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風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
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214 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 00:49:47.34 ID:6ZXL4NQ60
ただマドカとしては、仕事だと割り切って考えた場合、こういう客は単純で扱いやすいのだそうだ。

事務的に淡々と仕事をこなしてさえいれば、時間はあっという間に過ぎてゆき、短く感じると。

「私が思うに、条件さえ揃えば、男も女もイク。そんなの結果でしかないし、気持ちなんか関係ない」

マドカは冷めた表情でそう言い放った。

ちょっと言葉には怒気も込められていたようにも思う。

その怒りは、そういう客に向けられているものではなく、おそらくマドカ自身に対する己への怒り。

それは、そんな客たちからも不本意ながらイカされてしまった、という過去を物語ってた気がした。

気持ちなんか関係ないのは、俺にもよくわかってた。好きでも何でもない女を抱いてきたし、時には射精だけが目的の虚しいフェラも味わったこともある。

なんでコイツとヤってしまったのだろうとか、今考えると、相手の女の子に大変失礼なことを思ったこともあった。



216 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 01:00:07.26 ID:6ZXL4NQ60
でも俺は「イク瞬間」だけは快感があったし、マドカに「その瞬間」はなかったのかなって、疑問に思った。

それを聞こうか聞くまいか迷っていると、それを察したのか、それとも 最初から正直に話す予定でいたのか、そのどちらなのかはわからないけれど、マドカがちょっと言い難そうに言葉を発するのだった。

「でもね…」

その『でもね』って言葉を聞いたときに、背すじがゾクゾクした。

その逆接の接続詞は、おそらくさっき俺が言いかけた「残り1%」に関することだと瞬時に理解した。

嫌な予感と、ドキドキ感が、俺の心の中は複雑に絡み合って混在してた。

「上手いヒトってやっぱりいるんだよね。なんか理屈抜きで」

「・・・。」

「さっきヒロシが言ってた、テクニックとかそういうことじゃないの」

「ん?」

「もちろんそれも含めてだけど、女の扱い方全般が上手いっていう感じ?」

「へ、へぇ…」



218 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 01:18:08.13 ID:6ZXL4NQ60
客を大きく分けると、2種類いて。

今から特徴を挙げるコイツらは、さっきのアイツらとは対極に位置する客たち。

プライベートでも そこそこ女にモテるタイプで、鼻息を荒くするようなことはない。

わざわざデリなど頼むのは、風俗はお金を払って楽しむモノと割り切っているので、遊びに来る感じ。

清潔感も社交性もあり、おそらくはNG登録されていることなどない、根本的に前者とは違う人種。

AVは男視点の作り物だと きっちり理解してるので、AV男優の真似事など決してしない。

自分勝手なところもなく、逆に嬢を気遣うことができる、分別のある大人の男性たち。

平均年齢もある程度高く、そのため女性経験や風俗経験も豊富なのか、プレイにおいては とにかく優しく扱ってくれるらしい。

そしてロングコースを選ぶ確率が高く、お釣りは要らないから的なチップをくれる場合も非常に多い。

簡単に言えば、心にも金にも余裕があるって、マドカがそう例えた客層のことだ。

最初は何のことかわからなかった「遊び方がスマート」ってマドカの表現が、俺にも分かりかけてた。



219 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 01:50:53.76 ID:6ZXL4NQ60
あくまでも、極端に大きく2つに分けた場合、と強調しておきます。

前者にも後者にも、もちろん例外がいるし、他にも細かく分けられるはずだし。

このスレを見ている方々にも風俗利用者は たくさんいるだろうし、気を悪くしないでね。


「そういうお客さんって、そもそもの絶対数が少ないから、呼ばれたらラッキーって感じ」

「うん」

「私だけに言えることじゃなくて、デリ嬢にとっては歓迎すべきお客さんって意味ね」

「はい」

「安心安全な相手っていうか、それでも警戒心を解くことはなかったけど」

「うむ」

「でもやっぱり、私はただでさえ不安な毎日過ごしてたから」

「だろうね」

「呼ばれても嫌じゃないっていうか、ちょっとホッとしちゃう相手もいたんだよね」

「・・・。」


そういう客はたいていの場合、既婚者で、年齢も一回りくらいは上だったそうだ。

人生の酸いも甘いも噛み分けてきたところが、マドカにとっては魅力的に思えたのかもしれない。



220 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 01:52:51.49 ID:6ZXL4NQ60
若くても30代半ば。70代後半〜80代前半っていう猛者もいたそうだ。


「私おじいちゃんのお客さん大好きで、介護みたいで楽しかったwww」

「介護ってwww」

「でもすごくスケベなんだよw」

「え?チンポ勃つの?」

「勃つ勃つw 孫みてぇだ〜とか言いつつ、孫相手にハッスルしてたw」

「俺もそうありたいわw」

なんかマドカは本当に楽しそうに話してて、俺は相手がおじいちゃんなら不思議と許せた。

スケベだったとは言われても、きっとマドカを可愛がってくれたんじゃないかなって、そう思えた。

「ヒロシ、それでね…」

一時の和やかな雰囲気も、マドカのその一言で急に緊張が張り詰める。


「そういう雰囲気を持ったお客さんの中に、ごく稀に、その…上手な…人がいると…」

「おじいちゃん連中の中にか?www」 

ここは俺が茶化してあげるべきところだなって思って、あえて冗談を言ったよ。喉がカラカラだった。



226 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 22:48:17.62 ID:9Kkdt6aC0
「違うよwww おじいちゃんは違うwww」

「いや匠の技なのかとwww」

「おじいちゃん無理させたら死んじゃうwww」

「ちょwww」


爆笑したあとに、ちょっとだけ間を置いて、俺はこう聞いた。


「で、マドカを気持ちよくイカせちゃうのは、30代〜40代くらいの人だったのか?」


今更だけど、マドカにそう言わせるのは酷なような気がして、俺のほうから言ってみた。


「え…。うん…まぁそのくらいの人たちだったかなぁ…」

マドカは一瞬だけ固まったけど、すぐにそう答えた。心なしか安堵の表情が見て取れた。

マドカを気遣ったつもりで、強気に「気持ちよくイカせちゃう」なんて表現を使った俺だったけど、マドカはそれを否定せずに あっさり認めてしまった…。

「マドカ…、バカ正直に答えすぎ… (´;ω;`)」

「あわわ、ご、ごめん。嘘つくよりは正直なほうがいいのかと思って…ごめん」



229 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 23:04:02.84 ID:9Kkdt6aC0
まぁいい。わかってはいたことだから。

それにマドカが仮に「イったけど全然気持ちよくなかった」って言ってくれたとしても、、

おそらく俺はこの先もずっと「本当は気持ちよかった瞬間があったんだろう?」って思い続ける。

マドカに対して そんな疑念を抱きつつ この先も一緒に過ごすくらいなら、いっそのことこの場で洗いざらい白状してもらったほうがいいし、まさに今がそういう場として設けられた機会なのだ。

それでもショックは隠しきれず、ちょっとヤケクソ気味で聞いてみる。


「イクぅぅぅ、とか言ったりしたの?」

「言うわけ無いでしょ、勘違いしないで」

マドカは不機嫌そうに俺を睨んだあと、落ち着かない様子でソワソワしてた。

「イったフリでも、本当にイったとしても、それをワザワザお客さんに伝えたりしないよ」

「うん」

「そりゃまぁ、相手からイった?って聞かれたときはさ」

「うん、聞かれたときは?」

「待ってました!とばかりに、ハイって答えてたよ」

「そうなんだ…」


なんだよそれ、どんだけ従順な女を演じてたんだよ、って思ってしまった俺はやはり鈍感だった。



230 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/14(火) 23:15:13.92 ID:9Kkdt6aC0
「だってそうでしょう、ヒロシは まだわかってないな」

「え?」

「イったってことにしとけば、たいていの場合そこで終わりになるんだってば」

「そうだった…」

「でも本当にイったときは、あとでそれを思い出すと自分を許せなくなるんだ」

「うん…」

マドカが残していた『試練だ…』ってコメントが脳裏をよぎる。

俺は これ以上は可哀想な気がしてきて、違う話題に進もうかとも思ったけど、その違う話題ってのは、今度は俺が可哀想になっちゃう話なので、迷いが生じる。

しかし、俺の迷いをよそに、マドカはまだ言い足りないことがあるのか、話を続けた。


「誰が相手でも、苦痛は苦痛なんだってば!!フリでも、本当だとしても!」

「うん…」

「私さっきも心を閉ざしてたって言ったでしょう!!!」

「う、うん。言ってた…ね…」


思いのほかヒートアップしてきたマドカを落ち着かせる意味も兼ねて、俺はもう一度勝負にでる。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:相手の過去, 寝取られ, 風俗,
 


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