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15年間片思いした
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82 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:22:19.18 ID:VTdCu/6C0
やっとのことで、俺が絞り出した言葉は彼女が両親や友人、医者何度もみんなに言われたであろう子供染みたものだった。
俺
「でも、まだわからないんだろ?リハビリ頑張ろうぜ!」
能年
「みんなも言ってたよ。最初はね。一緒に頑張ろうって。でも、もうほとんど誰も来てくれなくなったよ。来るのは両親だけ。」
俺
「そんな…」
能年
「みんな口だけなんだよ、本当は思ってもないことをベラベラと。この歳になって両親に着替えさしてもらうんだから惨めだよ…本当に…」
能年
「ほら、俺もこんなとこ来てないで彼女のところにいってあげなよ」
83 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:23:30.12 ID:VTdCu/6C0
彼女はそう言うと無理に笑顔を作った。
俺の大好きな彼女の笑顔はそこにはなかった。
違う、違うんだ。
俺は能年が。お前が。
どうしてここまで来て言えないんだろう。
俺の糞野郎
俺
「そう…だな。ごめん帰るわ。もし、困ったことがあったら俺にメールしてくれ」
能年
「うん、またね…」
84 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:24:37.73 ID:lKqzwt7XP
合体はまだか・・・
87 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:25:53.65 ID:VTdCu/6C0
>>84
パンツはいてろ
友人に一応メールを送ったが、「お前の問題だろ、自分で選択しろ」と冷たい返信だったが、彼の言うとおりだった。
やっとのことで、俺が絞り出した言葉は彼女が両親や友人、医者何度もみんなに言われたであろう子供染みたものだった。
俺
「でも、まだわからないんだろ?リハビリ頑張ろうぜ!」
能年
「みんなも言ってたよ。最初はね。一緒に頑張ろうって。でも、もうほとんど誰も来てくれなくなったよ。来るのは両親だけ。」
俺
「そんな…」
能年
「みんな口だけなんだよ、本当は思ってもないことをベラベラと。この歳になって両親に着替えさしてもらうんだから惨めだよ…本当に…」
能年
「ほら、俺もこんなとこ来てないで彼女のところにいってあげなよ」
83 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:23:30.12 ID:VTdCu/6C0
彼女はそう言うと無理に笑顔を作った。
俺の大好きな彼女の笑顔はそこにはなかった。
違う、違うんだ。
俺は能年が。お前が。
どうしてここまで来て言えないんだろう。
俺の糞野郎
俺
「そう…だな。ごめん帰るわ。もし、困ったことがあったら俺にメールしてくれ」
能年
「うん、またね…」
84 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:24:37.73 ID:lKqzwt7XP
合体はまだか・・・
87 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:25:53.65 ID:VTdCu/6C0
>>84
パンツはいてろ
友人に一応メールを送ったが、「お前の問題だろ、自分で選択しろ」と冷たい返信だったが、彼の言うとおりだった。
85 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:24:43.00 ID:VTdCu/6C0
もし、俺がへたれじゃなかったら直ぐにでも彼女を支えて上げることができただろう。
でも、障害のある人と付き合うのは相応の覚悟がいると言うことが頭の中をぐるぐる回ってた。
88 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:27:04.75 ID:VTdCu/6C0
両親には当然反対された。
ご近所で顔見知りであるとはいえ、お前は一生世話をする事になるかもしれないと。
両親の言うこともわかる、でもそれ以上に彼女が好きだった。
89 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:28:18.13 ID:VTdCu/6C0
それから二カ月の間、ほとんど毎日病院に通った。
でも、彼女は会ってはくれなかった。
彼女の両親曰く、ほとんどの面会を断ち、ベットで過ごしていることの方が多いようだった。
無理すれば、会うことも出来たが彼女が会ってくれるまで待つことにした。
リハビリはあまり順調とは言えなかった。
90 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:29:24.55 ID:VTdCu/6C0
肌寒くなりだし、彼女の両親に能年にとタオルケットと靴下をプレゼントした。
彼女は着けていてくれているだろうか、そんな風に考えていたころ能年から一通のメールがきた。
「病院にきて」これだけだった。
俺はすぐに病院に向かった。
92 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:31:47.69 ID:VTdCu/6C0
もう覚悟は決めていた。
病院に行くと彼女は珍しく車いすに乗って中庭にいた。
俺があげた靴下とタオルケットを身に着けて。
93 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:33:33.34 ID:VTdCu/6C0
俺
「やぁ、久しぶりでもないね」
能年
「そうだね」
俺
「調子はどう?」
能年
「ぼちぼちかな」
俺
「………」
能年
「あぁー、また俺に身長離されちゃったかなーエヘヘ…」
俺
「そうだね…」
能年
「ねぇ、毎日来てたの?」
俺
「そうだよ、会いに来てた」
能年
「暇だねー君も、彼女とは別れたの?」
俺
「彼女なんて最初からいないよだよ。ずっと好きな人がいたんだ。その人の話、聞いてくれる?」
96 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:34:37.17 ID:VTdCu/6C0
突然泣きながら聞いた
俺の質問に能年はびっくりしていたけど、笑顔で言いよと答えた。
その時の顔は俺が15年間大好きだった彼女の笑顔だった。
98 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:35:43.78 ID:VTdCu/6C0
お互い身長が小さくて馬鹿にしあったこと。
給食袋振り回して彼女の顔面にぶち当てて泣かせたこと。
課外学習の田植えで泥ぶっ掛けてやったこと。
プールでかなづちの彼女をバカにしたこと。
彼女からバレンタインチョコ貰えないで次の日拗ねてたこと。
中学の時地元の盆踊りで浴衣を着てた彼女に可愛いのに似合ってないって言って殴れたこと。
貧乳バカにしてたら気にしてたのか割とマジで怒られたこと。
高校大学はたまに会えるんじゃないかと思って通学時間気にしてたこと。
99 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:36:49.07 ID:VTdCu/6C0
その場で、思い出したことだけど鼻水と涎垂らしながら30分かけて言ってやったよ。
その間彼女はうん、うんって聞いてくれてた
最後の方はお互い鼻水ダラダラだったけど。
100 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:38:12.90 ID:VTdCu/6C0
あの頃より少し大人びた彼女は泣きながら俺に「本当に俺は私がすきだね」って言ってくれた。
俺も泣きながら「好きだよ」って答えた。
101 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:39:54.88 ID:VTdCu/6C0
これが2ヶ月前の話。
今年の4月から俺は働き始めて彼女も一生懸命リハビリに励んでる。
毎日は会えないけど今が一番幸せだ。
俺がもう少しお金が貯まったらプロポーズしようと思ってるわ。
のんびりだが質問があったら受け付ける。
104 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:42:25.20 ID:KOMXgrck0
>>101
おつかれ!
テンポ良かったよー
飲み会の時に一緒だった友達は、この一連のことは知ってるの?
107 :名も無き被検体774号+:2013/06/10(月) 22:43:58.61 ID:VTdCu/6C0
>>104
書き留めてて良かった。
一番に連絡したよ、めちゃ喜んでくれたわ
数少ない友達だな
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