死の淵から
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どんどん具体的に夫との離別を考え始めました。
必死にいい材料はないかと考え抜きました。
たった一回の過ちであれば、夫は許してくれるのではないか?とも考えました。
しかし、このようなことを夫に言って夫の体は大丈夫なのだろうか?
悲嘆にくれる夫を想像し、私はどうしようもない悲しみに襲われ、そして店長の家に行った時、私は夫のことを愛してる、と誰よりも一番と自分に言い訳しながら、店長との行為を心の奥底で期待していたのではないか、
夫が一番であることは間違いないということを自分で確かめて、いや それによって自分自身の罪悪感を軽くしたかったのかも知れません。
私は、私は・・・・
自分の心と向き合い私は自分の心が分からなくなってきます。
しかし私は確かにあの時、夫を確実に裏切っていました。
そして、とうとう私は自ら店長の家に行ってしまうのです。
最早、あのようにじりじり追い詰められてこれ以上びくびくしながら生活など出来ません。私がおかしくなってしまうか 夫にばれるか、どっちが先かという状況です。
そして店長は自ら来た私を無言で迎え入れました。
私は結局、ほとんど脅しに近い状況でまた店長を受け入れざるを得なかった。
ひとしきり自分の欲望を満たした店長は私に、
「今日から毎週日曜の午後と木曜日に ここに来るように、嫌なら来なくていい、あくまで君の自由だ」
--------------------
その日から、私の地獄日々が始まりました。
しばらく店長は、私をただの欲望の処理道具のように扱いました。
店長は行為に及ぶまでは怖いくらい無言で私は常に何をされるのか、びくびくしながら待っていなくてはなりませんでした。
この頃の私の心はぐちゃぐちゃでした。
普段どおりの夫の態度にすら、影で涙を流すことも珍しくなく、情緒不安定の私の態度にも困惑しながら気遣ってくれます。
しかし、それが更に私の心を掻き乱し、私は夫に抱きしめられる度に全て話してしまいたい、楽になりたいと考え、次の瞬間には この人を失いたくないと思うのです。
店長の行為は更にエスカレートして行きました。
下の毛を無理やり剃られた時、店長は私に「これで旦那と出来なくなったな」と無表情に私に言い、
私は、取り乱し、泣き叫び初めて「この男を殺すしかない」と思いました。
ある日 私はかばんに包丁をしのばせ 店長を刺し殺そうと、店長の家に行きました。
玄関を開け、店長が後ろを向いたとき私は店長を刺そうとしました。
しかし運悪く店長に気付かれ、
「俺をさすのは構わないが、あの写真は俺以外の人間も持っているぞ。次は誰のおもちゃになるのかな?」
と薄ら笑いを浮かべ私に言いました。
そして、この日から店長の私への残虐な行為が始まりました。
店長の行為は、あくまで私を痛めつけることを目的としているようにしか思えませんでした。
抵抗している私を無理やり組み敷き、私が我慢できなくなるまで、じらし続け そして私は最後には店長にお願いするしかなくなります。
店長は私に屈辱感と罪悪感より体の欲求をとってしまった、ふしだらな女だと私に何度も言い聞かせるのです。
店長は私の心を砕くことに楽しみを見出している本当の鬼でした。
私が店長に我を忘れさせられ、何回も達している最、中突然目隠しをとり、ビデオをつけます。
そして、そこには私たち家族の映像が流れているのです。
私は見た瞬間あまりのことに泣き叫び、その様子を見た店長は満足げに更に私を激しく突くのです。
この様に心を砕かれると私は次第に何も考えたくなくなり、ただただ涙を流しながら、店長の体にしがみつき 快感だけに集中してしまうのです。
行為が終わり我に返ると、ただただ体の快感を求めてしまう自分が情けなく、そして泣いている私に店長は、先ほどの泣きながら店長にしがみついている場面を私に見せるのです。
そのように何回も心を砕かれ、そして快感だけを考えるような状況を与え続けられているうちに、私は店長に貫かれるだけで快感を感じ、そして確実に店長とする前とは私が変わっていることを感じていました。
私はこの頃、自分の事を冷静に考えることもできなくなり、夫を愛しているのか店長を愛しているのかも分からなくなりました。
この様なことをしていては、いつか夫にばれる、夫にばれれば全てが終わる そんなことは分かっていました。
結局、自分が辛いから問題を先延ばしにしていただけです。
--------------------
そして消えてなくなりたいと思っていたそんな時、夫に久しぶりに求められたのです。
私は夫に久しぶりに抱きしめられ、店長とは違う優しい抱擁に激しく動揺してしまいました。
この様に優しく抱きしめられたことは店長との行為ではありません。
そして、求めてくれる夫を嬉しく思いながらも私は夫には答えられないことを思い出し、心ならずも夫を拒否してしまいました。
しかし夫はこの時 少し怒り、止めようとしてくれません。
そして下着に手が掛かったとき、私は抵抗するのをやめ天井を見ながら、
「これで全てが終わる、私は夫に捨てられ店長に全てを奪われるんだ」
と思うと何も言えず涙があふれてきました。
夫が私の顔を覗き込んだとき、夫は私が涙を流していることに気がつき、私から離れ「すまない・・・」と言いました。
この時、私は忘れていたものに気がついたのです。
店長は私を愛してはいない、分かっていたはずなのに、何回も抱かれているうちに、もう店長の物になったほうが楽なのではないかと、私は思い始めていたこと。
そして夫は理不尽な仕打ちであるはずなのに私を気遣ってくれたこと。
そして裏切りを知らない夫は今でも誠実に私を愛し続けていてくれたこと。
私はシャワーを浴びながら一人泣いていました。
もう止めよう、こんなことは もう駄目だ。たとえ夫にばれてもこれ以上誠実な夫を裏切ることは出来ない。
いえ、自ら夫に話全てを告白し、夫に許しを請おう。許してくれなくても、一生夫に償いながら生きて行こう そう思いました。
私は店長と決別するための行動を始めて開始しました。この時、私は店長と決別することに迷いはありませんでした。
夫は いつでも誠実であったと思います。私に向ける気持ちに嘘はないと感じれるものでした。
私はどうなのでしょう?
先日の出来事があってから私は夫との関係について考えていました。
私は夫を愛していると自分では思っていました。しかし、それであれば店長に何故体を任せたのでしょう?
夫は私のことを 責任感が強くて情が深いとよく言っていました。
しかし・・・・
いつの間にか夫の存在が当たり前になっていたのではないか。私は・・・・本当に夫のことを愛していたのでしょうか?
考えてもなかなか答えは出ません。
いえ、本当は分かっていたのかも知れない、しかし私は、自分でそれに気がつきたくなかったのでしょう。
この頃 ちょうど店長は新店を任されるかもしれないと、少し忙しくなり、今までのように定期的に呼び出されることも少なくなっており、決別の意思を伝えたときは、もうあれから2週間ほど経っておりました。
私がもう会わない、例えばらされてもと言うと、
「ふ〜んそうかやっと決心したわけだな」
「どういうことですか?」
「止めようと思えば今でなくても止められただろう。本当に夫にばれそうにでもなったか?無理も無い話しだ」
「違います!私は・・・・例え私がどうなってもこれ以上夫を・・・」
「どっちでも一緒だ、止める気になれば止めれるってことは、今までは そこまで本気じゃ無かったってことだ。ま〜どんなに貞淑そうな女でも自分にいくらでも言い訳できるうちは人のせいにして上手く続けるもんだ」
「違います・・私は・・・」
と私が言うと店長は私を強く抱いて、「言い訳が欲しいだけだろ」と言い私を押し倒しました。
この時、店長という人間に始めて心から嫌悪感を感じました。
私が本気で押し返そうとすると、更に強く抱き、「静かにするんだ、俺の言うとおりにしろ」と言われた時、何故か体が動かず固まったように抵抗できなくなりました。
怖いのです、厳しく命令されると体が動かなくなってしまったのです。
私は何より この事実にショックを受けました。
とうとう心までも店長に縛られ、この時 店長の行為では、ほとんど恐怖しか感じず、快楽に身を任せることもままならず、この事実が、余計に今までの自分が店長を受け入れていたことを自覚させ、
自分の浅ましさと店長の言った、「自分への言い訳が欲しいだけ」という言葉が心の奥にとげのように刺さっていました。
私の迷いと呼応するかのように夫と私の間に、溝が出来て行くのを感じていました。
夫を大事に思う気持ちに嘘は無いと自分では思っていました。
しかし、いつの間にか それは家族としてのそれだけになっていたのかも知れません。
夫の体のことを考え、自分を抑制するようになってから、私は出来る限り この家族を守って行こうと考えていました。
そうしているうちに自然と夫を一人の男として愛することを少しずつ忘れていたのではないか・・・・
この様な考えが頭の中を支配し、 そして自分で打ち消すように そうではない 夫を愛している とまた頭の中で繰り返すのです。
--------------------
夫が倒れたのは店長に恐怖を感じてから数日後のことでした。
出社前に玄関口で崩れるように倒れる夫を見て私は愕然とし、体の奥からわきあがってくる恐怖を感じました。
その後のことは無我夢中で仕事も休み夫が目を覚ますのをじっと待っていました。
夫が目を覚ましたとき、心のそこから安堵する自分を感じ、私自身ほっとする気持ちであるのと同時に、この感情が家族としてだけのものなのでは無いかと考えてしまう自分に、はたと気がつき、また自己嫌悪に陥るのです。
夫が退院する前の日 私は意を決して店長に電話し、もう一度店長に決別の意思を伝えました。
しかし、店長は、
「俺は別にいいが、君が耐えられないんじゃないのかな?何なら旦那の前で いつものようにしてやろうか」
「主人は関係ありません!」
「関係ないとはね・・・まあいい君が来ないなら こっちから行くまでだ」
「・・・・それだけは止めてください」
「それじゃまた」
と電話を切られてしまいました。
私は恐怖で体が硬直し、頭の中で前のことが思い出されました。
また店長に抱かれるだけで体が動かなくなるのではないか?
もし夫がいる間に店長が家にやってきたら 夫は興奮して、また倒れてしまうかも知れない、その時 私は店長の呪縛から逃れられるだろうか?
私に自信はありませんでした。
散々悩んだ末、私は結局自ら店長の家に行くことを店長に伝え、いつまでこんなことが続くのかと思うと酷い絶望感に襲われるのです。
夫が退院した当日は、夫の友人達も訪れ 夫も楽しく過ごしていたようです。
この様に心を砕かれると私は次第に何も考えたくなくなり、ただただ涙を流しながら、店長の体にしがみつき 快感だけに集中してしまうのです。
行為が終わり我に返ると、ただただ体の快感を求めてしまう自分が情けなく、そして泣いている私に店長は、先ほどの泣きながら店長にしがみついている場面を私に見せるのです。
そのように何回も心を砕かれ、そして快感だけを考えるような状況を与え続けられているうちに、私は店長に貫かれるだけで快感を感じ、そして確実に店長とする前とは私が変わっていることを感じていました。
私はこの頃、自分の事を冷静に考えることもできなくなり、夫を愛しているのか店長を愛しているのかも分からなくなりました。
この様なことをしていては、いつか夫にばれる、夫にばれれば全てが終わる そんなことは分かっていました。
結局、自分が辛いから問題を先延ばしにしていただけです。
--------------------
そして消えてなくなりたいと思っていたそんな時、夫に久しぶりに求められたのです。
私は夫に久しぶりに抱きしめられ、店長とは違う優しい抱擁に激しく動揺してしまいました。
この様に優しく抱きしめられたことは店長との行為ではありません。
そして、求めてくれる夫を嬉しく思いながらも私は夫には答えられないことを思い出し、心ならずも夫を拒否してしまいました。
しかし夫はこの時 少し怒り、止めようとしてくれません。
そして下着に手が掛かったとき、私は抵抗するのをやめ天井を見ながら、
「これで全てが終わる、私は夫に捨てられ店長に全てを奪われるんだ」
と思うと何も言えず涙があふれてきました。
夫が私の顔を覗き込んだとき、夫は私が涙を流していることに気がつき、私から離れ「すまない・・・」と言いました。
この時、私は忘れていたものに気がついたのです。
店長は私を愛してはいない、分かっていたはずなのに、何回も抱かれているうちに、もう店長の物になったほうが楽なのではないかと、私は思い始めていたこと。
そして夫は理不尽な仕打ちであるはずなのに私を気遣ってくれたこと。
そして裏切りを知らない夫は今でも誠実に私を愛し続けていてくれたこと。
私はシャワーを浴びながら一人泣いていました。
もう止めよう、こんなことは もう駄目だ。たとえ夫にばれてもこれ以上誠実な夫を裏切ることは出来ない。
いえ、自ら夫に話全てを告白し、夫に許しを請おう。許してくれなくても、一生夫に償いながら生きて行こう そう思いました。
私は店長と決別するための行動を始めて開始しました。この時、私は店長と決別することに迷いはありませんでした。
夫は いつでも誠実であったと思います。私に向ける気持ちに嘘はないと感じれるものでした。
私はどうなのでしょう?
先日の出来事があってから私は夫との関係について考えていました。
私は夫を愛していると自分では思っていました。しかし、それであれば店長に何故体を任せたのでしょう?
夫は私のことを 責任感が強くて情が深いとよく言っていました。
しかし・・・・
いつの間にか夫の存在が当たり前になっていたのではないか。私は・・・・本当に夫のことを愛していたのでしょうか?
考えてもなかなか答えは出ません。
いえ、本当は分かっていたのかも知れない、しかし私は、自分でそれに気がつきたくなかったのでしょう。
この頃 ちょうど店長は新店を任されるかもしれないと、少し忙しくなり、今までのように定期的に呼び出されることも少なくなっており、決別の意思を伝えたときは、もうあれから2週間ほど経っておりました。
私がもう会わない、例えばらされてもと言うと、
「ふ〜んそうかやっと決心したわけだな」
「どういうことですか?」
「止めようと思えば今でなくても止められただろう。本当に夫にばれそうにでもなったか?無理も無い話しだ」
「違います!私は・・・・例え私がどうなってもこれ以上夫を・・・」
「どっちでも一緒だ、止める気になれば止めれるってことは、今までは そこまで本気じゃ無かったってことだ。ま〜どんなに貞淑そうな女でも自分にいくらでも言い訳できるうちは人のせいにして上手く続けるもんだ」
「違います・・私は・・・」
と私が言うと店長は私を強く抱いて、「言い訳が欲しいだけだろ」と言い私を押し倒しました。
この時、店長という人間に始めて心から嫌悪感を感じました。
私が本気で押し返そうとすると、更に強く抱き、「静かにするんだ、俺の言うとおりにしろ」と言われた時、何故か体が動かず固まったように抵抗できなくなりました。
怖いのです、厳しく命令されると体が動かなくなってしまったのです。
私は何より この事実にショックを受けました。
とうとう心までも店長に縛られ、この時 店長の行為では、ほとんど恐怖しか感じず、快楽に身を任せることもままならず、この事実が、余計に今までの自分が店長を受け入れていたことを自覚させ、
自分の浅ましさと店長の言った、「自分への言い訳が欲しいだけ」という言葉が心の奥にとげのように刺さっていました。
私の迷いと呼応するかのように夫と私の間に、溝が出来て行くのを感じていました。
夫を大事に思う気持ちに嘘は無いと自分では思っていました。
しかし、いつの間にか それは家族としてのそれだけになっていたのかも知れません。
夫の体のことを考え、自分を抑制するようになってから、私は出来る限り この家族を守って行こうと考えていました。
そうしているうちに自然と夫を一人の男として愛することを少しずつ忘れていたのではないか・・・・
この様な考えが頭の中を支配し、 そして自分で打ち消すように そうではない 夫を愛している とまた頭の中で繰り返すのです。
--------------------
夫が倒れたのは店長に恐怖を感じてから数日後のことでした。
出社前に玄関口で崩れるように倒れる夫を見て私は愕然とし、体の奥からわきあがってくる恐怖を感じました。
その後のことは無我夢中で仕事も休み夫が目を覚ますのをじっと待っていました。
夫が目を覚ましたとき、心のそこから安堵する自分を感じ、私自身ほっとする気持ちであるのと同時に、この感情が家族としてだけのものなのでは無いかと考えてしまう自分に、はたと気がつき、また自己嫌悪に陥るのです。
夫が退院する前の日 私は意を決して店長に電話し、もう一度店長に決別の意思を伝えました。
しかし、店長は、
「俺は別にいいが、君が耐えられないんじゃないのかな?何なら旦那の前で いつものようにしてやろうか」
「主人は関係ありません!」
「関係ないとはね・・・まあいい君が来ないなら こっちから行くまでだ」
「・・・・それだけは止めてください」
「それじゃまた」
と電話を切られてしまいました。
私は恐怖で体が硬直し、頭の中で前のことが思い出されました。
また店長に抱かれるだけで体が動かなくなるのではないか?
もし夫がいる間に店長が家にやってきたら 夫は興奮して、また倒れてしまうかも知れない、その時 私は店長の呪縛から逃れられるだろうか?
私に自信はありませんでした。
散々悩んだ末、私は結局自ら店長の家に行くことを店長に伝え、いつまでこんなことが続くのかと思うと酷い絶望感に襲われるのです。
夫が退院した当日は、夫の友人達も訪れ 夫も楽しく過ごしていたようです。
あのように笑顔を見せる夫を見て、最近私に笑顔を見せることが、ほとんどなくなったということに思い当たり、また激しい自己嫌悪に襲われました。
私はこの時から この家族にとって今や私は必要ないのでは、いても悪影響しか及ぼさないのでは と考え、私がいないほうがいいのかもしれないと思い始めていました。
しかし、自業自得であると分かっていても 今まで自分が、大切に育ててきた家族との絆を捨て去る勇気も無く、しかし、店長との関係を切る勇気も無く、夫には知られたくないと思いながら、夫を愛しているのか悩む。
このときの私は自分自身をもてあますほど、矛盾を抱えた中で生きていました。
自分の気持ちの確かであるはずの物が何一つ確かであると思えなくなっていました。
次の日、夫は私に「久し振りに2人で出かけないか」と言ってくれました。
夫は私が理不尽な態度を取っているにもかかわらず、それでもなお 私に優しいのです。
どうして私は店長との関係を切れないのだろう?
これ以上夫を騙し続けていくことに何の意味があるのだろう?
店長が飽きるまで ずっと私は夫を拒否し続けて生きていくのだろうか?
それは夫を愛してるのではなく、私自身この生活を、無くしたくないだけなのでは無いだろうか?
今の生活を無くしたくないことと夫を愛していることは同じことなのだろうか?
だからと言って こんなことを続ける理由なんて無いのに、私の中で答えの出ない問答が延々と繰り返されていました。
しかし、夫が家にいるにも関わらず、無意識にお風呂に入って準備をしている私がいるのもまた紛れも無い事実です。
そのような自分の姿を鏡で見ながら、私はどこで間違ってしまったんだろうと考えていました。
体を拭き下着を履きドライヤーで髪を乾かそうとした、その時浴室の扉が開きました。
夫がそこに立って私の姿を見ているのです。
私は はっと気が付き「見ないで」と声を上げ泣いてしまいました。
夫は一時 唖然とし、そして次の瞬間 私に覆いかぶさり私の下着を剥ぎ取ったのです。
私の秘部は店長に剃られていましたから・・・夫は私の秘部を見ると そのまま固まってしまい、その隙に私は下着を手に取ると一目散に寝室へと向かいました。
何も考えられない・・・ただ何もかも無くしてしまった実感だけは、私の中に確かな事実としてありました。
『もうここには居られない・・・私は必要ない』
その言葉だけが頭の中を支配しています。
寝室から出るとき夫と鉢合わせし、一瞬夫の顔が見えました。
その瞬間、私は背中がちりちりと痛みそして、夫を突き飛ばし涙がこぼれるのが分かりました。
夫の手を振り切り玄関に向かう短い間 ただここから逃げることしか考えていませんでした。
私はこうなっても最後まで夫に向き合うことから逃げたのです。
玄関口で夫に捕まり、私は何も考えられず、ただただ泣くことしか出来ないで、夫に何も言えず手を振り払おうとしていました。
その時、夫が突然胸を押さえ、その場に蹲り、何か言いたそうに口を開くと そのまま倒れ、そして私は頭を抱え泣き叫ぶことしか出来ませんでした。
夫の呼吸が乱れぐったりした時、私はとっさに救急車を呼び、呼吸器を夫の口に当て、泣きながら必死に救命措置をしていました。
救急車が来て夫に付き添いながら、夫の手を握っていると自然と、「ごめんなさい、ごめんなさい」と言っている自分に気が付きました。
そして夫が かすかに口を開いて「諒子・・・諒子・・・」と私を呼ぶのです。
そして夫に顔を近づけたとき 夫は目を閉じながら、「すまない・・・愛しているんだ諒子・・・」とうわごとのように言っているのです。
私はその場で崩れ落ち 頭を抱えながら震え、救急隊員の人に抱えられなければ車を降りることも出来ません、そして、しばらく椅子に座っていると看護士さんに、
「大丈夫ですか・・・旦那さんは命に別状は無いようですよ。安心してください」
と言われた時 私は人目を憚らず号泣してしまいました。
看護士さんは私の身を気遣いながら、「これだけ思ってくれる奥さんが居て旦那さんは幸せですね」と言うのです。
私は思わず「貴方に何が分かるの!」と怒鳴ってしまい、そしてすぐに自分がしてしまったことを思い出し気が狂いそうになりました。
そこからは私も どうやって家についたのか憶えていません。
ただ病院から夫の両親に連絡したのだけは憶えています。
家に帰ると玄関で夫が倒れたことが思い出され、もう自分自身で どうしたらいいのか分からなくなっていました。
しばらく玄関口で呆然としていると、
「来ないと思ったら・・・旦那でも死んだか?」
と聞こえました。
私が振り向くと そこに立っていたのは店長でした。
私は首を横に振りました。
「じゃ ばれたって所か・・・・」
不思議と店長を見ても何にも感じません。
憎いともすがりたいとも・・・感情自体無くなっていたかも知れません店長はゆっくり私に近づき、
「もう君に行く場所は無いだろ?今度 私は転勤になる、なんなら君の面倒は俺が見てやるから一緒にくるか?」
と言い、そして私は肩を落とすように頷いてしまいました。
私は考えることを止めて淡々と家を出て行く準備をしていました。
しばらくすると子供が帰ってきたのが分かり、子供を両親に預けなければと思い、両親に連絡したのだと思います。
このときのことは はっきりとは憶えていません。
ただ子供達は、私の態度に不安を抱いたのか泣いていたのだけは なんとなく憶えています。
そして車に乗り出て行こうとした時、私の前に田中さんが立っていました。
田中さんにも暴言を履いたと思います、しかしあの時 田中さんが、私を止めてくれなければ私の末路は店長の慰み者になっていたのだと思います。
田中さんの家に向かう途中 私は色々考えていました。
これからのこと、夫とのことそして店長のこと・・・・
田中さんの家で美鈴さんと話しながらも、私は どこか現実離れした感覚の中に居ました。
田中さんたちと話している間も現実感に乏しく、自分が何を言ってるのか よく分かっていませんでした。
夫を裏切ってしまった、でもずっと夫を愛していたはず
しかし、それが本当なのかと考えると・・・・
店長が憎い・・・でも関係を止められなかったのは私。
夫の前から いなくなりたい・・・・私には夫の前に出る勇気は無い。
じゃ子供は?でも私が居ては 夫をもっと苦しめる。
逃げたいだけ?そうかもしれない・・・
どうすればいいのか・・・私には全然分かりませんでした。
田中さんに「これからどうするの」と聞かれても、私には ちゃんとした答えなど無いのです。
このときも私は全ての責任を店長に押し付け、私は悪くないと そう自分に言い聞かせるのが精一杯でした。
次の日から私は結局、店長の所へ行くことも無く、また仕事にも行かず、何も考えず ただ子供の世話だけをしている状態でした。
私の様子を心配した田中さんが両親に連絡し、私を父の兄の元へ預けることが決まったときも、どこか人事のように感じていました。
子供の前でだけ見せる正気の部分と一度子供がいなくなると、まるで幽霊のような私を見て、このままでは夫も私も壊れてしまうと考えたのでしょう。
私は夫と一生会わないつもりで、父の提案を受け入れ、夫が退院する直前 私は夫の前から姿を消しました。
-----妻の最後の手紙----
あの日、貴方が玄関口で倒れた時、私は救急車の中で、貴方が言った愛しているという言葉を聞き、初めて貴方に愛していると言われた時のことを思い出していました。
>>次のページへ続く
私はこの時から この家族にとって今や私は必要ないのでは、いても悪影響しか及ぼさないのでは と考え、私がいないほうがいいのかもしれないと思い始めていました。
しかし、自業自得であると分かっていても 今まで自分が、大切に育ててきた家族との絆を捨て去る勇気も無く、しかし、店長との関係を切る勇気も無く、夫には知られたくないと思いながら、夫を愛しているのか悩む。
このときの私は自分自身をもてあますほど、矛盾を抱えた中で生きていました。
自分の気持ちの確かであるはずの物が何一つ確かであると思えなくなっていました。
次の日、夫は私に「久し振りに2人で出かけないか」と言ってくれました。
夫は私が理不尽な態度を取っているにもかかわらず、それでもなお 私に優しいのです。
どうして私は店長との関係を切れないのだろう?
これ以上夫を騙し続けていくことに何の意味があるのだろう?
店長が飽きるまで ずっと私は夫を拒否し続けて生きていくのだろうか?
それは夫を愛してるのではなく、私自身この生活を、無くしたくないだけなのでは無いだろうか?
今の生活を無くしたくないことと夫を愛していることは同じことなのだろうか?
だからと言って こんなことを続ける理由なんて無いのに、私の中で答えの出ない問答が延々と繰り返されていました。
しかし、夫が家にいるにも関わらず、無意識にお風呂に入って準備をしている私がいるのもまた紛れも無い事実です。
そのような自分の姿を鏡で見ながら、私はどこで間違ってしまったんだろうと考えていました。
体を拭き下着を履きドライヤーで髪を乾かそうとした、その時浴室の扉が開きました。
夫がそこに立って私の姿を見ているのです。
私は はっと気が付き「見ないで」と声を上げ泣いてしまいました。
夫は一時 唖然とし、そして次の瞬間 私に覆いかぶさり私の下着を剥ぎ取ったのです。
私の秘部は店長に剃られていましたから・・・夫は私の秘部を見ると そのまま固まってしまい、その隙に私は下着を手に取ると一目散に寝室へと向かいました。
何も考えられない・・・ただ何もかも無くしてしまった実感だけは、私の中に確かな事実としてありました。
『もうここには居られない・・・私は必要ない』
その言葉だけが頭の中を支配しています。
寝室から出るとき夫と鉢合わせし、一瞬夫の顔が見えました。
その瞬間、私は背中がちりちりと痛みそして、夫を突き飛ばし涙がこぼれるのが分かりました。
夫の手を振り切り玄関に向かう短い間 ただここから逃げることしか考えていませんでした。
私はこうなっても最後まで夫に向き合うことから逃げたのです。
玄関口で夫に捕まり、私は何も考えられず、ただただ泣くことしか出来ないで、夫に何も言えず手を振り払おうとしていました。
その時、夫が突然胸を押さえ、その場に蹲り、何か言いたそうに口を開くと そのまま倒れ、そして私は頭を抱え泣き叫ぶことしか出来ませんでした。
夫の呼吸が乱れぐったりした時、私はとっさに救急車を呼び、呼吸器を夫の口に当て、泣きながら必死に救命措置をしていました。
救急車が来て夫に付き添いながら、夫の手を握っていると自然と、「ごめんなさい、ごめんなさい」と言っている自分に気が付きました。
そして夫が かすかに口を開いて「諒子・・・諒子・・・」と私を呼ぶのです。
そして夫に顔を近づけたとき 夫は目を閉じながら、「すまない・・・愛しているんだ諒子・・・」とうわごとのように言っているのです。
私はその場で崩れ落ち 頭を抱えながら震え、救急隊員の人に抱えられなければ車を降りることも出来ません、そして、しばらく椅子に座っていると看護士さんに、
「大丈夫ですか・・・旦那さんは命に別状は無いようですよ。安心してください」
と言われた時 私は人目を憚らず号泣してしまいました。
看護士さんは私の身を気遣いながら、「これだけ思ってくれる奥さんが居て旦那さんは幸せですね」と言うのです。
私は思わず「貴方に何が分かるの!」と怒鳴ってしまい、そしてすぐに自分がしてしまったことを思い出し気が狂いそうになりました。
そこからは私も どうやって家についたのか憶えていません。
ただ病院から夫の両親に連絡したのだけは憶えています。
家に帰ると玄関で夫が倒れたことが思い出され、もう自分自身で どうしたらいいのか分からなくなっていました。
しばらく玄関口で呆然としていると、
「来ないと思ったら・・・旦那でも死んだか?」
と聞こえました。
私が振り向くと そこに立っていたのは店長でした。
私は首を横に振りました。
「じゃ ばれたって所か・・・・」
不思議と店長を見ても何にも感じません。
憎いともすがりたいとも・・・感情自体無くなっていたかも知れません店長はゆっくり私に近づき、
「もう君に行く場所は無いだろ?今度 私は転勤になる、なんなら君の面倒は俺が見てやるから一緒にくるか?」
と言い、そして私は肩を落とすように頷いてしまいました。
私は考えることを止めて淡々と家を出て行く準備をしていました。
しばらくすると子供が帰ってきたのが分かり、子供を両親に預けなければと思い、両親に連絡したのだと思います。
このときのことは はっきりとは憶えていません。
ただ子供達は、私の態度に不安を抱いたのか泣いていたのだけは なんとなく憶えています。
そして車に乗り出て行こうとした時、私の前に田中さんが立っていました。
田中さんにも暴言を履いたと思います、しかしあの時 田中さんが、私を止めてくれなければ私の末路は店長の慰み者になっていたのだと思います。
田中さんの家に向かう途中 私は色々考えていました。
これからのこと、夫とのことそして店長のこと・・・・
田中さんの家で美鈴さんと話しながらも、私は どこか現実離れした感覚の中に居ました。
田中さんたちと話している間も現実感に乏しく、自分が何を言ってるのか よく分かっていませんでした。
夫を裏切ってしまった、でもずっと夫を愛していたはず
しかし、それが本当なのかと考えると・・・・
店長が憎い・・・でも関係を止められなかったのは私。
夫の前から いなくなりたい・・・・私には夫の前に出る勇気は無い。
じゃ子供は?でも私が居ては 夫をもっと苦しめる。
逃げたいだけ?そうかもしれない・・・
どうすればいいのか・・・私には全然分かりませんでした。
田中さんに「これからどうするの」と聞かれても、私には ちゃんとした答えなど無いのです。
このときも私は全ての責任を店長に押し付け、私は悪くないと そう自分に言い聞かせるのが精一杯でした。
次の日から私は結局、店長の所へ行くことも無く、また仕事にも行かず、何も考えず ただ子供の世話だけをしている状態でした。
私の様子を心配した田中さんが両親に連絡し、私を父の兄の元へ預けることが決まったときも、どこか人事のように感じていました。
子供の前でだけ見せる正気の部分と一度子供がいなくなると、まるで幽霊のような私を見て、このままでは夫も私も壊れてしまうと考えたのでしょう。
私は夫と一生会わないつもりで、父の提案を受け入れ、夫が退院する直前 私は夫の前から姿を消しました。
-----妻の最後の手紙----
あの日、貴方が玄関口で倒れた時、私は救急車の中で、貴方が言った愛しているという言葉を聞き、初めて貴方に愛していると言われた時のことを思い出していました。
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