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根暗の俺がDQNのおかげで生まれ変われた話
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35 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:24:50.00 ID:mThMax3E0
こんな展開は待ってなかった……
33 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:19:23.67 ID:ka0LABpz0
見てるよ
36 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:25:52.35 ID:gExy4Sja0
>>33
ありがとう。
そんな日が続いて、俺が2年生に上がった頃、部活が終わり家に帰っていると、家の前に人がいた。
怖かったので目を合わせないように帰っていると、「おい」と声をかけられた。懐かしい声だった。
声の主は雅治だった。清原もいる。
「お前、親父にいじめられてるんだろ?ちょっと家に入るぞ」と言うと、二人は俺の家に入っていった。
こんな展開は待ってなかった……
33 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:19:23.67 ID:ka0LABpz0
見てるよ
36 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:25:52.35 ID:gExy4Sja0
>>33
ありがとう。
そんな日が続いて、俺が2年生に上がった頃、部活が終わり家に帰っていると、家の前に人がいた。
怖かったので目を合わせないように帰っていると、「おい」と声をかけられた。懐かしい声だった。
声の主は雅治だった。清原もいる。
「お前、親父にいじめられてるんだろ?ちょっと家に入るぞ」と言うと、二人は俺の家に入っていった。
38 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:27:46.98 ID:/8WyTpK9O
意外な展開
39 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:32:56.49 ID:gExy4Sja0
俺は止めたけど、二人は聞かなかった。
二人は父と父の両親の前に座ると、父に話し始めた。
「親父さん、>>1を殴るのはやめてください」
父は、びっくりしていたが、俺を殴っていることを認めなかった。
二人が色々言っていたが、親父も、両親も、認める様子はなかった。
すると、清原が携帯をとりだし、誰かに電話を始めた。
そして、その電話を父に渡すと、父は部屋を出てしばらく話していた。
父が戻ってくると、俺の前に土下座して「本当にすまんかった!」と言い、両親にも謝らせていた。
俺はどういうことかわからなかったけど、親が子供に謝るのは嫌だったので、やめさせた。
その後、父は二度と暴力はしない、バイトもやめてもいいと言って、この件は解決した。
雅治がご飯に行こうと言うので、家を出た俺は、清原と雅治に話を聞いた。
40 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:37:27.35 ID:gExy4Sja0
どうやら、母が助けのメールを雅治と清原に送ってくれたらしいこと。
父の電話相手は児童保護センター?の人で、清原の不良仲間に保護施設出身の人がいて その人の紹介でいつでも電話に出てもらえるように準備していたこと。
俺は嬉しくて、街中なのに思いっきり涙を流した。
はじめて人前で泣いた。二人は困っていた。
俺は、感謝をこめて二人に焼肉をおごった。もちろん、その月の給料袋をにぎりしめて。
焼肉じゃ感謝の気持ちを伝えられないくらい感謝しきれなかった。
41 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:25.34 ID:gExy4Sja0
それから、俺はバイト代を使って携帯を買った。
母から雅治と清原のアドレスを聞いて、メールを送った。
返事が来るか緊張していたのを覚えてる。
二人はすぐに返事をしてくれた。
雅治は、毎週毎週俺に近況報告をするよう言ってきた。
そんなある日、雅治と清原が高校を退学したと噂で聞いた。
二人が困っているかもしれないのに、ヘタレな俺は二人に話を聞くこともできなかった。
そして2年生の2学期、転校生がやってきた。
長身爽やかイケメンの彼を、岡田と呼ぶことにします。
43 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:46:13.48 ID:gExy4Sja0
岡田が教室に入ってきた瞬間、クラスの女子の目がかわった。
あー、現実にこんなイケメンがいるんだなーって思ってた。
先生が岡田の席は〜って話してると、岡田は何故かこっちに歩いてきた。
「>>1君?俺、雅治の友達の岡田!よろしく!」
は、はいとしか言えなかった。
岡田は、前の高校で雅治とクラスメイトだったらしく、一緒に退学になったようだった。
岡田は毎日俺に話しかけてくれた。
人気の岡田と一緒にいることで、俺は少しずつクラスに馴染んでいった。
こんなに爽やかでかっこいいのに不良なんだろうなーってずっと不思議だった。
42 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:26.65 ID:++zwZmtn0
母が雅治と清原のメアド持ってるってことか?
45 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:50:28.77 ID:gExy4Sja0
>>42
そうです。
中学卒業の時に、雅治と清原が俺の母に教えてたみたいです。
岡田のおかげで少しだけ楽しくなった高校生活も、終わりが近づいてきた。
岡田は親の仕事を手伝うから大学にはいかないらしい。
俺は、地元のFランを受験した。
しかし、結果は失敗。俺は宅浪することにした。
バイトをしながら、勉強をする生活。
高校時代よりずっと楽だった。
浪人の一年間、家族以外とは会話なんてなかったのがすこし寂しかったが。
結果はまた受験失敗。
俺は、もうどうでもよくなっていた。
44 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:49:53.04 ID:/8WyTpK9O
>>1をトリコの小松に置き換えた
46 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:55:36.90 ID:gExy4Sja0
>>44
あんなに可愛くないです。
人生どうでもいいやと思い、浪人するって親には言って、ニートも悪くないと思い、そんな生活が続いた。
バイトも辞め、貯金を使いながら一日中2chかゲームか漫画の毎日。
夏が終わる頃、2年ぶりくらいに雅治からメールがきた。
「成人式は出るのか?」
俺のことを覚えててくれたことが嬉しかった。
けど、成人式には正直出たくなかった。
VIPじゃ成人式なんて糞みたいな言われようだし、実際俺が言ってもぼっちになること間違いなしだし。
「ごめん。今の俺が行っても恥をかくだけだからやめとくよ」と雅治に送ると、雅治は「お前がそう言うなら仕方ないな」と言ってくれた。
これでいいんだと自分に言い聞かせた。
48 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:58:52.12 ID:gExy4Sja0
それから1ヶ月たつた頃、母からメールがきた。
「せっかくだから成人式いってきたら?スーツ姿見たいな」
悩んだけど、スーツも買ってくれるらしいし仕方なく行くことにした。
スーツってすごいのな。顔さえ見なければかっこよく見えるもん。
母は喜んでくれた。
雅治にもやっぱり成人式に出ることをメールした。
返事はなかったけど、はやく成人式で会いたいと思った。
50 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:04:54.78 ID:gExy4Sja0
そして成人式の当日。
朝、母と写真を撮って会場へ一人で出かけた。
人の多さにびっくりしながら、雅治と清原をさがした。
やっぱりあの二人は袴着てるのかなーとか考えながら探すけど、全然見つからない。
じゃあスーツか?と考えて探すけどやっぱり見つからない。
諦め掛けてたとき、見たこたのある巨大な人影。
急いでかけよると、やはり清原だった。
清原は俺をみると、「久しぶり!」と相変わらず元気な声をかけてくれた。
俺も頑張って話してみた。
俺「久しぶり」
清原「お前元気か?いまなにしてんだ?」
俺「ニ、ニート」
清原「お前ニートかよ、まあお前の人生だからな。」
俺「雅治君は?さがしてもいないんだ」
清原「・・・お前、聞いてなかった?」
俺「?」
清原「雅治はもういないよ。」
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