オレ「ああ、これかい?このディスクの心配をしていたの。
心配だったらF美君にあげるよ。ビデオから直で焼いてあるから、
この1枚しかないから」
F美「…、別に要りません…」
オレ「だったら処分しようか。なんならF美君の目の前で割ってあげていいよ」
F美「…、先輩を信じていないわけではありませんが、
そうしていただいていいですか?」
オレ「もちろんだよ。こんなものがあったら心配だよね」
F美「それから、テープ……、ビデオテープは?」
オレ「テープの方は心配しなくて大丈夫だよ。
今日もこの前のテープにそのまま上書きするから」
F美「じゃあ、この前のは消えるんでしょうか?」
オレ「そうだよ、だから心配しなくて大丈夫。テープは1本しか使
っていないから、そのテープも最終的にF美君の前で破棄すれば、
安心してもらえるかな?」
F美「…はい、それならいいです」
少し安心したのかうつむいていた顔がやや上を向いてきた。
もちろん、テープは毎回替えているし、動画ファイルとしてパソコン
にも収まっている。オレにとってはこのコレクションをどれくらい増
やせるかが一つの楽しみでもあるわけだ。
そして、次なる課題は、静止画、つまり、どうやってF美のきれいな
白い十代の柔肌をデジカメに収めるかっていうこと。そして、もう少
し鮮明にビデオを撮るかっていうこと。毎回デジカメは持参している
が、使うチャンスはまだない。
鮮明なビデオの方は、ビデオライトを持ってきているので、おそらく、
これで解決するはずだ。やがて車はいつものラブホに到着。
もう4回目ともなると、風呂の準備、入浴、ビデオカメラのセッティ
ングをするなどの一連の作業が手慣れたものとなってきて、F美にとっ
ても次第に違和感を失わせているようだ。
F美がバスルームでの発声練習を終えてバスローブを羽織って出て
きた。やはり、ちょっと恥ずかしげである。
オレ「今日は腹式の練習からやる?それとも、
大会本番を想定して唄撮りしてみる?」
そう聞くと
F美「じゃあ、唄ってみます」
“唄撮りをする”と言わず、“唄う”と表現するところがF美らしい。
この日は敢えてバスローブのまま唄わせた。
本当はビデオライトもあるし、F美の身体を鮮明に撮るチャンスではあるが、
その楽しみは あとにとっておこうと思った。
唄撮りが終わった。もちろん、ビデオはまわしっぱなしだが、
いかにもビデオの近くによってスイッチを切ったかのように思わせた。
そう、初日と同様、ビデオカメラの録画を示す赤いランプを、小さく
丸く切り抜いたビニールテープで隠すだけである。敢えてビデオライ
トは消さない。
オレ「さっき車でやたら方のあたりを触っていたようだけど、
もしかして、肩こり?」
F美「そうなんです。私肩こりがひどくって」
といいながら右手で左肩を揉む仕草をした。
しかも唄撮りから解放された安堵感からか、
声が普通の明るい調子に戻っていた。
オレ「ちょっと、肩揉んであげようか」
F美「え、Jさんに肩を揉んでいただくなんて、そんな…」
オレ「別に仕事じゃないんだから先輩も後輩もないだろう。
好意は素直に受けるもんだよ」
といいながらF美を椅子に座らせ、後に立って肩に手をおいた。
オレ「なんで、ラブホの椅子ってこんなに大きいんだろうね。
ちょっと揉みづらいからベッドに移動して」
実際に見せかけだけの豪華な椅子が、ベッドに移動する良い口実となっ
た。わざとベッドの中央付近に座らせると、F美の後方に膝を立てて
座り肩に手を置いた。
オレ「いきなり、肩から始めるよりも、心臓に遠いところから始め
る方がいいんだよ」
と言いながらF美の右斜め前側にあぐら座りし、F美の右手を捕り手
の平から揉み始めた。
F美「自分で揉んでもぜんぜん良くないのに、人に揉んでもらうって
気持ちいいんですよね」
F美はリラックスした表情だ。ゆったりとしたバスローブの胸元から
はノーブラであることがハッキリとわかる。
オレ「F美君が喜んでくれたら、オレはそれで嬉しいよ」
など、互いに他愛のない会話が始まる。やがて優しく撫でるようにし
たり、時には強めに指圧したりしながら、肘から先は袖の下に手を潜
らせて脇の下の手前まで揉んでいった。脇へ指先を意識的に軽く当て
るオレ。
F美は少し身を引くようにしながらもすぐに元の態勢に戻る。
脇の下が汗で湿っているのがよくわかる。