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変わり果ててしまった妻
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その時、妻が今仲の前に出て間に入る。
「あなたやめて!犯罪者になってしまう」
妻は私を人殺しにはしたくなかったのかも知れないが、私の目には今中を庇おうとしているとしか映らない。
こんな下衆な野郎でも、身体の関係を持つと情が移ってしまうのか。
私が一歩前に出た時、カッターを持つ手を掴みにきた妻の指から血が出た。
それを見た今中は外に飛び出し、慌てて車を走らせる。
私は呆然と立ち尽くし、事務員に手当てを受けている妻を見ていた。
「二度と帰って来るな!」
本当は今中との事を詳しく聞きたかった。
なぜ また私を裏切ったのかも聞きたかった。
しかし、他人を前にして、妻を寝取られた夫が多少でもプライドを維持出来るのは この言葉しかない。
妻は私から1時間ほど遅れて帰って来た。
「この家にいさせて下さい」
「無理に決まっているだろ!いったい何を考えているんだ!」
「写真を撮られていたから・・・・・・」
私は立っていられない。
妻の内蔵まで見られ、喘ぎ声まで聞かれたと思っただけでもショックなのに、誰にも見せられないような写真まで持たれている。
「離婚しよう」
私から怒りが消えていく。この苦しみから逃れるには、妻を私の中から追い出すしか方法がない。
「長い間世話になった。今まで本当に楽しかった」
これは素直な気持ちだった。全てから逃げ出したい私の、正直な気持ちだった。
私から怒りが消えた事で、妻は今までに無い反応を見せる。
「言わないで。そんな事言わないで。怒って。もっと私を責めて」
「いや。本当に幸せだった。こんな事になったが、千里と結婚した事は後悔していない。千里の心が他に向いたのも、俺にも悪いところがあったからだろう」
「そんな事を言ったら嫌。あなたは悪くない。これだって、何か理由があると分かっていた」
妻がバッグから出してテーブルに置いた写真は、裸の私に逆さ向きで重なって、性器を咥えている全裸の女将の姿だった。
「認めさせないで。わたしは悪い女だと認めさせないで。私が淫乱な女だと認めさせないで」
妻は堰を切ったように泣き出し、それは一晩続いた。
--------------------
しかし、夜が開ける頃になると泣き止んで、その後は、魂が抜けてしまったかのような状態で喜怒哀楽を表さない。
「落ち着いたか?それなら これにサインしてくれ」
以前 貰ってきてあった妻の手が震えて、書けなかった離婚届を出すと、妻は躊躇せずにペンを握って書き始める。
「実家に帰るか?」
妻は無表情で首を振る。
「落ち着き先が見付かるまで ここにいるか?」
妻は ゆっくりとお辞儀をした。
その後、の妻は感情の無いロボットのように、炊事、洗濯、掃除などの家事をこなす。
「何があったのか聞かないけれど、もうお母さんを許してあげて。このままでは お母さんは」
心配した娘達に言われたが、今の私には返事が出来無い。
--------------------
このような生活が一週間も続き、妻は相変わらず喜怒哀楽を表さずに今までやって来た事だけを淡々とこなし、家を出て行く気配も無かったので話し合おうと寝室に呼ぶ。
「いつまで このような事を続けるつもりだ」
しかし、妻は返事もしないで、私の前に跪くとベルトを外した。
「何をしている!」
やはり妻は何も話さず、現れた私の性器を口に含む。
見た事もない妻の姿に驚きを隠せず、したいようにさせておくと顔を下げて睾丸まで含み、手は性器を握って器用に動かす。
今まで妻に対して性欲が起こらなかった私も、これには流石に反応を示したが、これは まだ提出していなくても離婚届を書いた事で、他人になったような気楽さがあったからかも知れない。
私の反応を見た妻は また性器を口に含み、無表情で今度は激しく頭を前後させる。
次に妻はベッドに上がり、立ち上がると衣服を脱ぎ出す。
それはまるで舞台に上がったストリッパーのようで、全て脱ぎ去ると、うつ伏せになり、お尻だけを高く上げると、 両手を後ろに回して性器を開く。
「千里!」
最初、私は、この家から出て行かなくても良いように私に媚を売っているのだと思ったが、これは無意識にやっているのだと気付く。
家事も同じで何をして良いか分からない妻は、何も考えずに長年していた事をこなしていたのだ。
そうだとすれば、妻が今やっていることは青山や今中にさせられていた事なのか。
このような事をすれば男は喜ぶと、無意識の内にしてしまっているのか。
妻を見ると今度は性器を片手で開き、もう一方の手の指で擦っていた。
私は妻を惨めに思った。
男の前で最も恥ずかしい場所を自らの指で開かされ、自らの指で擦らなければならない妻を。
私の脳裏に、事故を起こした夜の妻の姿が浮かぶ。
二人の男に冷やかされながら服を脱ぎ、からかわれながら性器を開かなくてはならない妻。
二人の男に上と下とを別々に責められて、恥ずかしい声を上げなければならない妻。
一人の男に跨っている妻に、それを見ているもう一人男が「もっと腰を使え」と囃し立てる。
私に怒りが甦ると、妻の言い訳だろうと思ってさほど気にしなかった言葉が頭に浮かぶ。
「写真を撮られていたから」
私は久し振りに妻と交わる事が出来たが、ただ男を喜ばそうと無表情で腰を使う妻は、まるで人形でも抱いているかのようだった。
--------------------
私は妻を心療内科に連れて行く。
「奥様は今、自分の中で戦っているのだと思います。
このまま放っておくと酷い鬱病になるか、それ以上の・・・・・・・・
どちらにしても、既に鬱状態になっていると思われます。
このまま放置しておけば、精神的に壊れてしまう可能性も」
妻は通院を続け、2週間後には私が呼ばれた。
「薬やカウンセリングで少しは良くなったと思うのですが、根本の原因を取り除いてやらなければ」
妻がこのようになった経緯は、最初に全て話してあったので、先生は妻から更に詳しく事情を聞き、妻の深層心理を探っていたようだ。
--------------------
「奥様は気付いてしまったのです。
ご主人の不倫疑惑は単なるきっかけで、他の男性とのセックスに凄く興味を持っていた自分を」
青山は事あるごとに妻を食事に誘ってきた。しかし、女の噂をいくつも聞いていた妻は断り続ける。
「そんなに嫌なら、どうして仕事を辞めなかったのだろう」
真面目だった妻は、普通なら、嫌悪感を抱いて退職も考えたのだろうが、片や仕事については一番信頼していると言われていて、他の社員の前でも あからさまに褒める青山に対して悪い印象は持たなかった。
実際、パートで有りながら、小さな仕入先の事は全て妻に任せていたらしいが、これは妻を側におきたいだけで、青山が仕事に対しての熱意足りない現われだとは、気付かずに、それだけ信頼されているからだと勘違いしてしまう。
そして娘が中学に上がり、もっとバリバリ働きたいと思っていたタイミングで、そのような妻の気持ちを見透かしていた青山から、正社員として働かないかと声を掛けられる。
妻は自分の気持ちを分かっていてくれていた事が嬉しくて、更に青山を信頼してしまう。
その後の青山は、妻が秘書であるかのように連れまわすようになり、二人でいる事に妻が慣れてくると
「俺に抱かれた女は、必ず失神してしまうほど感じてしまう」
などと卑猥な話をして妻の身体に火をつけようと必死だったが、人間とは不思議なもので、信頼していない相手に このような話をされると居た堪れなくても、信頼している相手には笑って聞き流すことができる。
そのような話を毎回のようにされ、次第に妻の頭の中には青山に言われ続けた
「ご主人以外の男を知らない人生で良いのか」
「ご主人では到底味わえないような、素晴らしいセックスを経験してみたいと思わないか」
という言葉が強く残った。
>>次のページへ続く
家事も同じで何をして良いか分からない妻は、何も考えずに長年していた事をこなしていたのだ。
そうだとすれば、妻が今やっていることは青山や今中にさせられていた事なのか。
このような事をすれば男は喜ぶと、無意識の内にしてしまっているのか。
妻を見ると今度は性器を片手で開き、もう一方の手の指で擦っていた。
私は妻を惨めに思った。
男の前で最も恥ずかしい場所を自らの指で開かされ、自らの指で擦らなければならない妻を。
私の脳裏に、事故を起こした夜の妻の姿が浮かぶ。
二人の男に冷やかされながら服を脱ぎ、からかわれながら性器を開かなくてはならない妻。
二人の男に上と下とを別々に責められて、恥ずかしい声を上げなければならない妻。
一人の男に跨っている妻に、それを見ているもう一人男が「もっと腰を使え」と囃し立てる。
私に怒りが甦ると、妻の言い訳だろうと思ってさほど気にしなかった言葉が頭に浮かぶ。
「写真を撮られていたから」
私は久し振りに妻と交わる事が出来たが、ただ男を喜ばそうと無表情で腰を使う妻は、まるで人形でも抱いているかのようだった。
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私は妻を心療内科に連れて行く。
「奥様は今、自分の中で戦っているのだと思います。
このまま放っておくと酷い鬱病になるか、それ以上の・・・・・・・・
どちらにしても、既に鬱状態になっていると思われます。
このまま放置しておけば、精神的に壊れてしまう可能性も」
妻は通院を続け、2週間後には私が呼ばれた。
「薬やカウンセリングで少しは良くなったと思うのですが、根本の原因を取り除いてやらなければ」
妻がこのようになった経緯は、最初に全て話してあったので、先生は妻から更に詳しく事情を聞き、妻の深層心理を探っていたようだ。
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「奥様は気付いてしまったのです。
ご主人の不倫疑惑は単なるきっかけで、他の男性とのセックスに凄く興味を持っていた自分を」
青山は事あるごとに妻を食事に誘ってきた。しかし、女の噂をいくつも聞いていた妻は断り続ける。
「そんなに嫌なら、どうして仕事を辞めなかったのだろう」
真面目だった妻は、普通なら、嫌悪感を抱いて退職も考えたのだろうが、片や仕事については一番信頼していると言われていて、他の社員の前でも あからさまに褒める青山に対して悪い印象は持たなかった。
実際、パートで有りながら、小さな仕入先の事は全て妻に任せていたらしいが、これは妻を側におきたいだけで、青山が仕事に対しての熱意足りない現われだとは、気付かずに、それだけ信頼されているからだと勘違いしてしまう。
そして娘が中学に上がり、もっとバリバリ働きたいと思っていたタイミングで、そのような妻の気持ちを見透かしていた青山から、正社員として働かないかと声を掛けられる。
妻は自分の気持ちを分かっていてくれていた事が嬉しくて、更に青山を信頼してしまう。
その後の青山は、妻が秘書であるかのように連れまわすようになり、二人でいる事に妻が慣れてくると
「俺に抱かれた女は、必ず失神してしまうほど感じてしまう」
などと卑猥な話をして妻の身体に火をつけようと必死だったが、人間とは不思議なもので、信頼していない相手に このような話をされると居た堪れなくても、信頼している相手には笑って聞き流すことができる。
そのような話を毎回のようにされ、次第に妻の頭の中には青山に言われ続けた
「ご主人以外の男を知らない人生で良いのか」
「ご主人では到底味わえないような、素晴らしいセックスを経験してみたいと思わないか」
という言葉が強く残った。
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