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母親の不倫相手に家を乗っ取られた
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198 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:27:12。72 ID:OtNLhzv+0
新しい環境にワクワクした。
恥と悔しさで塗りつぶされた家から出られる、と思うと鬱屈した思いも晴れるような気分でさえあった。
でも、ワクワクした気持ちも、引越し当日までだった。
200 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:30:06。92 ID:OtNLhzv+0
やっぱり、ずっと慣れ親しんだ家を出る、と言うのは思った以上に悲しかった。
それだけじゃない。
短かったし少なかったけど、父親と母親と3人で暮らした楽しい思い出も捨てなきゃいけないんだ、と言うことに、このとき ようやく気が付いたからだった。
この家を引っ越していくと言うことは、まるで、父親と縁を切るということになるんじゃないか、って気がして、辛かった。
実際は そんなことは全くなかったけど。
車に乗って、視界から段々遠ざかっていく自分の家を眺めながら、泣きそうになるのを必死にこらえてた。
母親にそんな涙を見せたら、悪い気がした。
201 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:32:31。29 ID:OtNLhzv+0
新しい家に着いたら、悲しい気持ちなんかに浸ってる暇はなかった。
それに、なんだかんだで、ウキウキする。1、新しモノ好き。
事前に下見をしたとき、自分はこの部屋をもらえるだろう、と踏んでいた部屋があった。
前に住んでいた部屋から比べたら格段に狭くなるが、入れないことはない広さだった。
もう一つあったが、そこは狭すぎて、物置にしかならないんじゃ、と思っていた。
202 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:35:00。71 ID:OtNLhzv+0
新しい家について、母親に改めて聞いた。
1「この(広い)部屋でいい?」
母「ごめん。1はこっち(狭い)の部屋だって。」
1「え、なんでー?お母さん達使うの?」
母「うん。アイツがこの(広い)部屋使うって言うから。」
まあ、今回はヤマダの持ち物だし、文句は言えないかなー、と思って諦めることにした。
仕方なく狭い方へ荷物を運び込む。
新しい環境にワクワクした。
恥と悔しさで塗りつぶされた家から出られる、と思うと鬱屈した思いも晴れるような気分でさえあった。
でも、ワクワクした気持ちも、引越し当日までだった。
200 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:30:06。92 ID:OtNLhzv+0
やっぱり、ずっと慣れ親しんだ家を出る、と言うのは思った以上に悲しかった。
それだけじゃない。
短かったし少なかったけど、父親と母親と3人で暮らした楽しい思い出も捨てなきゃいけないんだ、と言うことに、このとき ようやく気が付いたからだった。
この家を引っ越していくと言うことは、まるで、父親と縁を切るということになるんじゃないか、って気がして、辛かった。
実際は そんなことは全くなかったけど。
車に乗って、視界から段々遠ざかっていく自分の家を眺めながら、泣きそうになるのを必死にこらえてた。
母親にそんな涙を見せたら、悪い気がした。
201 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:32:31。29 ID:OtNLhzv+0
新しい家に着いたら、悲しい気持ちなんかに浸ってる暇はなかった。
それに、なんだかんだで、ウキウキする。1、新しモノ好き。
事前に下見をしたとき、自分はこの部屋をもらえるだろう、と踏んでいた部屋があった。
前に住んでいた部屋から比べたら格段に狭くなるが、入れないことはない広さだった。
もう一つあったが、そこは狭すぎて、物置にしかならないんじゃ、と思っていた。
202 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:35:00。71 ID:OtNLhzv+0
新しい家について、母親に改めて聞いた。
1「この(広い)部屋でいい?」
母「ごめん。1はこっち(狭い)の部屋だって。」
1「え、なんでー?お母さん達使うの?」
母「うん。アイツがこの(広い)部屋使うって言うから。」
まあ、今回はヤマダの持ち物だし、文句は言えないかなー、と思って諦めることにした。
仕方なく狭い方へ荷物を運び込む。
203 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:37:17。19 ID:OtNLhzv+0
元々、前の家にあった自分の荷物を全部持ってこれるスペースはなかった。
なので、厳選して必要なものだけ持ってきていた。それでも、狭い。
布団を敷くスペースを考えて、簡易タイプの折りたたみテーブルと、小さい棚を置いたら、歩けるスペースは殆ど残らなかった。
元々、新しい家は狭いんだし、住まわせてもらえると思えば、まあいいか。と思った。
1は、意外と楽天家だよ。えへ。
204 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:39:27。60 ID:OtNLhzv+0
引越しが全て完了して、業者が帰っていった。
ヤマダが使うらしい、と言っていた広い部屋は、結局荷物置き場になった。
しかも、狭い部屋に置いても意外とイケそうだった。
母親とヤマダはもっと広い部屋を寝室に使った。
なんだろう。前途洋洋だ。
205 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:45:15。46 ID:OtNLhzv+0
とは言え、新しい環境で気分も一新し、毎日ワクワク暮らしていた。と思う。
ただ、ケンカは相変わらず激しいままだった。
家が小さくなった分、二人の争う物音は、よりはっきり聞こえるようになった。
1は今までにもまして、物音に敏感になっていった。
そして、新しい家は、母親にとってあまり良い影響を与えなかった。
これまで、ヤマダにとって自分の持ち物ではない前の家は、いくら壊しても暴れても痛くもかゆくもなかった。でも、これからは自分のものだ。
暴れて、例えば包丁を床にでも突き刺せば、自分が嫌な思いをする。
ヤマダは、この家に引っ越して以降、一度も、自分の家を傷つける行為はしなかった。
206 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:47:20。31 ID:OtNLhzv+0
1は思った。
あれは、自分のものじゃないと言う冷静な判断のもと、やっていた行為だったんだ。壊してもいい、と思ってやっていたんだ。
また、憎しみが大きくなった。
そうやって、ヤマダの有り余る体力は母親へ向いた。
母親の動きを封じる圧迫攻撃は激しさを増していった。
207 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:48:20。51 ID:OtNLhzv+0
母親の体にあざが出来ていることが多くなった。
何があったのかなんて、怖くて聞けなかった。なんとなく、圧迫だけじゃないのかな、って思っていた。
208 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:48:39。62 ID:hAeMP6+1Q
圧迫攻撃ってなんかあれだな
ポケモンのカビゴンを彷彿とさせるな
>>208
すまん。ポケモンを良く知らん。カビ???
211 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:59:24。60 ID:hAeMP6+1Q
「カビゴン」って言って常に寝てるポケモンなんだよ。体重も重くて図体もデカい奴なんだ。
「のしかかり」っていう技も出来た筈。
>>211
いつも寝てるとか、
カビゴン、ヤマダに似てるww
209 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 21:52:05。28 ID:OtNLhzv+0
新しい家に引っ越して、1は高校を卒業する歳になった。
勉強したい分野があって、その分野のある大学に進学したいと思っていた。
その時点で、行きたい大学の編差値に、自分の編差値は5くらい足りなかった。
でも、高校受験では頑張らなかったし、大学は受験しようと思っていた。
そのことを母親に告げた。
そしたら、やめなさい。と言われた。
「1はどうせ勉強しないんだから、推薦で行ける大学にしなさい。」
高校受験と同じことを言われた。
213 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 22:08:11。90 ID:OtNLhzv+0
今度は、ちょっとだけ食い下がった。でも、勉強したい分野なんだよ。とか何とか。
結局1は、母親の探してきた、1の通ってる学校から推薦で確実に行ける大学を選んだ。
別に勉強したい分野なんてなかった。ただ、指定校推薦がある学校だから、そこにした。
周りからは、推薦で行けるなんてすごいね。とか言われたけど、ちゃんと受験して行きたい大学に行こうと努力してる君達のほうがすごいよ、っていつも思ってた。
214 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 22:09:33。98 ID:OtNLhzv+0
母親に、また逆らえなかった。
と言うか、逆らうなんて言葉は、まだ1の辞書にはなかった。
指定校推薦で無事合格し、晴れて1は大学生になった。
215 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 22:14:33。04 ID:OtNLhzv+0
この頃、1は少しずつ おかしくなり始めていった。
精神的な面では、段々腐っていった。
世の中の男は一切信用できない、と思い始めていた。
父親は父親で、なんか弱いしだめ親父、と言うイメージだった。
ヤマダも暴力男で自分勝手。
結婚したってどうせ離婚するに違いない。
って思って、恋愛だの結婚だのに希望を持たなくなっていった。
216 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 22:17:53。10 ID:OtNLhzv+0
そんな腐った1の心を唯一癒した男は、あるアーティストだった。
元々音楽に敏感な年頃だったし、1はそのアーティストに どんどんのめりこんでいった。
向こうで母親達がケンカを始めると、決まってそのアーティストの曲を流して、心の平静を保とうと努力していた。
彼の声を聞いている間は、安らげた。
雑誌も買ったし、テレビは絶対チェックしたし、ラジオも聞けるものは全部聞いた。
コンサートがあれば、バイト代を全部つぎ込んで、行けるだけ行っていた。
熱狂的な追っかけだったと思う。
そうやって、非現実の世界に逃避することで、なんとかバランスを保っていた。
217 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 22:20:12。32 ID:OtNLhzv+0
そんな純粋なファンだったのに、ネットって言うのは怖いな。
ある日、ネットサーフィンをしていると、とあるファンサイトを見つけた。
そこでは、どうやら小説を書いているらしかった。
元々小説が大好きだった1は、なんの躊躇いもなくその小説を読んでしまった。
よまなきゃ良かった・・ほんと。
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