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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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106 :サボテン:2005/05/12(木) 00:26:26 ID:4b7TBxoJ
スーパーは歩いてだいたい15分くらいのところにある。

その15分の間、直美ちゃんと一緒に歩けるのがとても嬉しかった。


「はぁ、外の空気にあたったら酔い覚めちゃった」

直美ちゃんは ふーっと息を吐いてそう言った。

「覚めた方がいいって。あんなに飲んで大丈夫?」と心配して聞いた。

「大丈夫。最近多く飲んでも大丈夫になったから。女だからってバカにしてるでしょ?」

そう言って笑いながら俺を小突いた。

「バカにはしてないけど、大丈夫かなと思って」と言った。本心から心配だった。

男友達や他人だったら どうでもいいことだが、自分の好きな人だから心配で当然だと思う。


スーパーに着くと人がまばらにいるくらいで、買い物しながらおしゃべりするのに最適だった。

「何買うの?」とカートを押しながら直美ちゃんが聞いてきた。笑顔が最高に可愛かった。きっと買い物が好きなんろうなと思った。

「まずはジュースか何か飲み物と・・」と言いかけたら直美ちゃんが俺の言葉を阻んだ。

「ビールとかは???」と直美ちゃんは聞いてきた。

「お酒は明日。今日は十分飲んだから」と言ったら直美ちゃんは、「ちぇ」と笑いながらまた小突いた。


「外国製のジュースとかって何か変な物入ってそうだよね」と聞かれた。

確かにそういう物もある、どう考えても不自然な色の炭酸飲料や以上にしょっぱいスナック菓子とか。

「確かにあるけど、俺はあまりジュース類は飲まないから」と言うと、「じゃ、これ」と直美ちゃんは一本のペットボトルをカートに入れた。

それは、眩しくて目をそらしたいほど蛍光の黄緑色だった。

どうやら、青リンゴの炭酸飲料らしかった。

「こういう いかにもな色ってひかれるよね〜」と、今度は真っ赤なサクランボの炭酸飲料をカートに入れた。

つづく



107 :サボテン:2005/05/12(木) 00:27:07 ID:4b7TBxoJ
お菓子や飲み物を買ってスーパーを出た。


「何か魚とかヤバげなものとか多くない?」

イギリスのスーパーでは新鮮な魚介類はあまり無く、ロンドンに来たての頃は困った。

「確かに新鮮な物はないね。野菜とかは比較的に日本に近いけど、キュウリとかは大味だからあまり食べないね」

直美ちゃんは かなり興味があったらしく、スーパーの中でも いろいろな商品を見ては日本の物と比べてるようだった。

「スプリングオニオンってあったけど、これはネギみたいな物?」

直美ちゃんは試しに一本買ったらしくて袋から、スプリングオニオンを取り出して見せた。

「そうそう、それはネギだよ。日本のと同じだよ。よくみそ汁に入れて食べてるよw」と言うとなんだか残念そうだった。



「ねぇ、日本に帰りたい?」

突然聞かれてびっくりした。直美ちゃんの顔を覗くと笑顔が消えていて、まじめな表情が見えた。

「帰りたいけど、まだ勉強中だから・・・」

小さな声で答えた。

自分の心の中では、直美ちゃんと一緒に日本に帰ってしまいたいと思っていた。

そして、こんな楽しい生活を日本でもしてみたいと思ってた。

「そっか、勉強でイギリスに来たんだからね」

直美ちゃんはニッと笑って見せた。


そして直美ちゃんは俺の手を握った。

何も言わずに俺も直美ちゃんの小さな手を、植物のシブやハサミの傷が付いたゴツゴツした手で握った。

手は荒れ放題でガサガサしてたから ちょっと気が引けた。

つづく




108 :サボテン:2005/05/12(木) 00:28:29 ID:4b7TBxoJ
二人とも少しうつむき加減で歩いていた。

特に会話も無く、お互い目が合うと視線を逸らした。

すこし気まずい雰囲気で、手を繋ぎながら歩いた。



小さな公園が見えてきた。

ここまで来るとアパートはすぐそこだった。

「あそこって公園とか?」

直美ちゃんが沈黙を破った。

「そう、公園だよ」と言うと、直美ちゃんは公園へと俺の手を引いた。

街灯がぼんやりと公園を照らしていた。

二人ともベンチに腰掛けた。

直美ちゃんは ため息をついた。

俺はどうすることもできず、ただベンチに座るだけだった。


ふと背中が痒くなったのに気付いて背中をかこうとしたが、右手で手を繋いでいる上に痒いところに左手が届かなかった。

気になり出すと止まらなくて、余計に痒くなっていくような感じがしていた。

直美ちゃんの顔を覗くと、ちょっとうつむき加減で地面をただ見詰めていた。

痒みは限界に達していた。

「ごめん・・・。背中かいてもいい?」

直美ちゃんはキョトンとしていたが、すぐに大笑いしていた。

「せっかくなんかいいムードだったのに」と、ゲラゲラ笑っていた。

少し照れながら背中をかいた。


それから、また仲良く手を繋ぎながらアパートに向かった。

つづく



109 :サボテン:2005/05/12(木) 00:29:13 ID:4b7TBxoJ
いかにもな色の炭酸飲料を飲み比べした。それを混ぜたりして飲んだり、罰ゲームで飲んだりした。端から見れば子供だ。


時計は、夜中の12時半を指していた。

先に直美ちゃんがシャワーを使ってる間、俺は日記を書いた。とにかく二人の思い出を全て書き記しておいた。

直見ちゃんがシャワーから出てきた。

恥ずかしいので意図的に時計を見て、腕時計の時間を修正してる振りをした。

「シャワー空いたよ」と言いながら後ろのイスに座った。

「あ、わかった」と、直美ちゃんを見ないようにシャワーを浴びに行った。

シャワーから出ると直美ちゃんはすっかり寝ていた。バイクの雑誌を見ていたらしく、雑誌を開いたままで寝ていた。

ページを見ると、ツーリングに持っていく必需品が紹介されていた。

「ツーリングいいなぁ」とぼそっと独り言をつぶやいてから、直美ちゃんを抱き上げてベットに寝かせた。

自分も眠かったからすぐに布団に入った。

直美ちゃんの寝息が隣から聞こえてくる。

つづく



112 :サボテン:2005/05/12(木) 00:42:12 ID:4b7TBxoJ
寝ているとトントンと肩を叩かれた。目を開いてみると、暗闇に直美ちゃんの目が浮かんで見えた。

「ねぇ、そっちの布団入ってもいい?」と聞かれた。

俺は困惑した。突然こんな事が起きるとも思っていなかったし、まだそんなに深い関係になっていないと思っていたからだ。

「だめ?」と聞かれた。少し寝ぼけたふりをしようとしたが、すぐばれるだろと思いやめた。

「いいよ」一言そう言うと俺は少し端に寄った。


俺は何を話すわけでもなくまた寝ようとしていた。

一緒の布団で誰かと寝るのは、小さい頃母や姉と寝たとき以来だった。肉親と寝るのなら どうという事はないが、今隣で寝ている直美ちゃんは肉親ではない人間だ。

当然のことながら、緊張してきた。寝ようとしたが結局だめだった。

直美ちゃんは俺との距離を更に詰めて、俺の背中にぴったりとくっついた。

そんな体制が何分続いただろうか?疲れもたまっていたので自分もまた眠りに落ちた。


朝、カーテンの隙間から差し込む日の光で起きた。直美ちゃんは昨日と同じ体制のまま寝ていた。

俺が動くと直美ちゃんが起きる恐れがあったから、自分もその体制のままでいた。

どうして いきなり俺の布団に入ってきたのだろうか?二人はもうそういう仲になったのだろうか?いろいろな事が頭に浮かんでくる。


取りあえず、布団の中から手を伸ばして、テレビのリモコンを取ってテレビの電源を入れた。

BBCのニュースが流れていた。それをぼんやりと見ていると直美ちゃんがむくっと、起きた。

「おはよう・・・」と眠そうな顔をこっちに向けてポツリと言った。

俺も応じておはよう、と返した。


直美ちゃんの頭が大爆発していた。それを見て俺は大笑いした。

「自分の髪だってすごいよ、ぺったんこになってるよ」と言われて後頭部を触るとぺったんこになっていた。

昨晩、スーパーの帰り道のような気まずい雰囲気にはならず、とても気持のいい朝を迎えられた。

つづく




114 :774RR:2005/05/12(木) 00:46:04 ID:pv11x+7D
その状況になってまで、エ、エチーry

ハァハァ支援


118 :774RR:2005/05/12(木) 02:54:04 ID:T+8mAfI2
乙です!

やばいここの人達の物語を読んでると すげえ恋愛したくなった…。

てか何で今俺は一人の夜を過ごしてるんだろうか…。

おいっ!!おまいらっ!!

恋愛してますか?

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129 :サボテン:2005/05/13(金) 00:43:26 ID:mb5vrDSW
直美ちゃんは また布団に横になり すーすーと寝息をたてていた。

起こさないようにそーっと布団から出て俺は、洗面所で顔を洗い歯を磨いた。歯ブラシを口の中に入れると、オウェッとえづいた。

直美ちゃんに気付かれてはいまいか気になり、ドアからそっと見てみると、相変わらず寝ていて安心した。


取りあえず朝食を作ることにした。男一人で生活してきたから作れる物はたかが知れている。

スクランブルエッグにベーコンとトーストをテーブルに置く。よく見るといつもより上手に作れているような感じがして悦にはいっていた。

そろそろ和食が恋しくなっていた。


直美ちゃんを起こそうと顔を見てみると、口元からヨダレを垂らして寝ていた。

思わず声を出して笑いそうになったが、必死に堪えてタオルでぬぐってから起こした。

「またおはよう」と眠そうに言った言葉を今でもしっかり覚えている。


それから、朝食を食べながらその日一日の予定を考えた。

直美ちゃんは明日帰るので、まずは荷物をまとめることにして、外を適当にブラブラすることにした。

朝食を食べ終わった後、直美ちゃんは自分の荷物をまとめ始めた。


昨日スーパーで買ってきた花を花瓶に飾ってると直美ちゃんに呼ばれた。

後ろを向くと、直美ちゃんが何か包みを抱えて立っていた。

「これ、ハロッズで買ってみたんだけどプレゼントだよ」と包みを俺に渡した。

「何かな?ありがとう」

もっと気の利いた感謝の言葉をかけてあげれば、と思ったが やはり照れて言い出せなかった。

包みを開けると、うすピンク色のシャツが出てきた。

「お花屋さんで仕事してるんだから、オシャレなシャツ着て仕事するのもいいよ。サイズはどう?」

言葉がなかった。嬉しくて涙が出そうになった。

着てみて、と促されて着てみた。サイズはぴったりだった。

いつもは白いシャツだったり、青いシャツだったからピンクはとても新鮮だった。

自分ではないよな感じがした。

つづく






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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, すっきりした話,
 

 
 
 
 

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