まず俺から顔写メを送信。
真希「へー、こんな顔なんだ」
と、いいんだか悪いんだかよくわからない反応をされた。
俺「じゃあ次は真希の番な」
真希「うー、ちょっとだけ隠していい?」
俺「しょうがねーな−、いいよ」
そうして送られてきた真希の写メは、鼻と口辺りに携帯でよくあるスタンプが押されていた。
よく分からないが、目が気持ち細めで、髪が黒でさらさらストレートなのは分かった
俺「これじゃはっきりわかんねえよw」
真希「だって隠していいって言ったじゃんwww」
俺「ずるいwww」
その後ダラダラと他愛も無い話を続けた後、
真希「ねえ、俺君に会ってみたいんだけど」
さすがにこの急展開は予想しておらず、俺はちょっと焦った。
真希は無職状態なので予定は常に空いている。
だから俺君の都合のいい時に会いたい、ということだった。
とりあえず髪はさらさらストレート(=身だしなみに気を遣ってると思われる)だし、多分大丈夫だろう、会ってみようかなという気分になった。
曜子の時の記憶が蘇ったというのもある。
もしかしたらもしかする、というやつだ。
俺のバイトが休みの日に会おうという話になった。
真希の家から俺のアパートまでは電車で30分くらいの距離。
俺のアパートの最寄り駅で昼頃待ち合わせということになった。
当日、俺は少ない服の中からそれなりに見栄えのいい物を着て駅に向かった。
だからいきなり自宅に呼ぶなよ・・・
>>236
自宅に呼んだわけじゃないんだ
俺が住んでた所そこそこ栄えてたから、買い物とか飯とかーって想定だった
その後の自宅展開も期待してたけど
ちょうど駅に着く頃、真希から電話が来た。
真希「今着いた。改札出たところで待ってるね」
俺「分かった、俺も今着いたから行くわ」
さていよいよ対面だ、と思ってふと気付いた。真希の情報があの写メしかない。
あれじゃ顔の判別は難しいけど、とりあえずそれっぽい人を探そうと、改札前をキョロキョロしながら通っていった。
しかし、それらしい人物は見当たらなかったので、真希に電話した。
俺「ごめん見つからない。どんな服装?」
真希「黒っぽい上着に茶色いパンツ」
俺「おっけー」
黒っぽい上着、茶色いパンツ・・・。
黒っぽい上着、茶色いパンツ・・・。
はよはよ
どうなっちまうんだよ
何度か改札前を行ったり来たりした。
その後、しばらく改札前を行ったり来たりした。
そうして、俺は真希を特定した。
そこにいたのは、
ダボダボの黒いスウェットとやはりダボダボのチノパンを装備した、某柔道オリンピック選手(重量級)に似た女性だった。