俺は、運転席から身を乗り出し、体勢を立て直そうとしたA美のウデをつかみ、半ば強引に助手席に引っ張り込んだ。
ペットボトルの蓋を締めたAは、A美が助手席に移動したことに気づき「あ、ずっこい」と俺に言った。
「るせーよ!A美は俺のもんなんだよ!もうこれ以上触んな!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・マジー!!!?」
間抜け顔で反応したAは後部座席に振り返った。
「おいおい、○○(俺の名前)とA美ができちゃってるゾ!」
S子たちは、行為を中断して、一斉にこっちを見た。
「ほんとかよ!? いつの間に!?」
「ほんとにー? A美」とS子。
「ホントだよー。今日言おうと思ってたんだー。ごめんねー」とA美。
「まじかよー・・・・・ごめんな、○○」
Aは意外にも素直に謝った。
「ごめんね、○○」とA美にも謝られ、次第に感情の高ぶりが収まっていった俺は、とりあえず許すことにした。
「・・・まー、知らんかったからいいけどよ・・・、A、二度とすんなよ!」
「うーい、スマンす」
「じゃあ、落ち着いたとこで、再開するか!」
とTが言うと、S子がまた押し倒された。
「わーっ!ちょっ・・・やだっ・・・」
「S子はフリーでしょ?」
「そーだけどっ・・・あんっ・・・バカっ」
「俺も参加しよっ」とAも後部座席に移動する。
「あーーーんっ!! A美ずるいーー!」
「なんでーー?」と、これはA美。
この後、渋滞が解消し始め、俺は運転に集中したため、4Pがどうなったかはわからない。
ときおりS子のアエギ声が聞こえるぐらいだったが、A美が頻繁に後ろを見て「わ・・」「すごー・・」と連発していた。
高速に乗っている間、ウチの車内だけが妖しい空気で充満していた。
結局その後、後ろの奴らの提案でラブホに行くことになった。移動中の車内だと落ち着かんということだった。
俺とA美も後ろの様子を見てて(聞いてて)かなり興奮状態だったため提案にあっさり同意した。
早朝、元旦のラブホなんてどこも空いてるわけも無かったが、なんとか二部屋みつけ、S子、T、M、Aが一部屋。
俺とA美が一部屋に入り、そのまま姫初めに突入した。
今までにないほど激しいHになったのは言うまでも無い。
S子とT、M、Aがラブホでどう過ごしたかは、とりあえず端折るが、その日から、S子とT、M、Aでつるむことが多くなった。
まあ、向こうからすれば、俺とA美が二人きりになりたがるということもあるんだろうが。
ときおり4人でラブホに行ったりすることもあるようだ。
そんなわけで、彼女にさえたHな話は終わり。
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