戦い
(7ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
「離婚だけは許して下さい。家政婦でもいい。ここにいたいです。
あなたが好きです。お願いします。離婚だけは・・・・・・。
彼とは別れます。忘れるように努力します。」
「忘れるように努力する?何だそれは。もういい。」
「ごめんなさい。あなたに悪いと思いながらも、正直に話しました。もう二人では絶対に会いません。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「お前は、あいつのどこに惹かれた?セックスか?あいつは上手いのか?」
「違います。
最初、昨年の忘年会が終わってから、聞いて欲しい事があると言われて、二人で喫茶店に行きました。
彼は奥様が浮気してから奥様を許せない事、それでも まだ愛していて別れる事が出来ない事を打ち明けてくれました。
彼は、仕事も出来、人望もあって 強い人間だと思っていました。決して人前では弱みをみせませんでした。
その彼が私の前では涙まで流し、気がおかしく成ってしまいそうだから 助けてくれとまで言いました。
その後、何度か仕事が終わってから、悩みを聞いてあげる様になり、次第に関係も持つようになってしまいました。
彼には 以前から憧れの感情は持っていました。でも、それは、愛情とは違い、仕事が出来る強い男への憧れでした。
でも 私だけに弱みを見せてくれる彼を助けてあげたい、心がいっぱいになった時は、少しでも楽にしてあげたいと思って会っている内に・・・・・・・・・・・・。ごめんなさい。」
「それが愛情だろ?愛してしまったのだろ?そうでないと俺を裏切ってまで旅行に行くか?」
「いいえ、愛しているのは あなた1人です。旅行に誘われてから、あなたに優しくされて、自分が嫌で仕方がありませんでした。
もう この様な関係は止めなければと思いながらも、会いたい誘惑に勝てず、あなたに申し訳ないと思いながらも・・・・・・・・。」
妻の言う意味が私には理解出来ません。二人の男を好きになったと思い。
「会いたいという事は好きという事だろ。俺との関係は そのままで 恋人にも会いたい。それが許せると思うか?
あいつを助けるために 俺をあいつと同じ目に合わせたと言う事は、俺より好きなんだろ?
あいつとはセックスをして、俺には させなかったと言う事は、そういう事だろ?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。
彼を嫌いではありません。いえ、好きです。
でも愛情とは違います。愛しているのはあなただけです。
あなたを拒んだのも罪悪感からです。
彼に抱かれた身体であなたに抱かれる事は、あなたに悪くて出来ませんでした。
あなたに誘われる度に罪悪感で おかしく成りそうでした。
ごめんなさい。ごめんなさい。」
「お前の話は、到底理解できん。
あいつに抱かれる時に罪悪感を持つのが普通だろ。
言い訳しても、結局は、あいつに抱かれたかっただけだろ?
このまま安定した生活を送りたいが、好きな人に抱かれたい。
好きな人に抱かれた身体を、好きでも無い俺に触られたくない。
そうだろ?そんなに俺を苦しめて楽しいか?面白いか?
離婚しても お前とあいつだけは、絶対に幸せにはしない。幸せになりそうな時は、あいつを殺してでも お前を後悔させてやる。絶対に許さん。」
「そんな事言わないで。ごめんなさい。殺すなんて、そんな怖い事言わないで。離婚なんて言わないで。ごめんなさい。ごめんなさい。」
その後、泣き続けていた妻は、簡単な夕食を作りましたが、自分は食べませんでした。
二人を別れさせる事は出来ても、気持ちまでは縛れない事に苛立ちます。
話を聞けば 余計辛くなっても、妻と話していないと 本当におかしく成ってしまいそうで、少し落ち着いた妻に。
「あいつは離婚して、お前と一緒になるつもりだったのか?」
「それはありません。私の事を好きだと言ってくれましたが、彼も愛しているのは奥様だと思います。
最近になって“妻に裏切られ悩んだが、俺も他に好きな人が出来た事で、妻との関係も良くなってきた。”と言っていましたから。」
「俺をこんな目に合わせて、自分は楽になったのか?そんな事は許さない。ぶち壊してやる。」
「お願いですから止めて下さい。私はどの様な罰も受けます。一生懸命償います。ですから、お願いします。お願いします。」
まだ野田を庇う妻に怒りが増し。
「お前、あいつの事を知っているのか?
今度の事も お前と先生に罪を被せて、自分だけ助かろうとしていた卑怯な奴だぞ。
そんな奴と俺を比較されるだけでも頭にくる。」
「知っていました。先生をまだ憎んでいて、許せず利用した事も、自分は逃げようとした事も。
そこが彼の弱さです。卑怯だと分かっていても・・・・・・・・。」
妻は、何か熱病にでも罹っているような状態で、私は理解に苦しみました。
「下種な質問をするが、お前は抱かれて感じたのか?あいつの物を咥えたのか?何度も絶頂の声を上げたのか?
手首が赤くなっていたが、縛られるような行為もしていたのか?それも感じたのか?
俺にばれなければ、まだ二人で会っていたと思うか?」
大粒の涙を流しながら全てに頷く、妻を見て、無意識に右手を振り上げてしまいましたが、殴られる覚悟で目を閉じた妻を殴る事は出来ずに 手を下ろすと。
あいつを助けるために 俺をあいつと同じ目に合わせたと言う事は、俺より好きなんだろ?
あいつとはセックスをして、俺には させなかったと言う事は、そういう事だろ?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。
彼を嫌いではありません。いえ、好きです。
でも愛情とは違います。愛しているのはあなただけです。
あなたを拒んだのも罪悪感からです。
彼に抱かれた身体であなたに抱かれる事は、あなたに悪くて出来ませんでした。
あなたに誘われる度に罪悪感で おかしく成りそうでした。
ごめんなさい。ごめんなさい。」
「お前の話は、到底理解できん。
あいつに抱かれる時に罪悪感を持つのが普通だろ。
言い訳しても、結局は、あいつに抱かれたかっただけだろ?
このまま安定した生活を送りたいが、好きな人に抱かれたい。
好きな人に抱かれた身体を、好きでも無い俺に触られたくない。
そうだろ?そんなに俺を苦しめて楽しいか?面白いか?
離婚しても お前とあいつだけは、絶対に幸せにはしない。幸せになりそうな時は、あいつを殺してでも お前を後悔させてやる。絶対に許さん。」
「そんな事言わないで。ごめんなさい。殺すなんて、そんな怖い事言わないで。離婚なんて言わないで。ごめんなさい。ごめんなさい。」
その後、泣き続けていた妻は、簡単な夕食を作りましたが、自分は食べませんでした。
二人を別れさせる事は出来ても、気持ちまでは縛れない事に苛立ちます。
話を聞けば 余計辛くなっても、妻と話していないと 本当におかしく成ってしまいそうで、少し落ち着いた妻に。
「あいつは離婚して、お前と一緒になるつもりだったのか?」
「それはありません。私の事を好きだと言ってくれましたが、彼も愛しているのは奥様だと思います。
最近になって“妻に裏切られ悩んだが、俺も他に好きな人が出来た事で、妻との関係も良くなってきた。”と言っていましたから。」
「俺をこんな目に合わせて、自分は楽になったのか?そんな事は許さない。ぶち壊してやる。」
「お願いですから止めて下さい。私はどの様な罰も受けます。一生懸命償います。ですから、お願いします。お願いします。」
まだ野田を庇う妻に怒りが増し。
「お前、あいつの事を知っているのか?
今度の事も お前と先生に罪を被せて、自分だけ助かろうとしていた卑怯な奴だぞ。
そんな奴と俺を比較されるだけでも頭にくる。」
「知っていました。先生をまだ憎んでいて、許せず利用した事も、自分は逃げようとした事も。
そこが彼の弱さです。卑怯だと分かっていても・・・・・・・・。」
妻は、何か熱病にでも罹っているような状態で、私は理解に苦しみました。
「下種な質問をするが、お前は抱かれて感じたのか?あいつの物を咥えたのか?何度も絶頂の声を上げたのか?
手首が赤くなっていたが、縛られるような行為もしていたのか?それも感じたのか?
俺にばれなければ、まだ二人で会っていたと思うか?」
大粒の涙を流しながら全てに頷く、妻を見て、無意識に右手を振り上げてしまいましたが、殴られる覚悟で目を閉じた妻を殴る事は出来ずに 手を下ろすと。
「ごめんなさい。あなたをこんなに苦しめて。許して下さい。私は殺されても文句言えません。
私が一緒にいると、あなたを苦しめてしまう。あなたが楽なら離婚してもいいと今思いました。
離婚されても、殺されても仕方が無い人間です。ごめんなさい。ごめんなさい。」
離婚や死ぬ覚悟までした妻を、どうしたら良いのか分からず途方に暮れました。
--------------------
5月21日(水)
あれから妻と言葉を交わす事はありませんでしたが、昼に野田から電話で、午後6時に来たいと連絡があり、妻に。
「色々考えたが、離婚はしない事にした。」
「ありがとう。ごめんなさい。もうしません。」
「勘違いするな。お前を許した訳では無い。離婚してお前が幸せになる事が許せないだけだ。
離婚すれば大手を振ってあいつと楽しむつもりだろ?
一生手元に置いて償わせてやる。一生苦しめて後悔させてやる。もう妻とは思わない。」
「それでもいいです。あなたが少しでも楽になれるなら、どの様な事をされてもいいです。あなたが側にいる事を許してくれれば、私は側にいたいです。」
野田は時間通りに来て、部屋に通すとすぐに土下座して謝っています。
「どうするか考えて来たか?俺も考えたがお前から話せ。」
「もう二度と二人で会わない事と、仕事以外は連絡しない事を約束します。
誓約書も書きます。それと慰謝料として、前回お支払いしたのと合わせて百五十万お支払いします。
これでどうかお許しを頂きたいのですが。」
「25回したとして6万か。おい美鈴、お前を1回6万で買ってくれたぞ。」
「そういう意味では・・・・・・。すみません。」
「それはいいが、前回?あれは先生が、もう妻には会わないと言って払った分だ。
誓約書もある。何か勘違いをしていないか?
まさか自分の不倫を人に身代わりさせる様な、汚い人間はいないだろ?
それとも、好きだと言いながら好きな人を放り出して、自分だけ助かろうとしたのか?」
「すみません。そのとおりです。卑怯な人間なのです。」
「まあいい。どちらにしても そんな条件では納得出来ない。お前は何歳だ?それと奥さんの歳も教えろ。」
「私は49歳で妻は40歳です。それよりどうすれば許して頂けるのでしょう。」
「俺の条件か?それは奥さんだ。お前は、奥さんに浮気されて苦しんだ。でも妻を抱いて苦しみが減った。
そうだな?俺は今お前と同じ心境だ。とても苦しい。
そうかと言って、お前の様に他人の家庭を壊してまで楽になりたいとは思わない。
また美鈴のように誰にでもすぐに股を開く女はそうはいない。
でも俺も浮気をして楽になりたい。
意味が分かるだろ?金はいらない。百五十万円分、お前の奥さんを買ってやる。
ただ顔と身体を見るまでは、25回になるのか100回になるのかは決められない。
今すぐにここに呼べ。それ以外の条件は飲めない。」
勿論、私にその様な気はありません。
ただ、妻からまだ奥さんを愛していると聞いて、野田が嫌がる事を言いたかっただけです。
>>次のページへ続く
私が一緒にいると、あなたを苦しめてしまう。あなたが楽なら離婚してもいいと今思いました。
離婚されても、殺されても仕方が無い人間です。ごめんなさい。ごめんなさい。」
離婚や死ぬ覚悟までした妻を、どうしたら良いのか分からず途方に暮れました。
--------------------
5月21日(水)
あれから妻と言葉を交わす事はありませんでしたが、昼に野田から電話で、午後6時に来たいと連絡があり、妻に。
「色々考えたが、離婚はしない事にした。」
「ありがとう。ごめんなさい。もうしません。」
「勘違いするな。お前を許した訳では無い。離婚してお前が幸せになる事が許せないだけだ。
離婚すれば大手を振ってあいつと楽しむつもりだろ?
一生手元に置いて償わせてやる。一生苦しめて後悔させてやる。もう妻とは思わない。」
「それでもいいです。あなたが少しでも楽になれるなら、どの様な事をされてもいいです。あなたが側にいる事を許してくれれば、私は側にいたいです。」
野田は時間通りに来て、部屋に通すとすぐに土下座して謝っています。
「どうするか考えて来たか?俺も考えたがお前から話せ。」
「もう二度と二人で会わない事と、仕事以外は連絡しない事を約束します。
誓約書も書きます。それと慰謝料として、前回お支払いしたのと合わせて百五十万お支払いします。
これでどうかお許しを頂きたいのですが。」
「25回したとして6万か。おい美鈴、お前を1回6万で買ってくれたぞ。」
「そういう意味では・・・・・・。すみません。」
「それはいいが、前回?あれは先生が、もう妻には会わないと言って払った分だ。
誓約書もある。何か勘違いをしていないか?
まさか自分の不倫を人に身代わりさせる様な、汚い人間はいないだろ?
それとも、好きだと言いながら好きな人を放り出して、自分だけ助かろうとしたのか?」
「すみません。そのとおりです。卑怯な人間なのです。」
「まあいい。どちらにしても そんな条件では納得出来ない。お前は何歳だ?それと奥さんの歳も教えろ。」
「私は49歳で妻は40歳です。それよりどうすれば許して頂けるのでしょう。」
「俺の条件か?それは奥さんだ。お前は、奥さんに浮気されて苦しんだ。でも妻を抱いて苦しみが減った。
そうだな?俺は今お前と同じ心境だ。とても苦しい。
そうかと言って、お前の様に他人の家庭を壊してまで楽になりたいとは思わない。
また美鈴のように誰にでもすぐに股を開く女はそうはいない。
でも俺も浮気をして楽になりたい。
意味が分かるだろ?金はいらない。百五十万円分、お前の奥さんを買ってやる。
ただ顔と身体を見るまでは、25回になるのか100回になるのかは決められない。
今すぐにここに呼べ。それ以外の条件は飲めない。」
勿論、私にその様な気はありません。
ただ、妻からまだ奥さんを愛していると聞いて、野田が嫌がる事を言いたかっただけです。
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ
