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夜も更けてきたので私とダンナの話でもする
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1 :ヨメ:14/06/02(月) 22:20:49 ID:D4MPX8Kjw主
スペック
ダンナ 42歳 人相悪い
ヨメ 24歳 童顔 いまだに酒類は年齢聞かれる きょぬー
書き溜めてないから だらだらいく
2: ヨメ:14/06/02(月) 22:21:55 ID:D4MPX8Kjw
とにかくついてない人生だった
母親は多重債務者でオヤジはアル中
おまけに大家族
DQN家族の典型の長女として生まれた
3: ヨメ:14/06/02(月) 22:23:30 ID:D4MPX8Kjw
親の喧嘩の仲裁はあたりまえ
わたしは子供の頃から「こども」じゃいられなかった
兄弟仲はいいほう
いまも連絡とるのは二人だけだけど
4: ヨメ:14/06/02(月) 22:26:47 ID:D4MPX8Kjw
いつ離婚してもおかしくない状況だったと思うが わたしが18になるとき両親は離婚した
母親が男をつくってでていった
ひどく裏切られた気がした
兄弟たちは もっとダメージ受けてたと思う
アル中のオヤジは もちろんあてにならない
わたしは昼も夜も働いた
カラオケボックス、ゲーセン、レンタルビデオ店、パチンコ屋
5: ヨメ:14/06/02(月) 22:29:13 ID:D4MPX8Kjw
働いても働いても金は足りない
所詮就職もままならなかったフリーターじゃあ稼げる額も知れたもんだった
電気も止まった、ガスも止まった
家賃もいっぱいいっぱい滞納した
毎月回収にきてくれるおじさんに謝りながら払った
なにより兄弟たちを飢えさせるわけにいかなかった
家には寝に帰るのがほとんどだった
6: ヨメ:14/06/02(月) 22:31:41 ID:D4MPX8Kjw
そんな中、わたしのいない間 母親が家に来たらしい
兄弟たちは酒をのんで くだをまくオヤジから逃れるため母親についていった
これでわたしとオヤジは二人きり
何度も死のうかと思った
疲れて帰宅したら廊下にオヤジの粗相のあと泣きながら掃除した
なんでこんな目に遭うのかと
全てを恨んだ
7: ヨメ:14/06/02(月) 22:33:23 ID:D4MPX8Kjw
実際 自殺未遂もした
死ねなかったが
手術を受けながら生まれた意味を考えた
わたしは奴隷になるため生まれたんじゃない
ここから逃げよう、すべてを捨てようと思った
8: ヨメ:14/06/02(月) 22:35:52 ID:D4MPX8Kjw
それから てっとりばやく稼ぐため、夜の世界に入った
元々コミュ障だったが そんなものはどうでもよかった
わたしは一度死んだのだ
たまたま はいった店はとても居心地がよかった
わたしが最年少、年齢層高めの店で、おじ様たちは紳士的にみな優しくしてくれた
10: ヨメ:14/06/02(月) 22:50:46 ID:D4MPX8Kjw
その店に入って3日目くらいに、ダンナと出会った
どうやら常連らしいが、なにしろ顔がこわい、態度はでかい、893かと思った
客がタバコをくわえたら火をつけるじゃん?
不慣れながらもライターを差し出したら「いらん」と言われた
わたし涙目 こいつ嫌いだと思った
11: ヨメ:14/06/02(月) 22:53:35 ID:D4MPX8Kjw
毎日毎日いろんな客がくる
紳士的なおじいさま
初見の若い兄ちゃん
常連の気のいいおっさん
とくにわたしはボンヤリしていたからか 還暦以上のおじいさまによく好かれた
孫のように可愛がってくださった
14: ヨメ:14/06/02(月) 22:57:08 ID:D4MPX8Kjw
例の893っぽい人は わたしにも 店の誰にも興味がないようだった
他の客は大抵女の子と話したいとか、なにか愚痴りたいとか、盛り上がりたいとか、なにかしらあるが、興味なさそうに携帯で車のパーツなんかを見ていた
人恋しいけども 人と関わりたくないのか?よくわからないやつだとおもった
15: ヨメ:14/06/02(月) 23:00:21 ID:D4MPX8Kjw
ある日わたしは日本酒をガバガバ飲まされ、ひどく酔っ払っていた
そこにダンナが来た
わたしはフラフラになっていたので、マスターの配慮か、その「893っぽい人(ダンナ)の席につけられた
特に口もきかない、動作も必要ないからだろう
「ねーなんで いつも来るの?黙ってるのに!話したくないの?」
わたしは酔いに任せ絡んだ
16: ヨメ:14/06/02(月) 23:03:00 ID:D4MPX8Kjw
ダンナは少しうざそうにしたが、携帯を胸ポケットにしまいながら「わたしの話をきく」姿勢になった
今はよく覚えていない、なんの話をしたのか
ただ、「普通の幸せ」っていうのがいかに難しいかを熱く語ったと思う
17: ヨメ:14/06/02(月) 23:06:31 ID:D4MPX8Kjw
ただ、格好悪いことをしては生きていけないというのが信条だった
弱いものいじめをしてはいけない
嘘をついてはいけない
人を裏切ってはいけない
これは格好悪いことだからな
そうしたらダンナの表情がちょっと変わった
このときたぶんダンナはわたしに興味をもった
18: ヨメ:14/06/02(月) 23:09:28 ID:D4MPX8Kjw
それから ちょくちょくダンナから連絡がくるようになった
が、わたしは筆不精なので思い出したときにしかメールも電話も返さない
これはキャバ嬢wとしては失格なのかもしれないが 客はみんな「おまえってそういうやつだよなw」と流してくれた
でもなんとなくダンナのことは気になって、結構同伴するようになった
19: ヨメ:14/06/02(月) 23:12:35 ID:D4MPX8Kjw
そこで聞いたのは、ダンナはバツ2だということ
二人共に浮気されたらしい
こいつ女見る目ねーなwというのが感想だった
と、同時に精神がボロボロになるまでオヤジを痛めつけ、男を作って逃げていった母親のことが浮かんで、憎しみさえおぼえた
20: ヨメ:14/06/02(月) 23:16:16 ID:D4MPX8Kjw
裏切られた者同士、というとおかしいかもしれないが なんとなく親近感を抱いた
それでいて酔うとわたしに付き合って!などというのだからどんだけだと
どんだけ見る目がないのだと
わたしなんかと付き合っても幸せになれるはずがない
ハハハご冗談を。ささもう一杯。といった感じで流し続けた
>>次のページへ続く
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