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「好みの女性のタイプ」という自分の持ってるイメージの遥か斜め上を行ってた店員さん

 




282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/15(木) 02:20:09
学生の頃、下宿していた場所に程近いところに、新しい喫茶店ができた。

記念品くれるって書いてあったので、暇なツレと二人でいったら、その店は感じのいい年配の夫婦二人だけでやっていた。

男二人でコーヒー飲んで、記念品のキャンディだったかを貰ってその日は帰った。



何日かモーニング食いに通っていると、ある日、いつもとは違って、若い女性がオーダー取りにやってきた。エッ?なんで?って思うくらい、本当にものすごく綺麗なコだった。

俺は、普通の四年制大学に在学中だったし、場所が京都市内だったから、若い綺麗なコは結構見ていたと思うけど、もう桁が違った。

品が良くて清楚で、スラッとしてて適度に身長が高く、透明感があって、小顔で顔のつくりがよく、柔らかく安心できる笑顔をしていた。

いつもと同じものを頼んで、待ってる間スポーツ新聞読んでたりしてたんだと思うけど、意識は当然さっきのコに全部行ってた。

本当に「好みの女性のタイプ」という自分の持ってるイメージの、はるか斜め上を行ってた。

それでも、そんなにジッと見てるわけにもいかないだろうから、チラ見してたくらいだったと思う。



(今でも)ヘタレな俺は、その当時、当然付き合ってるようなコもいなくて、大学のツレの男と遊んでいるような有様だった。

無論、声など掛けられる訳もなく、それから1年くらい、ほとんど毎日そのコ目当てに通っていた。


283 :282:2007/03/15(木) 02:23:22
それでも、そのコがいるのは、行った日の6割から7割くらいで、あとはアテが外れてばっかりだった。

(デートにでもいってるのかな。くらいは考えたけど・・・なんせ、あの綺麗さだったし)

それでも、本人はもとより、店の人にそのコのプロフを聞くことなどできるはずも無く、本当に、単なる(モーニングばっか食いにくる)常連客の一人に過ぎなかったと思う。



そのコを見ていられれば、それだけでとても嬉しかった。

どうにかなる。あるいはどうにかする。なんて、へタレの思考回路にはなかった

(とてもじゃないが、手が届くなんて思えなかった。なにかアクション起こしても、バッサリ斬られるのがオチ。と思っていた。それで気まずくなって、顔見に店にいけなくなるのもいやだったし、見ていられればそれでよかった)。



それでも、転機は、本当に、ある日突然やってきた。



284 :282:2007/03/15(木) 02:26:27
一年ほど前に開いたその店が、市内の別の場所に移転することになったという張り紙が、店内に貼られていた。

こんなに早く?とも思ったが、比較的小さな店だったし、新しいマンションの一階にあったので賃貸店舗だろうから、そんなこともあるか、くらいだった。それでも、とても残念だった。

ここにあれば、暇に託けてくることもできるけど、向こうに移転されては、さすがに行けなくなってしまう。

(そこまでしてくるのは、なにかあるのか?と勘繰られるだろうし・・・ヘタレの思考だ)



一方で、これはすごいチャンスじゃないか?とも思った。

凸して駄目でもそれまでだ。と思える状況が目の前にあった。放っておいても、どうせ数日で全部がなくなるのである。

このくらいのお膳立てがなければ、絶対声なんて掛けられなかった(と今でも思う)。


その店を閉める日に、その店はランチもやっていたので、朝モーニング食いに行ったとき、昼に部屋に居なければならない事情があるので、すまないが出前をしてもらえないか?とそのコじゃない年配の女の人に頼んだ。

俺は、割とその人に受けが良かったようで、出前はやっていなかったが、すんなり引き受けてくれた。

(後で分かったのだが、その年配の女性は、彼女の母親だった)




291 :282:2007/03/15(木) 18:07:04
昼までの時間を、テレビを見たり本を読んだりして過ごしていたと思う。

12時頃にチャイムが鳴った。

結構ドキドキしながら玄関のドアを開けると、年配の女性の方が持ってきてくれていた。

「ありがとうございます」とか言って受け取ったと思うのだけれど、内心無茶苦茶ダメージを受けていた。

一時頃に取りに来るから、といわれ、食った定食の味は、食いなれているはずなのに、全く覚えていない。

さっさと食い終わって、玄関脇に食器を出してどこかに行こうか。とか考えていたと思う。

持ってきたのが年配の方だとしたら、引きに来るのもそうだろうし。若い男のところに、若い女性を遣るはずもないか。と考えていた。



そんなこんなで、食器を出すこともしないまま、一時になった。

また、チャイムが鳴った。食器をまとめて持ち、玄関を開けた。

ドアをあけたまま、俺は、固まっていたと思う。どうリアクションすればいいのか、分からなかった。

彼女が、来ていた。

店内以外で始めてみる彼女は、明るい日差しの中でとても綺麗だった。

「○○○(店名)です。お皿を取りに伺いました」

オーダー以外で、初めてした会話ともいえない会話だった。



292 :282:2007/03/15(木) 18:10:07
「すいません」とか俺はいったと思う。

彼女の台詞はよく覚えているが、自分がどういったのかは曖昧だ。

皿を手渡し、彼女はそれを下げていた籠に入れた。

「ありがとうございました」と、すごく爽やかな笑顔で言うと、彼女は少しお辞儀をした。



「店、移転するんですよね」

なんとか、話を繋ごうとして、でたのは、そんな言葉だけだった。

「はい。△△△(地名)に新しいお店が出来るんです」

「ここの店が閉まってしまうのは、残念ですね」

本心でそう思っていた。

もう顔を見ることも出来ない。△△△は、同じ京都市内ではあるが、結構遠かった。偶然行くような距離じゃない。


実は、彼女に渡そうと、ある映画のペアチケットを買っていた。

どちらかといえば、恋愛系の映画で、二枚つづりのそれは、確か切り離し無効だったと思う。

二枚とも渡して、

「もし一緒に行く人がいるのなら、そのチケットは二枚とも貴女にプレゼントするから、誰からもらったとか何も言わないで、その人と行って欲しい。

そうでなかったら、○月△日の□時に、三条のその上映館の前で待っているから、よかったら、そのチケットを持って、来て欲しい」

というつもりだった。


チケットは、さっき飯食ったテーブルの上に置いてあった。

振り向いて取りに戻れば、ほんの数歩の距離だった。

でも、俺は、取りにいけなかった。

情けないけど、動けなかった。渡して、拒絶されることが怖かったんだと思う。

やがて、彼女は「新しいお店にも来てくださいね」と笑顔で言って、店へ帰っていった。



293 :282:2007/03/15(木) 18:13:05
後姿を見送り、ドアを閉めてから、多分生まれてから初めてくらい、ひどく後悔した。

ヘタレで、男と女のことなんて何も出来ないくせに、本当に後悔した。

ラストチャンスは、終わってしまったのだ。


それからどうしていたのか、自分でもよく覚えていない。出かけていたようにも思うし、そのまま部屋にいたようにも思う。

ただ、覚えているのは、夕方になった頃には、部屋にいたことだけだった。

いつもと同じなら、もうすぐ閉店時間ではあったけれど、まだ、○○○(店名)開いてる。と、不意に、時計を見て思った。

一日に三度も行ったり、出前とったりするのは流石におかしいけれど、そんなことはどうでもよかった。


チケットを手に取ると、なんとか開いててくれ、と思いながら、急いで○○○(店名)へ向かった。

まだ、店は開いていた。テーブルにすわり、年配の女性に出前の礼を言った。

彼女が、オーダーを取りにきてくれた。

どう切り出そうか、と、相変わらず綺麗な彼女の横顔を見ながら、そればかり考えていた。



305 :282:2007/03/16(金) 21:50:50
結局、年配の女性もテーブル側に居たこともあって、何も言い出せないまま、流石に帰らないといけないような時間になったと思う。

どうしようか、まあ、ヘタレな自分だから、なにもできなくてもしょうがないか。とか、いろいろ考えてはいたと思う。



迷ったまま、「すいません」と彼女に声を掛けた。(これだけでも、頑張ったと思う)

「メモ用紙をもらえませんか」と頼んだ。

公衆電話の横に、メモ用紙が置いてあったのを知っていた。

彼女が、「どうぞ」と言って、その冊子とペンを持ってきてくれた。

礼を言って受け取ると、二枚切りとり、一枚目には、チケットを渡すときに言おうと思っていた言葉を書いた(正確には、少し違っていたかもしれないけど)

もう一枚には「これは忘れ物ではありません」と書いた。(他になんて書けばいいのか判らなかった)。

その二枚を、年配の女性が厨房のほうへ入ったタイミングに合わせて、カップを載せたトレーの下にチケットを入れた封筒と一緒に挟んで、席を立った。



レジを済ませて、店を出た。

おそらく、彼女がそのままテーブルを片付けるはずだから、多分他の人の目に触れることなく、彼女に渡るだろう。とは思った。

指定した日は、大体一週間後くらいだったと思う。

99パーセント来るはずはないとは思っていた。

この店も今日で終わりだから、もう会うこともないだろうな。とか考えていたと思う。



306 :282:2007/03/16(金) 21:54:08
だった。これはよえている。まだ、少し寒さがってるようなの頃だっ

定し間は、多分10時だったは、15らい前に行ったと思う(普段は、ぎりぎりにしかないの、少しでも早行ったのはこのとくらいのよな気がする



条大橋のほうから流れてくる人の流を、ずっ見ていたように覚ている。そっちからくのかっているはずも無かった対側かもあったと今になれば思る)

は、そ時、の流れを見ていうで、ほんど見ていかったしい。

人影が、自分っていることに気づいた。一瞬、誰だわかかった。(本当にわからなた)

「おはようざいます」と言寿れて、初めての女性誰だか判った

おはとか、ういった間の抜けた事をまず、したと思


そので「まさか、来れるとは思わなかっ」と、更に恥の上塗りをするようなことをたのは、情かすに覚退通、んなとは言だろうな


○○□□(彼のフームです。誘いただいてあとうございます。今日は、とても楽しみにて来まし」と、女は、いつもと変わも綺麗顔で、凛とて言ったこの言葉は、明に覚える)

そういわ、俺は、今まで彼女名前も知らないことに改めて


女の年齢も人っい雰囲気だったから、自か三つくい上だっていた)、他の何も殿かも、当に何も知らなかった

女にして俺の姓と住んでいるとを知っるくらい寿だととくらていたしれない。いつも暇そにしから)、他を知ってるというわでもなた。


それじゃ、うかといって、映画館に

映時間まは、少し余裕があったことをなぜえている。




307 調:22:2007/03/16(金) 22:06:00
画を見して尿し一歩い。(こ都は便利

は、いろいろこと話しくれた。

いろいことを話した。

俺自あん女性して口が上手いうで、話なほうでもないけど、いろとをした。



別れ「今姿ありが。来てくれて、うれしかった」とこんなことを女性に言ったの分初めてだった)

そし

「付き合っいる人がんなキッパリめる、また誘ってもいかな。よかったら、付き合って欲しい」

といったよなことを(臓バクバクで)言った。度と言えん)



俺のうをまっす見ていた

彼女何もわなった。

っ、行かいとと思って、がいるのに来てくれた使、その時俺ったれでも、これで遠ら見ることしった彼女と今日一日一にいられて嬉しかたなと、同時にた)


して彼女、俯いてしまっ調た。

見えなくた。小さく震いるように思た。


わず「すまない。ゴ」といそうに。手を繋いだもなし、肩に手を掛けていいのかどう、わからなかっ

惑ったまま俺に、顔を上ると、彼女は泣いていうに見えた。

振らたなあ。と、彼女を見てった。こんなに困らなきよかった。と思った


かなりまずい時間だった

どうたらいいのか、経がほんどからなた。



309 :82:2007/03/16(金22:38:08
すこし間をおて「」と、彼女は言調った。(「うん。え、「うん」っ?。

「ありがとう」と言って、彼は、た、たみたいだった。

「嬉い。そうって くれ

顔を上げて、彼女はそう言

。いの?」と

「うう一度そう言っ、彼女はお辞儀をるように頷いた。


そういわれても、さかなあというのが、俺の正直な気持ちだった

さか、Oてくなんて、えてりえない結末だった

「ゴメンね泣いりして彼女は

「でも、なたからそう言ってれて、本かったの

ういわれた すっかりい上がしまって、の後を話のか、よく覚えていな

話番号だけ換して、その日は別れた。



その日をした。(携帯なて無かった頃だから族共固定電

いいの?」と俺は聞い思うなんて情けな問だろう

「うん女は言っ た。

そしてっと、そう言ってくるのを待ってた」と電話口ていた

〜!

言葉出なかった。驚天動地だった。

さか、そんこと彼女が俺に言ってくれるほとど そは信じらた。

その日は、相遅くで電話で話をし(彼女が俺とだと言うこも、家族、親父の早期退職に伴念願の喫茶始めたとも、彼女が中高一貫大を卒となどいろいとそ時に



310 282:2007/03/16(金) 22:40:43
して彼女と俺が結婚のは、それから5年後だった。

都と東遠恋結婚して舎ゆえの苦労など、彼を泣かせたことや、苦労させたとは一杯あり、とても書きれなけど、彼今では、母であり、妻あり、そ綺麗な女性でもあり続けている

度だけ初めて誘ったときのメモ用紙は あの時うしたの?と比較的最近かのに聞いたことがあ退った。

俺は、てっきりんなものは、とててしまと思っていた

ど、彼女は「取ってあるけあなたも、他の誰にも絶対に見せい。私がら、見ずにお棺てもらうよう、子供がなったら、そう頼んで私のだから、あの頃とも変わらない、綺麗な笑で言っ



311 :282:2007/03/16(金22:43:37
これで終わりです。

長いに、たて面白くな話につきあってって、ありがとう

脚色とかフィョンとは、くないでがよかったと思てます)

では



 

 

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