童貞と共に人として大切な何かを亡くした話7(マネージャー編)
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433 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:29:42.20 ID:prB/dxTZ0
色んな人間の集まる芸能界。そこには色んな欲望が渦巻く。
何も知らず、何も自分を守る術を知らない子供達は何も分からないまま、大人達に、ただ蝕まれるだけの事も多い。
それにタレントやアイドルになれる程の女の子だったら芸能界に入る前から、すでに目立ってしまう。
勿論、そんな理不尽な目に合わない幸せな子も沢山居る。
でも、どちらの子にも差は何も無い。
ただ運が良かったか、悪かったかの差しか無い。
結衣「私、汚れてるよね…生きてちゃダメだよね」
俺「そんな事ない。汚れてないし、俺は結衣に生きてて欲しい」
俺「もし世界中の誰もが結衣の事を否定しても、俺は絶対に結衣を否定しない。必ずYesって言ってやるよ」
結衣「本当?」
俺「ああ、約束する」
結衣は少し笑顔になって、そのまま眠った。
434 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:30:41.45 ID:prB/dxTZ0
余談だけど、俺はジョン・レノンとオノ・ヨーコの出会った時の話が凄い好きだ。
オノ・ヨーコの個展で初めて出会った二人。
その時のオノ・ヨーコの作品は何もない真っ白な部屋。
そこには小さな脚立と天井から吊り下げられた虫眼鏡。
脚立に登って虫眼鏡で天井を見ると そこには小さな"Yes"の文字。
一人ぼっちと思っていた世界にも、探せば必ず見つかるYes。
オノ・ヨーコの作品のメッセージも素晴らしいが何よりも考えさせられたのは、あのジョン・レノンが、この作品に惹かれた事。
当時ビートルズとして正に世界の王様だったジョン・レノンもきっと孤独を感じていて、誰かにYesと言って欲しかった事。
そう思うと俺が孤独を感じたり、自分を信じられなくなるなんて当たり前だと思える。
だって、あのジョン・レノンも孤独だったんだ。
誰かにYesって言って欲しかったんだ。
だから俺は自分が信じられなくなった時は、いつもこの話を思い出す。
色んな人間の集まる芸能界。そこには色んな欲望が渦巻く。
何も知らず、何も自分を守る術を知らない子供達は何も分からないまま、大人達に、ただ蝕まれるだけの事も多い。
それにタレントやアイドルになれる程の女の子だったら芸能界に入る前から、すでに目立ってしまう。
勿論、そんな理不尽な目に合わない幸せな子も沢山居る。
でも、どちらの子にも差は何も無い。
ただ運が良かったか、悪かったかの差しか無い。
結衣「私、汚れてるよね…生きてちゃダメだよね」
俺「そんな事ない。汚れてないし、俺は結衣に生きてて欲しい」
俺「もし世界中の誰もが結衣の事を否定しても、俺は絶対に結衣を否定しない。必ずYesって言ってやるよ」
結衣「本当?」
俺「ああ、約束する」
結衣は少し笑顔になって、そのまま眠った。
434 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:30:41.45 ID:prB/dxTZ0
余談だけど、俺はジョン・レノンとオノ・ヨーコの出会った時の話が凄い好きだ。
オノ・ヨーコの個展で初めて出会った二人。
その時のオノ・ヨーコの作品は何もない真っ白な部屋。
そこには小さな脚立と天井から吊り下げられた虫眼鏡。
脚立に登って虫眼鏡で天井を見ると そこには小さな"Yes"の文字。
一人ぼっちと思っていた世界にも、探せば必ず見つかるYes。
オノ・ヨーコの作品のメッセージも素晴らしいが何よりも考えさせられたのは、あのジョン・レノンが、この作品に惹かれた事。
当時ビートルズとして正に世界の王様だったジョン・レノンもきっと孤独を感じていて、誰かにYesと言って欲しかった事。
そう思うと俺が孤独を感じたり、自分を信じられなくなるなんて当たり前だと思える。
だって、あのジョン・レノンも孤独だったんだ。
誰かにYesって言って欲しかったんだ。
だから俺は自分が信じられなくなった時は、いつもこの話を思い出す。
435 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:32:13.12 ID:prB/dxTZ0
この頃の俺は結衣のオノ・ヨーコになりたかったんだと思う。
結衣が精神的に不安定になってから、俺は結衣に掛かりっきりになる時間が増えた。
そうなると美貴のイライラもピーク。
流石に不味いと思った俺は、ちょっと遅めの夏休みとして美貴と海外旅行に行く事にした。
因みに、結衣に美貴と旅行に行く事を告げると、結衣はかなり怒っていた。
行き先は、年中ロケに言ってる東南アジア。
面倒臭かったから俺がよく知ってて自由に動ける場所にした。
若干ギクシャクしつつも美貴は それなりに楽しんでいる。
現地では仲の良いコーディネーターが色々と良くしてくれた。
コーディネータの名前はトーレス。
日本に留学してた事もあって日本語も話せる。
口癖は「ムリネ」と「ダメネ」
ちょっと面倒臭い事頼むと、すぐ出来ないと言うし 困るとすぐ日本語が分からないフリをする。
コーディネータとしては最低だが凄い良い奴だ。
436 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:33:23.88 ID:prB/dxTZ0
トーレス「オオEDサン、ヨクキタネ」
俺「ウチのカミさん」
美貴「こんにちは」
トーレス「EDサン、ケッコンシテタノネ」
俺「言わなかったっけ?」
トーレス「EDサン、コッチキテモ オンナノコ カワナイカラ ホモダトオモッテタヨ」
お前、どんな目で俺の事見てたんだ…
確かに、こっちに来ると大垣やレーベルPはよく女の子を買っている。
俺は女の子買うのに興味が無かったので買った事はなかった。
正確に言うと、一度だけ大垣が俺の為に女の子を買って来たのだが なんかする気になれずチップだけ渡して帰した。
因みにその時、現地の金の手持ちが無く財布の中には諭吉さんのみ。
仕方ないから諭吉さん渡して帰らせた…高いチップだよママン…
その話をしてから、トーレスも大垣も女の子を買う時に俺を誘う事はなくなった。
俺が女の子を買わない事を知って満足気な美貴。
これで少しは誤解も解けただろうか?
基本的には、何もせずダラダラ一日過ごす。
夕飯はトーレスを誘って3人で食事。
久しぶりにお互いケンカもせず穏やかに過ごせた。
まあ、日本に帰ってからはまたケンカの日々だったけど…
437 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:34:46.56 ID:prB/dxTZ0
日本に帰ってからすぐ、今度は地方に長期ロケに行く事になった。
いくつかの地方を渡り歩き、全部で一月以上かかる長丁場。
俺「この後、長期ロケで一月以上東京離れるから宜しくな」
結衣「聞いてない」
俺「悪いな。現場は大垣さん達に頼んでおくから」
結衣「絶対嫌。なんで行くの?」
俺「仕事だ。お前忘れてるけど俺の本業はディレクター」
結衣「そんなの知らない。この前も海外行ったばっかりじゃん」
俺「この前のは遊びだけど、今回のは仕事だ。行かなきゃ俺が飯食えない」
結衣「もう勝手にしなよ。知らない。好きにすれば?」
何で彼女でもない奴にこんなに怒られなきゃならんのだろうか…
因みに美貴の反応は「あっそう?」非常に淡白。
どっちがカミさんなのか分からない状態だった。
438 :名も無き被検体774号+:2011/05/30(月) 00:35:12.12 ID:n8bfR3to0
まだまだ終わりそうにないくらいの稀に見る大作だな。
440 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:38:07.17 ID:prB/dxTZ0
>>438
纏めるの下手過ぎてスマン…
思い出しながらだと、なんか色々途中でエピソード思い出してしまう…
439 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:36:44.92 ID:prB/dxTZ0
ロケの最中、俺の携帯は常に鳴りっぱなしだった。
結衣からは他愛ない内容の電話。
咲からは金が無くて携帯代が払えないと電話。
美貴からは俺の事を疑う電話…
正直ウンザリだった。
美貴に信じて貰えない事が、段々と怒りに変わっていた。
そんな中、ロケの最中に美貴からの電話が鳴った…
美貴「○○アダルトチャットって何?こんな事してたの?」
何の事だ?身に覚えが無い。
俺「何の事?全然知らない」
美貴「しらばっくれないでよ」
俺「本当に知らないよ」
美貴「だってクレジットカードの請求に書いてあるよ」
クレジットカードの請求書を見たらしい。
俺「本当にエロチャットなんかしてない」
美貴「○○サービスって所から2000円請求来てるよ。ググったらエロチャットだった」
ああ、分かった…
俺「あ…あの…それ…違う…」
理由が分かってシドロモドロな俺。
441 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/30(月) 00:39:31.02 ID:prB/dxTZ0
美貴「何が違うの?」
俺「それ…エロチャットじゃない…エロ動画です…」
前に一度見たエロ動画のサイトからの請求だった。
そこの会社がアダルトチャットも経営してたらしい。
美貴「何てサイト?」
俺「名前言うの?」
美貴「名前言うの」
俺「○○動画…」
仕事先でエロサイトの名前を呼ばせられる俺…
どんなプレイですか…
とりあえず誤解?は解けた。
でもエロチャットはダメだけど、エロ動画は良いって理屈がよう分からん…
だが美貴の奥の手は、これからだった。
美貴「じゃあさ、海ほたる料金所って何?私、行ってないよ」
今度はETCの請求を持ち出した。
前に一度、結衣にどうしてもとせがまれて現場の帰りに寄った事がある。
正直に美貴に話す。
美貴「へー、そうなんだ。ふーん」
俺「本当に美貴が考えるような事は何も無い」
美貴「もう信じられない」
俺「信じられないなら、もう良いよ」
正直、もう無理だと思った。
自分の行いのせいだけど、美貴に全く信じて貰えない事に身勝手に腹を立てた。
ただ、もう無理だと思ったのは俺だけじゃなかったらしい。
美貴「もう限界。出てく」
俺「好きにしろよ」
この後、美貴は俺の帰りを待つ事も無く猫を連れて家を出て行った。
俺の中で美貴が家を出て行ったのが決定打だった。
信頼の壊れた二人は、もう一緒にやってく事は出来ないと思った。
元はと言えば俺のせいで、完全な逆ギレだった。
それは自分自身でも気付いていたが、気持ちは止められなかった。
美貴は家を出て行ったが、俺は当分東京に戻る事は出来ない。
美貴とちゃんと話す事も出来ないまま時間だけが過ぎる。
本音で言えば、もう どうでも良かった。
面倒臭くなって何も考えられない。
仕事をする事で余計な事を考えないようにした。
>>次のページへ続く
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