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妻が隠れて喫煙するようになった理由
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妻「ごめんなさい。」
私「お互い家族のある同士、ばれた時にこうなる事は予想がつくだろ。」
栗本「○○さんの家庭を壊す気は無かったです。」
私「子供みたいな事を言うなよ、実際に壊れたろうが。」
栗本「申し訳ありません、何でもしますから。」
私「だったら、ここに奥さんを呼べよ。」
栗本「・・・」
私「麻美、専務さんはお互いの家庭を壊す気は無かったそうだ、お前はどうなんだ。」
妻「私も同じです。」
私「二人とも後のことは何も考えないで、乳くりあっていたのか、それじゃ、犬や猫と一緒だろ。」
堂々巡りの会話が続き私は怒りが治まったわけではありませんが、栗本という人間の愚かさに呆れ返っていました。
私「これ以上は話をしても無駄のようだから、明日もう一度話をしよう。」
栗本「・・・はい。」
私「明日の夕方連絡をくれ、それまでに奥さんとちゃんと話をしておいてくれ。」
栗本「・・・」
私「お前が話さなければ、俺が話しをするだけだ、事の重大さが解るなら、最低限の誠意は見せろ。」
栗本「・・・」
私「麻美、お前はここに残るか、栗本と話があるなら送ってもらえ、俺はこれで帰る、お前らの顔を見てると虫唾が走る。」
妻「連れて行ってください。」
私「止めたほうがいい。今、車で二人きりになったら、お前を殴りそうだ。」
そう言い残して、私は一人で栗本の事務所を後にしました。
-------------------------
家に着き、やりきれない思いで寝室に入ると、間もなく外に車の止まる音がしました。寝室の出窓から外を見ると、栗本の車でした。
ライトを消した状態で、5分程止まっていた車から妻が降りると、車は躊躇することなく走り出した。
ベットに横たわり妻が入ってくるのを待っていると、ドアが開き妻が足取りも重く寝室に入ってきました。
私「早かったな、栗本と外で何を話してた。」
妻「何も。」
私「何も話さない訳が無いだろ。」
妻「はい、ただもう二人で会うのは止めようって。」
私「もっと早くそうするべきだったな。」
妻「すみません、ごめんなさい。」
私「お前は、この家のことをどう思ってたんだ、子供達をどうするつもりだったんだ。」
妻「ごめんなさい、何でもします。」
私「栗本と同じ事を言うのは止めろ。」
妻「ごめんなさい、許して下さい。」
私「許せる訳が無いだろ。」
その言葉を最後に沈黙が続き、妻は子供部屋に行き、私は一睡もすることなく朝を迎えました。
-------------------------
翌朝食事も取らず会社に出た私は、誰も居ない事務所で今日の夜起こるであろう修羅場を想像しながら、自分の席に座っていました。
突然肩を揺すられ目が覚めました、いつの間にか眠ってしまったようです。目を開けると、そこには後輩が心配そうに私を覗き込んでいます。
後輩「先輩どうしたんですか。昨日泊ったんですか。」
私「おはよう、いやちょっと寝てしまった。」
後輩「何か有ったんですか?」
私「別に何も無いよ。」
後輩「なら良いですけど、顔色が悪いですよ。」
普通の徹夜明けならそうでもないのでしょうが、流石に昨日のような状況下での不眠は、精神面が顔に出るようです。
私「ありがとう、大丈夫だから。ただの寝不足だから。」
後輩「それにしても、普通じゃないですよ、顔色が悪過ぎますよ、休んだ方が良いんじゃないですか。今月の予定も達成していることだし。」
本心では、今日は仕事にならないだろうと思っていました。私は後輩の言葉に甘えることにしました。
私「確かに気分も少し悪いし、お言葉に甘えるかな。」
後輩「何時も頑張っているから、少し疲れたんじゃないですか。社長には、代休ということで、私から言っておきます。」
私「ありがとう、それじゃ頼むか。」
後輩を残し、他の社員が出社する前に会社を後にしました。
考えを纏める為、私は港にまた車を止めていました。
精神の不安定さに加え、睡眠不足が手伝い、考えが纏まる訳もありませんでした。
妻「連れて行ってください。」
私「止めたほうがいい。今、車で二人きりになったら、お前を殴りそうだ。」
そう言い残して、私は一人で栗本の事務所を後にしました。
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家に着き、やりきれない思いで寝室に入ると、間もなく外に車の止まる音がしました。寝室の出窓から外を見ると、栗本の車でした。
ライトを消した状態で、5分程止まっていた車から妻が降りると、車は躊躇することなく走り出した。
ベットに横たわり妻が入ってくるのを待っていると、ドアが開き妻が足取りも重く寝室に入ってきました。
私「早かったな、栗本と外で何を話してた。」
妻「何も。」
私「何も話さない訳が無いだろ。」
妻「はい、ただもう二人で会うのは止めようって。」
私「もっと早くそうするべきだったな。」
妻「すみません、ごめんなさい。」
私「お前は、この家のことをどう思ってたんだ、子供達をどうするつもりだったんだ。」
妻「ごめんなさい、何でもします。」
私「栗本と同じ事を言うのは止めろ。」
妻「ごめんなさい、許して下さい。」
私「許せる訳が無いだろ。」
その言葉を最後に沈黙が続き、妻は子供部屋に行き、私は一睡もすることなく朝を迎えました。
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翌朝食事も取らず会社に出た私は、誰も居ない事務所で今日の夜起こるであろう修羅場を想像しながら、自分の席に座っていました。
突然肩を揺すられ目が覚めました、いつの間にか眠ってしまったようです。目を開けると、そこには後輩が心配そうに私を覗き込んでいます。
後輩「先輩どうしたんですか。昨日泊ったんですか。」
私「おはよう、いやちょっと寝てしまった。」
後輩「何か有ったんですか?」
私「別に何も無いよ。」
後輩「なら良いですけど、顔色が悪いですよ。」
普通の徹夜明けならそうでもないのでしょうが、流石に昨日のような状況下での不眠は、精神面が顔に出るようです。
私「ありがとう、大丈夫だから。ただの寝不足だから。」
後輩「それにしても、普通じゃないですよ、顔色が悪過ぎますよ、休んだ方が良いんじゃないですか。今月の予定も達成していることだし。」
本心では、今日は仕事にならないだろうと思っていました。私は後輩の言葉に甘えることにしました。
私「確かに気分も少し悪いし、お言葉に甘えるかな。」
後輩「何時も頑張っているから、少し疲れたんじゃないですか。社長には、代休ということで、私から言っておきます。」
私「ありがとう、それじゃ頼むか。」
後輩を残し、他の社員が出社する前に会社を後にしました。
考えを纏める為、私は港にまた車を止めていました。
精神の不安定さに加え、睡眠不足が手伝い、考えが纏まる訳もありませんでした。
結局家へ帰ることにし、家に着いたのは昼ちょっと前でした。
-------------------------
家の駐車場に車を止めたとき、義父の作業用の軽トラックが止まっていたので、昼飯でも食べているのかと思い、玄関を開け居間に顔を出した私はびっくりしました。
そこには、居るはずの無い妻と祖父母が三人で神妙な顔でこちらを見ているではないですか。
状況は直ぐに飲み込めましたが、私からは言葉が出ません。
ちょっと気まずい雰囲気の中、着替えてきますと私が言うと、義父が口を開きました。
義父「着替えたらで良いから、ちょっと話を聞いてくれないか。」
私「・・・解りました、とにかく着替えてきます。」
詳細は別として、妻の今回の件に関しての話であることはいうまでも無いでしょう。
どの様な方向に進むのか、私自身も不安で答えの出ていない状況でした。
着替えを済ませ、タバコを一本吸うと一階の居間に行きました。
私「お待たせしました。」
義父「今日は早かったね。」
私「え、まぁ」
義父「話というのは、麻美のことなんだが。」
私「はい。」
義父「○○君、麻美のことを許してはもらえないか。」
私「・・・」
義父「○○君の気持ちは良くわかる、遣ってしまった事は取り返しのつかないことかもしれない、そこをあえて、お願いする。」
私「・・・」
私は、本当に言葉を持ち合わせていませんでした。今後どうしたら良いのか、誰かに聞きたいくらいだったと思います。
ただ、その時自分が持っていたものとすれば、男としての見栄、寝取られ裏切られた男の嫉妬と怒りそれしかなかったように思います。
義父「子供達のことも有るし、何とかお願いできないか、頼む。」
私「これからの事は、私にもまだ解りません、でも夫婦としては遣っていけないと思います。」
義父「それじゃ、麻美を離縁するのか。」
私「・・・」
義父「年寄りが頭を下げているんだ、何とか考え直してくれ。」
私「子供のことは、私もこれから考えて行きます、しかし今の俺には麻美とやり直す自信は・・・」
義父「君がもし、この家から居なくなったら、孫達も住む家がなくなってしまう、この通りだ、穏便に頼む。」
その義父の言葉に、人間の本心を見たような気がしました。
義父としてみればどんな娘であれ、血を分けた娘は可愛い、婿が居なくなれば家も手放さなければならないかも知れない、孫の為とは言っていたが、家を手放したくないだけではと、これは私の僻みかもしれないが。
私「子供達の事や家のことは、これから考えて行こうと、・・・」
義父「麻美、お前も謝れ、お前のした事だ。何ていうことをしてくれた、世間にどう言い訳する。」
義父の本心が見えたような気がしました。やはり、家の事と世間体なのかと、話をしているうちに私のも少し興奮し始め、まだ決めてもいない事を口にし始めました。
私「今日相手と話をします、これからの事はその後で考える事になると思います。」
義母「パパ、麻美も反省しています。子供達の為にも何とかお願いします。」
私「ですから、離婚するにしても子供の親権の問題も有りますし、家のローンのことも有りますし。」
私の言葉に、義父は黙り込み、義母は泣き崩れました。
ただ妻だけ覚悟を決めたように下を見たままでした。またその姿は、私にとっては開き直りにも見えました。思わず追い討ちを掛けるような言葉を私は続けてしまいました。
>>次のページへ続く
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家の駐車場に車を止めたとき、義父の作業用の軽トラックが止まっていたので、昼飯でも食べているのかと思い、玄関を開け居間に顔を出した私はびっくりしました。
そこには、居るはずの無い妻と祖父母が三人で神妙な顔でこちらを見ているではないですか。
状況は直ぐに飲み込めましたが、私からは言葉が出ません。
ちょっと気まずい雰囲気の中、着替えてきますと私が言うと、義父が口を開きました。
義父「着替えたらで良いから、ちょっと話を聞いてくれないか。」
私「・・・解りました、とにかく着替えてきます。」
詳細は別として、妻の今回の件に関しての話であることはいうまでも無いでしょう。
どの様な方向に進むのか、私自身も不安で答えの出ていない状況でした。
着替えを済ませ、タバコを一本吸うと一階の居間に行きました。
私「お待たせしました。」
義父「今日は早かったね。」
私「え、まぁ」
義父「話というのは、麻美のことなんだが。」
私「はい。」
義父「○○君、麻美のことを許してはもらえないか。」
私「・・・」
義父「○○君の気持ちは良くわかる、遣ってしまった事は取り返しのつかないことかもしれない、そこをあえて、お願いする。」
私「・・・」
私は、本当に言葉を持ち合わせていませんでした。今後どうしたら良いのか、誰かに聞きたいくらいだったと思います。
ただ、その時自分が持っていたものとすれば、男としての見栄、寝取られ裏切られた男の嫉妬と怒りそれしかなかったように思います。
義父「子供達のことも有るし、何とかお願いできないか、頼む。」
私「これからの事は、私にもまだ解りません、でも夫婦としては遣っていけないと思います。」
義父「それじゃ、麻美を離縁するのか。」
私「・・・」
義父「年寄りが頭を下げているんだ、何とか考え直してくれ。」
私「子供のことは、私もこれから考えて行きます、しかし今の俺には麻美とやり直す自信は・・・」
義父「君がもし、この家から居なくなったら、孫達も住む家がなくなってしまう、この通りだ、穏便に頼む。」
その義父の言葉に、人間の本心を見たような気がしました。
義父としてみればどんな娘であれ、血を分けた娘は可愛い、婿が居なくなれば家も手放さなければならないかも知れない、孫の為とは言っていたが、家を手放したくないだけではと、これは私の僻みかもしれないが。
私「子供達の事や家のことは、これから考えて行こうと、・・・」
義父「麻美、お前も謝れ、お前のした事だ。何ていうことをしてくれた、世間にどう言い訳する。」
義父の本心が見えたような気がしました。やはり、家の事と世間体なのかと、話をしているうちに私のも少し興奮し始め、まだ決めてもいない事を口にし始めました。
私「今日相手と話をします、これからの事はその後で考える事になると思います。」
義母「パパ、麻美も反省しています。子供達の為にも何とかお願いします。」
私「ですから、離婚するにしても子供の親権の問題も有りますし、家のローンのことも有りますし。」
私の言葉に、義父は黙り込み、義母は泣き崩れました。
ただ妻だけ覚悟を決めたように下を見たままでした。またその姿は、私にとっては開き直りにも見えました。思わず追い討ちを掛けるような言葉を私は続けてしまいました。
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