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変わり果ててしまった妻
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所長の言っている意味も分かる。私の身の潔白を証明すると同時に、妻の浮気の証拠を突きつけなければ効果は無いかも知れない。


「それなら、私が浮気していなかった事を証言して下さい」


「いつでも証言させて頂きます。

しかし、そのような性格の奥様が青山と関係をもったのは、余程の事だと思うのです。果たして信用してくれるでしょうか。

気持ちも青山にいっているとすれば、困ったご主人が私どもに泣きついて、嘘の証言をさせていると思うかも知れません」


しかし、私には時間が無い。その間にも、妻が青山に抱かれるのは我慢出来ないのだ。


「木下恵理さんの証言が得られそうもないのなら、青山を調べてみるのも一つの手かと。実は奥様と昼間ホテルに入った日の夜、青山は他の女性と会っています」


「誰と会っていたのですか!」


「それは分かりません。それは調査外の事でしたから」


これは、自分達の仕事を得るための誘導かとも思ったが、所長の顔を見ると、真剣に心配してくれているように感じた。


「柴田様ご夫婦の関係がこうなったのも、私どもに責任が無いとも言えませんので、もしも依頼して頂けるのであれば、今回は特別に格安で調査させて頂きます」


青山に他に女がいる事が分かれば、私との関係は別にしても、青山に抱かれる事だけは やめてくれるかも知れない。

今の妻は、私よりも青山を信用しているように思えるので、上手くいけば、青山を信用するのをやめて、私を信用してくれるようになるかも知れない。

私は早速、青山の身辺調査を依頼した。

--------------------

興信所からは何の連絡もなく一週間が経ち、私は もがき苦しんでいた。

妻は土日は家にいたが、他の5日の内2日も帰りが遅かった。後の3日も、昼間ホテルに行っているかも知れない。

妻がどんどん離れていく。


出張から帰って一ヶ月は経つが、この間に妻は何回抱かれたのだろう。

昼間もホテルに行けるとすれば、もしかすると、妻の帰りが遅くなってからの関係ではなくて、様子がおかしくなった二ヶ月前から。もっと悪く考えると、正社員にしてもらった二年前から。

不倫は普通の関係よりも燃えると聞く。二年も前からだとすると、妻は既に羞恥心も薄れ、青山の前では完全な牝になってしまっていて、本能に任せた激しいセックスをしているかも知れない。

私にも見せた事のないような、卑猥な姿を青山には見せているのか。

いつまでも羞恥心を忘れずに、恥ずかしがって私の性器を口でしたがらない妻。

その妻が青山の性器を、アイスキャンディーでも舐めるかのように。

どんなに感じていても、恥ずかしくて自分からは挿入を求めた事がなかった妻。

その妻が、青山には、甘えた声で挿入を、おねだりしているかも知れない。


そんな私の苦しみをあざ笑うかのように、その日、妻が帰って来たのは午前1時を過ぎていた。

「話があるから、寝室まで来い」

妻は私が青山との関係を知ったと悟ったのか、少し震えながら私の後をついてきた。

「今日も青山に抱かれてきたのか!俺は全て知っているんだぞ!」

私は調査結果が出るのを待てなかった。既に我慢の限界を超えていた。


「私が誰と会っていようと、あなたには関係無いでしょ!」

妻の目に涙が溜まる。
「俺達は まだ夫婦だ!」

寂しかった。こんな妻を見ているのが堪えられない。気が付くと私は妻を押し倒し、妻の服を剥ぎ取ろうとしていた。


「やめて!私はもう、あなたの妻ではないの!」

「違う!俺達は夫婦だ!」


妻はスカートを脱がされないように必死で抑える。

私は脱がすのを諦めて、不意を突いて一気に捲り上げる。

すると そこに現れたのは、目を覆いたくなるような真っ赤なパンティーだった。

そのデザインは、42歳の妻には およそ似合わないが、それが返って卑猥に見える。

妻は痩せているほうだと思うが、それでも無駄な肉が付き始めていた。

その赤く小さなパンティーは、その柔らかな肉に卑猥に食い込む。

私はこのような格好をしている妻が惨めに思えた。

妻が進んで このような下着を身につける事は考えられず、青山に無理やり着けさせられている事は明らかだったから。

そんなに青山が好きなのか。このような、娼婦のような卑猥な格好をさせられても、そこまでして青山に抱いて欲しいのか。


「こんな下着を穿きやがって!」

「何を穿こうと、私の勝手でしょ!」

それを引き千切るように荒々しく剥ぎ取ると、妻のそこは余程、長い時間 青山の性器を咥え込んでいたのか、暴れて脚を開くたびに口を開く。

「壊してやる!」

妻の陰毛を掴んで毟り取ろうとすると、妻は大きな声で泣き出したので、子供達には聞かれたくない私は、剥ぎ取ったパンティーを泣き叫ぶ妻の口に詰める。

妻を無茶苦茶にしたくて。妻の身体をボロボロにしたくて。


濡れてもいない妻の性器に無理やり突っ込んで、激しく突いて壊してやりたい衝動に駆られたが、情けない事に私の性器は反応しない。

それで指を3本束ねて捻じ込んで、中を激しく掻き回してやったが、激しくすればするほど虚しいだけだった。


「私達は・・・もう終わりね」

どうしてこうなったのか。

2ヶ月ほど前までは、何処の夫婦にも負けないような仲の良い夫婦だった。


「離婚してやる。ただし正式に離婚が成立するまで青山とは会うな」

「会うなと言われても、会社で会ってしまうわ」

「個人的に、二人だけでは会うなと言っているんだ!」

「それなら、あなたも彼女とは会わないで!」

「彼女とは何も無い」

--------------------

私は翌日妻の会社に乗り込んだが、所長に言われていたので他の社員の前では何も言わなかった。

おそらく、妻に不倫された夫は、私のような行動をとってしまう場合が多いのだろう。

所長は調査結果が出るまで我慢しろと言いながらも、名誉毀損になるから、他の人間がいる前で罵倒するなと注意してくれた。

逆に不利になるから、絶対に暴力だけは振るうなときつく注意してくれた。早まってそのような事をすれば、相手の思う壺だと。怒りに任せて行動すれば、返って惨めになるだけだと。


「妻との事は分かっている。どのように責任をとるつもりだ」

お洒落なスーツを着こなした青山は、終始落ち着いていて、笑みを浮かべながら煙草を吸う余裕さえある。


「責任も何も、あなた達夫婦は終わっているのでしょ?ご主人の浮気で」

「終わってなどいない。それに俺は浮気などしていない」


「千里を初めて抱いたのは、ご主人が出張に行って浮気して帰った翌日。

その後は、週に3回は抱いてやっていたから、関係を持ったのは15回ぐらい。

一度ホテルに行くと私は、最低2回は出していたが、千里は逝き易いので、何回逝っていたかは不明。

特に避妊具などは使わず、いつも生で入れて最後は顔や腹に掛けて終わる。

私と千里がこうなったのは、千里から抱いて欲しいと誘ってきたからで、原因はご主人の浮気による夫婦関係の破綻。

離婚したら、千里の面倒を看ていく覚悟あり。ただし、結婚はしない。

以上。他に聞きたい事は?無ければ忙しいのでお引取り下さい」


話は青山のペースで進み、私は怒りだけで何の準備もなしに乗り込んだ事を後悔し始めていた。

私が腰を上げずに睨んでいると、青山は謝罪するどころか説教まで始める。


「ご主人の浮気で かなり悩んでいて、私が慰めてやらなければ千里はどうなっていたか。ご主人、浮気だけは駄目だ。浮気は人の心までをも壊してしまう」


盗人猛々しいとはこの事で、まるで反省の色は無い。


「浮気したのはお前達の方だろ!裁判ではっきりとさせてやる」


「分からない人だ。これでは千里が離婚したがっているのも分かる。

ご主人の浮気で夫婦が破綻してしまった後だから、私達の行為は不貞にはならない。それどころか、私は人助けをしていると思っている。

今の千里は私だけが心の支えだ。訴えたければ訴えなさい。笑われるのはご主人の方だから」


「絶対に訴えてやるからな!」

私は馬鹿の一つ覚えのように、ただ「訴える」を繰り返していた。


「どちらにしても、今後妻とは二人だけでは会うな!」


「それは聞けない。悪い事をしているとは思っていないので。

それに今私が見放したら、千里は精神的におかしくなってしまいますよ。

私には そのような薄情な真似は出来ないから、これからも今の関係を続けます。

勝手に裁判でも何でもおやりなさい」


所長の言う通りだった。

何度も殴ろうと拳を握ったが、その度に所長の言葉を思い出し、殴る事も出来無い私は完全な負け犬で、ただ尻尾を巻いて帰るしか無かった。

死にたくなるほど情けない。

--------------------

妻は約束したにも拘らず、その夜も帰りが遅かったので、眠れずに待っていると、深夜の1時近くになって調査員から電話が入る。


「今警察にいます。奥様が事故を起こして普通の精神状態では無いので、すぐに迎えに来て下さい」


警察に行くと、妻は放心状態で駐車場に立っていた。


「自損事故で、少し腕をうっただけで大した怪我も無いようです。ただ車は動きませんが」

妻の運転する車は ふらふらと何度も中央線をはみ出して、対向車に気付いて急ハンドルを切ったために、路肩の標識にぶつかったらしい。

それを尾行していた調査員が助けてくれた。

「妻に何があったのですか?」


「ええ・・・・・・・調査結果もまとめて、詳しい事は所長の方から話しますから、明日の夜にでも来て頂けますか?それまでに調べたい事もありますので」


助手席の妻は私に背を向け、窓から外を見詰めたまま動かずに、家に帰ってからも放心状態のままだった。


「青山と会っていたのか!どうして約束を守らない!」


しかし、妻は何も答えず、焦点の定まらない目で一点を見詰めている。

--------------------

そして翌朝、妻は まだ普通の精神状態ではないようだったが、私の言う事も聞かずにバスで会社に行くと言って出ていった。

私も出勤したものの、仕事どころでは無く、約束は夜だったが午前で切り上げて興信所に向かう。


「青山に会われてどうでした?調査員が張り込んでいて、会社に来られた時に止めようと思ったらしいのですが、間に合わなかったと言っていました」


「すみませんでした。所長の言われていた通りで、惨めな思いをして帰って来ました」


「青山は かなりの男ですよ。昨日、ご主人が乗り込んだ事で、見張られていると分かっていたはずなのに、平気でまた奥様と・・・・・それに・・・・・」


「それに何です?」


「その前に、青山が会っていた女性が分かりました。今週も二度会っています」


写真を見せられたが、私はその女性を知っていた。


「小料理屋の・・・・・」


「そうです。女将は青山の愛人です。会った日は食事をした後、二度とも小料理屋に泊まっています。昔風に言えば お妾さんですか」

小料理屋の女将が愛人だとすると、これで青山と恵理が繋がった。

--------------------

青山明、54歳。

大学時代に近所の若い奥さんと不倫して、相手が離婚したために責任をとるような形で卒業と同時に結婚したが、彼女とは一年で離婚している。

二番目の奥さんも、やはり人妻で、彼女が妊娠したのを、きっかけに35歳で結婚して、2人の子供を儲けたが、半年前に女癖の悪さが原因で離婚していて、まだ学生の子供2人は奥さんが引き取る。

昔は かなりの道楽息子だったらしく、仕事もろくにしないで遊び歩いていて、先代の社長である父親に勘当されたが母親が甘く、その間も十分過ぎる生活費を渡していたので懲りずに遊び歩いていた。

そして7年前に父親が急死し、母親が呼び戻して社長に就任。


清水美穂、46歳。

以前は青山の会社にパートとして勤めていたが、青山との関係がご主人に知られて、離婚されたのをきっかけに、会社を辞めて3年前に小料理屋を始める。この時の開店資金は青山から出たものと思われる。


「女癖がかなり悪いですね。浮気相手は人妻ばかりで、身近な人間でもお構い無しのようです。

奥様の他にも、過去に男女の関係になったパートさんが何人かいて、中には社員の奥さんと そのような関係になった事もあったらしいです。

しかし、これはあくまでも噂で、その人達は会社を辞めてしまっているので裏付けは取れませんでしたが」


人妻ばかりと言う事は、青山は他人の物を奪う事に興奮するのか。

妻も青山の、そのような欲求を満たすためだけに抱かれていたのか。

私は怒りよりも、妻の事が哀れに思えた。


「昨夜の事ですが、どうして妻はあのような状態に?」


「言い難いのですが、昨夜も奥様は青山とホテルに行きました。ただ、今までと違って、昨夜は後からもう一人男が・・・・」

私には所長の言っている意味が理解出来なかった。


「青山とホテルに行った後、別の男と会っていたと言うのですか?」

「違います・・・・・」

青山は、食事の時に酒を飲むので、いつも妻の運転で移動していた。

昨夜も食事してから妻の車でラブホテルに行き、30分ぐらいして高級外車に乗った男が入っていったが、その車と一瞬、見えた男の横顔に見覚えのあった調査員が見に行くと、その車は、妻の車が止めてある車庫の前に泊まっていたと言う。

「その男が、青山の会社に入っていくのを見掛けた事があったそうです。

そこのラブホテルはワンルームワンガレージなので、おそらく奥様達の部屋に・・・・おそらくと言うか、間違いなく奥様達と」

「つまり、3人で楽しんでいたと!」

所長はテーブルの上に二枚の写真を並べた。

一枚には青山が その男の車の助手席に乗って出て来る写真。

もう一枚は妻が自分の車で、一人で出て来る写真だった。

「男二人が先に出て、奥様が出てこられたのは30分も経ってからです」


私の脳裏に、二人の男を同時に相手している妻の姿が浮かぶ。

一人の男に乳房を弄ばれながら、もう一人の男に性器を舐められている妻。

一人の男に突かれながら、もう一人の男を口で慰めている妻。

人一倍恥ずかしがり屋で、ミニスカートすら穿いた事のなかった妻が、二人の男の前で裸体を晒した。

性には奥手で声が出てしまうのも恥ずかしく、限界まで声を出さないように我慢してしまう妻が、二人の男の前で恥ずかしい声を上げ続けていたのか。


「ラブホテルを出てからの様子を見ると、おそらく奥様は この男が来る事は知らなかったと思われます」

「青山が妻に黙って、勝手にその男を呼んだと」

「それは分かりませんが、奥様は かなりのショックを受けたのだと」


青山に対して殺意が芽生えた。しかし、このような事に慣れている所長は、私の心を見透かしていた。

「絶対に暴力はいけませんよ。ましてや犯罪になるような事は。それこそ お嬢さん達が悲しむ」

「では、どうしろと!」

「慰謝料を請求しましょう」

私は慰謝料など請求しても、社長である青山には何のダメージも与えられないと思った。

「離婚しない場合、100万取れれば良いところです。これではダメージも少ないので、奥様と離婚して500万請求しましょう」

「妻と離婚する?」

私は離婚だけは避けたかった。

私を裏切り、他の男を体内に受け入れた妻でも、正直まだ未練があった。

結婚して18年、付き合いを入れると20年の重みを、この一ヶ月あまりの出来事で捨て去る事は出来ない。

何より500万取れたとしても、そのぐらいのお金は青山にとって、痛くも痒くもないと思っていたのだ。


返事をしない私に対して、所長の方が熱くなっていた。

「離婚すると言っても、なにも永久に別れる訳ではありません。誤解を解いて、奥様に協力してもらって一旦離婚するのです。いずれまた復縁すればいい。

日本では復讐は認められていません。出来る事は、慰謝料を請求するぐらいしか無いのです」


「でも・・お金なんか青山にとっては・・・・・・」


>>次のページへ続く
 
 


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