そして知りたくなかったこと。
妹が知恵遅れ?
なんだろ、障害者に認定された。先天性だったのかはわからない。
その年の暑い日、兄から連絡。
仕事辞めたから、家にいれて。と
ちなみに書き忘れてたけど、兄は借金したりしてその返済は母がしてた。
だからなんかムカつくってか嫌いな部分があって、家に入れなかった。
今思うと何様だよ自分ってかんじ…
昼から夕方まで、兄は外で待ってた。母に、家にいれてあげてと言われ、入れた。涼しそうにした兄の顔は忘れない。
それから兄も一緒に住むようになったよ。
書き忘れてたことあった!オッさんに初めの頃言われたんだ。
おじさんが一緒に暮らすことになっても嫌じゃない?って。
ませた自分は、母が幸せならそれでいい。と言った。
それに経済面でも母だけだとツライってのも理解してたから、自分なりの配慮。
でもね、嫌なことあったよ。
それは深夜に聞こえてきたまさかのあの声。
最初、苦しんでるかと思っちゃって心配してドアあけちゃったwビックリしてすぐ閉めたけど。
その日以来、耳栓して寝るのを心掛けた。
ちなみに、高校生のときだったし、自分に経験なかったから余計に汚く思えたのさ。
兄は一緒に暮らすようになって、仕事をはじめた。
ある秋の日。
帰ってきた兄に用意してあった夕飯を温め直して出した。
テレビ見ながら話してた。
その日自分は美容院行って髪切ってた。
その髪型を見て、おれもそんなの出来るよ〜とか。たわいもない話をしてた。
来月お金入ったら、タトゥー入れるんだぁ〜って言った兄に、ピアスの穴あけるだけで失神しちゃうんだから無理だよwwwって言った。
夕飯を食べ終えた兄がアイス食べたいと言い出したwww肌寒い季節なのにw
冷凍庫にアイスあったから、これ食べたら?っていったらもっとウマイのがいいから買いに行くって。
お前も食べる?って言うからもちろん便乗。
なにたべたい?って質問にちょっと高くて美味しいアイスって言った。ハーゲンダッツとは言わなかったよw
じゃあガリガリ君ねって言う兄にガリガリ君は安いwって言った。
兄は出かけた。
それから、食器片付けたりしてお風呂に入ったけど兄が帰って来ない。
二時間くらい経ってたかな。
もしかして万引きして捕まってんのかなぁとか思いはじめてた。
夜の11時くらいかな。家電がなった。
病院からだった。兄さんのご家族ですか!?兄さんが事故にあって重篤状態です。今すぐ病院に来てください。
え?なに?コンビニにアイス買いにいったじゃん。徒歩5分だよ?
わけわからなくなって明日学校あるので行けません。と言った…
お母様に連絡してご家族誰でもいいので来てくださいって言われて電話切った。
心臓バクバク。重篤って?危篤は聞いたことあるけど、ヤバイの?って考えてた。
仕事中の母と連絡をとり、一緒に病院に行った。
病院について駆け足で兄がいるとこへ。
見た瞬間、言葉を失った。
頭には包帯グルグル。鼻にはコットンが詰まってて顔は擦り傷だらけ。体にも傷がたくさんあった。
かろうじて波打つ心拍数。
パッと見でもうダメなんだってわかった。