>>59
一人暮らし始めた時に買った(けどほとんど使ってない)エプロンつけてもらった
そんなこんなで料理完成。
曜子「おまたせしましたっ」
俺「おー、手料理だ」
曜子「なんか反応悪いなw」
俺「いやいやこれでも感動してるんだって」
曜子「そう?じゃあ食べよう!いただきます」
俺「いただきます」
さすがに普段やっているだけあって、曜子の料理はとてもうまかった。
シチューはちょっと多めに作ってあったけど、2回おかわりしたおかげでほとんどなくなった。
俺「ごちそうさまでした」
曜子「おそまつさまでした」
俺「いやーおいしかった、満足満足」
曜子「そう言ってもらえると作った甲斐があったよw」
その後、コタツで暖を取りながらしばらく談笑した。
配置は、俺を正面として左側の面に曜子がいる状態。
直接顔を合わせるのは初めてということもあり、「想像してたのと違った」とか、そんな話をした。
音楽の話で一通り盛り上がった後、まったりとした空気になり、会話が途切れた。
「ああ、こういうのんびりした雰囲気いいなあ」と思っていると、曜子がふと俺の左手を取った。
曜子「手、キレイだね」
俺「そう?」
曜子「家事してると手が荒れちゃってねー」
俺「水仕事は手のケアが大変だって聞くね」
曜子「そうなんだよー」
そこでまた会話が途切れた。
しばらく沈黙が続く。
ごくり
ちょっと腹痛いのですまないが高速でトイレ行ってくる
>>66
トイレそんなに遠いのか
行ってきた
さっきまでのまったりした空気から、何か変わった気がした。
ふと我に返ってみれば、部屋に女性と二人きりだ。こんな状況、これまでの人生で一度も無い。
経験の無い雰囲気に戸惑っていると、俺の手を取ったまましばらく固まっていた曜子が、ゆっくりと頭を下げ、手の甲にキスをした。
心拍数が跳ね上がる。
曜子は、手の甲へのキスを何度か繰り返した後、ゆっくりと顔を上げ、俺の顔を見た。
目が少し潤んでいるように見える。
すっとコタツから出て、俺の隣に座ってきた。そして改めて、俺の顔を見つめてくる。
(これは、あれか?そういうことなのか?)
心臓がバクバク言っているのが分かる。
少し躊躇ったが、意を決して顔を寄せ、曜子にキスをした。