悪戯
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妻は目を閉じて、震えながら言いました。
「抵抗したけれど・・・・無理やり触られていたら・・・・・・・・・感じてきてしまって・・・・・」
「奈美は誰にでも感じる女か?夜道で知らない男に押し倒されて触られても感じるのか?彼に多少でも気があったから感じた。違うか?それが全てだ」
「でも愛しているのは あなただけです」
妻は私の事を愛してくれているのかも知れません。
私も妻を愛していますが、しないだけで他の女性を抱けない訳ではない。
仮に妻以外の女性に押し倒されて触られても、私のペニスは反応するでしょう。
しかし、妻の性格からして好きでもない男にあのような事をされれば、近所に知られようと もっと大きな声で助けを求めていたはずです。
何より電話などしなかったでしょうし、玄関を開ける事もなかった。
好きでなければ、妻はあのような事は出来ません。
それで考えられるのは、私の事も愛しているが彼の事も愛している。
または、罪悪感から私を愛していると言っているが、私にあるのは情だけで彼の事を愛している。
どちらにしても、妻は彼を好きなのだと思えて仕方ありません。
私だけを愛していると言い続ける妻を、私は試してみる事にしました。
「押し倒されて無理やり触られた。嫌だと言って抵抗したのに、彼は触り続けた。間違いないな?」
「はい」
「それなら訴えよう。俺は殴られた頬が少し腫れているから、診断書をとって暴行罪で訴える。奈美は強制猥褻と婦女暴行未遂で訴えろ」
妻は驚いた顔で私を見ます。
「訴えるだなんて」
「やはり嘘か。あれは合意の上か」
「違います」
「俺だけを愛しているなんて信用出来ない。彼を訴えるか離婚するかの二つに一つだ」
「彼を・・・・・・訴えます」
「そうか。それなら彼に電話を掛けろ。訴えるにしてもチンチンを扱いてやっていた仲だ。寝耳に水では可哀想だからな」
妻は携帯を睨んだまま掛けないので、私が取り上げて掛けてやりました。
「殴られたので、暴行罪で訴える事にした。妻からも話があるそうだから代わるぞ」
「無理やり恥ずかしい事をされたので・・・・私も・・・・訴えます」
流石に医者だけあって顔が広いのか、暫らくして弁護士から電話があって、深夜にも拘らず訪ねてきました。
「ご主人が先に殴り掛かったそうですね。岩本は、あれは正当防衛だと言っております」
彼を呼び捨てにするところをみると、余程親しい友人のようです。
「家に帰って来たら、妻が押し倒されて乱暴されそうになっていた。先生ならどうします?やめてくれと土下座でもしますか?それに私は殴り掛かったのではなくて、妻から引き離そうと駆け寄っただけです」
「岩本はあくまでも裁判で戦うと言っていました。しかし渋々でも私に一任したので これは私からの提案ですが、ここは示談で和解して頂けないでしょうか。
仮に裁判でご主人が勝ったにしても、岩本と奥様の今までの関係を考えると三角関係の縺れと受け取られ、怪我の状態からしても大した罪にもならないので、お互いに無駄な労力と時間を使うだけで、どちらの徳にもなりません」
「そうは思わない。裁判をして社会的制裁を受けるべきだと思う」
「そうですか。そこまで思っておられるなら仕方がありません。正直に言うと正当防衛を認めさせる自信があります。
仮に認められなかったとしても、軽微な罪で済むと思っています。
しかし医者も一種の接客業です。信用が第一の仕事です。
ですから、こちらが治療費と解決金をお支払いする事で示談にして頂きたかったのです」
これは弁護士の駆け引きで、彼も最初から示談を望んでいるのでしょう。裁判で戦う気なら、訴えられてから弁護士を頼めば済む事です。
「お金で私を納得させようと」
「違います。他に方法が無いのです。仮に岩本が非を認めて謝ったとしても、腹の中で舌を出しているかも知れない。それで納得出来ますか?
ここからは岩本に依頼された弁護士ではなく、一人の人間としての考えですが、どのような事情があるにせよ、怪我を治す立場の医者が、人様に怪我を負わせるなんて事は許されません。
このような場合、治療費プラス10万が良いところなのでしょうが、私からきつく叱って30万出させますから、どうかそれで示談に」
弁護士は法律に精通しているだけでなく、上手く交渉する事が主な仕事だと思いました。
最初は強く出ておいて、次にいかにも私の立場に立って考えてくれるような事を言いながら、最初から考えていた和解に持ち込もうとしています。
「たった一発殴られて30万ですか。それは凄い。流石お医者様だ」
「それでは示談と言う事で」
「いいえ金はいらない。私は裁判で白黒着けたいのです。世間にどのような医者なのか知ってもらいたい」
妻を間男に盗られそうになり、暴力に訴えようとしたら逆に殴られて訴える。なんて格好の悪い話でしょう。私も最初から裁判は望んでいません。妻に彼のずるい面を見せたかっただけなのです。
「岩本はどうして来なかったのですか?何をしてもお金で済むと。失礼な言い方ですがお金で先生を雇い、お金で私を納得させて、自分は家で寝ている」
「そうではありませんが、分かりました。いくらお金を積まれても納得いかないでしょうが、私の責任で50万出させますから、どうかこれでお願いします」
弁護士は私に深々と頭を下げました。弁護士も友人なだけに、彼に交渉上手なところを見せたいのでしょう。
「私が依頼者でもないのに そこまで私の立場に立ってくれて、先生に頭を下げられては」
これは心にも無い嘘です。私は妻に慰謝料を吊り上げているだけだと思われるのが嫌だったのと、突き放してばかりいて、本当に裁判になってしまう事を避けたかっただけなのです。
「次に奥様の件ですが、岩本は訴えられるような事は何もしていないと言っています」
「彼は無理やり妻を犯そうとしたのですよ。私も妻の“やめてー”と言う声を聞きました」
「残念ながら、身内の証言はあまり採用されません。
ご主人も奥様と岩本の関係をご存知ですよね。
彼が言うには、奥様から誘いの電話があり、抱き合って倒れ込んだ時にご主人が帰って来た。
“いや”とか“やめて”は本当に嫌なのではなくて、あの時の奥様の口癖だと」
妻の顔色が変わり、険しい目で弁護士を睨みました。
「違います。来ないでと言ったのに彼が来て」
「ではお聞きしますが、奥様と岩本はどのような関係でした?あの日電話を掛けてきたのは奥様の方からですよね。
ここに着いたとき玄関の鍵は閉まっていたと言っていましたが、どうやって岩本は中に入れたのですか?
岩本が来たので奥様は鍵を開けて招き入れた。違いますか?岩本はそれでOKが出たと思ったそうです」
「違う!違う!」
この事については妻に訴えさせない自信があるようで、和解の話はしてきません。
それはそうでしょう。最後までの関係は無かったと言っても、妻はあのような事をしてあげていた。
訴えれば その事が周りにも知られてしまう可能性があり、息子にも知られてしまうかもしれない。
私の手前承諾しただけで妻も訴える気は無いのを、彼らは知っているのです。
私はこれを待っていました。妻が彼の本性を知るこの機会を。
「訴えるのは自由ですが、その時は こちらも名誉毀損で訴えます」
「それは岩本の言葉だと受け取っても良いのですね?」
「勿論です」
「岩本は奈美が嘘を吐いていると言っているがどうなんだ?」
「私は嘘なんか吐いていない」
「だったら彼は嘘吐きだと言う事になる。自分を守る為ならどのような嘘も吐く」
これで裁判をする意味も無くなりました。
「これは妻と岩本の問題ですから妻に任せます。今は動揺しているので後日」
おそらく妻の話が本当なのでしょう。
だとすると彼は妻の思っている様な男ではなくて、目的の為なら平気で嘘を吐く男。
私は彼の素行調査をしてみようと思いました。
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私は縁談の聞き合わせだと嘘を吐いて、岩本クリニックの近所を聞いて回りました。
しかし彼の事を悪く言う人間はいません。それはそうでしょう。
悪い話を吹き込んで、縁談が壊れでもしたら責任を感じなければなりません。
私の事をどこまで信用して良いのか分からず、それが本人の耳にでも入ってしまったらと考えれば、無難な事しか言えないでしょう。
普通でもそうなのに彼は医者なので、急病になった時には近所では彼の世話になる可能性もあります。
これでは彼の良い事しか聞けず、調査会社に依頼しないと無理かと諦めかけた時、彼と揉めた人間がいると聞きました。
それは駐車場の隣に住む老人で、余りに近すぎた為に私が避けた家です。
「二年前まで駐車場の所に家が建っていた。
私の親と奴の祖父の口約束で、屋敷と屋敷の間はお互いに五寸ずつ下がって一尺空けようと決めてあった。
それなのに奴は以前駐車場だった所に医者を建て、家が建っていた所を駐車場にした時に約束を無視しやがった。
それも五寸出て来るなら我慢するが、空いていた所は全部自分の土地だったと言って一尺全部埋めたんだ」
この老人なら話してくれると思い、彼の女性関係について聞きました。
「女の出入りは激しいぞ。
以前も人妻の看護婦が勤めていたが、旦那が怒鳴り込んできて揉めた事もある。
これは噂だが近所の奥さんを妊娠させてしまって、友達に下ろしてもらったそうだ。
その奥さんは噂を聞いた直後に離婚されて追い出されたから、満更噂は嘘ではないのだろうな。
金を持っているだけにたちが悪い。ばれると金に物を言わせ、後は何事も無かったかのように反省もしない。
金持ちの独身貴族か何だか知らないが、見るからに水商売だと分かる女もよく連れ込んでいた」
その時テーブルの上に薬の袋を見付けましたが、それは岩本クリニックではありません。
「お爺さんはお隣なのに、他所の医者に掛かっているのですか?」
「ああ。あんな何をしていたか分からない、汚れた診察台で診てもらえるか。
女を自宅に連れ込む時は、ほとんどあそこに入って行く。
おおかた診察台でお医者さんゴッコでもしているんじゃないのか。本物の医者が診察室でお医者さんゴッコでは洒落にもならん。
この前も車に乗り込む時に派手な化粧をした馬鹿女が甘えた声で、先生ったらエッチなんだから。
でもあんな所でした事ないから凄く感じちゃったと大きな声で言っていやがった」
「最近でも女の出入りは多いのですか?」
「ああ。入れ替わり立ち代わり。そう言えば最近、大人しそうな普通の奥さんも何回か来ていたな。女は分からん。あんな真面目そうな奥さんがどうして奴なんかと」
おそらくそれは妻の事でしょう。
「あれは病気だ。縁談の相手があんたの身内なら、悪い事は言わないからやめさせた方がいいぞ。
金には困らないかも知れないが、きっと女で苦労する。
下手に話を進めると、将来あんたが怨まれるかも知れないぞ」
私は帰って、妻にそのままを伝えました。
「そんな・・・・・・・」
「そんな、何だ?彼に限ってそんな事はないか?
奈美は男を見る目があるな。奈美から聞いたとおり、こんな誠実な男はいない。
妊娠させてもきちんと責任をとって下ろさせる。ばれればきちんと金で話をつける。
まさに奈美とお似合いだ。
俺のような卑劣な男と暮らしていないで、彼と一緒になればいい。離婚しよう」
精一杯の皮肉を言いましたが、私はやはり悪い男です。
今までは別れたくないのに離婚を脅しに使っていましたが、妻の行き場がなくなるや否や、真剣に離婚を考えたのです。
「お願い・・・・・・・」
妻はお願いの後の言葉を言えません。
「人間変わる。彼は昔の彼では無いんだ。それを昔の思い出だけで、あんな男に引っ掛かりやがって。
奴は奈美と会う度に思っていただろうな。この女もすぐに落ちると。
昔は真面目だったが今は男が欲しくて仕方がない、牝の匂いがプンプンしていると」
妻の目に涙が光ります。
「何を思って奈美にチンチンを扱かせていた事やら。出して。沢山出して。言われなくても、今にお前の中に沢山出してやる。妊娠しても友達の産婦人科で簡単に下ろせるから」
妻は声を出して泣き出しました。
「このまま放り出すのは可哀想だから、せめて彼のところまで送ってやるから車に乗れ」
妻は狂ったように首を振ります。
そのとき私は、息子の言葉を思い出します。
“僕まで巻き込まないでくれよ”
私は息子の為に離婚の延期を決めました。
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