一人旅で女体盛りをさせられるハメになった
去年の10月にひとりで東北の方へ行ったときのお話をしたいと思います。
この時は普通の週末だったんですけど、土曜の朝5時ごろに早起きして車をビュウ〜ンってとばして行きました。
目的地に着いたその日に3件の露天風呂をハシゴしてしまいました!
1・2件目とも結構良かったんですけど何と言っても3件目の温泉がサイコ-でした。
そこへは午後の1時頃に着いたんですが、わたしが露天に入ったときには、わたしのほかには おばあちゃんがひとりいるだけで、しかもすぐに出て行ってしまったので もう貸し切り状態でした!
その温泉は『玉子湯』っていうんですか、湯の花がお湯にものすごい量プッカプカ浮いててほんとに『玉子スープ』に入っているみたい!(匂いもスゴイんですけどぉ。)
『まゆみは中華の食材になっちゃったのかしら?』なんて思ったりして!
空には晴天の秋空がひろがり、あたりには木々を揺らす風の音しかしなくって ほんとにほんとにもう『いうことなし!』です。
日頃ムリをさせているお肌にもたまにはゆっくりとリラックスさせてあげないとイケナイですよね。
毎日このスタイルを保つために腹筋とかはやってるんですけど(夜の通販で買ったヤツとか使って)
なかなか時間かけてボディーマッサージとか平日はできないですからね。
それと蛍光灯じゃなくて太陽の日の下でみる自分の肌の色って好きなんですよ。
なんか暖かみがあるじゃないですか。
ゆったりと広〜いたたみ20畳ぐらいはあるお風呂にひとりっきりで入って、ときどき映画のワンシーンみたいに脚だけお湯の外にだして手でなぞったりして・・・。
チョット自己陶酔しちゃいました。
『あ〜ん。もう、気持ちいいよ〜!』
勢いだけで家を飛び出してきたので今晩の宿もまだ取っていません。
ま、いつものことなんで『最悪また車のなかで寝ればいいさ!』ってノリであまり真剣には考えていません。
『とりあえず、今が気持ちいいからいいの・・・!』ってカンジです。
ところが そんなまゆみの夢のようなひとときをぶち壊す出来事が起こったのでした。
ワイワイガヤガヤというけたたましい声と共に、少しお腹の出た中年の男性が4人ドヤドヤと露天に入って来たのでした。
『おお〜!いい眺めですなぁ!』
『やっぱり露天にかぎりますなぁ!』
『この後のビールがたまりませんねぇ〜!』
せっかくのいいカンジがもう台無しです。
『・・・・・たしか浴室の入り口のところに”露天風呂:10時〜13時殿方/13〜16時ご婦人”って書いてあったのに・・・。この人たちそれ見なかったのかしら!』
わたしのなかで怒りの感情がフツフツと沸いてきました。
4人は わたしの存在に気付いているのかいないのか、タオルで前を隠したまま次々にお湯の中へと入ってきます。(もうっ!タオルをお湯の中に入れないでって書いてあるでしょ!)
『いやぁ〜こ・れ・は・最高ですなぁ〜!』
『日頃の疲れもとれますな!は、は、は。』(OLのわたしだって疲れてんのよ!)
『はぁ〜!極楽極楽と・・。』
大変よくお喋りになるおじさま方です。
その時わたしのいた位置は露天の入り口からは1番遠い場所で そのおじさんたちからは対角に最も離れたところでした。
とはいえ、あの距離から わたしのことが見えないとは思えません。
湯面から顔だけ出していたわたしは『普通なら若い女性がひとりで入ってることに配慮していったん引き上げるとか、この状況では出るに出づらいでしょうから その間だけあっち向いてますとか、もっと紳士的な振る舞いはできないものかしら?』とイライラが積もってきました。
『ここの夕飯がまた、品数が多いんですよ!』
『まあ、私はコレ(酒の意)さえあればあとは何もいりませんがね!あ〜っはっはっは!』
おじさんの会話は尽きません。
『もう、いいかげんにしてよ・・・。』
さすがにわたしは のぼせてきました。
彼らへの憎しみに似た感情がメラメラと燃え上がります。
『思い切ってもう出よう!』と決めました。
そして その時わたしは少し考えました。
『後から来たあの連中のせいで、気持ちよく入浴していたわたしがスゴスゴとそこを逃げるように立ち去るのはおかしい!何か彼らに仕返ししてやりたい!』と思いました。
でも『仕返し』と言っても、女であるわたしにはできる事に限界があります。
『普通このシチュエーションなら、女のわたしがタオルで胸やあそこを隠してソソクサと男性の横を通り過ぎますよね。
でもそれって、単に女性が見られて”恥ずかしいから”というだけでなく、本来殿方への女性なりの礼の尽くし方だと思うんですよ。(違うかしら?)
それなら、礼を知らないこのおじさん連中に、何もわたしだって礼を尽くす必要はないじゃないですか!』
とその時のわたしは考えたのでした。
わたしは手にタオルを持って勢いよく、それこそ『バシャッ!!』って音がするくらいの勢いで立ち上がると身体のどこも隠さずに自分の裸を見せるだけ見せてお湯の外へと出ました。
『お酒のあとはやっぱり麻ジャ・・・・・。(沈黙)』
それが面白いぐらいに、今までズ〜ッと喋り続けていたおじさんたちの会話が、わたしが立ち上がったと同時にピタッ!と止まってあたりに もとの静けさが戻りました。
『あっ、なんかいい〜カンジ。』
わたしは すっかりその結果に満足してしまいました。
タオルを絞って身体についた水滴を拭うあいだも、おじさんたちの方からは一切会話が聞こえてきません。
わたしは目線は送らずに『やだ、声も出ないぐらいにわたしの裸に見入ってるのかしら?』と思ってなんだか楽しい気分になってきました。
わたしは予定を変更しました。
『もう少しここにいよう。』と思ったのです。
ゆっくりゆっくり身体を拭ったあと、露天の柵のところまで行き しばらく遠くの景色を眺めていました。
ようやくおじさんの方から『ここの地酒ってうまいんだよ・・な?』『・・・ん?・・・そ、そうだなぁ・・・。』と声が聞こえましたが、何だか先程までの勢いがまるでありません。
わたしは次第に彼らのことを『かわいいな。』と思うようになってきました。
『だって年の頃は40代後半から50代ってカンジなのに、わたしみたいな小娘の裸みて舞い上がっちゃうなんて!ふふ。』
ちょうど わたしの立っていた右横の胸の高さに、わたしが乗って横になれる位の大きな平べったい1枚岩がありました。
天気も良かったので『この上で裸で寝たら気持ち良さそう!』とわたしは思い、すぐによじ登ってみました。
岩が秋の優しい日差しでいいカンジに温まっていたので、寝るにはとても気持ち良さそうです。
最初は真っ裸で何も付けずに寝ようかとも考えたのですが、『さすがにソレって恥じらいが足りないかなぁ。』と思い、仰向けに寝た上に胸とあそこだけ隠せるようにタオルを広げて乗せました。
でも、タオルの幅がチョット狭くて、どうしても左右どちらかの乳首が出てしまいます。
わたいはそれをおじさまたちから見える側をほんの少しハミ出させて、心のなかで『サービス。』と呟いていました。