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妻とつきあうこととなったった本当の理由
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諦めの悪い義母は、この期に及んでも妻を庇って言い訳していたが、突然義父が土下座した。
「すまない。娘と孫は連れて帰る。慰謝料は出来るだけの事をさせてもらう」
「お義父さん。香織だけを連れて行って下さい。仁は力尽くでも渡さない。仕事を変わってでも、私が立派に育ててみせる」
妻は、一層大きな声で泣き出した。
義父が妻を連れて帰ろうとするが妻は動かず、義父と義母も帰る事が出来ない。
「あなた、ごめんなさい。もうあなたを裏切る事は、何が有っても絶対にしません。だから、あなたと暮らさせて。仁と暮らさせて」
私は妻に、知っている事を全て話した。
「これでも俺に、まだ信用しろと?俺を何年間騙し続けていた?結婚自体、騙されて結婚させられた様なものだ」
何も言えずに、ただ泣くしかない妻に代わり、義父が口を挟んできた。
「私達が間違っていた。知っていながら注意するどころか、協力までしてしまった私達が」
妻は、入社して2年ほど経った頃に、急に帰宅時間が遅くなり、半年後には朝帰りまでするようになった事で、義父は妻を問い詰めて、不倫している事を知って激怒した。
妻は、相手が誰なのかは話さなかったが、翌日謝りに来たのは当時部長だった高橋常務だ。
その頃の義父の会社は仕事が減り、人員整理も考えていた。
「お詫びに、御社の比率を増やすように努力します」
言葉通りに仕事は増え、その後も続いた妻の不倫を、見て見ぬ振りをしてしまう。
「私は従業員の生活と、香織を引き換えにしてしまった最低な親です。
話がこじれて受注が減る事を恐れ、いつか終わってくれるだろうと静観し、会社の為に娘に注意する事すら出来なかった、最低な親です」
両親は、私との結婚話が出た時には、これで娘も人並みの人生が送れると歓喜する。
しかし、その後も妻の不倫は続き、子供が生まれてからは、それを助けるかのように預かった。
「香織が孫をおいて、高橋常務と会っている事は気付いていました。しかし香織は、ただ遊びに行くとしか言わず、私達も聞くのが怖かった」
その頃には、売上の70パーセントを我社に頼っており、高橋常務の機嫌を損ねるのが怖かったのだろう。
「実の娘を、人身御供に差し出していたという事か」
「何を言われても、弁解の余地も無い。君には嫌な思いをさせてしまった」
私は妻と2人で話がしたくて、両親には帰って欲しいと言ったが、泣きじゃくる娘を残して帰る事は出来ない。
「私はあなた達を殺してしまいたい。今それを必死に我慢している。これ以上怒らせないでくれ。早く帰れ」
土下座している義父を足蹴にすると、ようやく重い腰を上げる。
車が走り去る音を聞いて、妻の頬を張り倒す。
妻の傷1つ無い、真っ白な頬が赤く染まる。
「痛いか?その頬の痛みと、俺の心の痛みと、どちらが痛いか分かるか?」
妻は頷き、私はハサミを持って来ると、服をつかんで引き倒す。
妻の自慢の長い髪が、見る見る短くなっていき、大量の髪の毛が無残にも床に散らばる。
それでも私は飽き足らず、妻の服を切り刻み、赤いマジックを持ってくると、裸でうつ伏せになって泣いている。
妻のお尻や背中に『インラン』と書き殴る。
今度は、妻を仰向けにすると馬乗りになり、乳房や下腹部にも同じ事を書いて、
顔にも書こうとすると流石に顔を振って拒むので、また頬を張ろうと手を上げた時、
急にドアが開いて義父が駆け寄り、私を突き飛ばすと妻にジャケットを掛けた。
「許してやってくれ」
義父達は、やはり娘が心配で引き返して来たのだ。
「こんな事ぐらいで、気が済むはずがないだろ。お義父さんなら許せますか?俺は離婚しない事に決めた。一生こいつを虐め貫いてやる」
妻は小さな声で何か言ったが、義母の泣き声で聞こえない。
義父は、改めて妻の無残な姿を見て、声を出して泣いた。
以前にも、この様な義父の姿を見た事がある。
それは結婚式の時で、私はあまりの取り乱し様に驚いたが、今になれば義父の涙の意味が分かる。
「頼む。香織を引き取らせてくれ。離婚してやってくれ」
義父は、ジャケットを掛けただけの妻を抱き起こす。
「ああ、離婚してやるから出て行け。俺と仁の前に、二度と顔を見せるな」
一度立ち上がった妻は、また座り込んで泣き出し、私は3人を残して寝室に行き、息子の寝顔を見ていると涙が出たが、その時、背筋が凍るような思いが浮かぶ。
何度自分の中で打ち消しても、体がガタガタ震えて止まらない。
ずっと妻と常務が続いていたとすれば、息子は私の子供なのだろうか?
私が戻ると、義父だけがソファーに座って煙草を吸っていた。
「香織は?」
「女房と・・・風呂に・・・・・」
私の震えに気付いた義父は、落ち着かせようと煙草を差し出す。
私は10年振りの煙草を一本出そうとするが、手が振るえていて上手く出せない。
妻は、ほとんど使っていなかったバスローブを羽織り、義母に抱きかかえられるようにして戻ってきたが、私の存在を知ると、脅えた目をして立ち尽くす。
「仁は誰の子だ!」
その頃には、売上の70パーセントを我社に頼っており、高橋常務の機嫌を損ねるのが怖かったのだろう。
「実の娘を、人身御供に差し出していたという事か」
「何を言われても、弁解の余地も無い。君には嫌な思いをさせてしまった」
私は妻と2人で話がしたくて、両親には帰って欲しいと言ったが、泣きじゃくる娘を残して帰る事は出来ない。
「私はあなた達を殺してしまいたい。今それを必死に我慢している。これ以上怒らせないでくれ。早く帰れ」
土下座している義父を足蹴にすると、ようやく重い腰を上げる。
車が走り去る音を聞いて、妻の頬を張り倒す。
妻の傷1つ無い、真っ白な頬が赤く染まる。
「痛いか?その頬の痛みと、俺の心の痛みと、どちらが痛いか分かるか?」
妻は頷き、私はハサミを持って来ると、服をつかんで引き倒す。
妻の自慢の長い髪が、見る見る短くなっていき、大量の髪の毛が無残にも床に散らばる。
それでも私は飽き足らず、妻の服を切り刻み、赤いマジックを持ってくると、裸でうつ伏せになって泣いている。
妻のお尻や背中に『インラン』と書き殴る。
今度は、妻を仰向けにすると馬乗りになり、乳房や下腹部にも同じ事を書いて、
顔にも書こうとすると流石に顔を振って拒むので、また頬を張ろうと手を上げた時、
急にドアが開いて義父が駆け寄り、私を突き飛ばすと妻にジャケットを掛けた。
「許してやってくれ」
義父達は、やはり娘が心配で引き返して来たのだ。
「こんな事ぐらいで、気が済むはずがないだろ。お義父さんなら許せますか?俺は離婚しない事に決めた。一生こいつを虐め貫いてやる」
妻は小さな声で何か言ったが、義母の泣き声で聞こえない。
義父は、改めて妻の無残な姿を見て、声を出して泣いた。
以前にも、この様な義父の姿を見た事がある。
それは結婚式の時で、私はあまりの取り乱し様に驚いたが、今になれば義父の涙の意味が分かる。
「頼む。香織を引き取らせてくれ。離婚してやってくれ」
義父は、ジャケットを掛けただけの妻を抱き起こす。
「ああ、離婚してやるから出て行け。俺と仁の前に、二度と顔を見せるな」
一度立ち上がった妻は、また座り込んで泣き出し、私は3人を残して寝室に行き、息子の寝顔を見ていると涙が出たが、その時、背筋が凍るような思いが浮かぶ。
何度自分の中で打ち消しても、体がガタガタ震えて止まらない。
ずっと妻と常務が続いていたとすれば、息子は私の子供なのだろうか?
私が戻ると、義父だけがソファーに座って煙草を吸っていた。
「香織は?」
「女房と・・・風呂に・・・・・」
私の震えに気付いた義父は、落ち着かせようと煙草を差し出す。
私は10年振りの煙草を一本出そうとするが、手が振るえていて上手く出せない。
妻は、ほとんど使っていなかったバスローブを羽織り、義母に抱きかかえられるようにして戻ってきたが、私の存在を知ると、脅えた目をして立ち尽くす。
「仁は誰の子だ!」
両親も今まで考えなかったのか、驚いた顔で妻の顔を覗き込んだ。
「あなたの子供です。本当にあなたの子供です」
「そんな確証は何処にある。俺の子供だと言う証拠は」
「間違いありません。絶対に仁はあなたの子供です」
その時 息子が、泣きながら入って来た。
最近は、途中で起きる事など無かったが、私の怒鳴り声で起きてしまったのかも知れない。
妻のボサボサの短い髪を見た息子は、一際大きな声で泣き出したので、両親に これ以上妻に危害を加えない事を約束して、息子を連れて帰ってもらった。
「俺の子供だと何故分かる?」
「ずっと基礎体温を測っていたから・・・・・・・」
確かに妻は、結婚以来、欠かさず基礎体温表をつけていた。
これは目覚めてから、トイレにも行かずに測らなくてはならない、かなり面倒な作業だが、習慣になってしまったと言って、今でも必ず測っている。
「妊娠する可能性がある時は、俺としかしていないと言うのか。いや、出張はその時期ばかりでは無いだろ」
「その時は・・・・必ず・・・・・・・・」
「その時は、必ずコンドームを使っていたと言いたいのか?逆を言うと、安全な時は中に出させていたと言う事だよな?」
何も返事をしない事が、妻の答えだった。
「いつから基礎体温を測っていた?」
やはり何も答えないが、私と付き合うかなり前からつけるように言われていて、安全な時期には生で入れられ、中に出されていた事が、俯いた妻の表情から分かる。
「常務とは、いつからの付き合いだ」
やはり妻は、ただ俯いているだけで、何も話そうとはしない。
「分かった、離婚について話そう」
「入社して2年経った頃からです。私はあなたが好き。あなたを愛してる」
「今更俺を慰めてくれなくてもいい。本当に俺を愛していたら、こんな酷い事は出来ない。常務を愛しているのだろ?」
「私が愛しているのは、あなただけ。彼に対して愛はなくても、最初の頃は情の様なものはありました。初めての男性だったから・・・・・・・・でも彼は怖い人です」
「怖い?」
妻と常務が、どの様な付き合いをしていたのか知りたくなった。妻が常務に、どの様な顔を見せていたのか知りたかった。
2人が私を、どれだけ裏切って来たのか知らずには居られない。聞けば、より辛くなると知りながら。
「お義母さんの鳴き声で聞き取り辛かったが、確か『殺して』とか言わなかったか?」
妻が頷く。
「俺に殺されても、仕方がないと言う意味か?」
妻はまた頷いた。
「本当にそう思っているなら、全て俺に話せるな?どんなに恥ずかしい事でも、死んだ気になれば話せるよな?」
妻は黙って、大きく頷いた。
--------------------
妻には大学を出てから、外で働いてみたいという夢があった。
手元に置いておきたかった義父は、少しでも目の届く所が良いと考え、若い頃はずっと義父の会社の担当をしていて、当時課長になっていた高橋に頼み込む。
2年近く経つと高橋は営業部長に昇進し、この頃から妻を食事に誘うようになる。
最初は断り続けていた妻も、会社に入れてもらった恩や義父の会社との繋がりを考えると、断り切れなくなって誘いを受け入れてしまう。
何度か そのような事が続き、次第に人目を忍んで会う事に慣れてしまい、奥さんや子供がいる年配の男と隠れて会っているという罪悪感も薄れた頃、急に抱き締められた妻は驚いて突き飛ばしてしまった。
高橋は起き上がると何も言わず、その場に妻を残して帰ってしまい、その後は誘いも無くなる。
>>次のページへ続く
「あなたの子供です。本当にあなたの子供です」
「そんな確証は何処にある。俺の子供だと言う証拠は」
「間違いありません。絶対に仁はあなたの子供です」
その時 息子が、泣きながら入って来た。
最近は、途中で起きる事など無かったが、私の怒鳴り声で起きてしまったのかも知れない。
妻のボサボサの短い髪を見た息子は、一際大きな声で泣き出したので、両親に これ以上妻に危害を加えない事を約束して、息子を連れて帰ってもらった。
「俺の子供だと何故分かる?」
「ずっと基礎体温を測っていたから・・・・・・・」
確かに妻は、結婚以来、欠かさず基礎体温表をつけていた。
これは目覚めてから、トイレにも行かずに測らなくてはならない、かなり面倒な作業だが、習慣になってしまったと言って、今でも必ず測っている。
「妊娠する可能性がある時は、俺としかしていないと言うのか。いや、出張はその時期ばかりでは無いだろ」
「その時は・・・・必ず・・・・・・・・」
「その時は、必ずコンドームを使っていたと言いたいのか?逆を言うと、安全な時は中に出させていたと言う事だよな?」
何も返事をしない事が、妻の答えだった。
「いつから基礎体温を測っていた?」
やはり何も答えないが、私と付き合うかなり前からつけるように言われていて、安全な時期には生で入れられ、中に出されていた事が、俯いた妻の表情から分かる。
「常務とは、いつからの付き合いだ」
やはり妻は、ただ俯いているだけで、何も話そうとはしない。
「分かった、離婚について話そう」
「入社して2年経った頃からです。私はあなたが好き。あなたを愛してる」
「今更俺を慰めてくれなくてもいい。本当に俺を愛していたら、こんな酷い事は出来ない。常務を愛しているのだろ?」
「私が愛しているのは、あなただけ。彼に対して愛はなくても、最初の頃は情の様なものはありました。初めての男性だったから・・・・・・・・でも彼は怖い人です」
「怖い?」
妻と常務が、どの様な付き合いをしていたのか知りたくなった。妻が常務に、どの様な顔を見せていたのか知りたかった。
2人が私を、どれだけ裏切って来たのか知らずには居られない。聞けば、より辛くなると知りながら。
「お義母さんの鳴き声で聞き取り辛かったが、確か『殺して』とか言わなかったか?」
妻が頷く。
「俺に殺されても、仕方がないと言う意味か?」
妻はまた頷いた。
「本当にそう思っているなら、全て俺に話せるな?どんなに恥ずかしい事でも、死んだ気になれば話せるよな?」
妻は黙って、大きく頷いた。
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妻には大学を出てから、外で働いてみたいという夢があった。
手元に置いておきたかった義父は、少しでも目の届く所が良いと考え、若い頃はずっと義父の会社の担当をしていて、当時課長になっていた高橋に頼み込む。
2年近く経つと高橋は営業部長に昇進し、この頃から妻を食事に誘うようになる。
最初は断り続けていた妻も、会社に入れてもらった恩や義父の会社との繋がりを考えると、断り切れなくなって誘いを受け入れてしまう。
何度か そのような事が続き、次第に人目を忍んで会う事に慣れてしまい、奥さんや子供がいる年配の男と隠れて会っているという罪悪感も薄れた頃、急に抱き締められた妻は驚いて突き飛ばしてしまった。
高橋は起き上がると何も言わず、その場に妻を残して帰ってしまい、その後は誘いも無くなる。
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