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悪戯
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私は二人を見る勇気が無く、その場から返事をしました。
「あなた?うそ。あなたがいるの?」
「ああ。俺だ」
「いつ来たの?いつからいるの?」
「今来たところだ。そちらに行ってもいいか」
私は妻のあのような行為を止められず、何も言えなかった事で今来たばかりのような振りをしました。
「来ないで。少し待って」
二人は慌てて服を着ているのか、生地の擦れる音がします。
「服を着ているのか?それだけで十分だ。何をしていたのか想像がつく。このままもう会わずに別れよう。長い間世話になった」
「待って。すぐにそちらに行くから待って」
私は妻が服装を整えている間に、岩本クリニックをあとにしました。
--------------------
独りでいると泣いてしまいそうで、家に帰ると息子を連れ出して食事に行きましたが、当然私に食欲などありません。
結局箸もつけられず、食欲のない私とは違って私の注文した物まで食べる育ち盛りの息子を見ながら、どうしてあのような行動をとったのか考えていました。
あのような行為をどうして止めなかったのか。
いくら手だけだと言っても自分の妻が他の男のペニスを扱いていて、乳房まで露にされて揉まれているのに、黙ってさせている夫などいないと思います。
しかし私は黙って見ていた。
妻に引け目のある私は自分が優位に立つために、妻のあのような行為を許したのか。
私の卑劣な行為を帳消しにする為に、手を使うぐらいは我慢したのか。
それもあったかも知れませんが、私は妻があのような事をする女だとは認めたく無かったような気がします。妻が私を裏切っている事を認めたくなかった。
あそこで騒いでしまえば、現実の問題となって私に圧し掛かってきます。
私さえ見て見ぬ振りをすれば、妻と今までの関係でいられる。
あの様な行為を私の中で無かった事になど出来るはずもないのに、あの時はそう思ってしまったのです。
あのまま見付からなければ、黙って帰って行ったでしょう。
しかし見付かってしまいました。それならば見付かった時点で、どうして怒りを露にしなかったのか。
妻と別れる気も無いのに、あそこで怒らずに静かに別れを切り出したのは、あのような場面でも ずる賢く計算が働いたのです。
あの場合 闇雲に怒るよりも冷静を装って別れを切り出した方が、妻のショックはより大きいと咄嗟に感じたのです。
おそらく妻は今頃家に戻っていて、私の携帯に電話を掛け続けているでしょう。
しかし私の携帯は電源が切ってあります。
--------------------
「話しておきたい事があるから、少しだけ付き合ってくれるか?」
私は川沿いの堤防に車を止め、私のしてきた事を息子に話そうと思いました。
これは誰かに聞いて欲しかったのもありますが、これからの修羅場を考えると、私の情けない部分が他から息子に聞こえるのを避けたかったからかも知れません。
自から話しておいた方が、他から聞こえるよりは多少は男らしく感じてくれるかも知れない。
「敦は好きな子がいるか?」
「そんなのいないよ」
「そうか。お父さんは お母さんにとんでもない事をしてしまった。卑怯な手を使って、お母さんの過去を知ろうとしたんだ」
流石に性的な興奮を得たくて始めた事の副産物だとは言えませんでしたが、妻を裏切った事だけは正直に話しました。
「駄目なお父さんだろ?嫌な男だろ?」
するといつまでも子供だと思っていた息子から、意外な答えが返ってきます。
「でも好きだから知りたかったんだろ?お母さんが好きだから、お母さんの全てを知りたかったんだろ?」
私はまだ中学生の息子の言葉に驚きました。
「さては好きな子がいるな?」
「僕が勝手に好きなだけだ」
今まで父親として完璧な人間を装っていた私が、弱く駄目なところも全て晒したからか、息子も心を開いて片思いの同級生の事を話してくれました。
「お父さんがお母さんに辛い思いをさせたから、お母さんに少し仕返しをされた。それでお父さんは怒ってしまった。
どのような仕返しをされたかは聞かずに、家に帰ったら お母さんは泣いているだろうから、自分の部屋へ行ってくれるか?」
当然息子も私達の関係がギクシャクしている事に気付いていて、詳しくは聞けなくても少し聞けた事で安心したようでした。
「分かったから夫婦で何とかしろよ。僕まで巻き込まないでくれよ」
「生意気な事を言うな。・・・・・・時間は掛かるかも知れないが、何とかするから暫らく我慢してくれ」
家に帰るとやはり妻は泣いていて、息子は約束通りすぐに部屋に行ってくれました。
「敦に聞こえるから俺達の部屋に行って話そう」
まだ妻が彼のペニスを向かい入れていない事で、ここでやめてくれれば妻を許そうと思って息子に話しました。
しかし泣いている妻の手を見ていると、彼のペニスを握っていた時の動きを思い出します。
乳房を揉まれながらペニスに唾液を垂らし、唇を噛みながら快感と戦っている妖艶な顔を思い出します。
すると裸で抱き合って彼にされているよりも、あのような行為をしている方が厭らしい女に思えてきました。
彼の性欲を処理するための、彼専用の風俗嬢のように感じてしまいます。
「ごめんなさい。私・・・・・・」
あそこで騒いでしまえば、現実の問題となって私に圧し掛かってきます。
私さえ見て見ぬ振りをすれば、妻と今までの関係でいられる。
あの様な行為を私の中で無かった事になど出来るはずもないのに、あの時はそう思ってしまったのです。
あのまま見付からなければ、黙って帰って行ったでしょう。
しかし見付かってしまいました。それならば見付かった時点で、どうして怒りを露にしなかったのか。
妻と別れる気も無いのに、あそこで怒らずに静かに別れを切り出したのは、あのような場面でも ずる賢く計算が働いたのです。
あの場合 闇雲に怒るよりも冷静を装って別れを切り出した方が、妻のショックはより大きいと咄嗟に感じたのです。
おそらく妻は今頃家に戻っていて、私の携帯に電話を掛け続けているでしょう。
しかし私の携帯は電源が切ってあります。
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「話しておきたい事があるから、少しだけ付き合ってくれるか?」
私は川沿いの堤防に車を止め、私のしてきた事を息子に話そうと思いました。
これは誰かに聞いて欲しかったのもありますが、これからの修羅場を考えると、私の情けない部分が他から息子に聞こえるのを避けたかったからかも知れません。
自から話しておいた方が、他から聞こえるよりは多少は男らしく感じてくれるかも知れない。
「敦は好きな子がいるか?」
「そんなのいないよ」
「そうか。お父さんは お母さんにとんでもない事をしてしまった。卑怯な手を使って、お母さんの過去を知ろうとしたんだ」
流石に性的な興奮を得たくて始めた事の副産物だとは言えませんでしたが、妻を裏切った事だけは正直に話しました。
「駄目なお父さんだろ?嫌な男だろ?」
するといつまでも子供だと思っていた息子から、意外な答えが返ってきます。
「でも好きだから知りたかったんだろ?お母さんが好きだから、お母さんの全てを知りたかったんだろ?」
私はまだ中学生の息子の言葉に驚きました。
「さては好きな子がいるな?」
「僕が勝手に好きなだけだ」
今まで父親として完璧な人間を装っていた私が、弱く駄目なところも全て晒したからか、息子も心を開いて片思いの同級生の事を話してくれました。
「お父さんがお母さんに辛い思いをさせたから、お母さんに少し仕返しをされた。それでお父さんは怒ってしまった。
どのような仕返しをされたかは聞かずに、家に帰ったら お母さんは泣いているだろうから、自分の部屋へ行ってくれるか?」
当然息子も私達の関係がギクシャクしている事に気付いていて、詳しくは聞けなくても少し聞けた事で安心したようでした。
「分かったから夫婦で何とかしろよ。僕まで巻き込まないでくれよ」
「生意気な事を言うな。・・・・・・時間は掛かるかも知れないが、何とかするから暫らく我慢してくれ」
家に帰るとやはり妻は泣いていて、息子は約束通りすぐに部屋に行ってくれました。
「敦に聞こえるから俺達の部屋に行って話そう」
まだ妻が彼のペニスを向かい入れていない事で、ここでやめてくれれば妻を許そうと思って息子に話しました。
しかし泣いている妻の手を見ていると、彼のペニスを握っていた時の動きを思い出します。
乳房を揉まれながらペニスに唾液を垂らし、唇を噛みながら快感と戦っている妖艶な顔を思い出します。
すると裸で抱き合って彼にされているよりも、あのような行為をしている方が厭らしい女に思えてきました。
彼の性欲を処理するための、彼専用の風俗嬢のように感じてしまいます。
「ごめんなさい。私・・・・・・」
「別れよう。その方がお互いの為だ。奈美は俺が許せない。俺も今回の事は一生許せないと思う」
「私は・・あなたの事は・・・・」
「許したと言うのか?それなら何故俺を拒む。なぜ俺を拒んでおいて、彼にはあんな風俗嬢のような事を」
「風俗嬢?・・・酷い」
「何が酷い。何をしていたか言ってみろ。言えないなら俺が言ってやろうか。
俺は見付かる15分も前からいたんだぞ。
それに隣の部屋で聞いていただけじゃない。
彼の大きくなったチンチンに、今にも口に入れてしまいそうなほど顔を近付けて、あんなに夢中になっていては、俺がずっと覗いていたのを知らなくても無理は無い」
「えっ!自分の妻があんな事をしていたのに、覗いていただけで何も言わなかったの!どうして私を止めなかったの!」
これは妻の言う通りです。私も止めなかった事を後悔しています。
妻はあのような行為を見られていた事がショックで、淫らな自分を隠そうと急に防衛本能が働いてしまったのか、少し気が立ってきたようでした。
「離婚も仕方ないかも」
「やっと本音が出たな。最初から俺と別れて、彼と一緒になりたかったのだろ」
「違う。でも・・・・・・」
私は自分でも嫌になるほどずるい男です。
妻が自棄になっていることが分かると、妻が私から離れられないような次の手を考えていたのです。
「敦は俺が育てる」
「そんなの嫌。敦と離れられない」
「それじゃあ全て敦に話そう。そしてどちらと暮らしたいか敦に決めてもらおう」
妻の顔から見る見る血の気が引いていきます。
「何を言っているの?やめてよ。そんな事話せるはずがない」
「愛し合っていれば、あのような事をするのは当然だと話せば良いじゃないか。それとも奈美は息子に話せないような事をしていたのか?それなら俺が話してやる。お母さんは昔付き合っていた男のチンチンを」
「やめて!そんなのいや。あなただって・・・・・・」
「ああ。俺は全て話した。お父さんはお母さんに酷い事をしたと」
息子に対して秘密があるのは自分だけだと知り、急に妻は震え出しました。
--------------------
翌日からの妻は甲斐甲斐しく私の世話を焼くようになり、彼と会っていない事を私に証明するかのように、帰りが遅くなった時は何度も電話を掛けてきます。
しかし彼と会おうと思えば学校を休んででも会う事は出来、メールも隠れて続けているかも知れません。
結局、疑い出したらきりが無く、裸になって彼の下で電話しているかも知れず、彼と会っていないにしても、それは息子に彼との関係を話されたくないだけで、私への愛とは関係ないかも知れないと思うと和解する気にはなれずに、妻が話し掛けてきても簡単な返事しか返さずに、仮面夫婦のような状態を続けていました。
このような関係を続けていれば、彼を想う妻の気持は大きくなってしまうかも知れないと思いながらも、時が経てば経つほど変な意地を張ってしまってどうにもなりません。
これは私にも防衛本能が働いていて、妻を責める事で私のしてきた卑劣な行為を、全て過去の出来事にしようとしていたのでしょう。
「食事の仕度をする前には、もっとよく手を洗えよ」
「しっかりと洗いました」
「何度も何度も洗え。何しろ奈美はその手で」
「洗ってきます」
息子の前でこのような事を言われては、妻は私に逆らうことは出来ません。
幸せだった頃を思い出し、妻と仲良くしたいと思っても、姑息な自分を知られてしまった事から妻をそれ以下の人間にすることで、自分が優位に立とうとしていたのです。
「おい、見てみろよ。チンチンの扱いは、この女よりも奈美の方が遥かに上手いぞ。奈美がこのビデオに出れば人気が出るぞ。40歳の現役小学校教師の手コキ」
>>次のページへ続く
「私は・・あなたの事は・・・・」
「許したと言うのか?それなら何故俺を拒む。なぜ俺を拒んでおいて、彼にはあんな風俗嬢のような事を」
「風俗嬢?・・・酷い」
「何が酷い。何をしていたか言ってみろ。言えないなら俺が言ってやろうか。
俺は見付かる15分も前からいたんだぞ。
それに隣の部屋で聞いていただけじゃない。
彼の大きくなったチンチンに、今にも口に入れてしまいそうなほど顔を近付けて、あんなに夢中になっていては、俺がずっと覗いていたのを知らなくても無理は無い」
「えっ!自分の妻があんな事をしていたのに、覗いていただけで何も言わなかったの!どうして私を止めなかったの!」
これは妻の言う通りです。私も止めなかった事を後悔しています。
妻はあのような行為を見られていた事がショックで、淫らな自分を隠そうと急に防衛本能が働いてしまったのか、少し気が立ってきたようでした。
「離婚も仕方ないかも」
「やっと本音が出たな。最初から俺と別れて、彼と一緒になりたかったのだろ」
「違う。でも・・・・・・」
私は自分でも嫌になるほどずるい男です。
妻が自棄になっていることが分かると、妻が私から離れられないような次の手を考えていたのです。
「敦は俺が育てる」
「そんなの嫌。敦と離れられない」
「それじゃあ全て敦に話そう。そしてどちらと暮らしたいか敦に決めてもらおう」
妻の顔から見る見る血の気が引いていきます。
「何を言っているの?やめてよ。そんな事話せるはずがない」
「愛し合っていれば、あのような事をするのは当然だと話せば良いじゃないか。それとも奈美は息子に話せないような事をしていたのか?それなら俺が話してやる。お母さんは昔付き合っていた男のチンチンを」
「やめて!そんなのいや。あなただって・・・・・・」
「ああ。俺は全て話した。お父さんはお母さんに酷い事をしたと」
息子に対して秘密があるのは自分だけだと知り、急に妻は震え出しました。
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翌日からの妻は甲斐甲斐しく私の世話を焼くようになり、彼と会っていない事を私に証明するかのように、帰りが遅くなった時は何度も電話を掛けてきます。
しかし彼と会おうと思えば学校を休んででも会う事は出来、メールも隠れて続けているかも知れません。
結局、疑い出したらきりが無く、裸になって彼の下で電話しているかも知れず、彼と会っていないにしても、それは息子に彼との関係を話されたくないだけで、私への愛とは関係ないかも知れないと思うと和解する気にはなれずに、妻が話し掛けてきても簡単な返事しか返さずに、仮面夫婦のような状態を続けていました。
このような関係を続けていれば、彼を想う妻の気持は大きくなってしまうかも知れないと思いながらも、時が経てば経つほど変な意地を張ってしまってどうにもなりません。
これは私にも防衛本能が働いていて、妻を責める事で私のしてきた卑劣な行為を、全て過去の出来事にしようとしていたのでしょう。
「食事の仕度をする前には、もっとよく手を洗えよ」
「しっかりと洗いました」
「何度も何度も洗え。何しろ奈美はその手で」
「洗ってきます」
息子の前でこのような事を言われては、妻は私に逆らうことは出来ません。
幸せだった頃を思い出し、妻と仲良くしたいと思っても、姑息な自分を知られてしまった事から妻をそれ以下の人間にすることで、自分が優位に立とうとしていたのです。
「おい、見てみろよ。チンチンの扱いは、この女よりも奈美の方が遥かに上手いぞ。奈美がこのビデオに出れば人気が出るぞ。40歳の現役小学校教師の手コキ」
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