こちらもどうぞ
数年前、自殺しようとしてた俺が未だに生きてる話
(42ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
578 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:08:42.31 ID:lfHPtk8i.net
俺は何をしたいか?
それがどんな夢物語でもいいなら、、、、、
好きな漫画を好きなだけ読みたい。
可愛い彼女が欲しい。
どこか遠いところに行ってみたい。
でも、人に会うのは好きじゃないから、誰もいないところがいい。
579 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:16:25.62 ID:lfHPtk8i.net
特に最後のところは重要だった。
でも、そんなことできないだろ、すぐにそう思った。
けど、できたらいいな、と思った。
〈考えるより、行動〉
反射的にレイの言葉が思い出された。
俺はパソコンに「人間のいないところ」と打ち込んだ。
「人間のいないところは、人間が住めない場所です」
ごくごく当たり前の答えが結果に出た。
580 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:18:21.23 ID:lfHPtk8i.net
そりゃそうだよな、落胆しながら俺は思った。
人間は人間なしじゃ生きていけない。
精神的な意味じゃなくて、物資的な意味でも。
まあ、そういう意味じゃ、山でサバイバル生活ってのはあるな。
そう考えたが、俺がしたいのはサバイバルじゃなかった。
俺は何をしたいか?
それがどんな夢物語でもいいなら、、、、、
好きな漫画を好きなだけ読みたい。
可愛い彼女が欲しい。
どこか遠いところに行ってみたい。
でも、人に会うのは好きじゃないから、誰もいないところがいい。
579 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:16:25.62 ID:lfHPtk8i.net
特に最後のところは重要だった。
でも、そんなことできないだろ、すぐにそう思った。
けど、できたらいいな、と思った。
〈考えるより、行動〉
反射的にレイの言葉が思い出された。
俺はパソコンに「人間のいないところ」と打ち込んだ。
「人間のいないところは、人間が住めない場所です」
ごくごく当たり前の答えが結果に出た。
580 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:18:21.23 ID:lfHPtk8i.net
そりゃそうだよな、落胆しながら俺は思った。
人間は人間なしじゃ生きていけない。
精神的な意味じゃなくて、物資的な意味でも。
まあ、そういう意味じゃ、山でサバイバル生活ってのはあるな。
そう考えたが、俺がしたいのはサバイバルじゃなかった。
581 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:26:18.59 ID:lfHPtk8i.net
ある程度、都市的な生活ができて、かつ あんまり人に会わなくて良くて・・・・・・
夢を広げていた俺は、ふと気がついた。
お金の問題だ。
ここじゃあない どっかに行きたい・・・・・・ということは、親から独立するってことだ。
それには収入が、仕事が必要だ。
これも当たり前だったな、俺は唸った。
582 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:33:23.28 ID:lfHPtk8i.net
当たり前に考えると、不思議と当たり前のことに行き着く。
俺はそんな当たり前のことを今さらながらに気づいた。
そして、もっと当たり前なことに、そうやって順を追って考えれば、レイの言っていた〈答え〉を見つけるのは、案外簡単だった。
俺は記録をつけ、試行錯誤を繰り返し、必要なら外出して、〈答え〉を探した。
583 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:37:30.19 ID:lfHPtk8i.net
〈答え〉を探す。
そんなことは初めてだっていうのに、なぜだか俺は簡単に事を進めることができた。
自分の行動に、既視感さえ感じた。
・・・・・そうして、さらにさらに当たり前なことに気がついた。
これは、Aを殺す手順と同じなんだ。
俺は誰かを殺そうとしているわけじゃないけど、計画を立てて、準備して、実行する、その目標に向かう手順は、何も殺人じゃなくても同じなんだ。
584 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:47:50.75 ID:lfHPtk8i.net
殺害計画が、俺の力になっている。
何だか変な感覚に、俺は少し混乱した。
それから、レイはわかってたのかなとも思った。
どんな計画であれ、それが俺の「努力」という経験になることを、本当の〈答え〉を見つけたときに、それはきっと役に立つということを。
585 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 11:51:36.25 ID:lfHPtk8i.net
けど、そうわかったとしても、俺がやるべきことは同じだった。
つまり、行動すること。
記録のできる努力を重ねること。
それから・・・・・・これは一番難しいことだったが、〈イガ栗を拾わないこと〉。
587 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:00:26.97 ID:lfHPtk8i.net
まあ、これだけは はっきり言って
ほんっっとおおおおおに苦労した。
ってか、いまもこれだけは苦手だ。
当時の外出することや、他人に会うこと、そういうことまで全部ひっくるめた「大変さ度」を100%とすると、〈イガ栗拾い〉の割合が その90%を占めるんじゃないかってくらい。
だって、相変わらず親は遠回しだったし、ネットとか見ても、絶対書いてあるじゃん?
「ニートが」とか「引きこもりが」とか、「自分探しwww」とか。
〈その声を無視すること〉
レイはそう言ったけど、ほんっと豆腐メンタルな俺には きつかった。
だって、言われたら そうかなって思っちゃうだろ・・・・・・ブロークンハートだろ・・・・
588 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:06:09.20 ID:lfHPtk8i.net
けど、〈イガ栗〉には別の効能もあった。
それは なにかというと、イガ栗を拾うより、〈現実〉に外出して、他人に会うことのほうが全然楽だって感じ始めたことだ。
だって、ネットとか俺の頭の世界では、すぐに みんな「死ね!」とか言ってくるけど、現実じゃ、そんなやついないだろ?
いたら、まじで無視できるヤバいやつだし。
他人と会って話すことが楽。
これは偉大な発見だった。
589 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:12:13.73 ID:lfHPtk8i.net
あれこれ考えるより、意外と現実の方が優しいこともある。
勢いづいた俺は なぜかバイトを始めた!
・・・・・・けど、一瞬で撃沈した。
敗因は、焼き肉屋に行ったこともないのに焼き肉屋のバイトを始めたことだと言っておく。
・・・・・・というのは、冗談としても(いやほんとだけど)、俺はバイト仲間ってのに なじめなかったんだ。
別に、いじめられたとかじゃなく、いい人たちだったんだけど、なんか、その仲間感というか、グループ感が好きじゃなかったんだ。
590 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:15:28.77 ID:lfHPtk8i.net
他人と話すのは、必要なことなら大丈夫。
けど、仲間っぽくなるのは、かなり苦手。
そうか。
俺は俺のことが少しずつ わかってきたような気がした。
同時に、なんで俺に友達と呼べる人がいなかったのか、わかった気がした。
そもそも、俺は別に友達を求めてないんだ。
・・・・・彼女は むっちゃ欲しかったけど。
591 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:22:10.06 ID:lfHPtk8i.net
でも、彼女と友達は全然違う。そうだろ?
焼き肉屋バイトをやめた俺は、どこなら仲間感なく働けるか、考えた。
実際に、オフィス街を歩いたり、店を覗いたりして、誰がどんな風に働いているのか、観察した。
けど、夜、立ち飲み屋で上司?に一気させられてる若いサラリーマンを見て、あーもー絶対俺には無理だ、と思った。
じゃあ、どうしたいのか?
また考えた。
仕事が終わったら、俺はどうしたいか?
・・・・・・家族がいたら、家族の元に帰りたいし、一人でも、自由な時間を過ごしたい。
だって、仕事は終わったんだから。
592 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:27:40.79 ID:lfHPtk8i.net
そうなると、、、俺は少し嫌な予感がした。
「日本人」。
そんな単語が頭をよぎった。
ハードワーク、ワーキングプア、サービス残業・・・・・・
続けて、そんな単語も列をなして よぎっていった。
それに、俺が毎日観察した仕事場風景が重なった。
593 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/18(金) 12:30:36.87 ID:lfHPtk8i.net
別に、そういう仕事を馬鹿にするつもりはないし、ってより、俺にはできないことをしてるんだから、素直に すごいと思ってる。
けど、俺はもっと自分の時間が欲しいと思った。
就職して、30年、40年先の未来を固定してしまうなんて、できないと思った。
じゃ、どうするのか。
・・・・・・そうして何度も繰り返し、選び続けた結果が、いまの俺だ。
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ