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「娘さん下さい!」って言いに行くww
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14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:23:14.88 ID:OLFuSDpD0
話を戻すとユウはいつしか心を開いてくれるようになったようで。

半年掛かったと。

ユウは面目ないっと言った具合でその話を聞いていた。

一通り話を終えてコーヒーに口をつける彼女に俺は尋ねた。

「でもよく覚えてらっしゃいますね」

歳がいっているからとか、そんな失礼な質問じゃないぞw 多くの生徒を教えてきた中で、ここまで鮮明にユウの事を覚えているものなのかと。

「ユウちゃんは人一倍手間が掛かりましたから・・ね?」

ユウに向けて目を細める。

ユウはふざけてとぼけた顔をする。

「そうじゃなかったですか?男さんも」

流し目で俺を見てくる。

このおばあちゃん・・まだまだ長生きするなw

「これからお互いの気持ちにすれ違いが出てくることもあるでしょうが、その時は怒りに身を任せるのではなく一度深呼吸をして相手を見つめてあげてください。

ユウちゃん、あなたもちゃんと旦那さんを支えるのよ?」

ユウが頷く。

俺も一緒に頷いたよ。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:27:17.96 ID:OLFuSDpD0
そして月曜、そして今日と俺は実家に帰っていた。

もちろんユウも連れてね。

ユウの母親からの許しをもらったということを家族に報告ってのもあったが一番の目的は俺の唯一無二も親友(仮名:山本)と言っても過言ではない彼と食事をすることにあった。

中高と共に過ごした山本。

昔も今も小太りで眼鏡の山本。

昨日も変わらない山本と飲んできた。

実家から数分の所に二世帯で住んでいる山本の家でご馳走になった。

「いらっしゃい」

出迎えてくれたのは奥さんだった。

山本は26の時に結婚している。

奥さんは現在妊娠中。

こちらも山本と似ているポチャ子さん。妊婦だから余計だった。

でも相変わらず夫婦揃って可愛らしい。




17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:29:58.99 ID:OLFuSDpD0
「久しぶりだな」

山本も顔出す。

「ユウちゃんも久しぶり」

ヨッと手を挙げる。それに反応してユウも同じ動作をする。

「ようやく結婚か・・」

すでに出来上がっている様子の山本。

お腹を擦りながら感慨深げだった。

飲み会はというと楽しい席だった。

お酒の弱いユウも地酒を振舞われ飲んでいた。

すっかり赤くなる。

大丈夫か?と思ったが山本の奥さんと楽しそうに話しているのでよしとする。

「不安か?」

山本が突然そんなことを言ってきた。

「何が?」

「少しは不安なんじゃないか?」

昔からだ。変に勘ぐるところがある。

山本は俺が少しでも顔色が悪かったり、元気がなかったりすると声を掛けてきてくれた。

こいつ俺のこと・・なんて良からぬ想像をしてしまったことはいい思い出だw


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:33:40.28 ID:OLFuSDpD0
「ユウのことか?」

「気を悪くするなよ」

顔に不機嫌が表れていたのか肩をすくめる山本。

「不安に思っていても しょうがないだろ」

不安がないかと言われれば・・そりゃあるよ。

恋人ではなく夫婦になるのだから。

「相談があったら いつでも連絡しろ」

「ありがとよ」

ユウをチラっと見る。

目が合う。

酔っ払ってたんだろうなw

手を振ってきた。

俺も呆れながらも手を振り返した。

漠然とした不安は無きにしもあらずだが・・。

逆に不安がないってのも怖いもんだと思うし。

大丈夫。

正直な話そうやって言い聞かせていた。

プロポーズをしてからずっと。

なんか引っかかったまま俺は若松を出た。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:36:04.73 ID:OLFuSDpD0
車を開けて走る高速。

空いていた。

「せんせ、つかれてる?」

どうやら口数が少なかったようで。

「へいきだよ」

「そう」

その、なんていうか、俺は感情を隠せないんだわな。不器用っていうか。

何か考え事をしていると それに没頭してしまうようで。

「せんせ、けさ にゅーすみた?」

突然ユウが そんな事を言い出した。




24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:38:43.67 ID:OLFuSDpD0
「いいや」

「ぜんもうのひとが ぴあのこんくーるてゆうしょう」

ああ。耳には入ってきていたな。

「すごいよな」

「うん」

「それがどうかしたか?」

「ううん」

「・・・そっか」

なんか俺の心が読まれているんじゃねーかと思った。

何を言いたいのか理解出来なかった。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:43:47.37 ID:OLFuSDpD0
暫くの沈黙の後、ユウが口を開いた。

「わたしは・・」

「いうな」

やっぱり。昨日の山本との話は筒抜けか。

酔っ払っているようで見ているところはしっかりと見ている・・か。

「わたしはみみがきこえません」

「おい」

「まえむいて、きいて」

「・・・なんだよ」

ユウが淡々と何かの『詩』を語りだした。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:49:21.11 ID:OLFuSDpD0
こんな内容だった。


私は耳が聞こえません。

あなたの声が聞こえません。

あなたの喜びを聞くことが出来ません。

あなたの悲しみも、怒りも聞くことが出来ません。

そしてあなたの「愛している」さえも。

でも

私は誰よりもあなたの成長を喜んでいます。

誰よりもあなたの悪さに悲しみ、怒りもします。

そして誰よりも愛しています。


これはユウがろう学校にいた時に心に残る詩らしい。

難聴の母親が子供に向けて歌った詩。

ユウはそれをスラスラと口から出した。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:感動・泣ける話, 結婚, すっきりした話, 純愛, 胸キュン,
 


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