こちらもどうぞ
友達の親父に喧嘩売った話
(7ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
87 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:26:25.182 ID:zFjzs8hM0.net
俺は黙ることしかできなかった。
真実を話せば もしかしたら坂倉を救ってくれるかもしれない。
ただ坂倉は引っ越す前に児童相談所から連絡が入り 警察が来たことがあったらしいが「躾だ」の一点張りの父親に対し
「やりすぎないでください」の一言で済ませて何もしてくれなかったと聞いた。
俺は警察を信用してなかった。
その上これ以上あいつの事を誰かにしゃべりたくなかった。
88 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:27:10.800 ID:zFjzs8hM0.net
警察「・・・おまえ・・・と、本田って言ったな。 おまえらが坂倉をそそのかして家から金を取ろうとしたらしいな?」
俺「・・はぁ?何言ってんですか?」
警察「だってそうだろう。親に殴りかかって行くなんて普通じゃない。 おまえらがあの家に金を取り行って襲いかかった。違うか?」
俺「・・・・馬鹿じゃないっすか?んなわけないでしょう。」
警察「本田はそれを認めたって言ってたぞ。」
俺「・・・・・・・・・・・・・・」
警察「認めたらどうだ?」
俺「・・・・・・・・・・・・」
警察「・・・・・黙ってないで何かしゃべらんか!!!!」
俺は黙ることしかできなかった。
真実を話せば もしかしたら坂倉を救ってくれるかもしれない。
ただ坂倉は引っ越す前に児童相談所から連絡が入り 警察が来たことがあったらしいが「躾だ」の一点張りの父親に対し
「やりすぎないでください」の一言で済ませて何もしてくれなかったと聞いた。
俺は警察を信用してなかった。
その上これ以上あいつの事を誰かにしゃべりたくなかった。
88 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:27:10.800 ID:zFjzs8hM0.net
警察「・・・おまえ・・・と、本田って言ったな。 おまえらが坂倉をそそのかして家から金を取ろうとしたらしいな?」
俺「・・はぁ?何言ってんですか?」
警察「だってそうだろう。親に殴りかかって行くなんて普通じゃない。 おまえらがあの家に金を取り行って襲いかかった。違うか?」
俺「・・・・馬鹿じゃないっすか?んなわけないでしょう。」
警察「本田はそれを認めたって言ってたぞ。」
俺「・・・・・・・・・・・・・・」
警察「認めたらどうだ?」
俺「・・・・・・・・・・・・」
警察「・・・・・黙ってないで何かしゃべらんか!!!!」
89 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:28:10.624 ID:zFjzs8hM0.net
俺「・・・・・あの・・・」
警察「なんだ?しゃべる気になったのか!?」
俺「いえ。すいませんけどウソばっかやめてもらえますか?」
警察「・・・・・・・・・」
俺「だって強盗目的なんて絶対ないですもん。金なんて取る気もなかった。そんな計画なんか一切なかった。なのになんでウソをつくんですか?本田が言った?バカ言わないでください。そんな計画自体がないのに言うわけないでしょう?」
警察「・・・・・おまえらを試しただけだ・・・」
俺「俺らには真実を吐けって騒ぐのに自分達はウソはいいんですか?素直にしゃべってくれない人にこっちがしゃべると思いますか?ふざけん・・「黙れクソガキが!!てめえらは犯罪者なんだよ!大人舐めてんじゃねえ!いいから全部吐けコラァ!」
また胸倉をつかまれ振り回された・・・
90 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:28:47.059 ID:zFjzs8hM0.net
調書が始まって何分経っただろうか・・
部屋に時計はない。長いのか短いのか・・・
何もしゃべらない俺をほおっておき
何度か部屋を行ったり来たりしはじめた警察。
何度か行ったり来たりした後に警察はずっと黙って俺の前に座っていた。
俺も黙って座っていた。
空気が重い・・・・向こうも長期戦の構えなのか・・?
本当にこのまま帰してもらえなかったらどうしよう?
何か聞かれてる方がよっぽど・・楽だ・・・
沈黙というのはより一層心に不安を植え付ける。
出たり入ったりされると、このままどこかに移動させられるのか?
刑務所に入れられてしまうんじゃないか?
身長だけは高くても心も頭脳も小学6年生。
少年法すらもよくわかっていなかった少年には不安だけが胸をよぎり頭の中でこの先訪れるであろう最悪の事態を妄想し、震えていた・・・
91 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:29:33.972 ID:zFjzs8hM0.net
「どうなるんだろう・・」と不安もピークにさしかかろうというときガチャっと部屋の扉が開いた。
警察「こちらが1の母親です。」
え・・・?母ちゃん・・・・?
顔を上げると、パジャマ姿で髪の毛はボサボサ。
すっぴん姿の母ちゃんが息を切らして立っていた・・・
俺はよく覚えてなかったが病院でどうも自分の住所と電話番号を教えていたようだ。
そこから母ちゃんに連絡が入り迎えにきたらしい。
しかしそんな事情を聞かされていなかった俺には母ちゃんが目の前に立ってた事が信じられなかった・・
と、同時に母ちゃんを見て、ずっと重力に負けず
瞳の中に閉じ込めていた涙が緩みと共に地面に向かってスルっと落ちていく・・・
俺「か・・かあち・・「このバカ息子が〜!!!」
92 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:30:09.012 ID:zFjzs8hM0.net
俺は母ちゃんの飛び蹴りを顔に受けイスから後ろに転げ落ちた・・・・
母ちゃん「このバカが!バカが!バカが! 何を警察に迷惑かけてんだ!このガキャ〜! 今、この場でお前を殺す!そして私も死んでやる!」
もう何がなんだかわからない・・
母ちゃんは俺を助けに来てくれたんじゃないのか?
俺の救世主は倒れている俺の腹に座って馬乗りになり顔を右に左に張り飛ばしている・・・・
な・・なぜ?救世主は助けてくれる人じゃないのか?
なぜこの人は俺への追撃を加えどなり散らして顔にツバを飛ばすんだ・・・?
とにかく俺は有無を言わさずビンタされ続けた・・・
93 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:30:44.352 ID:zFjzs8hM0.net
このとき、オヤジ襲撃事件後に蹴り飛ばされ続けたせいで
頬が腫れていた・・・
そこへの追撃のビンタは痛みを越えて火であぶったスプーンをくっつけられるような火傷にも似た熱さを感じた・・・
警察「お・・お母さん!落ち着いて!落ち着いてください!」
母ちゃん「本当にすみません!このバカがご迷惑を・・・ オラァ!立てぇ!立って頭を下げろってんだよ!」
俺「・・・ず・・ずびばせんでふた・・」
母ちゃん「バカにしてんのか! はっきりしゃべれ!」
いや、あんたが腫れてた頬をさらに張ってまた口の中が切れたからうまくしゃべれなくなったんじゃん・・・・
言い訳する隙はなくまた俺は一発頬を張られた・・・
94 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:31:16.078 ID:zFjzs8hM0.net
その後、母ちゃんの勢いに警察は飲みこまれ
とりあえずお引き取りください、もう遅いですし 明日の昼の三時にまた来てください・・と、告げられ 俺はそのまま母ちゃんに渡され帰ることになった。
外に出ると警察署に一本の時計が立っており 時刻は深夜2時をさしていた。
思ったより早く帰れるもんだなと思ったが本田と坂倉はまだ帰れていなかったらしい。
本田は首謀者として実際に襲い掛かったのもあり 俺よりさらに根掘り葉掘り聞かれ続け
坂倉は実の親の襲撃という事実と体の傷から虐待の可能性があるということ。
ただ警察に暴力親父は「こんな事件を起こすガキだろ?躾が厳しくなって当然!こんな悪さするガキに口だけで伝わらねえだろ!親として更生しようとしてただけだ!」と言い張り 実際警察はどう扱うべきか困っていたそうだ。
95 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:31:44.605 ID:zFjzs8hM0.net
俺らが何もしていなければ虐待で行けるのだが いかんせん俺らは3人がかりで襲撃にいってるとんでもない悪ガキだ。
そんな悪ガキ達だからこそ躾が厳しくなった・・というのも筋が通るとかなんとかで下手に動けない状態になってたとか。
本田は3時半まで残って調書を取られ
坂倉に至っては朝5時まで どうするか警察に検討され 結局坂倉の母ちゃんが引き取りに来たらしい。
またあとで聞いた話だが 計画的犯行だが武器を持っていなかったので殺人になるような事態は考えにくくただの暴行事件になったこと。
そして襲撃先に実行犯の息子がいたことにより見ず知らずの他人を襲ったわけではなく 無理矢理引きとめてまで調査するほどの事件ではないと判断されたらしい。
このときバットを持っていってたら きっとこうすんなりとは出てこなかっただろう。
そんな事になってるとは知らず俺は母ちゃんの車に乗った。
97 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:32:37.727 ID:zFjzs8hM0.net
いつも俺は助手席に乗っていた。
しかしこの日ばかりは助手席に乗る気がしなかった。というか乗れなかった。
あそこまで怒り狂われ、馬乗りになられて張り倒された恐怖と、こんな夜中に迎えにこさせた事を申し訳なく思い、後部座席でずっと外の景色を眺めていた。
見たこともない風景が徐々に見たことのある風景に変わっていく・・・
坂倉とよく一緒に菓子を買いに行ったセブンイレブンを曲がり車は道路をまたぐように横を向ける。
ピーピーとバックを知らせる音が鳴り音が鳴りやみ家に着いたことを知らせる。
俺は警察からここまでの間、一切口を開かなかった。母ちゃんも俺に一切口を開かなかった。
玄関を開けて部屋に入り部屋に戻りたいが戻ってはいけない気がするし とりあえずリビングに行きソファーに腰をかけた。
母ちゃんはそのまま台所へと消えていった・・・
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ