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嫁のバッグから絶望的な量のSM道具が出てきた
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499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 20:19:14
飛び、いよいよ決着か


502 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:20:03
そうです、俺が最後にどうしてもしなければいけなかったこととは、彼女に全ての真実を伝えることでした。

彼女こそが この愛憎劇の真のヒロインなんです、俺なんて不運にも たまたま通りがかってしまったために、何故だか舞台に上げられてしまった ただのエキストラに過ぎません。

俺なんかが係るよりも ずっと前から始まっていたこの舞台から、俺は退場します。

その変わりにヒロインを舞台に復帰させて。

そうしなければ この劇はどうしたって終幕できません。


ただし、俺は嫁に復讐したいとかいった気持ちだけでやった訳では決してありません。

簡単に言えば 俺はもうそろそろ その役割を終えますが、再びヒロインをこの舞台に登場させることこそ俺の最後の役目だったのです。

彼女の最後の言葉を聞いて俺は確信しました。

彼女は長いブランクを経て ついに再びこの愛憎劇のステージに再び立つつもりだと。



503 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:20:50
その日の夕方に俺は間男にTELして直接あって話したいと伝え、夜には二人だけで会って話しました。

はじめ俺が その日の午前中に彼女に会ってきたことを話すと、間男は一瞬絶句した後で これまで俺の前では見せたことのない怒りを顕わにして言いました

“・・・君には関係ないことだろう!何をするつもりなんだ?彼女になにを言った?!“ と。


俺が全てを説明すると 彼はしばらく沈黙した上でおもむろに話始めました。やっとすべてを。

自分の結婚生活や、嫁に対する気持ち、そして彼女に対する気持ちを。

そして彼女への思いを話初めて以降 彼はどうにも耐え切れなくなったようで、涙が幾筋か彼の頬を伝っていました。


俺には彼と間嫁さんの結婚生活が どんなものだったのかはわかりません。

それでも、先日間嫁さんがおっしゃていたとおり愛のない寂しいしい毎日だったことだけは理解できました。

“愛されたいと願っていた、だから しゃにむに頑張った、仕事一筋に、それでも時間が経つほどに ますます私たちの心は離れていった、いったい私たち夫婦は どこで間違ってしまったのだろう?”

そういった時の彼は ただただ悲しそうでした。




508 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:24:03
俺は彼の思いを聞いたことで、彼のことが全て許せたわけではありません。

ただそれでも、彼もまた やっと見つけた愛を失って彷徨い悲しむ一人の男にしかすぎないことだけは解りました。

彼は彼女を失って以降、なんとか彼女の心を取り戻そうと これまでに何度も連絡を取り会って話したいと懇願したようですが、彼女は頑としてうけいれずどうしても会ってくれなかったそうです。

俺は言いました

“もう一度 連絡をおとりになってはどうですか?はっきりしたことは判りませんが今なら彼女は会ってくれるような気がします”

彼は期待と不信の入り混じった複雑な表情で曖昧に返事をしていましたが、絶対に彼女に連絡するはずです。


間男は最後まで俺の真意を測りかねていたと思います。

でも俺の話を聞いた後から なんだかそわそわしていた様子に、今現在でさえも どうにも抑えられらない彼女への思いが垣間見えました。

40過ぎの男がまるで母を慕う幼子のように見え、その瞬間に なんだかあの女性の魅力の正体が ちょっとだけわかりました。

それは彼女が身に纏うある種の強い母性を感じさせるオーラのようなものが原因だと思います。

俺の嫁のそれが、闘争と警戒、であるのに対して彼女のそれは、安らぎと安心、そんな差だと感じました。



510 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:24:43
月曜日の昼ごろ間嫁さんから連絡があり、間男が間嫁さんとの極めて不利な条件での協議離婚に突然応じ、そして その日の内についに家を出ることを聞きました。

間男は やはり全てを捨てて本命の女性と一緒になるつもりなのだそうです。

間嫁さんは彼のその選択と決断に大いに納得しているようです。

俺の嫁の長い年月を費やした企みは失敗して、彼女は再び本命の女性に敗れ去りました。一瞬にして。


間嫁さんが使っている興信所の調査で新たな事実が発覚しました。

俺の嫁の高校の卒業アルバムの中に間嫁さんを嵌めたと思われる、彼女の不倫相手の男が写っていたそうです。

全く違う名前で、しかし同級生達の証言でも その男と嫁が当時付き合っていたとか、特別に親しかったというような証言は今のところ 出てきてはいなくて、あの件が嫁が仕組んだことだという確証などはまだないようですが、それでも間嫁さんは絶対に俺の嫁の企みだと確信しています。



511 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:25:22
前に初めて その話を聞いた時にも はっきりとは間嫁さんは言いませんでしたが、おそらく彼女は その若い男性のことを愛していたのでしょう。

だからこそ どうしても真相をしりたいのでしょうし、自分の真剣な気持ちを おもちゃにされたことがどうしても許せないんだと思います。

今の間嫁さんは自分の離婚の問題や、間男のことなどどうでもいいような感じで、言ってしまえば嫁への復讐に取りつかれた修羅のようです。

俺や間男、そして本命の彼女などの関係者が全て去った後で最後に間嫁さんと、おれの嫁の女二人の激闘が繰り広げられるのでしょう。



513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 20:26:37
救いのない話だな・・・


516 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:27:59
火曜日の昼過ぎに間男から電話がありました。

本命の彼女とついに再び会うことが出来、二人でやり直すことになったそうです。

まあ、前日に間嫁さんから聞いていたので知っていましたが。

本命の女性も自分から身を引いたとはいえ、当然に気持ちも残っていたでしょうし、なによりもボロボロになり 全てを失っても それでも自分をひたすら愛し続ける間男を見捨てることができなかったのでしょう。

彼は“あなたにとんでもなく酷い仕打ちをしてしまった私が、結局あなたに救われました。

どんなにお詫びしても足りませんし、また どんなにお礼を言ってもたりません。

本当に申し訳ありませんでした、そして心からありがとう“

そう言いました。

しかし 俺は彼を救うためにやったのでも、嫁に復讐するためにやったわけでもありません。

ただ俺は、自分なりに この問題にけじめをつけたかっただけです。

まあ結果は俺の予想通りになりましたが・・・



517 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:28:45
彼は この件のけりを早急につけたら、彼女と一緒に どこかよその土地で静かに暮したいそうで、そのためにも俺とは早急に示談を成立させたいので俺の要求どおり1500万の慰謝料を払ってくれるそうです。

ただ、間嫁さんとの離婚に伴う財産分与で かなりの財産を与えたことと(彼が相続した財産は実際相続税の支払いやらなんやらで もともと かなり減っていて20憶なんてのには程遠いそうです。)

財産分与って分与したがわが税金払うのですか?なんか そんなこと言ってまして それにもかなりかかること、

あと俺の嫁に彼は すでに別れを告げたそうですが、やはり嫁にも かなりの金銭を支払うつもりであるらしく、とてもそれら全てを払う現金は持っていないので、自分に残った不動産の処分を早急にした上で支払うので しばらく時間的な猶予が欲しいと言っていました。

なにか残った土地は市街化調整区域の農業振興地域なんかが多いらしく、処分に時間がかかるようです。




520 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:30:29
俺としては、もともと金なんて どうでもよかったので全然かまいませんよと返事して、この瞬間に俺と彼との間に示談が成立しました。

すべての支払をした後でも、彼女と二人で残りの人生を静かに過ごせるぐらいの金銭は残るようですが、それにしても彼は仕事も財産も名誉も文字通りすべてを失いました。

そのかわり最愛の女性を手に入れることが出来たわけです。

彼にとっては自らの地位や名誉や財産その全てよりも たった一人の女性のほうが遥かに価値のある物だったのでしょう。

これまで何度か彼に会いましたが、これまでの様子とは全く違って明るく生き生きとした彼の様子に、俺は もはや何の憎しみも感じませんでした。

心から彼女と二人で静かに幸せに生きていけることを願います。



529 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:35:10
最後になりますが、昨日の深夜に嫁から電話がありました。

嫁はすこし酔っているようで、明るく華やいだ調子で話していましたが、なんとなくですが 泣いていることがわかってしまいました。


“元気にしてた?私ね振られちゃったんだ、あいつさ前の女とよりを戻すんだって。今更ふざけるなよね、ほんとにさ・・・“


無理矢理明るく話していても彼女が とても深く傷ついていて、どうしようもないほど悲しいのが手に取るように理解できました。

しばらくの間二人で とりとめの無い話をしていましたが、最後に彼女が言いました。

“もうあなたとお話する機会はほとんどないと思うから、どうして私があなたと結婚したのか教えてあげるね、

あなたといると安心できたから、全然警戒する必要もなくて、心を許せるのは あなただけだったから。

だから結婚したの、だれでもよかったわけじゃ全然無いから、私はね、あなたをえらんだの。“

そして笑いながら こう付け足しました。

“私ほどの女に選ばれたんだから あなた自信持っていいのよ”って。



532 :飛びっ子 ◆GplYuWLnjA :2008/03/12(水) 20:35:45
この後、彼女には復讐の鬼と化した間嫁さんとの長く激しい戦いが待っています。

それがいったい どんな戦いでどうなるのか俺には予想も付きません。

でも俺はこの舞台の出演者の1人として、たとえ自分の役目は終わったとしても最後の結末だけは見届けたいと思います。

そしておつき合いくださった皆さんにも必ずご報告したいと思います。

いつになるかわかりませんが、また同窓会にでも書き込みます。


こんな俺を暖かく励まして、親身になって応援してくださった多くの方に心から感謝いたします。

ほんとうに有り難う御座いました、またお会い出来る日を楽しみにしています。



539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 20:45:59
飛び、お疲れ。


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 20:46:48
お疲れ、トビ。

まぁ、おまえさんがよかったなら それが最大の決断だったんだろう。

それにしても、汚嫁の上から目線は笑わせてもらったw


548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 21:13:56
たまに話に出てくる自称「いい女」の勘違い振りはどこから来るんだろう

いつも不思議なんだ

よくコピペで見かけた「あんたなんか あたしと何とか、、」て言いながら腰振る女とか、自分のどこにそんなに価値があると思うんだろう

いい男と付き合ったからって、彼女自身の価値でもないのに

その勘違い振りが不思議。



>>次のページへ続く
 
 


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