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長年付き合ってた人と壮絶な関係になった話をしたい
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109 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:06:22.62 ID:Ogmf7e230
佐藤は朝ご飯を俺に作ってくれながら唐突に「もう別れよう。これが最後の朝ご飯ね」と言ってきた。

え!?と気が動転する俺。

俺「何で!?」

佐藤「もう俺くんに迷惑かける自分にも疲れちゃったよ。俺くん私といる時しんどそうだもん」

俺「いやそんなことはない。最近そっちに行けてなかったので不安定だったら謝る」

佐藤「それは関係ないよ。私自身、もう俺くん離れしなきゃならないと思ったの。お仕置きもこんなに増えたし…」

佐藤は俺に腕の傷跡を見せてきた。

何て言うのケロイド?皮膚がすごい分厚くなってた。

明らかに何度も切ったんだろうなってわかる。



110 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:12:27.78 ID:Ogmf7e230
俺はそれでお仕置きがこんなにまでなっているのを見せつけられてもう謝って謝ることしかできなかった。

ついこの前まで佐藤抜きで中西さんに向き合いたいなんて思ってたのが、それで一気に正気に戻った。

俺は絶対守って治すからみたいな言葉をどんどんまくしたてていた。

中西さんに、佐藤みたいなタイプにはそういう言葉はかけてはいけないって言われてたのを無視して、必死になって謝り別れを退けようとした。

途中で佐藤が折れて、じゃああと1ヶ月は付き合ってみようという結論になった。

別れ話を切り出されてる間にずっとBGMでコーネリアスが流れてたのを未だに覚えてる。



111 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:21:19.07 ID:Ogmf7e230
佐藤が帰ってから中西さんのとこにすっ飛んで行った。

中西さんは黙って俺の話を聴きながら、「そういう言葉かけちゃダメって言ったのに」と俺を叱りつけた。

「その一ヶ月っていうのも どうなるってことはないよ。変な使命感持つのはやめて。結局俺くんが傷付くのは目に見えてるから」って。

「そっかぁ向こうから別れを切り出したのかぁ。てっきり俺くんからしか別れないもんだと思ってたよ」

「正直言っていい?今私、すごく嬉しい。別れるって聴いて。あれだけ佐藤のためって言ってたのにねww 私、人格破綻者かなw ww」って中西さんはこらえきれないって感じで笑ってた。

ちょっとゾッとした。



112 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:26:51.54 ID:Ogmf7e230
それからは中西さんの言う通り。

佐藤にスカイプでどれだけ言葉を投げかけても、俺が佐藤の大学まで言っても佐藤は折れることはなくて結局、俺と佐藤は別れた。

思えば、高1の時から4年間程度付き合ってた。色々あったけど、いざ別れるってなったら俺、佐藤のこと好きだったんだなぁって泣けてきた。

すごい不器用だったけど、佐藤も全然完璧じゃなくて俺も完璧じゃなかったからこそ見えてたもんがあったと思うんだ。

これで終わりなんだと思うとあっけなさすぎてそれも泣けた。



113 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:33:43.54 ID:Ogmf7e230
そっからは何だろう、プチ鬱みたいな状態になって心療内科に通ったりしてた。

そうこうしてる内に初めて中西さんに告白された。

中西さんも何だかんだでもう3年の仲だった。

ここでOKでもしてたら良かったんだけど、鬱だった無力感から俺は中西さんに向き合おうって気持ちも薄れてていい加減に返事を返した。

結局優柔不断なこともたたって、佐藤も中西さんも俺から離れていった。

が、ここから血傷沙汰のフラグは今思えば立ってた。



114 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:42:29.40 ID:Ogmf7e230
佐久間くんが心配してくれて俺と2人で飲んでくれた。

「今は俺くんは1人で良いと思うよ。正直、俺くんと中西が付き合ってうまくいくとも思えん。1人でいる時間も大切」と宥めてくれた。

それから相変わらず3人、たまに島くんも合わせて4人で俺を甲斐甲斐しく労ってくれた。

夏休みに4人で中国地方にレンタカー借りて旅行する企画とかも佐久間くんが立ててくれて、旅行も行った。

その間中、ずっと中西さんは何事もなかったように接してくれてたけど、俺は曖昧な感じでごまかしてた。



118 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:48:22.76 ID:Ogmf7e230
そうこうしてる内に夏休みが終わって10月になった。

大学も始まってまた忙しくなってる間に俺も気持ち持ち直してきてた。

そんな中で先々週くらいに久しぶりに佐藤から電話がかかってきた。

「俺くん元気してる?あれから考えたんだけど私強くなったから、もう一回俺くんに会いたいなーと思って。俺くんがよかったら今度そっち行くよ。今度は逃げたりしないから」

とかそういうことを言ってた。

俺は もう何か1人で大丈夫だったんだって安堵の気持ちと無神経な佐藤の態度にもう訳わかんない感じになってた。



119 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:53:47.87 ID:Ogmf7e230
結局、佐久間くんたちと話し合って、断れることになった。

やっぱり、もう会っても何もならんだろう。


それを佐藤に伝えても何か浮かれた声で、

「大丈夫だって。俺くん、私強くなかったから。日曜日そっち行くね」

ってゴリ押しだった。

何度、来ないでって言っても「日曜行くから」って聴かなかった。

これはヤバいこれはヤバい、と思って佐久間くんたちに話し合ったら、日曜は皆で俺の家に集まって飲もうってことになった。

万が一、佐藤が俺の家に来ても飲んでたら、気付かんだろうし、俺が優柔不断になることもないってことになった。



120 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 22:58:07.78 ID:Ogmf7e230
その日曜ってのがちょうど一週間前。

俺は佐藤のメールとか電話は無視してたんだけど、メールは行くねってのの一点張り。

で、日曜になった。

俺等はいつ佐藤が来ても追い返すか無視できるように昼間っから飲んでた。

15時くらいになった頃に佐藤が来た。

最初は俺の携帯に電話してきて、それも無視してると何度も呼び鈴が鳴らされた。

俺等は盛り上がって気付いてない振りを装ってたが、俺はさすがに申し訳ない気持ちにもなってた。



121 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:04:22.17 ID:Ogmf7e230
呼び鈴、電話、呼び鈴、電話の繰り返し。

俺等は それをかき消すように、盛り上がっていた。

そうしてる内に、呼び鈴も電話もならなくなった。

と思ってると玄関が開いて佐藤が入ってきた。

合鍵を忘れてた。佐藤は俺の家の合鍵を持ってた。まだ持ってた。

計算外だった。これなら皆でどっか旅行行っとけば良かったと瞬時に思った。



122 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:09:11.60 ID:Ogmf7e230
そうしてる内に中西さんが立ち上がって玄関の方に行った。

もちろん俺等も立ち上がって中西さんに続くが中西さんは酒の勢いもあって、「いい加減にしなよ!!」って凄んだ。

佐藤は「はぁ?」って小さい声で返してた。

「これは俺くんと私の話なのに何で中西さんが出てくるの!」と佐藤も凄んだ。

相変わらず すごい形相だったからトランス状態に入ってる。

俺はそれを感じて、中西さんの前に出た。

「佐藤、ごめん!もうやめよう!」って、謝った。



123 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:13:47.00 ID:Ogmf7e230
「俺くん何で?何で?」って言いながら、すごいパニックになってた。

俺はひたすら謝ってた。

で、後ろから佐久間くんが出てきて、

「ちょっと俺くん抜きで俺と2人で話さない?」的なことを言った

んだが、佐藤はもうパニックで聞く耳持たず。

後ろから中西さんが「俺くんのこと考えなよ!」ってまくしたてた。

それで佐藤は泣きながら、すごい怒りの形相で「はぁ?」とまた凄んだ。

何か中西さんの言葉には特に反応してたんだ。



124 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:17:03.37 ID:zQjLt+xr0
こえぇ…

つ④


125 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:18:34.28 ID:Ogmf7e230
中西「はぁじゃないよ!俺くんがどんだけあんたのこと考えてたと思うの!?高校の時からずっとあんたのこと気遣ってたんよ」

佐藤「はぁ?それが何なのあんたに関係ないじゃん!」

中西「あるよ。私らずっと俺くんの相談にのってたもん!」

俺「いやそれはそうだけど、なぁ佐藤今日は一旦帰って…」

その時、佐藤が俺の台所から包丁を手にした。


マズいマズい。

佐久間くんもこれにビビって、「佐藤、包丁降ろせや」って宥めた。



127 :名も無き被検体774号+:2013/10/20(日) 23:22:58.61 ID:Ogmf7e230
佐藤「あんたには関係ないじゃん!」って佐久間くんを狙って、包丁振り回した。

佐久間くんは包丁を取り上げようとしたけど、佐藤が猛烈に暴れてるから、宥める方に必死。


ってかすまん、ここら辺、もう気が動転するとかのレベルじゃなかったのでにマトモに覚えてない。所々うろ覚えでごめん。

とにかく俺は佐久間くんと一緒に佐藤の手から包丁を奪おうとしてた。もちろん宥めながら。

佐藤「あqswでfrgthyじゅき」

包丁ぶん回し。

どうにか佐久間くんが佐藤から包丁を奪った。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:修羅場・人間関係,
 


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