変わり果ててしまった妻
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興信所からは何の連絡もなく一週間が経ち、私は もがき苦しんでいた。
妻は土日は家にいたが、他の5日の内2日も帰りが遅かった。後の3日も、昼間ホテルに行っているかも知れない。
妻がどんどん離れていく。
出張から帰って一ヶ月は経つが、この間に妻は何回抱かれたのだろう。
昼間もホテルに行けるとすれば、もしかすると、妻の帰りが遅くなってからの関係ではなくて、様子がおかしくなった二ヶ月前から。もっと悪く考えると、正社員にしてもらった二年前から。
不倫は普通の関係よりも燃えると聞く。二年も前からだとすると、妻は既に羞恥心も薄れ、青山の前では完全な牝になってしまっていて、本能に任せた激しいセックスをしているかも知れない。
私にも見せた事のないような、卑猥な姿を青山には見せているのか。
いつまでも羞恥心を忘れずに、恥ずかしがって私の性器を口でしたがらない妻。
その妻が青山の性器を、アイスキャンディーでも舐めるかのように。
どんなに感じていても、恥ずかしくて自分からは挿入を求めた事がなかった妻。
その妻が、青山には、甘えた声で挿入を、おねだりしているかも知れない。
そんな私の苦しみをあざ笑うかのように、その日、妻が帰って来たのは午前1時を過ぎていた。
「話があるから、寝室まで来い」
妻は私が青山との関係を知ったと悟ったのか、少し震えながら私の後をついてきた。
「今日も青山に抱かれてきたのか!俺は全て知っているんだぞ!」
私は調査結果が出るのを待てなかった。既に我慢の限界を超えていた。
「私が誰と会っていようと、あなたには関係無いでしょ!」
妻の目に涙が溜まる。
「俺達は まだ夫婦だ!」
寂しかった。こんな妻を見ているのが堪えられない。気が付くと私は妻を押し倒し、妻の服を剥ぎ取ろうとしていた。
「やめて!私はもう、あなたの妻ではないの!」
「違う!俺達は夫婦だ!」
妻はスカートを脱がされないように必死で抑える。
私は脱がすのを諦めて、不意を突いて一気に捲り上げる。
すると そこに現れたのは、目を覆いたくなるような真っ赤なパンティーだった。
そのデザインは、42歳の妻には およそ似合わないが、それが返って卑猥に見える。
妻は痩せているほうだと思うが、それでも無駄な肉が付き始めていた。
その赤く小さなパンティーは、その柔らかな肉に卑猥に食い込む。
私はこのような格好をしている妻が惨めに思えた。
妻が進んで このような下着を身につける事は考えられず、青山に無理やり着けさせられている事は明らかだったから。
そんなに青山が好きなのか。このような、娼婦のような卑猥な格好をさせられても、そこまでして青山に抱いて欲しいのか。
「こんな下着を穿きやがって!」
「何を穿こうと、私の勝手でしょ!」
それを引き千切るように荒々しく剥ぎ取ると、妻のそこは余程、長い時間 青山の性器を咥え込んでいたのか、暴れて脚を開くたびに口を開く。
「壊してやる!」
妻の陰毛を掴んで毟り取ろうとすると、妻は大きな声で泣き出したので、子供達には聞かれたくない私は、剥ぎ取ったパンティーを泣き叫ぶ妻の口に詰める。
妻を無茶苦茶にしたくて。妻の身体をボロボロにしたくて。
濡れてもいない妻の性器に無理やり突っ込んで、激しく突いて壊してやりたい衝動に駆られたが、情けない事に私の性器は反応しない。
それで指を3本束ねて捻じ込んで、中を激しく掻き回してやったが、激しくすればするほど虚しいだけだった。
「私達は・・・もう終わりね」
どうしてこうなったのか。
2ヶ月ほど前までは、何処の夫婦にも負けないような仲の良い夫婦だった。
「離婚してやる。ただし正式に離婚が成立するまで青山とは会うな」
「会うなと言われても、会社で会ってしまうわ」
「個人的に、二人だけでは会うなと言っているんだ!」
「それなら、あなたも彼女とは会わないで!」
「彼女とは何も無い」
--------------------
私は翌日妻の会社に乗り込んだが、所長に言われていたので他の社員の前では何も言わなかった。
おそらく、妻に不倫された夫は、私のような行動をとってしまう場合が多いのだろう。
所長は調査結果が出るまで我慢しろと言いながらも、名誉毀損になるから、他の人間がいる前で罵倒するなと注意してくれた。
逆に不利になるから、絶対に暴力だけは振るうなときつく注意してくれた。早まってそのような事をすれば、相手の思う壺だと。怒りに任せて行動すれば、返って惨めになるだけだと。
「妻との事は分かっている。どのように責任をとるつもりだ」
お洒落なスーツを着こなした青山は、終始落ち着いていて、笑みを浮かべながら煙草を吸う余裕さえある。
「責任も何も、あなた達夫婦は終わっているのでしょ?ご主人の浮気で」
「終わってなどいない。それに俺は浮気などしていない」
「千里を初めて抱いたのは、ご主人が出張に行って浮気して帰った翌日。
その後は、週に3回は抱いてやっていたから、関係を持ったのは15回ぐらい。
一度ホテルに行くと私は、最低2回は出していたが、千里は逝き易いので、何回逝っていたかは不明。
特に避妊具などは使わず、いつも生で入れて最後は顔や腹に掛けて終わる。
私と千里がこうなったのは、千里から抱いて欲しいと誘ってきたからで、原因はご主人の浮気による夫婦関係の破綻。
離婚したら、千里の面倒を看ていく覚悟あり。ただし、結婚はしない。
以上。他に聞きたい事は?無ければ忙しいのでお引取り下さい」
話は青山のペースで進み、私は怒りだけで何の準備もなしに乗り込んだ事を後悔し始めていた。
私が腰を上げずに睨んでいると、青山は謝罪するどころか説教まで始める。
「ご主人の浮気で かなり悩んでいて、私が慰めてやらなければ千里はどうなっていたか。ご主人、浮気だけは駄目だ。浮気は人の心までをも壊してしまう」
盗人猛々しいとはこの事で、まるで反省の色は無い。
「浮気したのはお前達の方だろ!裁判ではっきりとさせてやる」
「分からない人だ。これでは千里が離婚したがっているのも分かる。
ご主人の浮気で夫婦が破綻してしまった後だから、私達の行為は不貞にはならない。それどころか、私は人助けをしていると思っている。
今の千里は私だけが心の支えだ。訴えたければ訴えなさい。笑われるのはご主人の方だから」
「絶対に訴えてやるからな!」
私は馬鹿の一つ覚えのように、ただ「訴える」を繰り返していた。
「どちらにしても、今後妻とは二人だけでは会うな!」
「それは聞けない。悪い事をしているとは思っていないので。
それに今私が見放したら、千里は精神的におかしくなってしまいますよ。
私には そのような薄情な真似は出来ないから、これからも今の関係を続けます。
勝手に裁判でも何でもおやりなさい」
所長の言う通りだった。
何度も殴ろうと拳を握ったが、その度に所長の言葉を思い出し、殴る事も出来無い私は完全な負け犬で、ただ尻尾を巻いて帰るしか無かった。
死にたくなるほど情けない。
--------------------
妻は約束したにも拘らず、その夜も帰りが遅かったので、眠れずに待っていると、深夜の1時近くになって調査員から電話が入る。
「今警察にいます。奥様が事故を起こして普通の精神状態では無いので、すぐに迎えに来て下さい」
警察に行くと、妻は放心状態で駐車場に立っていた。
「自損事故で、少し腕をうっただけで大した怪我も無いようです。ただ車は動きませんが」
妻の運転する車は ふらふらと何度も中央線をはみ出して、対向車に気付いて急ハンドルを切ったために、路肩の標識にぶつかったらしい。
それを尾行していた調査員が助けてくれた。
「妻に何があったのですか?」
「ええ・・・・・・・調査結果もまとめて、詳しい事は所長の方から話しますから、明日の夜にでも来て頂けますか?それまでに調べたい事もありますので」
助手席の妻は私に背を向け、窓から外を見詰めたまま動かずに、家に帰ってからも放心状態のままだった。
「青山と会っていたのか!どうして約束を守らない!」
しかし、妻は何も答えず、焦点の定まらない目で一点を見詰めている。
--------------------
そして翌朝、妻は まだ普通の精神状態ではないようだったが、私の言う事も聞かずにバスで会社に行くと言って出ていった。
私も出勤したものの、仕事どころでは無く、約束は夜だったが午前で切り上げて興信所に向かう。
>>次のページへ続く
離婚したら、千里の面倒を看ていく覚悟あり。ただし、結婚はしない。
以上。他に聞きたい事は?無ければ忙しいのでお引取り下さい」
話は青山のペースで進み、私は怒りだけで何の準備もなしに乗り込んだ事を後悔し始めていた。
私が腰を上げずに睨んでいると、青山は謝罪するどころか説教まで始める。
「ご主人の浮気で かなり悩んでいて、私が慰めてやらなければ千里はどうなっていたか。ご主人、浮気だけは駄目だ。浮気は人の心までをも壊してしまう」
盗人猛々しいとはこの事で、まるで反省の色は無い。
「浮気したのはお前達の方だろ!裁判ではっきりとさせてやる」
「分からない人だ。これでは千里が離婚したがっているのも分かる。
ご主人の浮気で夫婦が破綻してしまった後だから、私達の行為は不貞にはならない。それどころか、私は人助けをしていると思っている。
今の千里は私だけが心の支えだ。訴えたければ訴えなさい。笑われるのはご主人の方だから」
「絶対に訴えてやるからな!」
私は馬鹿の一つ覚えのように、ただ「訴える」を繰り返していた。
「どちらにしても、今後妻とは二人だけでは会うな!」
「それは聞けない。悪い事をしているとは思っていないので。
それに今私が見放したら、千里は精神的におかしくなってしまいますよ。
私には そのような薄情な真似は出来ないから、これからも今の関係を続けます。
勝手に裁判でも何でもおやりなさい」
所長の言う通りだった。
何度も殴ろうと拳を握ったが、その度に所長の言葉を思い出し、殴る事も出来無い私は完全な負け犬で、ただ尻尾を巻いて帰るしか無かった。
死にたくなるほど情けない。
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妻は約束したにも拘らず、その夜も帰りが遅かったので、眠れずに待っていると、深夜の1時近くになって調査員から電話が入る。
「今警察にいます。奥様が事故を起こして普通の精神状態では無いので、すぐに迎えに来て下さい」
警察に行くと、妻は放心状態で駐車場に立っていた。
「自損事故で、少し腕をうっただけで大した怪我も無いようです。ただ車は動きませんが」
妻の運転する車は ふらふらと何度も中央線をはみ出して、対向車に気付いて急ハンドルを切ったために、路肩の標識にぶつかったらしい。
それを尾行していた調査員が助けてくれた。
「妻に何があったのですか?」
「ええ・・・・・・・調査結果もまとめて、詳しい事は所長の方から話しますから、明日の夜にでも来て頂けますか?それまでに調べたい事もありますので」
助手席の妻は私に背を向け、窓から外を見詰めたまま動かずに、家に帰ってからも放心状態のままだった。
「青山と会っていたのか!どうして約束を守らない!」
しかし、妻は何も答えず、焦点の定まらない目で一点を見詰めている。
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そして翌朝、妻は まだ普通の精神状態ではないようだったが、私の言う事も聞かずにバスで会社に行くと言って出ていった。
私も出勤したものの、仕事どころでは無く、約束は夜だったが午前で切り上げて興信所に向かう。
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