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嫁童貞の自分がビッチと出会って恋をした
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67 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 22:47:40.52 0
トイレから出てきたかおりさん。

なぜか、会社のドアのカギを閉める。

『あ、やっぱそうなりますよね・・・』

人間、期待した通り、予想した通りの展開になりすぎると次の行動が鈍るようだ。

それでも、自分の腕の中に飛び込んできたかおりさんを、優しく抱きしめ、キスをした。

この日も、お互いを求め、気持ちをぶつけた。

汝の欲することをなせ。

昔の偉い人はよく言ったもんだ。


68 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 22:52:39.02 0
シンデレラは、魔法が解ける前に帰さないといけない。魔法が解ければ、そこには覆せない現実が待っている。

日付が変わる前に代行を呼び、かおりさんと別れた。

帰り際、かおりさんに

「家に着く前に、コンビニかどっか寄って鏡見てね☆」と言われた。

キスマークか何かを心配しているのか?経験の浅い自分は、そんな程度しか考えていなかった。

もうヘトヘトだったし、忠告を無視して家に帰る自分。

嫁はさすがに寝ていた。

風呂に入って匂い消すか。そう思い、スーツを、Yシャツを脱ぐ。

その脱いだスーツを、Yシャツを見て、自分は一気に青ざめる。

ブラックのスーツの襟元には、たくさんのファンデーションがついていた。

白いYシャツの胸元には、ピンク色のグロスがキラキラときらめいていた。

一瞬、正常な判断ができなくなったため捨てようかとも思ったが、思いとどまりすぐにクリーニング袋に入れた。

かおりさんの言ったことは、こういうことか・・・。

また一つ、賢くなった気がした。




69 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 22:58:38.11 0
次の日、興奮と不安と焦燥で寝不足の自分。

早く仕事帰りにクリーニング出さないと・・・。

そんな精神状態であっても、かおりさんはいつもと変わらない笑顔をくれる。

Brrrr・・・

お昼前に携帯が鳴る。ん?ショートメール?

「昨日、いろいろあったけど楽しかったね☆ちゃんとコンビニ寄った?」

かおりさんからだった。

いや、実はカクカクシカジカ・・・と、ドラえもんを超えるくらい青ざめたことを送る。

すると、すぐに返信があった。

「この関係を長続きさせたいなら、絶対にバレちゃダメだぞ!」

いちいちかわいいんだよ、コンチクショー。

で、その時に思った。

自分たちの関係って、なんなのかな?って。


70 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:07:04.41 0
お互いに結婚している。

告白して、付き合う?いやでも嫁も旦那もいるし付き合うってのも変だよな。

彼氏と彼女?やってることは、同じようなもんだ。

ここまできたら関係性をはっきりさせたい。

そう思ってきた。

ここで自分は、人生で初めて嫁に嘘をつく。

嘘をついたのが初めてといえば、それは嘘になる。

これまでも嘘はついてきた。

でもそれは、相手を守るため、知らなくてもいいことを優しく包むための嘘。

だけど今回の嘘は、相手が真実を知ったら傷つく嘘だ。

ただそんなことをわかっていても、その時の自分には“前に進め”しか選択肢がなかった。

今考えれば、その時に進まずに止まっておけば、暴走する自分を抑えていれば、こんな気持ちにはならなかったんだろうけど。


71 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:15:20.76 0
『今度の土曜日、仕事の関係でちょっと昼から出るわ!帰りも接待で飲むから遅くなると思う。』

嫁は快諾した。

でも、事実は違う。この日、かおりさんが昼過ぎに美容室に行って、夜は友人と飲むだよね☆

って言っていたのを聞いていた。

その間はフリータイムで、子供たちは旦那さんに任せて久しぶりにショッピングモールで服でも見ようかな〜☆かわいいの買っちゃうぞ☆とも言っていた。

『じゃあ、その美容室と飲みの間の貴重なフリータイム、自分にくれませんwww?』

よくもそんなことを言う勇気があったな、と自分でも思う。

これがいわゆるラリ期ってヤツだったんだろう。

当然、かおりさんも快諾。

「ゆうじくんからの休日のお誘い、珍しい〜☆うれしいよ!ちゃんと付き合ってね☆」

ええ、しっかりと付き合わせてもらいますとも。

心は決まっていた。


72 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:16:44.38 0
とりあえず、付き合うまでの話は今日で完結させますので。

いったん、パソコンから離れます。




73 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:57:48.99 0
予想以上に早く用事が済みました。

再開します。



仕事ということになっているため、あまりラフな格好では行けない。Yシャツとチノパンにジャケット。カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎず。

ってか、本当はデートだもんね。


待ち合わせの場所に向かう。ショッピングモール近くの裏路地にあるコンビニ。

かおりさんから連絡が来る。

「美容室終わったから、移動するね〜♪」

「早く来ないと、買い物行っちゃうぞ☆」

心をくすぐるメールだ。


待ち合わせのコンビニに着く。

初めて見た、私服姿のかおりさん。やっぱかわいい系なんだ・・・ポケッと見とれる自分。

「ちょっとコンビニで買い物しない?」

かおりさんに誘われるまま、車を止めてコンビニに入った。


74 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:05:00.56 0
イラッシャヤセコンニチハーー!コンビニに入る。

でも、こういうのって不味いんじゃないの?一応、知り合いもいる地域なので周りを見渡す。そんなにお客さんはいない。

何を買うかわからないので、カゴを持つ自分。

「私さ、やっぱこれ飲まないとちょっと恥ずかしくて・・・」

かおりさんがカゴにビールを2本入れる。

自分と過ごした後は友人と飲みに行くって言ってたし、特に問題はないか。

「ゆうじくん、何飲む?」

『自分は・・・かおりさんを(友人と約束した居酒屋に)送らないといけないんで、これで♪』

ノンアルコールビールを選ぶ。

「あ、乾杯してくれるの?うれしい〜☆」

はた目から見たら、ただのカップルだろう。

違いは、自分の左の薬指だけに指輪がされていること。

ここらへんは、いまだ理性や罪悪感からか かおりさんといる時も外せない。結論を言うと、結婚指輪は最後まで外さなかった。


75 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:12:34.13 0
そのほか、ちょっとしたお菓子も買う。

「じゃ、どこ行く?前のところ(忘年会の時のホテル街)遠いよね〜・・・」

「あ、あそこホテルじゃなかったかな・・・?」

「あ、やっぱここホテルだね!ここ入ろう☆」

かおりさんの誘導で車を走らせると、そこにはホテルがあった。

今考えると、なぜあんなところにホテルがあることを知っていたんだろう。

このときはまだ、かおりさんの経験値の底が見えなかった。


ソファーに座り、ぎこちない2人。

テレビをつけて、映画をみる。

「とりあえず、飲んでいいですか〜?」

『あ、すいません・・・飲みましょう!缶、開けてあげますよ。』

プシュ!!カンパーイ!!

「やっぱビール最高〜♪・・・じゃ、もっと最高なこと、する・・・?」

たった一口。

それってアルコール必要っていうのか?突如、ソファーでイチャイチャが始まる。

美容室特有のコンディショナーの匂い、かおりさん自体の匂い、そしてビールの匂い。

それだけで、こっちは酔っ払いそうだった。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:浮気・不倫, 職場恋愛, 胸キュン,
 


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