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悪戯
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それは依然として妻が彼とメールをしている事です。

しかし、それは隠れてしている訳ではなく、妻も友達だと言い切って、携帯を隠す事もないので許していました。

やはり、元恋人とメール交換をされるのは面白くありませんが、その時の私には やめさせる権利もないように思っていました。

妻にしても このような事は嫌いなはずだったのですが、妻から罪悪感を失くさせてしまったのも私です。

「今度お見合いをするらしいの。散々相談に乗ってもらったから、今度は私が相談に乗ってやらないと」


それを聞いた私は早く彼が身を固める事を望みましたが、その後メールの回数は日増しに増えていき、妻はメールが来ると食事の途中でも隣の部屋に行って返事を書くようになってしまいます。

しかし、彼と会っている様子は無く、全て私が招いてしまった事だと黙認していましたが、それまではテーブルの上に無造作に置かれていたりした携帯を、妻は肌身離さず持ち歩くようになりました。

--------------------

そのような時に息子の試合があり、帰りが遅くなったので学校まで妻が迎えに行ったのですが、慌てていたのか珍しく携帯を忘れていきます。


見たら駄目だ。


もう二度と卑劣な行為はしないと決めたはずだ。

私はしばらく携帯を睨んだまま動けませんでしたが、情けない事に誘惑に負けて、掌に汗を掻いた手で恐る恐る掴んでしまいます。


ご主人とは上手くいっているか?

息子さんのためにも頑張れよ。


最初の内こそ私達夫婦を心配してくれるような内容でしたが、次第に彼は本性を現し、妻への未練を打ち明けるような内容が増えていきます。

しかし、私と違って彼への想いが違う妻は、冗談のように受け取って返していました。

そして、嘘か本当かは分かりませんが、彼から見合い話しがあると相談してきて、次のメールが送られて来てからは、妻は携帯を私の目の届く所には置かなくなります。


どうせ見合いしても、結婚は無理だと思う。

奈美の性格を考えると、奈美は気にすると思って言えなかったが、恥ずかしい話俺は未だに童貞です。
逆に奈美にしか言えないから告白するが、奈美が俺の前からいなくなって、その後何人かの女性と交際したが、結局、奈美がしてくれていたように手で握られれば硬くはなっても、いざとなると出来なくなってしまう。

風俗にも行って試したが、やはり同じで手では最後までいけても、セックスまでは出来なかった。

友人の精神科医に相談して、しばらくカウンセリングも受けたが駄目だった。

彼が言うには、根本的な心の問題を解決しなければ無理だそうだ。


根本的な問題ってなに?私に関係の有る事なの?


それは言えない。この事は忘れてくれ。


これでは妻は余計気になりますが、彼は十分その事も分かっていて、わざと このような書き方をしているのだと思います。

これは妻の性格を利用した、妻の気持ちを自分に向かせたいがための嘘だと直感しましたが、昔のままの誠実な彼だと思っている妻には、全く疑っている様子はありません。


もしも私が原因なのなら、お願いだから教えて欲しい。私に出来る事があれば言って欲しい。


俺が悪かった。つい付き合っていた時の奈美のような感覚で甘えてしまった。

今は人妻だったんだ。大丈夫だから、この事は忘れて欲しい。

今後も良き相談相手として付き合って欲しいから。

--------------------

この日から私は、妻を疑い始めていました。

妻は昔から出来る限り仕事を家には持ち込まない主義で、テストの採点や作文の添削なども学校でしてくるので遅くなる日があります。

しかし、その様な日があると、私は彼と会っているのではないかと不安で仕方ありません。

「どうしてセックス出来なくなったのかな?」

「分からない。ただ・・・・・」


「ただ?」

「怒らないで聞いてくれる?私ばかりが幸せで良いのかと思う事はある。

正直に言うと、恥ずかしいけれどセックスが凄く気持ち良くなってきていたの。

あなたに抱いてもらっている時は凄く幸せ。でも私ばかりが・・・・・・・」


「それは彼と比べてと言う意味?」

「ごめんなさい」

妻が彼とメールを続け、その上会っている様な事でもあれば、時が解決してくれるどころか時が経てば経つほど、彼に対する同情の気持ちは どんどん大きくなっていくようで不安でした。

その同情が いつ愛情に変わるかもしれません。

嫌いで別れた訳では無い事が、私に重く圧し掛かります。

普通なら彼とのメールをやめさせ、彼と会っていないか問い詰めるでしょう。

しかし、私のしてきた事を考えれば今は妻を信用して、妻自らがやめてくれるのを待つしかありません。

そうは言っても私は妻の携帯が気になって仕方ないのですが、脱衣場にまで持っていってしまうので見るチャンスはなく、仮に眠っている間に見れたとしても、おそらくロックが掛かっているでしょう。

何よりまたそのような事をすれば、今度見付かったら夫婦が終わってしまう可能性もあります。

「明日はそのまま学校に残って、父母会の新聞作りに参加するので遅くなります」

「確か奈美の担当では無かったよな」

「ええ。担当の先生が休んでいるので、代わりに参加するだけなので何も分からないのですが、一応学校関係者もいないといけないので。

出来るだけ早く帰ろうと思うけれど、初めてでどのぐらい掛かるか分からないので、遅くなったらごめんなさい」


特にこのような今までに無い理由で帰りが遅くなる時は、尚更不安が大きくなって、私は終に重い腰を上げます。

それは勿論妻の裏切りを期待している訳ではなく、逆に何事もあって欲しくないのですが、一度調べれば自分に納得出切るのです。

最初は学校の近くで妻を見張ろうと思いましたが、万が一嘘を吐いていて彼に会いに行った場合、妻を尾行しなければなりません。

素人の私が その様な器用な真似が出切るはずも無く、妻を信用している振りをしていただけに尾行しているのが見付かれば、妻が嘘をついていた事よりも私が妻を信用していなかった事の方が悪く思われそうです。

それで私は二度しか顔を合わせていない、それも短時間しか会っていない彼を見張る事にして岩本クリニックに向かいました。
私は前回と同じ様な時間に会社を出ましたが、今回は捜さなくても良い分早く着き、まだ駐車場には数台の車が止まっています。

私は多少でもこの辺りの地形を頭に入れておこうと走り回り、時間を潰して戻ると最後の患者が出て行くところでした。

そして、30分もすると事務の人なのか若いが女性が数人出て行って、その後すぐに電気が消されて中は真っ暗になります。

私は駐車場から視線を外さずに、注意深く彼が出て来るのを待ちましたが、私に前回ほどの緊張感はありません。

なぜなら妻を疑いながらも、妻に限って その様な事はしないだろうと言う想いが強かったからです。

それは前回妻が確実に裏切っていたと思っていたところ、私を懲らしめたくてそのような素振りを見せていただけで、実際は関係を持っていなかった事も妻を信用する一つの大きな要因でした。

妻は私の事を好きだと言いました。

やはり彼とはメールだけで、二人で会っている事などあるはずがありません。

しかし、そのような期待は15分もすると脆くも崩れ去ります。

万が一会うとすれば、何処かで待ち合わせると思ったのですが、あの日と同じ様に妻の車が駐車場に入って行ったのです。

それも前回と違い、私の車が何処かに止まっていないか調べているかのように、用心深く辺りを一周してから入って行った事で不安は大きくなります。

私は出入り口と駐車場が見えるギリギリの位置の、結構離れた所に車を止めていたので見付かりませんでしたが、その代わりに妻が中に入っていくのを止める事も出来ず、駐車場に着いた時には妻の姿はありません。

ここは二階と三階が住居になっているようで、玄関は別に有りましたがチャイムを鳴らす勇気は無く、自動ドアの前に立っても電源が切られていて開かないので裏に回りました。

すると そこは隣の家と隣接していて、窓からこちらを見ている人影が見えたので、泥棒と勘違いされないようにわざと堂々とした態度で目の前のドアノブを掴むと、幸運にもそこには鍵が掛かっていずに開いてくれました。

中に入ると洗濯機が置いてあり、次のドアを開けるとそこは廊下で、両側にはレントゲン室や検査室、治療室や診察室と札が掛かっています。

「もう少し早く動かしてくれ」

妻達はこの階にはいないと思って普通に歩いていましたが、微かに男の声が聞こえたので忍び足になって近付くと、その声は診察室の方から聞こえてきます。

私は様子を探ろうと、診察室の隣の治療室と書かれた部屋に入りましたが、中は各部屋を自由に行き来出来るように奥で繋がっていて、そこはカーテンで仕切られていただけなので会話がはっきりと聞こえるようになりました。

「どお?」

今度は女性の声が聞こえ、それは正しく妻の声です。

「もう少しだから、昔のように言って欲しい。この前も言ってくれたように」


「分かったわ。・・・・・・・・・こうすると気持ちいいでしょ?もう出してもいいのよ。沢山出していいのよ」


私は思わずカーテンを少し開け、顔だけを半分出して覗き込むと、診察台には膝までスラックスとパンツを下げられた彼が寝かされていて、妻は上半身ブラジャーだけの格好で横に置かれた椅子に座っています。

そして妻は両手で硬く上を向いた彼のペニスを包むように掴んでいて、仕切に上下に動かしています。

彼は彼でブラジャーが押し上げられている為に露になっている、少し垂れた妻の白い乳房を右手を伸ばして揉みしだいていました。

「気持ちいい?」

「凄く気持ちいい。もう出そうだ」


「出して。私の手に沢山出して」

妻がペニスに顔を近付けたので、口に含んでしまうのかと思った瞬間、唾液を搾り出して上から垂らし、手の動きを早くしたのでグチュグチュという音が響き渡っていました。

「凄くいい・・・・気持ちいい・・・・・出る・・出る」

「出して。出していいのよ」


彼の精液は40歳を過ぎているとは思えないほど勢いよく飛び散り、一部が妻の顔にもかかってしまいました。

「もっと出して。全部出して」

妻はそう言いながら手の動きを遅くして、全て搾り出すかのように指まで動かしています。

私は見てはいけないものを見てしまったようで、顔を引っ込めると立っていられずに椅子に座り込んでしまいました。

「奈美となら最後まで出来そうな気がする。一度上手くいけば、他の女性とも出来るかも知れない」

「それは出来ないの。分かって」


私はよく聞こえるように通路の方向に身を乗り出すと、椅子がその方向に少し動いてしまいました。


「誰だ!」

それまでは彼は目を閉じて快感に身を委ね、妻は彼のペニスに集中していたために私の気配に気付かなかった二人も、興奮が醒めてくると椅子が少し動いた音に気付いたようです。

「俺だ」


>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, 寝取られ, これはひどい,
 


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