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5 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:07:51.60 ID:JPySqQ+Q0
とりあえず、スペック晒す

みーくん 18歳
私の好きな人 
死別した好きな人が居る


みーちゃん 18歳
私。 みーくんが好き

えーちゃん
死別した人。可愛い美人
色々と万能なひと




6 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:09:20.49 ID:lrPl5Vlm0
なんだか良スレな予感



7 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:09:37.04 ID:nVTwtuuF0
何か壮大な話になりそうだな



8 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:10:51.51 ID:JPySqQ+Q0
みーくんと私が出会ったのは小学生の時で私は転入生で、みーくんも少し前に転入してきたみたいで お互いなんとなく仲良くなった。

好きになった理由はいまいち解らなかったけど 気付いたら好きになってたし、一緒に居るのが普通だった。

その頃 私は女の子らしくもなくてボーイッシュな感じだったから 別に周りにからかわれるって事もなかったからかもしれない




10 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:12:51.90 ID:yXzz4zvz0
書き溜めてるのか?



14 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:15:52.94 ID:JPySqQ+Q0
>>10
ごめん書き溜めてない。

学校サボってなんとなく書き始めたから




13 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:14:55.53 ID:JPySqQ+Q0
私は男勝りで直ぐ足が出る様な女の子だったから 男の子と喧嘩をしたりなんて事が多かったんだけど みーくんにだけは女の子で居れた気がする。

「ねえ、みーくん」って声を掛ける癖は未だに治らない。

でも小学生だったし告白するとかはなくて ただ一緒に居るだけだった。

でも、中学生になってそんな関係はどんどん変わってしまうんだけど




17 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:21:26.82 ID:JPySqQ+Q0
中学に上がって、クラスが変わった。

それでも、家が近いから一緒に帰った。

でも部活を始めて毎日みーくんと会えなくなっていった。

私は運動部で、みーくんは文化系の部活だった

朝練や放課後の部活、休日の部活、全てがずれていって みーくんとは廊下でたまに会うだけになった。

それでも私はみーくんの隣に居るのは私だけだって思ってたし自信があったから平気だった




20 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:25:08.40 ID:JPySqQ+Q0
でも、忘れ物をしてみーくんに借りに教室へ行った時 そんな自信は吹っ飛んで行った。

みーくんの隣には可愛い女の子が居た。

男勝りで短い髪にほんのり日焼けした肌の自分と正反対の女の子

大人ぽくって長い髪で白い肌。その女の子がえーちゃんだった。




21 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:27:52.87 ID:JPySqQ+Q0
私に気付いてみーくんは声を掛けてくれた。

いつもの態度いつもの声で「あ、みーちゃん」って、でも子供な私は不機嫌で、でも隣立っているえーちゃんは「あ、あれがみーちゃんなんだ」なんて事を言っていた気がする。

みーくんの隣は私じゃなくてもよかったらしい。その事実に保健室に行って調子の悪い振りをして泣いた。

私は子供だった。




24 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:31:28.77 ID:JPySqQ+Q0
部活も休んで、友達にえーちゃんの事を聞いた

皆が皆知って居て、私が如何にみーくんしか見て居なかったかが解った。

えーちゃんはみーくんと同じ部活で目立ちはしないけど、頭がよくて美人だよねぇ!と彼女の悪口を言う人はいなかった。

勝ち目なんか最初から多分なかったんだと思う。

意識すると見えてしまうもので みーくんとえーちゃんが一緒に歩いて居るのをよく見るようになった




25 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:35:41.48 ID:JPySqQ+Q0
意識しないように意識しない様にした

同じ運動部系の男子に告白されて付き合おうとした事もある

グループもどんどん変わって行って、運動部のリア充達とつるんでいた。

でも、楽しくは全然なかった。

でも、残酷かな。二年生になってみーくんとえーちゃんと同じクラスになってしまった

私は極力無視しようとしたけど、みーくんは普通に接してきて どうしていいか解らなくなった、自己嫌悪した。




26 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:38:58.04 ID:JPySqQ+Q0
ただ気付いた事が有って、えーちゃんにはみーくん以外に仲のいい人は居ない事だった。

特別嫌われている訳ではないのに、女の子は余り彼女と仲良くして居なかった

大人っぽい容姿や彼女の綺麗な雰囲気がそうさせて居たのかもしれない。

だから、思い切って体育の時間 彼女に声を変えてみた。「一緒に体操しよう」と。

えーちゃんは子供みたいな笑顔で頷いて可愛い人だなと思った。


それから少しずつ えーちゃんとも仲良くなった。

でもえーちゃんとみーちゃんは私とえーちゃんより、私とみーくんより仲が良くて、それを見るのがすごく苦しかった。




27 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:48:50.12 ID:JPySqQ+Q0
でも2年の3月頃、えーちゃんが事故で死んだ。

みーくんの目の前だったらしい。これは友達から聞いた話だった。


その日の夜にみーくんが私の家に来た。

みーくんは見るからに弱って居て、私を頼ってくれているのだと少しだけ思ってしまった、なんだかどうしようもない自分に落ち込んだ。

「僕のせいで死んだのかもしれない」

みーくんが言った。そう言った。

「そんな事無いよ」

私はそんな風に答えた。




29 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:52:29.62 ID:JPySqQ+Q0
「俺が多分迫ったから」

そう濁してみーくんは言った。すごく濁し濁しだったけど

『えーちゃんが小さな頃から性的な虐待を受けて居た事』

『えーちゃんとみーちゃんが付き合って居た事』

『みーくんは虐待を知って居てキスを迫った事』

を話していた。

みーくんの手は震えて居て いつも優しくて強いみーくんは居なくて。

抱きしめようとして、でもその手を引っ込めてしまった。

「キスしたの?」

私はそんな事を聞いてしまった




30 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 12:55:59.71 ID:JPySqQ+Q0
「してないよ」

みーくんは浅く笑った泣きそうな変な顔だった。

私はみーくんをやっと抱きしめた。

みーくんは泣きだした子供みたいだった。

私も泣いた、悔しかった。みーちゃんと始めて付き合ったのがえーちゃんだったから

でもえーちゃんの事も私は嫌いになんかなれなくて最終的にはえーちゃんを悼んで泣いた。




31 :名も無き被検体774号+:2012/04/27(金) 13:05:01.95 ID:JPySqQ+Q0
その日を境に隣に居るのはまた私になった。

私は部活を辞めて、髪を伸ばした。

みーくんは周りから色々言われて居たけど

事が事だったから、周りも直接言ったりする事はなかった。

みーくんは抜けがらみたいだった。私と居てもみーくんはただ笑うだけだった。

なにも言ってくれなかった。




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛,
 


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