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じいちゃんのはなし
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27 :名も無き被検体774号+:2013/10/03(木) 23:37:59.50 ID:5tJMYhLo0
しばらくして、ちびが亡くなりました。

当時は無知でしたが ちびには予防接種がしてなく、フィラリアにかかっていたようでした。

段々と ちびはお散歩に行きたがらすある日の晩に静かに息を引き取りました。外で飼っていたので朝母から教えられて知りました。

今思うと ちびには可哀想なことをしてしまったなとおもいます。

チビのお墓は庭に作って埋めてあげました。

これもほんとはやってはいけない事のようですね(´・_・`)



30 :名も無き被検体774号+:2013/10/03(木) 23:57:11.33 ID:jSsk8h1p0
>>27
持ち家の庭なら問題ないんじゃない?

ちびも近くの方が嬉しかろうよ


34 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 01:21:23.20 ID:TNlNTXhF0
>>30
この引っ越した家はもう持家なので その分良かったと思います(´・ω・`)

安らかに眠っていて欲しいです。



28 :名も無き被検体774号+:2013/10/03(木) 23:41:00.88 ID:5tJMYhLo0
それからしばらくしてバレンタインあたりに私の後をずーっとついてきた犬が我が家の家族になりました。

その子は くろちゃんと名付けました。


ある夏の日のことでした。

家には私と弟しかおらず、田舎なので玄関や窓は開けっ放しでした。

突然ガラガラ!と居間のガラス戸があきました。そこにいたのは私の見たことのないおじさんでした。




29 :名も無き被検体774号+:2013/10/03(木) 23:50:12.21 ID:5tJMYhLo0
さーっと血の気が引くのがわかりました。

「しょうた!しょうた!」

と、まだ起きてこない弟を大声で呼んでいると、寝ぼけた弟の姿が見えました。

「早くこっち来て!」と私は 叫びます

弟も このただならぬ雰囲気を察して私の元へ来ます。電話で警察を呼ぶことも考えましたが電話はわずかにおっさんに近いのです。

次の瞬間 私はまだ小学校にあがったばっかりの弟の手を引き窓から飛び出ると裸足のままじいちゃんちに走りました。



33 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 01:19:30.99 ID:TNlNTXhF0
すいません1です。すこしウトウトしてたらこんなじかんになってました(´・_・`)



もちろん走った先はじいちゃんち。

バタンっ!!!と じいちゃんちで玄関替わりの窓ガラスを開けると裸足で走ってきたことも忘れ家に2人して上がり込んで大泣きした。

じいちゃんもただならぬ雰囲気を察してくれて「どうした?」とあくまで優しく私達に問いかけます。



35 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 01:27:24.78 ID:TNlNTXhF0
「いえに知らん人があがってきた」

そう伝えてまだ小さいクロを庭に一匹残した為殺されてないか「どうしよおおおお!!!」とわんわんなく私と、私に連れられ泣く弟。

しばらくして じいちゃんは一言。

「見に行くぞ、車に乗れ」でした。

私達はさっきの知らないおじさんにまたあったらどうしよう。

次は殺されるかもしれないそうおもいながら、グズグズと鼻を鳴らしながらくるまに乗った



36 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 01:28:38.70 ID:0hSH1NxN0
みてる


37 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 03:56:06.40 ID:jFhJy0kXi
見てますよ


39 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 06:59:52.39 ID:uDsmLZB/0
続きが気になる…


40 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 08:18:32.21 ID:uDsmLZB/0
うあああああああ気になるうううううう


41 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 08:38:00.50 ID:TNlNTXhF0
寝てしまってました

保守ありがとうございます(´ω`)

続き書いていきます。



車に乗ると私は いつものように助手席に乗り弟は後ろに乗りました。

自宅のとなりの空き地まで行くと その知らないおじさんは うろうろとあたりを歩いていました。

きっと私達を探してたんだと思います

私と弟はさっきのこともあり その姿をみるやいなや涙をぼろぼろと零して恐怖に怯えました。

そんな中じいちゃんは颯爽と松葉杖を取り出し車を降りると そのおじさんに

「おい、お前はうちの孫の家になんか用でもあっとや?」と問い掛けました。

きっと私たちを見つけたからでしょう、こちらへ歩いてくるのが見えました。



42 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 08:55:01.02 ID:TNlNTXhF0
トリップつけさせてもらいました。


おじさんは何故かじいちゃんの方には向かわず私たちの方へ歩いてきます。

わなわなと溢れる涙を堪えながらおじさんを目の前にし、かぎをしめた瞬間に がちゃんとドアを開けようとする音が聞こえました。

ですが間一髪、私が鍵をしめるのが早かったのです。



43 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 08:58:28.62 ID:Fbhj3+vL0
ドキドキ…


44 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 09:00:28.28 ID:TNlNTXhF0
何度も何度もドアを がちゃがちゃと開けようとしてくるおじさんに恐怖は最高潮に達しました。

「おい!お前は人の孫になんしよるとや」

おじさんは ちらっとじいちゃんを見ると無視して私たちを見て でてこいと手招きをしますが、さらに怖くて大泣きしてしまう私たち。

「何でそやんことをせなんとや!理由があるなら はっきりゆわんや!」

じいちゃんの怒号に少しずつおじさんは話し始めました。

うちの目覚ましがうるさかった。朝から耳障りだ。

それが理由でしたが、私は隣からぼーんぼーんと振り子時計の音がきこえてくるのを知っていたのでお互い様なのに!とさえ思いました。



45 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 09:04:35.97 ID:TNlNTXhF0
するとじいちゃんは

「それは、うちの娘たちが迷惑かけてすまんかったね。朝早い仕事しよるし勘弁してやってくれ」

と頭を下げました。

するとおじさんは すたすたと歩いていなくなってしまいました。

そのおじさんは どうやらうちの家の裏側に住む人でした。

じいちゃんの家に一度帰り お母さんに電話をすると ばたばたと仕事を切り上げて帰って来てくれました。

安堵感に涙がまた止まらなくなってしまいました。



46 :名も無き被検体774号+:2013/10/04(金) 09:05:19.40 ID:Fbhj3+vL0
いいじいちゃんだな


47 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 09:11:03.22 ID:TNlNTXhF0
そのあと警察が来て色々お話しを聞いていきました。


どうやらこれが初めてではないようで ほかの家からも相談が来ているとのことでした。

その後おじさんは隣の家の窓ガラスを石を投げて割っていて現行犯で逮捕されました。

風の噂で聞く事になりましたが、どうやらおじさんは精神的な障害があったみたいでした。

おじさんの家は3人家族で殆ど耳の聞こえない朝からゴミを焼いてみたり肥料になるからと肥溜めから汲み上げ畑にぶちまけるばあちゃん。

いつも木の陰や庭に立ち ひたすらぼーっとしているおじさんと

うちにきたおじさんの三人暮らしでした。



49 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 09:14:35.85 ID:TNlNTXhF0
おじさんは暫く見なくなり刑務所か病院にいるのだろうと聞きました。

それから数年たった頃に1度だけ姿をみましたが今は どう過ごしているのかわかりません。

ばあちゃんの家は娘さんが新築の家を建てて暮らしていますが そこではばあちゃんしか見ないのであとの二人のことは未だに謎です。



50 :いち ◆arn6MXmW.Y :2013/10/04(金) 09:18:39.66 ID:TNlNTXhF0
私が高学年になるとお稽古ごとを習いに行くようになり少しだけ じいちゃんと過ごす時間がすくなくなりました。

中学校ではテニス部に入り、そこそこ強い学校だったので毎日休み無く部活に没頭しました。

入賞したり、優勝すると逐一じいちゃんに報告には行きました。


そんな、ある日のことでした。



>>次のページへ続く
 
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