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トイレットペーパー抱えてた寮の女の子に声をかけた話
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31 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)20:55:22 ID:R0oLLA6h7
ある日、ベランダで布団を干していると。
上からバスタオルが降ってきた。
ちなみにうちの寮は、六階建てなんだけど。
男子が住んでるのが、1階から4階。
女子が住んでるのが5階と6階。
そして俺が住んでるのは4階。
つまり上から降ってきたバスタオルは、女子のものである。
届けようかと思ったけど、女子の階には男子は行ってはいけない。
それで めんどくさくなって、自分の部屋で干しとくことにした。
……っていう話をトイちゃんにした。
32 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)20:56:26 ID:YhSuMhdG5
ラブホのことをブディックホテルって言う女は嫌いじゃない
33 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:07:01 ID:R0oLLA6h7
「それでまだ、タオルはもってるんですか?」
「まあ、いちおう」
「早く返したほうがいいですよ」
「オレの代わりに返してほしい」
「じゃあ、あとでもってきてください」
食堂で話し合って、一度解散することにした。
部屋に戻ったらトイちゃんから、寮の部屋の内線で連絡がきた。
内線は部屋の番号を押すだけで、勝手につながるんだけど。
教えてないのに、どうしてオレの部屋の番号知ってたんだろ?
ある日、ベランダで布団を干していると。
上からバスタオルが降ってきた。
ちなみにうちの寮は、六階建てなんだけど。
男子が住んでるのが、1階から4階。
女子が住んでるのが5階と6階。
そして俺が住んでるのは4階。
つまり上から降ってきたバスタオルは、女子のものである。
届けようかと思ったけど、女子の階には男子は行ってはいけない。
それで めんどくさくなって、自分の部屋で干しとくことにした。
……っていう話をトイちゃんにした。
32 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)20:56:26 ID:YhSuMhdG5
ラブホのことをブディックホテルって言う女は嫌いじゃない
33 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:07:01 ID:R0oLLA6h7
「それでまだ、タオルはもってるんですか?」
「まあ、いちおう」
「早く返したほうがいいですよ」
「オレの代わりに返してほしい」
「じゃあ、あとでもってきてください」
食堂で話し合って、一度解散することにした。
部屋に戻ったらトイちゃんから、寮の部屋の内線で連絡がきた。
内線は部屋の番号を押すだけで、勝手につながるんだけど。
教えてないのに、どうしてオレの部屋の番号知ってたんだろ?
34 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:07:37 ID:y1ZYKl53q
4コマ漫画みたいだね
38 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:23:15 ID:R0oLLA6h7
トイちゃんにほかに趣味がないのか聞いてみた。
「ありますよ、もうひとつ」
「それはいったい?」
「お酒。芋焼酎とか飲むの好きです」
「トイちゃんって未成年飲酒とかしちゃう人なんだ……」
「未成年じゃないですよ」
「まだオレたち、一年生じゃん」
「わたし、浪人してるんで」
トイちゃん、まさかの年上だった。
39 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:34:07 ID:R0oLLA6h7
トイちゃん、どうやらコーヒーは豆から挽いて飲む人らしい。
「コーヒーは飲みますか?」
「めっちゃ飲むし、めっちゃ好き」
本当はコーヒーは好きじゃない。けど、トイちゃんと話したかったからそう言った。
「じゃあ甘いものは好きですか?」
「あんまり好きじゃないけど、なんで?」
「甘いものはコーヒーのおいしさを引き立てるんですよ」
40 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:38:39 ID:R0oLLA6h7
「もったいないなあ」
「そうなの?」
「甘いものと飲むコーヒーのほうが、100倍おいしいのに」
「そっか」
「甘いものと、飲みません?」
「飲み方はなんでもいいよ。べつにそんなにコーヒー好きじゃないし」
「え?」
「うん?」
なんだかんだコーヒーを飲ませてくれたトイちゃんだった。
42 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:45:53 ID:R0oLLA6h7
食欲の秋ってことで、トイちゃんといっしょに食堂でカレーの大食いチャレンジをした。
ちなみにオレは誘われたがわ。
トイちゃんは ちっこい。
それに どちらかと言えば、ほそい。
てっきりすぐ音をあげるかと思ったら、完食しやがった。
「じゃあ、別腹で喫茶店行きましょうか」
ラグビー部のヤツでさえ、食べたその日は動けなくなるんだけどなあ。
トイちゃんは、パンパンになったお腹をさすって満足そうにしてた。
43 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)21:58:06 ID:R0oLLA6h7
冬はトイちゃんとは会わなかった。
コタツから出れないんだそうだ。
暖房つけろよって内線で言ったら、「喉が痛くなります」ってキレられた。
なんか知らないけど、六時間ぐらい電話越しにケンカした。
さすがに眠くなって、電話を切った。
内線はお金がかからないから、ついつい長電話してしまう。
44 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:01:54 ID:R0oLLA6h7
冬は鼻水がとまらなくなる。
オレはいつも鼻をすすってた。
そんなあるとき、トイちゃんが寮を出ていくという話を聞いた。
いつもどおり、内線で連絡してみた。
「今部屋がゴミ屋敷なんで、あとにしてください」
それだけ言って、内線を切られた。
45 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:06:37 ID:5DqtViQHs
トイレちゃんマイペースやなあ
46 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:09:50 ID:R0oLLA6h7
春が近づいて来ると、今度は花粉症がおそってきた。
鼻水は あいかわらずとまらない。
オレはなんとなく、ロビーで読書していた。
そこで台車に荷物をたくさんのせた、トイちゃんがやってきた。
「あー、ひさしぶりです」
「引越しの日?」
「そうです。巣立ちの日です」
47 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:14:28 ID:R0oLLA6h7
「そっかあ。さみしくなっちゃうね」
「べつに大学は いっしょのままですよ」
「いや、まあそうなんだけど」
「あ、そうだ。トラックに詰めこみきれない荷物が、あります」
「くれるの?」
「あげます」
トイちゃんは、そう言って台車の一番うえにのってたトイレットペーパーをわたしてきた。
48 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:18:05 ID:R0oLLA6h7
「トイレットペーパーかあ」
「ティッシュがいりますか?」
「いるでしょ」
「でも、トイレットペーパーがあれば必要ないですよね」
「……トイレットペーパーはなにに使ってるんだっけ?」
「はじめて会ったときも、聞いてきましたよね」
オレは目を見開いてしまった。
トイちゃんがオレと会ったことを覚えてるなんて。
50 :名無しさん@おーぷん :2014/07/01(火)22:23:51 ID:R0oLLA6h7
「逆に聞きますけど、トイレットペーパーってなにに使いますか?」
オレはふくろをあけて、その中からトイレットペーパーを1ロールとりだした。
そして、はなを思いっきりかんだ。
耳がキーンとした。
「こうやって使うんだよ」
「なるほどー」
トイちゃんは眠そうな目をいつもより開いて、パチパチと拍手する。
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