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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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366 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:19:40 ID:+52rYg6R
>>325から

コーヒーをすすりながら しばらくテレビを見ていた。

ニュースや天気予報を直美ちゃんは まじめに見ていた。それを見ると なんだかとても可愛く見えてどうしようも無かった。

「コーヒーお代わりする?」思わず声をかけてしまった。

直美ちゃんはテレビを見たままマグカップを差し出してきた。大まじめでテレビにかぶりついていた。


コーヒーを渡そうとすると、直美ちゃんがあっと声を上げた。

「これ見たことあるよ!」

テレビには天気予報と一緒にウェスト・ミンスター寺院が映し出されていた。

「ウェスト・ミンスター寺院だね。行ってみる?」と聞くと、直美ちゃんは子供のように はしゃいだ。

そしてまたチャンネルを色々変えていた。


まずは着替えて出かける準備をした。直美ちゃんは早く外に出たくてパタパタしていた。


アパートから出ると外はいい天気だった。

まさか直美ちゃんと二人でロンドンを歩けるとは思ってもいなかった。

まずは大英博物館をめざした。

「あぁ、気持ちいいね。なんかイギリスって感じするね〜」

直美ちゃんは、ロンドンの風景を全部楽しもうと必死だった。

YMCA前を通りすぎて大英博物館前にやってきたが、まだ開館時間まで余裕があったから、博物館前のベンチで少し休んだ。

人がごった返していた。

「あぁ来てよかった〜。ロンドンとかの街並みもいいけど、やっぱりヒロユキ(俺 仮名)と会えたのが一番嬉しいよ」

え?と思い、頭をかいて顔をゆるませた。

「俺もあえて嬉しいよ」

ただ一言しか言えなかった。

つづく



375 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:48:38 ID:+52rYg6R
「何顔赤くしてんの?」

直美ちゃんにこづかれた。そう言えば顔が熱くなっている。

でも とても嬉しかった。


少しして開館したようだったから、大英博物館を回ることにした。

まずはエジプトコレクションに行ってみた。

「うひゃーー、でかいし すごい!」と直美ちゃんはラムセス2世の胸像を見て驚いていた。

俺も大英博物館に来るのは初めてだったので。驚いた。

何か訳の分からない時で書かれた書物を直美ちゃんは一生懸命読もうとしていた。

「なんて書いてある?」と聞くと「ヒロユキはバイクで転んだって書いてあるよ」と笑っていた。


しばらく大英博物館見てから、バッキンガム宮殿に向かった。

そして直美ちゃん待望のウェスト・ミンスター寺院に着いた。

「これ朝にテレビで見たヤツだよね!」と大喜びだった。

一緒に見られて幸せだった。


「写真撮ってあげるよ、そこに立って」と言うと笑顔でカメラの方を向いた。

「可愛く撮ってね!」と言われたが心の中では、可愛く撮らなくても十分可愛いよ、とつぶやいた。

つづく




376 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:57:15 ID:+52rYg6R
今日はここまでです。


これからまた仕事です・・・。

最近は寝るのが朝の4時で起きるのが7時とかなり辛い生活を送ってます。

差し入れのユンケルを何本飲んだか分かりません。


>>328
誰も社長と呼んでくれません(泣 しかも お使い頼まれたりして、違うモノを買ってきて怒られたりします。

>>329
毎晩夜遅くて死にそうです。さっき夜食にカツ丼を食べて吐きそうになりました。素直にカレーにしておけばよかった・・・。

>>332
最近 法人化して有限会社になりました。一応社長の肩書きがありますが、それ以下の扱いをうけていますw

お金を勘定したり、色々帳簿を書いたりする機会が増えたので大変です。

計算は10本の指が足らず、足の指もry


おやすみなさい。



626 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:00:21 ID:NfXJfdh0
>>375からの続き

二人で色々と見て回った。

パーラメント・スクエアでは何枚も写真を撮った。

ウェスト・ミンスターブリッジあたりで少し座って休むことにした。

「ねぇ?あれって・・・」

直美ちゃんが指さす方には国会議事堂があった。

「あぁ、国会議事堂だよ。テレビとかでたまに見るよね」

直美ちゃんは嬉しそうに写真を撮り始めた。

直美ちゃんを横目で見ながら、幸せに浸っていた。


しばらくしてからテムズ川沿いをゆっくりと散歩した。

直美ちゃんは川面を嬉しそうにニコニコしながら見ていた。船が通ると いちいち、指さして嬉しがっていた。

そんな直美ちゃんを見ていると本当に幸せで、もう何もいらなかった。


「高志達は元気にしてる?」

失敗した。そんなことを聞けば空気が悪くなる、心の中で悔やんだ。

「元気だよ。ミカちゃんも久志も仲良くやってるよ!」

悔やんだ自分がアホらしくなった。

「そっか、バイクは乗ってる?いつもの土曜日」

安心して話すことができた。


直美ちゃんはバイクの話になると いつも止まらない。

「毎週ではないけど走ってるよ。私新しいヘルメット買ったよ。ついでにアルパインスターのブーツも買った」

と、ヘルメットとブーツの話に花が咲いた。

直美ちゃんは体を動かしてで話をわかりやすく俺に教えてくれた。

日本に帰ったら仕事よりも何よりも、早く直美ちゃんとバイクで走りたい、そんな思いが どんどんつのってくる。

つづく



627 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:03:07 ID:NfXJfdh0
そして昼ご飯を一緒に食べたり、色々と回ってると夕方になっていた。

最後にハロッズでお土産やら色々と買い物をした。

「ねぇ、服には あまり興味ないの?」

正直あまり興味はない。日本で仕事をするときはツナギにエプロンをしたりおかしな格好だし、普段はシャツとコットンのパンツがほとんどだ。

「そういえばコットンのパンツ何枚も持ってたよねぇ〜」

なんだか少し情けない気分になった。俺も少しは洒落っ気を出してみようかな・・・。

そう考えつつ直美ちゃんの買い物につき合っていた。


「疲れてるみたいだから、少し休んできたら?待ち合わせしよう」

直美ちゃんと別行動するのは寂しかったけど、本当に疲れていたから少し喫茶店で休んでいた。


直美ちゃんは しばらくすると、紙袋を沢山持って帰ってきた。

英語もままならないのに よく買い物できたなぁ、と感心した。

「たくさん買っちゃった」と照れ笑いする直美ちゃんを見ていると、抱きしめたくなった。


アパートに戻って二人とも、ゆっくりと休んだ。

直美ちゃんは買ってきた服やら化粧品を床一面に広げたまま寝ていた。

俺はテーブルにもたれたままテレビを見ていた。

国会での出来事を伝えるニュースを見ていると、今日見てきた国会議事堂が映った。

それを一人ニヤニヤしながら見ていた。

そして寝てしまった。


起きると夜の7時半だった。直美ちゃんは すっかり熟睡していた。

「晩ご飯どうする?今食べる?」

直美ちゃんの肩をポンと叩いてみた。

「あぁ、食べようか〜」と直美ちゃんが のそのそと起き出した。

そして、二人で晩ご飯を作った。

つづく




629 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:14:12 ID:D0SnWspv
二人で晩ご飯を作るとは・・・。なんだか夫婦みたいだ・・・。

そんな妄想をしつつ晩ご飯を作った。

テーブルの上には沢山の料理が並んでいた。

そして、直美ちゃんが日本からお土産に持ってきてくれたワンカップ。まさか酒が飲めるとは思ってもいなかった。


「ねぇ、何か音楽かけようよ」と言うので、CDを出して見た。

「取りあえず これかけてみようか」と直美ちゃんはプレーヤーにCDを入れた。

重厚な弦楽器の音が流れてくる。

「ん???」と思い二人とも聞き入った。管楽器のメロディーが流れ始める。

「ワルキューレの騎行・・・」

直美ちゃんがポツリとつぶやいた。

しまった・・・。もっとムードのあるCDを出せば良かった。

そう思い、何も言えずにスピーカーを見つめた。


「なんかリッチな気分だね。貴族の食事みたいw」と直美ちゃんはケラケラと笑いながら俺の方を見た。

俺もそれに応じて ただ笑ってごまかした。


ワンカップは すでにそこを付いて空になっていた。

その代わりウィスキーのボトルがテーブルに上がっていた。

なぜか、音楽は さっきからワルキューレの騎行がリピートで何度も流れていた。

直美ちゃんは この曲がかなり気に入ったみたいだった。

つづく


--------------------


67 :前々々スレ846:2005/05/11(水) 01:11:50 ID:LspkqOh2
こんばんわ。なかなか書けなくてすいません。仕事は今日やっと落ち着いたので、明日からまた書きます。

冗長してるわけではありませんが、色々と書いておきたいことがあったので長くなってしまいました。

なるべく、早く終われるように一気に書いて一気にうpします。レスくれる方、読んでくれてる方いつも有り難うございます。

名前が、気付くと前々々になってしまいました。さすがに読みにくいので前スレで、「サボテン」と提案してくれた方がいたので、明日からサボテンとします。ありがたく使わせてもらいます。


今日は他の従業員と打ち上げをして今帰ってきました。

明日は休日にしたので他の人たちは、朝まで飲むらしいです。お酒が飲める人がちょっと羨ましいです。おやすみなさい。



105 :サボテン:2005/05/12(木) 00:25:33 ID:4b7TBxoJ
俺は飲めいないアルコールをチビチビと飲みながら直美ちゃんと話しを続けた。

「なんだかロンドンに住みたくなっちゃった」と窓の外を見ながらつぶやいた。

ははっと笑いながら俺はイスから立ってCDを入れ替えた。YMOのワイルドアンビシャスが流れ始める。ちょっとだけ、ムードある曲をわざと選曲してみた。

直美ちゃんは それに気付く訳もなく、ウィスキーあおった。

「あまり飲み過ぎない程度にね」と言ったが。

えへへと締まり無い笑みを浮かべて更に飲んだ。

顔がうっすらと赤くなっていた。普段あまり見ることのない表情に少しドキッとした。


気付けば最後のウィスキーも尽きていた。

オレンジジュースを飲もうとしたが、直美ちゃんがウィスキーをオレンジジュースで割ったらしくて、それも空になっていた。

直美ちゃんは蛇口から直接水を飲もうとしていた。

「今、スーパーで飲み物買ってくるからちょっと待ってて」

直美ちゃんは、自分の財布をもって上着を着た。

「私も連れてって」と少しよろけながら、ドアの前に立った。

一人で部屋に残しておくと、何かありそうな感じがしたので、一緒に行くことにした。

つづく






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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, すっきりした話,
 

 
 
 
 

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