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ドッペルゲンガーと人生を交換した話
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19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:30:09.99 ID:EjVEnkhT.net
「なら、どうして?」
「飽きちゃったんですよ」
「飽きた?」
「そうです。充実したスクールライフに飽きちゃったんです。
毎日楽しいですよ。でも心のどこかに、何か違和感があるんですよ。
僕が思ったように、全てがうまくいく世界にどこか違和感を覚えたんです。
そんな時、僕と同じ顔なのに、本当に酷い生活をしている貴方を見つけました。
そんな貴方を見て、思ったんですよ。この人の生活を変えてみたいと。
うまくいかない人生を変えていって、思い通りにする。こんなに面白いことはないんじゃないかってね。
それなら、僕が貴方になって、好感度を上げていけばいい。
要するに人生ゲームですよ。リアル人生ゲーム。面白そうでしょ?」
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:30:52.70 ID:EjVEnkhT.net
「ふざけるなよ。人の人生をなんだと思っているんだ。なんでお前のゲームに俺が協力しなきゃいけないんだ」
「そう怒らないでくださいよ。それに、これは貴方に取ってもいいことなんですよ。僕と入れ替われば、貴方に待っているのは楽しいスクールライフです」
「だからなんだっていうんだ。それに俺はこんなに人生でも、今まで自分なりに生きてきたんだ。それを捨てようとは思わない」
これは本当のことだ。確かにゴミのような人生だけど、それでも俺にとっては、やっぱり大切な人生なんだ。
21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:31:41.40 ID:EjVEnkhT.net
「ちょっと待ってください。
別に永遠に入れ替わろうなんて言ってません。
僕はただ貴方の生活を良いものする過程を楽しみたいだけです。
その後はどうでもいい。
そうですね、二週間。二週間僕と入れ替わってくられば貴方の生活を良いものにしましょう。
これなら貴方に取っても良いことだらけだ。二週間は楽しいスクールライフが送れるし、それが終わった後も、好感度を上がった状態で生活できる。」
「だけど……」
苛立ちは少しおさまったが、俺はやっぱり踏み切れない。そんなに簡単なことなのだろうか。
22 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:32:32.78 ID:EjVEnkhT.net
「それに、貴方だってこのままの状態でいいとは思ってないですよね?もっと良い高校生活を送りたいとは思いませんか?僕ならそのお手伝いができます」
こいつの話を聞いていると、本当に入れ替わった方がいいように思えてくる。
俺を騙しているんだろうか? いや、俺を騙していいことなんかこいつには一つもない。
こいつは本当にゲームを楽しみたいだけなんだろう。
「どうですか、僕と入れ替わりませんか?」
「わかった。やってみよう」
いろいろ考えた後、俺は返事をした。とりあえず試してみようと思ったからだ。
あまり好きな言葉ではないが、こんなに似ているんだ、入れ替わるのは運命なのかもしれない。
「良かった。それじゃあとりあえず、今後の計画を練りましょうか。安心してください、必ず良い結果になりますよ」
こうして俺達は入れ替わることになった。
「なら、どうして?」
「飽きちゃったんですよ」
「飽きた?」
「そうです。充実したスクールライフに飽きちゃったんです。
毎日楽しいですよ。でも心のどこかに、何か違和感があるんですよ。
僕が思ったように、全てがうまくいく世界にどこか違和感を覚えたんです。
そんな時、僕と同じ顔なのに、本当に酷い生活をしている貴方を見つけました。
そんな貴方を見て、思ったんですよ。この人の生活を変えてみたいと。
うまくいかない人生を変えていって、思い通りにする。こんなに面白いことはないんじゃないかってね。
それなら、僕が貴方になって、好感度を上げていけばいい。
要するに人生ゲームですよ。リアル人生ゲーム。面白そうでしょ?」
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:30:52.70 ID:EjVEnkhT.net
「ふざけるなよ。人の人生をなんだと思っているんだ。なんでお前のゲームに俺が協力しなきゃいけないんだ」
「そう怒らないでくださいよ。それに、これは貴方に取ってもいいことなんですよ。僕と入れ替われば、貴方に待っているのは楽しいスクールライフです」
「だからなんだっていうんだ。それに俺はこんなに人生でも、今まで自分なりに生きてきたんだ。それを捨てようとは思わない」
これは本当のことだ。確かにゴミのような人生だけど、それでも俺にとっては、やっぱり大切な人生なんだ。
21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:31:41.40 ID:EjVEnkhT.net
「ちょっと待ってください。
別に永遠に入れ替わろうなんて言ってません。
僕はただ貴方の生活を良いものする過程を楽しみたいだけです。
その後はどうでもいい。
そうですね、二週間。二週間僕と入れ替わってくられば貴方の生活を良いものにしましょう。
これなら貴方に取っても良いことだらけだ。二週間は楽しいスクールライフが送れるし、それが終わった後も、好感度を上がった状態で生活できる。」
「だけど……」
苛立ちは少しおさまったが、俺はやっぱり踏み切れない。そんなに簡単なことなのだろうか。
22 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:32:32.78 ID:EjVEnkhT.net
「それに、貴方だってこのままの状態でいいとは思ってないですよね?もっと良い高校生活を送りたいとは思いませんか?僕ならそのお手伝いができます」
こいつの話を聞いていると、本当に入れ替わった方がいいように思えてくる。
俺を騙しているんだろうか? いや、俺を騙していいことなんかこいつには一つもない。
こいつは本当にゲームを楽しみたいだけなんだろう。
「どうですか、僕と入れ替わりませんか?」
「わかった。やってみよう」
いろいろ考えた後、俺は返事をした。とりあえず試してみようと思ったからだ。
あまり好きな言葉ではないが、こんなに似ているんだ、入れ替わるのは運命なのかもしれない。
「良かった。それじゃあとりあえず、今後の計画を練りましょうか。安心してください、必ず良い結果になりますよ」
こうして俺達は入れ替わることになった。
23 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:32:54.66 ID:+ioMW8ht.net
おもしろい
24 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:33:23.42 ID:EjVEnkhT.net
それで、とりあえず彼の家に向かうことにした。もちろん別々に。
どうやら彼は、一人暮らしをしているらしい。アニメの主人公みたいだな。という言葉を押し殺して、彼の家に向かった。
25 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:33:49.55 ID:EjVEnkhT.net
家に到着して、俺達は話し合い
・お互いの不利益になることはしない。
・一日の終わりに電話で大体のことを報告する。
という二つのルールを決めた。
それから、お互い知っとかなければいけないことを教えあった。
26 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:34:52.37 ID:EjVEnkhT.net
「それじゃあ、わからないことがあったら、連絡してください。僕もそうしますので」
「ああ、わかった」
「後、携帯は周りには壊れたということにしておきましょう。その方が都合がいい」
「そうだな」
まぁ、俺に連絡してくる奴は片手に収まるくらいだけどな。
28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:35:56.19 ID:EjVEnkhT.net
「そういえば、まだ名前を言ってませんでしたね。椿 圭介です。よろしく」
「俺は、柊 京介だ」
「知ってますよ。尾行してましたから。それにしても名前も似てますよね」
「黙れ、ストーカー」
「はは。それじゃあ、そろそろ僕は行きます。まぁ、お互いうまくやりましょう」
「ああ」
29 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:36:22.66 ID:EjVEnkhT.net
しかし、これで良かったんだろうか。
まぁ、考えても仕方がない。こうなった以上、やるしかないんだ。
そう考えているうちにドアが閉まる音が聞こえた。どうやら椿は帰ったようだ。俺の家に。
俺はこれからどうしたらいいんだろうか?とりあえず、面倒なことは考えないで、明日に備えて寝ることにした。
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:36:47.19 ID:jOa4dxbL.net
朝起きると、目に映ったのは知らない天井だった。
そうだ入れ替わることにしたんだったな。
昨日はいろんなことがありすぎた。
未だに混乱しているが、とりあえず俺は学校に向かうことにした。
あいつの話では、学校は近くにあるから、家を出たら同じ制服の奴らについていけばいいってことだったな。
31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:37:22.52 ID:jOa4dxbL.net
「おっす、久しぶりじゃん。風邪治ったのか?」
家を出て少し歩いたくらいのところで、突然後ろから、誰かが話しかけてきた。
昨日見せられた、写真と目の前の顔を一致させていくと、確かこいつは同じクラスの桐島だったはずだ。
椿はわりと仲の良い友人だと言っていた。
「ああ、もう良くなったよ。心配かけたな」
椿の口調と合うように心がけて、俺は返事をした。
「そっか、良かったな。お前がいなくて暇だったんだぞ。LINEも無視するしさ」
「悪いな。携帯、落として壊しちゃったんだ」
「ふーん。まぁ、あんまり無理するなよ」
「ああ、ありがとう」
「おうっ」
32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:37:48.70 ID:jOa4dxbL.net
椿の言う通り、典型的ないい奴って感じだな。
しかし、俺が椿じゃないって全然ばれないな。
まぁ、こんなに似ているんだから当たり前か。
桐島と話しているうちに、学校に着いた。
教室に入ると、何人かから声をかけられた。
内容は桐島と同じで、体調を心配するようなものだ。
授業が始まると、近くの席の人達が、休んでいる間のノートを見せてくれた。
授業は俺が通っていた高校より進んでないみたいだったので、そんなに必要はなかったが、椿の代わりに写しておいた。
33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:38:15.87 ID:EjVEnkhT.net
そんな感じで午前の授業が終わり、昼休みは桐島と学食に行った。
午後の授業も、午前と同じ感じで、ノートを写して大体が過ぎ、とりあえず入れ替わり一日目の学校は終わった。
桐島達に放課後、カラオケに誘われたが、まだ少し調子が悪いと言って帰ってきた。
まだわからないことも多いし、これが得策だったはずだ。
34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:38:57.28 ID:EjVEnkhT.net
家に帰ると、一日気を張って過ごしたせいか、疲れていたみたいで気づくと眠りに落ちていた。
目が覚めたのはもう夜、携帯が鳴る音でだった。
「こんばんは、どうでしたか僕の生活は」
電話に出ると聞こえたのは椿の声だった。
当たり前か。携帯は壊れたことにしているしな。
「ああ、お前の言う通り充実したスクールライフだったな。お前が普段どれだけ学校生活を満喫しているか、よくわかったよ。一体お前はこれの何が不満なんだか、ますますわからないな」
「それはもう言ったじゃないですか。飽きちゃったんですよ。それより、貴方にもわりと親しい人いるじゃないですか。七瀬さん、昨日聞いたよりもずいぶん関係は深いようですが」
35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 20:39:42.89 ID:EjVEnkhT.net
突然出てきた、七瀬という名前に俺の心はざわついた。
「あいつはそんなんじゃないさ。ただ昔から知っているだけだ」
「とてもそんな風には思えませんでしたけどね」
椿の口調が少し強くなっていた。七瀬のことを黙っていたのを怒っているんだろうか?
「本当に違うんだ。まぁ、黙っていたのは悪かった。言う必要はないと思ってたんだ。最近はそんなに話してなかったしな。それより七瀬の名前が出るってことは、あいつと何かあったのか」
「いえ、別に、特に何かあったわけではないんですが、ただ昨日の貴方の話では、今日僕が学校に行っても、誰にも話しかけられないと思っていたんで、七瀬さんの方から話しかけられて、少しびっくりしただけです」
七瀬から話しかけた、か。一体七瀬はどんな話をしたんだろうか。
すごく気になったが、それを椿に聞くのは少し癪だったので、聞かないことにした。
>>次のページへ続く
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