「機械と少年」
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55 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/09/19(木) 15:01:01.21 ID:bsu6rqm7P
コンデンサの電力は残り35%
再び空に逃げたが
ガンッ!!
勇「なんだ!?」
ヴィントが捕まった
ヴァルゴのヴィントからワイヤーが放たれ俺のヴィントをガッチリ捕まえている
ワイヤーを巻き取る力は尋常ではなかった
逃げようと吹かしたスラスターの推力を物ともせずにワイヤーが俺のヴィントを地面に引きずり戻した
地面についた途端2本、3本とワイヤーが噛み付いてさらにヴィントをガチガチに固めた
勇「くそっ・・・!」
カッターでワイヤーを切ろうとするが・・・
ギャギャギャギャ!!!
歯が立たない・・・!
ヴァルゴ「終わりだな」
振り向くと俺のヴィントを捉えていた
ヴァルゴのヴィントの鼻先が4つに割れるように開いて中には銃口が見えた
ヴァルゴ「小型電子レーザー砲だ」
つまりこの状況で撃たれれば俺は死ぬということだ
俺はハンドルからてを離しホールドアップの体勢をとった
勇「・・・降参だ」
一番大きな歓声が上がった
--------------------
59 :名も無き被検体774号+:2013/09/20(金) 20:46:12.50 ID:rEQfbFBpP
軍人「これから私室へ案内する」
勇「俺のか?俺は仮眠室で充分だ。別に長居するつもりもないしな」
軍人「と・・・いうより君の連れ人が君を連れて来いとうるさくてね・・・」
連れ人・・・リートか
勇「申し訳ない・・・」
軍人「嫁かい?」
勇「違います」
軍人「即答だね」
そんな会話をしているうちに一つの部屋に案内された
スティーアでの私室とほぼ同じだ
リート「なんで置いて行くんですかぁ!!」
俺の姿に気がついたリートが掴みかかってきた
勇「ついて来ても面白いものなんてないぞ」
軍人「いや、充分面白かったですよ」
リート「ずぅぅぅるぅぅぅいぃぃぃ!!!」
うるせぇ〜
コンデンサの電力は残り35%
再び空に逃げたが
ガンッ!!
勇「なんだ!?」
ヴィントが捕まった
ヴァルゴのヴィントからワイヤーが放たれ俺のヴィントをガッチリ捕まえている
ワイヤーを巻き取る力は尋常ではなかった
逃げようと吹かしたスラスターの推力を物ともせずにワイヤーが俺のヴィントを地面に引きずり戻した
地面についた途端2本、3本とワイヤーが噛み付いてさらにヴィントをガチガチに固めた
勇「くそっ・・・!」
カッターでワイヤーを切ろうとするが・・・
ギャギャギャギャ!!!
歯が立たない・・・!
ヴァルゴ「終わりだな」
振り向くと俺のヴィントを捉えていた
ヴァルゴのヴィントの鼻先が4つに割れるように開いて中には銃口が見えた
ヴァルゴ「小型電子レーザー砲だ」
つまりこの状況で撃たれれば俺は死ぬということだ
俺はハンドルからてを離しホールドアップの体勢をとった
勇「・・・降参だ」
一番大きな歓声が上がった
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59 :名も無き被検体774号+:2013/09/20(金) 20:46:12.50 ID:rEQfbFBpP
軍人「これから私室へ案内する」
勇「俺のか?俺は仮眠室で充分だ。別に長居するつもりもないしな」
軍人「と・・・いうより君の連れ人が君を連れて来いとうるさくてね・・・」
連れ人・・・リートか
勇「申し訳ない・・・」
軍人「嫁かい?」
勇「違います」
軍人「即答だね」
そんな会話をしているうちに一つの部屋に案内された
スティーアでの私室とほぼ同じだ
リート「なんで置いて行くんですかぁ!!」
俺の姿に気がついたリートが掴みかかってきた
勇「ついて来ても面白いものなんてないぞ」
軍人「いや、充分面白かったですよ」
リート「ずぅぅぅるぅぅぅいぃぃぃ!!!」
うるせぇ〜
60 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/09/20(金) 20:56:07.16 ID:rEQfbFBpP
勇「お前だってこんなところに居ないで街に出ればいいだろ」
リート「もしそこでいきなり知らない人に襲われたらどうするんですか!」
軍人「治安には自信がある!」
勇「ほら、大丈夫だろ」
リート「街に出たってすること無いですし・・・」
勇「そうか・・・ならば俺は行ってこよう。色々見たいものもあるしな」
リート「え・・・?」
勇「しばらく辺境の地に閉じ込められてたからな。久々に都会の空気を吸ってくる」
軍人「作戦まで随分時間がありますしね。それがいいです」
リート「あ、だったら私も・・・」
勇「することないんだろ?」
あえて意地悪してみる
リート「うぅ・・・」
勇「ノーマルジープでも借りれるか?」
軍人「手配します」
勇「よろしく」
61 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/09/20(金) 21:00:16.88 ID:rEQfbFBpP
リート「・・・んなさい・・・」ボソッ
勇「ん?」
リート「わがまま言ってすみませんでしたぁ!!」
勇「よろしい。お前も任務の最中なんだ・・・最低の自覚は持って欲しい」
リート「はい・・・」
勇「それでは行くぞ」
リート「はい!」
軍人「なんだ・・・親子か」
勇「だから違うって」
しばらくして一人と一機を乗せたジープが街へ走って行った
66 :名も無き被検体774号+:2013/09/22(日) 00:36:18.76 ID:k6pgEacnP
出る際に渡されたここの基地のパス
これが無かったらまためんどくさい帰還をすることになる
勇「警戒態勢だというのにここの住民は呑気だな」
すぐそこに敵が来ているにもかかわらず そこには普段と同じ日常を送る人々ばかりだ
リート「私達だってこうやって遊びに来てるじゃないですか」
勇「そうだな」
行く当ても無ければ行きたいところも無かったので しばらく街を散策していた
勇「こんなに発展した街ももう少ないよな・・・」
リート「あれ?そうなんですか?」
勇「俺の産まれる前・・・って言ってもお前が作られた後か」
68 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/09/22(日) 00:49:14.61 ID:k6pgEacnP
勇「30年前にな・・・世界各地で大規模な戦闘があったんだ」
勇「世界の情勢がまだ不安定だったらしい。なにせ今まで戦ってた国同士が『もう仲直りしましょ』って言わざる負えない状況になったんだ。混乱は避けられない」
勇「その不安定な時期に一気に攻め込まれたんだ・・・人類はな」
リート「それで・・・?」
勇「世界の主要都市の大多数が壊滅。残ったのはここ、エアーホルンと人類軍最大拠点にして最大都市のユートフィットだ」
リート「私の記録ではユートフィットってそんなに大きな都市では無かったはず・・・」
勇「生き残った人が必死に立て直したんだ。それでこのエアーホルンもユートフィットも今では大都市だ」
リート「壊滅した街の人達は・・・?」
勇「・・・生き残ろうが そこで死のうがどの道助からなかった・・・全てが消えたんだからな」
勇「ほんの一部・・・平均してそれぞれの町の人口のほんの一握りが生き延びた。俺の両親もその一握りだ」
勇「残りは死んだか機械軍に味方するかのどっちかだ」
リート「勇さんの両親はどうやって・・・?」
勇「二人とも軍人だったんだ。それで運良く生き残って俺の産まれた小さな街に」
リート「へぇ〜」
勇「結局二人とももういないけどな」
リート「亡くなったんですか?」
69 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/09/22(日) 01:00:55.37 ID:k6pgEacnP
勇「親父はそのあとの戦闘で戦死。母さんは流行病でその数年後に。結局身寄りを無くした俺は生きて行くために軍人に志願した」
勇「必死に毎日毎日訓練でな・・・気がついたらアカデミーに推薦されてた。」
リート「寂しく・・・なかったんですか?」
勇「寂しかったのかもな・・・だから仲間が出来てすごい安心したのを覚えている。」
そこからリートに随分長い話をした
アカデミーでの事
猿ことイズールの武勇伝
アカデミー3年の時のジープ大爆発事件
それを話すうちに猿達が死んだ悲しみがこみ上げてきた
勇「結局・・・俺だけになってしまったけどな・・・」
リート「そんなことないですよ。」
リート「私はずっとあなた側に居ますから・・・」
勇「リート・・・」
リート「あ、いやっ・・・!ウェルスさんとかミーラさん達もそうですよ!」
勇「そうだな・・・あいつらならきっと・・・」
リート「あ!もう夕ご飯時ですよ!」
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