのバスの中ではトランプやカラオケなどで大はしゃぎ。皆テンション爆アゲといった感じ。
それにどこからか聞こえてくるギターの音や風鈴の音が混ざってまさにカオス。(そんな俺らにも指導する時は真面目に、遊ぶ時は無邪気に混ざってくれた中嶋先生はガチでいい先生だったと思う。)
肝心な合宿での活動内容は、指定された範囲内で各班に分かれ、風景画などを描くというもの。
といっても、サボる以外することの無い男子たちは、女子たちには黙っててもらいそこら辺でぶらぶらと暇つぶしするような感じだったが。
俺と同じ班の男子、(以下 樋口)はクラスでは俺と真逆の大人しいタイプ。
(大人しいと言っても、クラスでは静かなだけで部活になると大はしゃぎして俺らと話すような奴だが)
そんなギャップが萌えると美術部の女子たちにはマスコットキャラ的な存在として可愛がられてたのは懐かしいな。
それで、俺と樋口は勿論サボるわけで、バスの中ではサボり計画を立てて楽しんでいた。
バスを3時間程走らせて民宿に到着。
民宿は渡り廊下を挟み2階建ての建物が2棟ある。近くに綺麗な川が流れたりしていて、自然に囲まれたいい所。
バスから降りた俺たちは、早速それぞれ10日分の大きな荷物を部屋に運び始める。
民宿周辺は、標高がそこそこ高くて空気が美味しい。夏なのにそこまで暑くない避暑地のような場所。
でも蝉の声や入道雲を見ると夏を感じるなぁ。
どこの美大いったん(´・ω・`)?
>>13
のちのち。
個人情報に関わらない程度で答えるよん
俺たちは二年生のため、去年にもこの民宿には来ている。
去年を思い出しながら部屋に荷物を置いたところで、早速一日目の活動が始まった。
軽くミーティングを終え、事故には気をつけて時間内には戻るようにという話を適当に聞き、待ちに待った行動開始。
だが、合宿先は正直言うとめちゃくちゃ田舎。
山ばっかの所であまり遊ぶ場所なんて少なかったが避暑地として観光に来る人も多いらしく、駅周りの繁華街は結構賑わっていた。
民宿からは少し距離があるが、道の駅なんかもあったし。
後々書くが、堂々とサボって遊び回ったのはこの初日だけだと思う。だから記憶にも凄く残ってる。
真っ先に近くの小川で水浴びして、近くの農家のおじさんから冷えたスイカを貰って一緒に食べた。
サボらないムードが強かった女子たちも、スイカにつられて一緒に食べる。
ノッてきた女子たちとも水遊びしまくってた。
樋口「おい、水で下着透けるんじゃねwww」
俺「よしwwwwww」
その後も出店で買い食いして、昼には民宿のおばさんたちが用意してくれた弁当を食べる。
そして午後も遊び回り……を繰り返してると直ぐに民宿への集合時間が近くなった。
帰りは他班の男子たちとも合流。